バレンシアナ最終日の集団スプリントでファビオ・ヤコブセン(オランダ、クイックステップ・アルファヴィニル)が大会2勝目。アレクサンドル・ウラソフ(ロシア)が総合優勝し、ボーラ・ハンスグローエに移籍早々結果を残した。
バレンシアからほど近いパテルナをスタートしたバレンシアナ第5ステージ photo:CorVos
バレンシアナ最終日は新石器時代から有史のあるパテルナをスタートし、終着点バレンシアを目指す。前日に引き続きフラットコースが設定され、距離も92kmと短くスプリンターの力がいかんなく発揮されるレイアウトとなった。
選手やチームスタッフにコロナ陽性者が出たため、この日までにバイクエクスチェンジ・ジェイコ、ユンボ・ヴィスマ、チームDSMがリタイアし、初日から42人減った117人が出走した。スタートが切られるとヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナカザクスタン)が前日も逃げたマヌエーレ・ボアーロ(イタリア)とともに飛び出す。追随したプロチームの2人とともに4名の逃げ集団を形成した。
スタート直後に飛び出したヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア) photo:CorVos
総合優勝をほぼ手中に収めたアレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ) photo:CorVos
クイックステップ・アルファヴィニルを先頭にラスト5kmを通過するプロトン photo:CorVos
ここまでのスプリントステージではクイックステップ・アルファヴィニルがメイン集団のコントロールを担ってきたが、この日もリードを1分半以内にとどめてコントロール下に置く。前日に完璧なリードアウトを披露するも敗北を喫したアレクサンダー・クリストフ(ノルウェー)のアンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオもローテーションに加わった。
残り13kmを過ぎ、メイン集団は逃げていたニバリらを吸収。2車線の幹線道路を横いっぱいに広がるプロトンの先頭を、前日と同様ヤングライダー賞ジャージを着るレムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル)が牽引した。
最終ストレートにミケル・モルコフ(デンマーク、クイックステップ・アルファヴィニル)先頭で突入し、そのリードアウトからオレンジ色のポイント賞ジャージを着るヤコブセンが発進。残り100mで先頭に出たヤコブセンは横に並んだヴィヴィアーニを抑え込み、今大会2勝目を掴み取った。
フィニッシュ手前100mから飛び出したファビオ・ヤコブセン(オランダ、クイックステップ・アルファヴィニル) photo:CorVos
両手を挙げ大会2勝目を喜ぶファビオ・ヤコブセン(オランダ、クイックステップ・アルファヴィニル) photo:CorVos
「いつも勝てるわけではない。昨日(のスプリント)は周りを囲まれてしまったが、それがスプリントだし人生だ。区間2勝とポイント賞ジャージを持ち帰ることができて嬉しいよ」。前日は5位と沈んだものの、第2ステージに続き大会2勝目を挙げたヤコブセンは喜んだ。
また、トップと同タイムでレースを終えたアレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ)が総合優勝に輝いた。「優勝できてスーパーハッピーだ。チームとして協力できた完璧な5日間だったし、彼らの頑張りに感謝したい。いまのコンディションは良く、次なる目標に向けていいベース作りになった」とアスタナから移籍後、早速結果を残したウラソフは語った。ウラソフはこの後UAEツアー(2月20日〜)に向かい、総合エースとしてツール・ド・フランス出場を予定している。
なお新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)は同タイムフィニッシュの58位で開幕レースを終えている。
総合優勝したアレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ)と、2位レムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル)、3位カルロス・ロドリゲス(スペイン、イネオス・グレナディアーズ) (c)BORA-hansgrohe

バレンシアナ最終日は新石器時代から有史のあるパテルナをスタートし、終着点バレンシアを目指す。前日に引き続きフラットコースが設定され、距離も92kmと短くスプリンターの力がいかんなく発揮されるレイアウトとなった。
選手やチームスタッフにコロナ陽性者が出たため、この日までにバイクエクスチェンジ・ジェイコ、ユンボ・ヴィスマ、チームDSMがリタイアし、初日から42人減った117人が出走した。スタートが切られるとヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナカザクスタン)が前日も逃げたマヌエーレ・ボアーロ(イタリア)とともに飛び出す。追随したプロチームの2人とともに4名の逃げ集団を形成した。



ここまでのスプリントステージではクイックステップ・アルファヴィニルがメイン集団のコントロールを担ってきたが、この日もリードを1分半以内にとどめてコントロール下に置く。前日に完璧なリードアウトを披露するも敗北を喫したアレクサンダー・クリストフ(ノルウェー)のアンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオもローテーションに加わった。
残り13kmを過ぎ、メイン集団は逃げていたニバリらを吸収。2車線の幹線道路を横いっぱいに広がるプロトンの先頭を、前日と同様ヤングライダー賞ジャージを着るレムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル)が牽引した。
最終ストレートにミケル・モルコフ(デンマーク、クイックステップ・アルファヴィニル)先頭で突入し、そのリードアウトからオレンジ色のポイント賞ジャージを着るヤコブセンが発進。残り100mで先頭に出たヤコブセンは横に並んだヴィヴィアーニを抑え込み、今大会2勝目を掴み取った。


「いつも勝てるわけではない。昨日(のスプリント)は周りを囲まれてしまったが、それがスプリントだし人生だ。区間2勝とポイント賞ジャージを持ち帰ることができて嬉しいよ」。前日は5位と沈んだものの、第2ステージに続き大会2勝目を挙げたヤコブセンは喜んだ。
また、トップと同タイムでレースを終えたアレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ)が総合優勝に輝いた。「優勝できてスーパーハッピーだ。チームとして協力できた完璧な5日間だったし、彼らの頑張りに感謝したい。いまのコンディションは良く、次なる目標に向けていいベース作りになった」とアスタナから移籍後、早速結果を残したウラソフは語った。ウラソフはこの後UAEツアー(2月20日〜)に向かい、総合エースとしてツール・ド・フランス出場を予定している。
なお新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)は同タイムフィニッシュの58位で開幕レースを終えている。

ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ2022第5ステージ結果
1位 | ファビオ・ヤコブセン(オランダ、クイックステップ・アルファヴィニル) | 1:55:49 |
2位 | エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ) | |
3位 | アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ) | |
4位 | ティモシー・デュポン(ベルギー、ビンゴール・ワロニーブリュッセル) | |
5位 | スタニスワフ・アニオコウスキ(ポーランド、ビンゴール・ワロニーブリュッセル) | |
6位 | マッテオ・トレンティン(イタリア、UAEチームエミレーツ) | |
7位 | マヌエル・ペニャルベル(スペイン、ブルゴスBH) | |
8位 | フアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ) | |
9位 | フアンフェルナンド・カージェ(コロンビア、カハルラル・セグロスRGA) | |
10位 | ミケル・モルコフ(デンマーク、クイックステップ・アルファヴィニル) | |
58位 | 新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス) |
個人総合成績
1位 | アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ) | 18:56:45 |
2位 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル) | 0:32 |
3位 | カルロス・ロドリゲス(スペイン、イネオス・グレナディアーズ) | 0:36 |
4位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | 0:50 |
5位 | アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) | 1:02 |
6位 | ヤコブ・フルサン(デンマーク、イスラエル・プレミアテック) | 1:05 |
7位 | ルイスレオン・サンチェス(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | 1:14 |
8位 | ジュリオ・チッコーネ(イタリア、トレック・セガフレード) | 2:00 |
9位 | パヴェル・シヴァコフ(ロシア、イネオス・グレナディアーズ) | 2:05 |
10位 | ダビ・デラクルス(スペイン、アスタナカザクスタン) | 2:28 |
その他の特別賞
山岳賞 | ベンジャミン・キング(アメリカ、ヒューマンパワードヘルス) |
ポイント賞 | ファビオ・ヤコブセン(オランダ、クイックステップ・アルファヴィニル) |
ヤングライダー賞 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル) |
チーム総合成績 | イネオス・グレナディアーズ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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