2022/03/27(日) - 17:53
栃木県那須町をはじめとする県北部エリアを本拠地とする那須ブラーゼンが3月26日、2022シーズンのスターティングパーティーを開催した。
宇都宮ブリッツェンに次いで国内、そして栃木県内2チーム目の地域密着型チームとして2012年に創設された那須ブラーゼン。今シーズンは創設10周年の節目の1年となる。
昨年は新リーグとして開幕したJCL(ジャパンサイクルリーグ)の第8戦「湧水の郷しおやクリテリウム」で金子大介がゴールスプリントを制し優勝。その他のレースでも谷順成や西尾憲人が表彰台を獲得するなど、シーズンを通して積極的にレースに絡む姿勢を見せた。
この日のパーティーには、U23ナショナルチームの海外遠征中で欠席となった新加入の川野碧己を除く選手8名が出席。地元栃木県出身で国内でのレース活動のサポートを受ける石原悠希はUCI登録されるジャバ・キウィ・アトランティコのジャージでの登壇となった。
パーティー冒頭の挨拶で登壇した運営会社であるNASPO株式会社の若杉厚仁代表取締役は「10周年を迎えるにあたり、那須ブラーゼンというチームの在り方をあらためて考える部分がありました。その中で3つの柱、ポジションがあると考えています。ひとつ目は、地元地域に応援していただくプロスポーツチームとしてのポジション。全国、そして世界を舞台にレースを戦う姿を、もっと多くの地元住民の皆さんに応援いただけるチームに成長していきたいと考えています。
ふたつ目は、野球やサッカー、バスケットボールに続くメジャースポーツにサイクルロードレースをするというポジション。那須ブラーゼンは宇都宮ブリッツェンに次いで国内2チーム目の地域密着型チームとして誕生しました。昨年、ジャパンサイクルリーグというリーグが立ち上がりましたが、この2チームがファーストランナーとしてその流れをけん引してきたと自負しています。
最後の3つ目は、地域に根差したベンチャー企業というポジションです。選手、スタッフ15名の若者たちで構成されているのが那須ブラーゼンという組織。この15名の平均年齢は25歳にも満たない組織で、そのほとんどが県外から移住してきて若いエネルギーを発揮しています。まだまだビジネスモデルが確立されていない国内サイクルロードレース業界ですが、我々がトップランナーとしてビジネスモデルを確立していきたい。
この3つの柱、ポジションがある那須ブラーゼンがこの先10年、20年と活躍し続けていくためには、今日この場にお集まりいただいた皆さんのお力添えが不可欠。引き続きの応援をお願いいたします」と、チームが目指していく方向性と役割を熱く語った。
来賓の祝辞の後は、選手が1人ずつ会場に駆けつけたファン、スポンサーへ挨拶を行った。キャプテンの谷は「強いチーム、選手だから地域の皆さんに応援されるとは限りません。でも逆に、地域の皆さんに応援されているチーム、選手は強いと感じています。だからこそ、今年も那須地域を盛り上げて恩返しができればと思っていますし、皆さんの応援をレースでの力に変えていきたいと思いますので応援よろしくお願いします」とコメント。
昨年のJCL第9戦「大田原ロードレース」で2位表彰台を獲得した西尾憲人は「2位になってもっと嬉しい気持ちになるのかなと思っていましたが、日に日に悔しい気持ちが大きくなりました。優勝と2位にはこんなにも差があるのだと痛感したので、このオフは妥協せずに勝つためにトレーニングを積み重ねてきました。今年は自信がありますし、勝ちます。そのためにも皆さん、背中を押してください」と決意を口にした。
選手たちの挨拶に続いて乾杯の発声がされると、その後は和やかな歓談タイム。栃木県にも発令されていたまん延防止等重点措置が解除されたこともあり、選手たちもステージを降りてファンとの交流を楽しむ姿が見られた。また、歓談中に再登壇した若杉社長からは10周年記念ロゴ、今シーズンのジャージやチームカーのデザインに込められた想いなどが語られた。
最後は選手を囲んで全員で記念撮影を行い、和やかな雰囲気のままパーティーは終了した。
text&photo:Nobumichi Komori
宇都宮ブリッツェンに次いで国内、そして栃木県内2チーム目の地域密着型チームとして2012年に創設された那須ブラーゼン。今シーズンは創設10周年の節目の1年となる。
昨年は新リーグとして開幕したJCL(ジャパンサイクルリーグ)の第8戦「湧水の郷しおやクリテリウム」で金子大介がゴールスプリントを制し優勝。その他のレースでも谷順成や西尾憲人が表彰台を獲得するなど、シーズンを通して積極的にレースに絡む姿勢を見せた。
この日のパーティーには、U23ナショナルチームの海外遠征中で欠席となった新加入の川野碧己を除く選手8名が出席。地元栃木県出身で国内でのレース活動のサポートを受ける石原悠希はUCI登録されるジャバ・キウィ・アトランティコのジャージでの登壇となった。
パーティー冒頭の挨拶で登壇した運営会社であるNASPO株式会社の若杉厚仁代表取締役は「10周年を迎えるにあたり、那須ブラーゼンというチームの在り方をあらためて考える部分がありました。その中で3つの柱、ポジションがあると考えています。ひとつ目は、地元地域に応援していただくプロスポーツチームとしてのポジション。全国、そして世界を舞台にレースを戦う姿を、もっと多くの地元住民の皆さんに応援いただけるチームに成長していきたいと考えています。
ふたつ目は、野球やサッカー、バスケットボールに続くメジャースポーツにサイクルロードレースをするというポジション。那須ブラーゼンは宇都宮ブリッツェンに次いで国内2チーム目の地域密着型チームとして誕生しました。昨年、ジャパンサイクルリーグというリーグが立ち上がりましたが、この2チームがファーストランナーとしてその流れをけん引してきたと自負しています。
最後の3つ目は、地域に根差したベンチャー企業というポジションです。選手、スタッフ15名の若者たちで構成されているのが那須ブラーゼンという組織。この15名の平均年齢は25歳にも満たない組織で、そのほとんどが県外から移住してきて若いエネルギーを発揮しています。まだまだビジネスモデルが確立されていない国内サイクルロードレース業界ですが、我々がトップランナーとしてビジネスモデルを確立していきたい。
この3つの柱、ポジションがある那須ブラーゼンがこの先10年、20年と活躍し続けていくためには、今日この場にお集まりいただいた皆さんのお力添えが不可欠。引き続きの応援をお願いいたします」と、チームが目指していく方向性と役割を熱く語った。
来賓の祝辞の後は、選手が1人ずつ会場に駆けつけたファン、スポンサーへ挨拶を行った。キャプテンの谷は「強いチーム、選手だから地域の皆さんに応援されるとは限りません。でも逆に、地域の皆さんに応援されているチーム、選手は強いと感じています。だからこそ、今年も那須地域を盛り上げて恩返しができればと思っていますし、皆さんの応援をレースでの力に変えていきたいと思いますので応援よろしくお願いします」とコメント。
昨年のJCL第9戦「大田原ロードレース」で2位表彰台を獲得した西尾憲人は「2位になってもっと嬉しい気持ちになるのかなと思っていましたが、日に日に悔しい気持ちが大きくなりました。優勝と2位にはこんなにも差があるのだと痛感したので、このオフは妥協せずに勝つためにトレーニングを積み重ねてきました。今年は自信がありますし、勝ちます。そのためにも皆さん、背中を押してください」と決意を口にした。
選手たちの挨拶に続いて乾杯の発声がされると、その後は和やかな歓談タイム。栃木県にも発令されていたまん延防止等重点措置が解除されたこともあり、選手たちもステージを降りてファンとの交流を楽しむ姿が見られた。また、歓談中に再登壇した若杉社長からは10周年記念ロゴ、今シーズンのジャージやチームカーのデザインに込められた想いなどが語られた。
最後は選手を囲んで全員で記念撮影を行い、和やかな雰囲気のままパーティーは終了した。
text&photo:Nobumichi Komori
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