32.2kmの個人タイムトライアルで、唯一平均スピードを50km/h台を越えたレムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル)が区間優勝。首位に浮上し、2度目のアルガルヴェ総合優勝に向け大きく前進した。
長くホットシートに座ったシュテファン・キュング(スイス、グルパマ・エフデジ) photo:CorVos
ヴォルタ・アン・アルガルヴェ(UCI2. Pro)第4ステージは総合争いに大きく影響する個人タイムトライアル。コースはアルガルヴェ地方の最南東端に位置するヴィラ・レアル・デ・サント・アントニオからタビラまでを結ぶ比較的距離の長い32.2kmの平坦レイアウトだ。
総合勢の出走を前に圧倒的なタイムを刻んだのが、193cmの体躯をヨーロッパTTチャンピオンスーツに包んだシュテファン・キュング(スイス、グルパマ・エフデジ)だった。「今シーズン最初のタイムトライアルだった。感触は良く、この時期は特に重要性が高いので集中して走った」と語ったのキュングは、38分48秒で暫定首位に立った。
ステージ6位のティボー・ゲルナレック(フランス、アルケア・サムシック) photo:Volta ao Algarve em Bicicleta
ステージ4位のトビアス・フォス(ノルウェー、ユンボ・ヴィスマ) photo:CorVos
区間7位で総合4位にジャンプアップしたダニエル・マルティネス(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ) photo:CorVos
その直後にスタートしたティボー・ゲルナレック(フランス、アルケア・サムシック)はキュングから29秒遅れ、トビアス・フォス(ノルウェー、ユンボ・ヴィスマ)も13秒及ばない。そして最後から4番目(総合4位)に、2020年大会で個人TTを制し総合優勝を掴んだエヴェネプールがスタートを切った。
エヴェネプールは1つ目の中間計測地点で早速キュングを10秒上回ると、フィニッシュに到着する頃にはタイム差をなんと58秒まで広げてステージ優勝。出走した選手の中で唯一50km/hを越える51.089km/hをマークしたエヴェネプールは、区間3位(+1分6秒)だったイーサン・ヘイター(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)に1分6秒差をつけて総合首位への躍進に成功した。
2位に58秒差をつけ優勝したレムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル) photo:CorVos
リーダージャージを手放したダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマ・エフデジ) photo:CorVos
「スーパーハッピーだ。大会初日からこのステージが最も重要だと思っていた。ここまで総合順位を意識しながらこの日のために力を蓄えていた。風も強く、下りも危険だったのでリスクは取らない走りをした。人生で最も良いタイムトライアルだと言っても過言ではない」。2年振りに黄色いリーダージャージに袖を通したエヴェネプールはそう喜びを語った。
一方、最終走者で総合首位のダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマ・エフデジ)はエヴェネプールに2分9秒遅れながらも、区間9位というまずまずの順位でフィニッシュ。「明日は再び山岳フィニッシュだ。まだ優勝を諦めたわけじゃない」とオフシーズンに取り組んだTT改善に手応えを感じながら、最終日への意気込みを語った。
翌日のアルガルヴェ最終日は2級山岳マルハオ峠(距離2.6km/平均9.5%)にフィニッシュラインが敷かれた山岳ステージ。首位エヴェネプールにライバルたちがどんな攻撃を仕掛けるかが注目される。
区間優勝とリーダージャージを手に入れたレムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル) Volta ao Algarve em Bicicleta

ヴォルタ・アン・アルガルヴェ(UCI2. Pro)第4ステージは総合争いに大きく影響する個人タイムトライアル。コースはアルガルヴェ地方の最南東端に位置するヴィラ・レアル・デ・サント・アントニオからタビラまでを結ぶ比較的距離の長い32.2kmの平坦レイアウトだ。
総合勢の出走を前に圧倒的なタイムを刻んだのが、193cmの体躯をヨーロッパTTチャンピオンスーツに包んだシュテファン・キュング(スイス、グルパマ・エフデジ)だった。「今シーズン最初のタイムトライアルだった。感触は良く、この時期は特に重要性が高いので集中して走った」と語ったのキュングは、38分48秒で暫定首位に立った。



その直後にスタートしたティボー・ゲルナレック(フランス、アルケア・サムシック)はキュングから29秒遅れ、トビアス・フォス(ノルウェー、ユンボ・ヴィスマ)も13秒及ばない。そして最後から4番目(総合4位)に、2020年大会で個人TTを制し総合優勝を掴んだエヴェネプールがスタートを切った。
エヴェネプールは1つ目の中間計測地点で早速キュングを10秒上回ると、フィニッシュに到着する頃にはタイム差をなんと58秒まで広げてステージ優勝。出走した選手の中で唯一50km/hを越える51.089km/hをマークしたエヴェネプールは、区間3位(+1分6秒)だったイーサン・ヘイター(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)に1分6秒差をつけて総合首位への躍進に成功した。


「スーパーハッピーだ。大会初日からこのステージが最も重要だと思っていた。ここまで総合順位を意識しながらこの日のために力を蓄えていた。風も強く、下りも危険だったのでリスクは取らない走りをした。人生で最も良いタイムトライアルだと言っても過言ではない」。2年振りに黄色いリーダージャージに袖を通したエヴェネプールはそう喜びを語った。
一方、最終走者で総合首位のダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマ・エフデジ)はエヴェネプールに2分9秒遅れながらも、区間9位というまずまずの順位でフィニッシュ。「明日は再び山岳フィニッシュだ。まだ優勝を諦めたわけじゃない」とオフシーズンに取り組んだTT改善に手応えを感じながら、最終日への意気込みを語った。
翌日のアルガルヴェ最終日は2級山岳マルハオ峠(距離2.6km/平均9.5%)にフィニッシュラインが敷かれた山岳ステージ。首位エヴェネプールにライバルたちがどんな攻撃を仕掛けるかが注目される。

ヴォルタ・アン・アルガルヴェ2022第4ステージ結果
1位 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル) | 0:37:49 |
2位 | シュテファン・キュング(スイス、グルパマ・エフデジ) | 0:58 |
3位 | イーサン・ヘイター(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | 1:06 |
4位 | トビアス・フォス(ノルウェー、ユンボ・ヴィスマ) | 1:11 |
5位 | ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ) | 1:25 |
6位 | ティボー・ゲルナレック(フランス、アルケア・サムシック) | 1:27 |
7位 | ダニエル・マルティネス(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ) | 1:30 |
8位 | ダーン・ホーレ(オランダ、トレック・セガフレード) | 1:38 |
9位 | ダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマ・エフデジ) | 2:09 |
10位 | コナー・スウィフト(イギリス、アルケア・サムシック) | 2:12 |
個人総合成績
1位 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル) | 15:20:01 |
2位 | イーサン・ヘイター(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | 1:06 |
3位 | ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ) | 1:25 |
4位 | ダニエル・マルティネス(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ) | 1:30 |
5位 | シュテファン・キュング(スイス、グルパマ・エフデジ) | 1:43 |
6位 | トビアス・フォス(ノルウェー、ユンボ・ヴィスマ) | 1:51 |
7位 | ダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマ・エフデジ) | 2:08 |
8位 | ティボー・ゲルナレック(フランス、アルケア・サムシック) | |
9位 | ディラン・ファンバーレ(オランダ、イネオス・グレナディアーズ) | 2:37 |
10位 | スヴェンエリック・ビーストルム(ノルウェー、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ) | 2:40 |
その他特別賞
ポイント賞 | ファビオ・ヤコブセン(オランダ、クイックステップ・アルファヴィニル) |
山岳賞 | ジョアン・マティアス(タブフィール・モルターグア・オヴォス・マティナドス) |
ヤングライダー賞 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル) |
チーム総合成績 | イネオス・グレナディアーズ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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