難関山岳「モンヴァントゥー」を2度登頂する第3回モンヴァントゥー・チャレンジが開催。ツール・ド・フランスを控えるクライマーたちのバトルで、後続に2分以上の差をつけたミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア)が圧勝した。
中根英登も姿を見せたチームプレゼンテーション photo:CorVos
モンヴァントゥー・チャレンジ2021コースレイアウト (c)www.denivelechallenges.com第3回モンヴァントゥー・チャレンジ (UCI1.1)は、“南仏の巨人”あるいは"魔の山"と呼ばれる名峰モンヴァントゥーを舞台にしたワンデーレース。今年は今月末に開幕するツール・ド・フランスの第11ステージ終盤と同じレイアウトであることが見所となった。
ヴァントゥー北西の街ヴェゾン=ラ=ロメーヌを出発する154kmのコースは、モンヴァントゥー(15.7km/平均8.8%)の山頂を1度通過する初のレイアウトに。山裾の渓谷を反時計回り半周してヴァントゥーの南側にあるシャレー・レイナール(標高1421m)を通過すると、そのままモンヴァントゥー頂上を越え、麓を半周し再びシャレー・レイナールを勾配の厳しい反対側(西側)からアプローチして2度目の山頂にフィニッシュする。
スタートラインには2日前に閉幕したクリテリウム・デュ・ドーフィネからの連戦組が名を連ね、モビスターからはツールでダブルエースを務めるミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア)とエンリク・マス(スペイン)、ドーフィネで積極的な走りを見せたベン・オコーナー(オーストラリア、AG2Rシトロエン)やケニー・エリッソンド(フランス、トレック・セガフレード)、ウィネル・アナコナ(コロンビア、チーム アルケア・サムシック)など登坂力に自信のある選手たちが揃った。
AG2Rシトロエンやモビスターなどワールチームが先頭を引くメイン集団 photo:CorVos
クライマー以外にほぼ勝ち目のないレースで逃げたのは、ツール出場が内定しているスプリンターのマグナス・コルト(デンマーク、EFエデュケーション・NIPPO)や同じくツールに向かうカンタン・パシェ(フランス、B&Bホテルズ KTM)ら7名。一方のメイン集団ではトレック・セガフレードや、中根英登がメンバー入りしたEFエデュケーション・NIPPOが牽引を担当した。
1度目のモンヴァントゥーを越え、プロトンが逃げ集団から2分差で2度目の登坂に突入すると、モビスターやAG2Rシトロエンが先頭に人数を集めるメイン集団からロペスが飛び出す。フィニッシュまで13kmと距離のある地点でのアタックに虚を突かれたライバルたちは、その加速についていくことができない。そしてロペスが逃げ集団から1人最後まで抵抗を見せたパシェを捉える頃には、追走集団とのタイム差は1分30秒まで広がっていた。
その後もハイペースで踏み続けたロペス。2位のオスカル・ロドリゲス(スペイン、アスタナ・プレミアテック)に2分26秒差をつけ、圧巻の勝利を挙げた。
独走で二度目のモンヴァントゥー山頂に辿り着いたミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア) photo:CorVos
「多くから優勝を期待されていた中で勝つことができてとても嬉しい」と、直前のクリテリウム・デュ・ドーフィネで総合6位と満足する結果を残せなかったロペスは言う。
「とても長く、厳しい登りだった。最初のモンヴァントゥーをもの凄いスピードで駆け抜けたのにもかかわらず、(集団は)二度目も力強いペースで入った。そのためライバルたちに疲れが見えたので、距離のある地点からアタックすることにしたんだ。ツール・ド・フランスに向けた準備を、嬉しい結果で終えることができた」とレースを振り返り、18日後に迫ったツールへの意欲を語った。
中根英登はトップから25分22秒遅れの70位でフィニッシュ。「最初のアタック合戦がスローのように思えた。WTと欧州HCクラスではレーススピードが違う。欧州1クラスでかなりの差がある訳だから、日本国内のレースは更に大きな差が。飛び級とかでなく少し背伸びするくらいの感覚でステップアップしていく事は大事だと改めて、疲労困憊の中そんな事を思ってました。国内レースを悪く言っているのではなく、僕もそこを経験したから今がある。それに年々レベルが高くなってるし、若くて強い選手も出てきている。欧州のレースを経験してきた選手がかなり底上げをしている。若い選手たちがそこで経験を積み自信を付けて、そこからステップアップしていけると良いですね♪」と、ドーフィネから続いたフランス国内での連戦を終えた中根はSNSでコメントしている。
ツール・ド・フランスに向けて弾みをつけたミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア) photo:CorVos


ヴァントゥー北西の街ヴェゾン=ラ=ロメーヌを出発する154kmのコースは、モンヴァントゥー(15.7km/平均8.8%)の山頂を1度通過する初のレイアウトに。山裾の渓谷を反時計回り半周してヴァントゥーの南側にあるシャレー・レイナール(標高1421m)を通過すると、そのままモンヴァントゥー頂上を越え、麓を半周し再びシャレー・レイナールを勾配の厳しい反対側(西側)からアプローチして2度目の山頂にフィニッシュする。
スタートラインには2日前に閉幕したクリテリウム・デュ・ドーフィネからの連戦組が名を連ね、モビスターからはツールでダブルエースを務めるミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア)とエンリク・マス(スペイン)、ドーフィネで積極的な走りを見せたベン・オコーナー(オーストラリア、AG2Rシトロエン)やケニー・エリッソンド(フランス、トレック・セガフレード)、ウィネル・アナコナ(コロンビア、チーム アルケア・サムシック)など登坂力に自信のある選手たちが揃った。

クライマー以外にほぼ勝ち目のないレースで逃げたのは、ツール出場が内定しているスプリンターのマグナス・コルト(デンマーク、EFエデュケーション・NIPPO)や同じくツールに向かうカンタン・パシェ(フランス、B&Bホテルズ KTM)ら7名。一方のメイン集団ではトレック・セガフレードや、中根英登がメンバー入りしたEFエデュケーション・NIPPOが牽引を担当した。
1度目のモンヴァントゥーを越え、プロトンが逃げ集団から2分差で2度目の登坂に突入すると、モビスターやAG2Rシトロエンが先頭に人数を集めるメイン集団からロペスが飛び出す。フィニッシュまで13kmと距離のある地点でのアタックに虚を突かれたライバルたちは、その加速についていくことができない。そしてロペスが逃げ集団から1人最後まで抵抗を見せたパシェを捉える頃には、追走集団とのタイム差は1分30秒まで広がっていた。
その後もハイペースで踏み続けたロペス。2位のオスカル・ロドリゲス(スペイン、アスタナ・プレミアテック)に2分26秒差をつけ、圧巻の勝利を挙げた。

「多くから優勝を期待されていた中で勝つことができてとても嬉しい」と、直前のクリテリウム・デュ・ドーフィネで総合6位と満足する結果を残せなかったロペスは言う。
「とても長く、厳しい登りだった。最初のモンヴァントゥーをもの凄いスピードで駆け抜けたのにもかかわらず、(集団は)二度目も力強いペースで入った。そのためライバルたちに疲れが見えたので、距離のある地点からアタックすることにしたんだ。ツール・ド・フランスに向けた準備を、嬉しい結果で終えることができた」とレースを振り返り、18日後に迫ったツールへの意欲を語った。
中根英登はトップから25分22秒遅れの70位でフィニッシュ。「最初のアタック合戦がスローのように思えた。WTと欧州HCクラスではレーススピードが違う。欧州1クラスでかなりの差がある訳だから、日本国内のレースは更に大きな差が。飛び級とかでなく少し背伸びするくらいの感覚でステップアップしていく事は大事だと改めて、疲労困憊の中そんな事を思ってました。国内レースを悪く言っているのではなく、僕もそこを経験したから今がある。それに年々レベルが高くなってるし、若くて強い選手も出てきている。欧州のレースを経験してきた選手がかなり底上げをしている。若い選手たちがそこで経験を積み自信を付けて、そこからステップアップしていけると良いですね♪」と、ドーフィネから続いたフランス国内での連戦を終えた中根はSNSでコメントしている。

モンヴァントゥー・チャレンジ2021結果
1位 | ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア) | 4:30:04 |
2位 | オスカル・ロドリゲス(スペイン、アスタナ・プレミアテック) | 2:26 |
3位 | エンリク・マス(スペイン) | 2:33 |
4位 | ベン・オコーナー(オーストラリア、AG2Rシトロエン) | 3:30 |
5位 | クリスティアン・ロドリゲス(スペイン、トタル・ディレクトエネルジー) | |
6位 | ケニー・エリッソンド(フランス、トレック・セガフレード) | 4:02 |
7位 | ミヘル・リース(ルクセンブルク、トレック・セガフレード) | 4:45 |
8位 | サイモン・カー(イギリス、EFエデュケーション・NIPPO) | 5:41 |
9位 | カルロス・ベローナ(スペイン、モビスター) | 5:48 |
10位 | ジョフリー・ブシャール(フランス、AG2Rシトロエン) | 6:10 |
70位 | 中根英登(EFエデュケーション・NIPPO) | 25:22 |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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