2021/04/29(木) - 09:15
群馬県片品村の武尊牧場キャンプ場周辺で第1回3T 武尊グラベルミーティングが開催された。尾瀬に近い山あいの白樺林が美しい高原で競う20人限定のグラベルレースは、予想外の残雪との格闘になった。レースを実走してのレポートをお届けします。
武尊高原の大自然を感じながら走る武尊グラベルミーティング photo:MakotoAYANO
エアロと全地形型の走破性を兼ね備えた斬新なグラベルバイクをリリースする3T。その話題のブランドを冠にした日本初のグラベルレース、3T HOTAKA GRAVEL MEETINGが開催された。コロナ禍においてわずか20人限定で参加者が募集されたが、エントリーすぐに定員に達した。筆者(CW編集部・綾野)はネットエントリー開始すぐに申込みを行い、参加権を獲得した。
欧米では大流行と言えるほどグラベル人気は高まりつつあるが、レース色の強いイベントはまだ日本では例が無く、初開催と言っていい。そんなイベントに出る奇特な人は身の周りに居ないだろうと思っていたら、なんと顔見知りのライド仲間3人が申し込んでおり、4人で一緒に群馬に向かうことに。
道中に立ち寄った吹割の滝。なかなか見事でした
ちょうど満開の巨木「天王桜」を見物した
緊急事態宣言の発出1日前の土曜となった4月24日。首都圏のサイクリストにとって「遠出できる最後の週末」ともなる日。渋滞を避けて早朝出発し、余裕を持って群馬入りした。会場は水上インターを降りて約1時間の道のり。その道中、吹割の滝と天王桜を見物し、観光も楽しんだ。群馬の田舎の風景を会場到着前から満喫できた。
冠スポンサーの3Tのバイク
参加賞は武尊名物の舞茸と3Tのソックス、尾瀬の名水、コーヒー、バイク用ケミカルなど
会場となるほたか牧場キャンプ場は、2017年シーズンを最後に廃業した武尊牧場スキー場の跡地にある。今でもクロスカントリースキーの練習場として活用されており、キャンプ場とともに営業されているのだ。会場周辺につくとゲート前に待機した管理の人が解錠してくださり、中へとクルマを進める。九十九折れの管理道路でグングンと高度を上げる。かつてのスキー場内の標高の高いところにクロスカントリースキー場があり、レストハウス周辺のグラウンドがメイン会場だった。
急勾配の登りで自転車を押す。これがクロスカントリースキーのコースであることが驚きだ photo:MakotoAYANO
標高1,389mの会場まで登る道で想像がついたが、グラベルとはいえけっこうアップダウンはありそうだ...。そしてコースの3分の1に雪が残っているとの事前情報。Facebookの3T Bike Japanのページには「圧雪されているので太いタイヤなら乗車できます」との投稿があった。嫌な予感...。
XCスキーコースらしい緩やかな登りは乗っていける photo:MakotoAYANO
コース脇ではクロスカントリースキーに興じる人たちがいた photo:MakotoAYANO
会場入りしてみれば立派なテントブースが並び、MCさんがノリノリのBGMで盛り上げて迎えてくれるし、たった20人の参加者のためとは思えないほど。レースは昼からで、午前は試走時間。特設コース6周のはずが4周/16km に変更との発表。どうやら雪がたくさん残っているとのこと。嫌な予感さらに...。しかし仲間も他の参加者もワクワクしてるのは面白い。
試走に出るとコースには予想以上の雪原が広がっていた.... photo:MakotoAYANO
試走に出てみるといきなりゲレンデの急勾配の登り。そこは押してクリア。芝を踏みしめてよじ登り、ガレた斜面の下りは大きな石を避けながら。そして登った先には白樺林と雪・雪・雪....の白い平原が広がる。これはなかなか手ごわそうだ。一周の標高差は134m。
20人の選手が横一線に並んでスタートを待つ photo:Hayato Higuchi
スタートは昼12時。グラウンドに20人が横一列に並び、一斉に走り出すという他に類を見ないスタート方式(単に数が少ないだけとも言える)。全員が試走して難しい箇所は分かっているが、一周たった4kmのコースに30分以上かかったので、へたすると2時間近いレースになる?と、補給食を背中のポケットに入れて走り出した。
キャンプ場の歩道を登る。少ない舗装区間だ photo:MakotoAYANO
このレースの参加条件であるバイクの車両規定とは「ドロップハンドルで、700x35cか650x45b以上のタイヤ装着されたグラベルバイクであること」とある。
クロスカントリースキーのコースなのにアップダウンが激しく、勾配があることに驚く。そして手を焼いたのが雪のエリア。そこは勾配が少なかったとはいえ、上がり始めた気温で圧雪されていた雪はゆるみ、太いタイヤでも乗ることは難しい状況。右手の白樺林を見れば林間をクロスカントリースキーで滑っている人が。ハァハァいいながら苦しく走っていても風景は最高だ。
雪と芝のミックスしたコースを行く photo:MakotoAYANO
なだらかでスピードの出るゲレンデは気持ちがいい photo:MakotoAYANO
走り出してみるとテクニックと体力差ですぐにバラバラに。筆者はカーボンバイクに軽めのパーツの準シクロクロスバイクなセッティングが功を奏して、バイクを肩で担ぐのが軽く、ランニング区間で差をつけることができ、なんと2位につける。前を行く吉川大地選手(Rapha Cycle Club)は実は一緒に来た仲間で、後方の3位につけるケイトリン・フォード選手(Cycleclub3UP)も普段のクラブの仲間という、身内バトルに(笑)。
バイクを担いで雪原を行くトップの吉川大地選手(Rapha Cycle Club) photo:MakotoAYANO
雪の区間は乗れたなら楽しかったろうが、傾斜のついたところはバイクを肩に担ぎ、平坦な雪上はバイクを押して走る。選手たちが走った轍にうまくタイヤを入れれば乗ることもできるが、すぐグリップを失って足を着いての繰り返し。
トップを行く吉川選手はMTBレースでも入賞歴があり(CSC Classicの優勝者として取材させてもらったことがある)、JBCFロードレースのEクラスを走る健脚。参加者のなかで唯一20分以内で周回し、2周めの時点で8分差をつけられて視界からも消えてしまった。かといって後ろのケイトリン選手も姿は見えないほど遠く、コース上でときどき参加者にすれ違うのみ。
2位につけるCW編集部・綾野。前を行く吉川選手は視界にも入らない photo:Hqyato Higuchi
雑木林の間を抜けてダウンヒル photo:Hqyato Higuchi
かなりガレた下りは大きな岩に気をつけて走る photo:MakotoAYANO
天気は最高で、抜けるような青空。標高が高くても半袖・半パンツの夏仕様で汗をかきつつ走った。レース中なのに「景色もグラベルも雪上も最高だ〜」とツーリングモードになりかけていたら、前に6人のグループが視界の開けた芝生の広場で休んでいる。どうやら地元サイクルハウスWISHのグループで、グループツーリングよろしく皆で一緒に走っているようだった。可愛らしい女性ライダーもいる。その脇をハァハァいいながらすり抜ける私。後で聞けば、皆で初心者をサポートしながらライドしていたとのこと。
XCスキー場の下りはなだらかなダウンヒルだ photo:MakotoAYANO
初心者の女性も楽しみながら難コースを走った photo:MakotoAYANO
ちょうどボトル1本を飲み切るタイミングで4周をフィニッシュ。1位の吉川選手に遅れること10分。なんとか2位を守ってフィニッシュできた。たった16kmのレースとはいえ、なかなか走りごたえあるコースだった。吉川選手が速かったから規定周回を完走した選手は少なかったけど、ツーリング的に楽しんだグループもフィニッシュ。フラットペダルのグラベル初心者女子も走りきって本当に満足げだ。
グループで走ったサイクルハウスWISHの皆さん photo:MakotoAYANO
難コースを走りきってフィニッシュ! photo:MakotoAYANO
フラペで走りきった初心者女子。「ちょっと辛かったけど嬉しい〜」 photo:MakotoAYANO
ガレ場で転倒してしまいましたが4位で完走しました! photo:MakotoAYANO
少人数ながらポディウムも用意されていて、表彰が受けられたのはやっぱり嬉しいもの。賞品にbirzmanのバイクパッキング用サドルバッグをもらえた。やっぱりレースイベントは頑張りがいがあるし、力を出し切るのが単純に楽しい。周回レースとはいえ何より大自然のロケーションが素晴らしく、その景観含めて全身で堪能することができた。グラベルレースは新しい世界だけど、MTBともシクロクロスとも違う楽しさを見いだせる気がする。
走りきって喜びを全身で表現。やりきりました! photo:MakotoAYANO
女子表彰。入賞者にはバイクパッキングバッグがプレゼントされた photo:MakotoAYANO
優勝は吉川大地(Rapha Cycle Club)。2位にCW編集部・綾野、3位は阿部康浩
主催者にして3Tのブランドマネジャーを務める樋口さんは次のように話す。
「今年は雪の量が多かったので心配してはいたんですが、予想以上に残雪がありました(笑)。でも景色が素晴らしかったと思います。走って多少つらくても、楽しい!となるようにコースづくりをしてみました。グラベルレースは初めての開催なので参加者の皆さんのレベル感がつかめず、カテゴリー分けもせずの開催としました。
ドロドロのバイクを即座に洗車
ウェルドタイトのケミカル類が用意され、洗車とメンテナンスに使い放題
バイクの車両規定としては荒れた道で乗り心地がいいほうが良いので、タイヤの下限のサイズを設定(700x35cか650x45b以上)。シクロクロスバイクじゃなくてグラベルバイクで参加したほうが有利で面白くなるようにコースを設定し、MTBと棲み分けするためにドロップハンドルに限定しました。このレースは来月に開催するJEROBOAMのテストイベント的な意味もありました。そちらも楽しみにしていてください!」。
2日間で300kmを走るというグラベルレース、JEROBOAM JAPANは5月28~30日に宮城県加美町で開催。編集部ではそちらも徹底取材する予定だ。
バイク選びのアドバイス 「グラベルレースはグラベルバイクで走るのが一番」
日本でまだ開催例が少ないグラベルレース。今回のようなレースにはどんなバイクが向くのだろう? 主催者に協力してコース選定にも関わった、群馬県高崎市と前橋市に2店舗をもつサイクルハウスWISHの下田晋一郎代表は自身のバイクを例に、次のようにアドバイスしてくれた。
下田晋一郎さん(サイクルハウスWISH)と愛車の3T EXPLORO RACE MAX photo:MakotoAYANO
「グラベルレースはグラベルバイクで走る前提でコースを設定しますから、グラベルバイクで走るのがいちばんです。『シクロクロスバイクで十分だった』『MTBのほうが有利だった』、と後で言えないようなコースになりますから(笑)。700Cか650bかのホイールとタイヤの選択は、コースプロフィールや状況によって選ぶといいでしょう」。
フロント40T×リア50T という超ローレシオだ
650bのピレリCINTURATO GRAVEL M タイヤは50Cサイズだ
下田さんの愛車は3TのEXPLORO RACE MAX。この日のホイールチョイスは650Bサイズの3T DISCUS i28 ホイールにピレリCINTURATO GRAVEL M タイヤの組み合わせ。空気圧たっぷりでノブもしっかりある50Cの極太タイヤでガレ場に対応。コンポはスラム EAGLE AXS 1x12s で、フロントシングル40TにリアスプロケットはMTB用の50Tの組み合わせ。低いローギアで激坂にも対応できるワイドレシオだった。
redshiftサスペンションステムに3TのAERO GHIAIAハンドルを組み合わせる
親指を引っ掛ける突起状のレバー「TOGS」を装着してグリップを確実に
ハンドル周りはサスペンション機構付きのredshiftステムに3Tのエアロハンドル「AERO GHIAIA」を組み合わせる。ドロップ部には親指を引っ掛ける突起状のレバー、TOGS(トグス)を装着してグリップを確実にする工夫も。サイコンマウント下部にはGoProマウントに直付けするベルも装着する。
「グラベルバイクはどんな地形も走れるように走破性が高くて、かつ舗装路を飛ばすときにも走行抵抗が少ないのが特長。このバイクは週末のグラベルライドから自宅からお店までの通勤にも乗る、群馬での私の足ですね(笑)。舗装路を自走で長く走れるのでMTBよりだんぜん行動範囲が広いんです。ガレて荒れているグラベルに対しては45C以上の太さのタイヤなら快適ですよね。
エアボリュームが大きな650bか、スピードに乗せやすい700Cか
レースで速さを求めるなら700Cで、難しいところは担いじゃったほうが速い面もあるけど、私は楽しみに来たのでタイヤは太いほど楽です。今日のレースで私は今年バイクを買ったばかりの初心者のお客さんたちと走りました。競技性を求めなくても、皆で楽しめるのがグラベルレースのいいところ。長く走って僕らのほうが楽しんだぞ!と言えればいいんです(笑)」。

エアロと全地形型の走破性を兼ね備えた斬新なグラベルバイクをリリースする3T。その話題のブランドを冠にした日本初のグラベルレース、3T HOTAKA GRAVEL MEETINGが開催された。コロナ禍においてわずか20人限定で参加者が募集されたが、エントリーすぐに定員に達した。筆者(CW編集部・綾野)はネットエントリー開始すぐに申込みを行い、参加権を獲得した。
欧米では大流行と言えるほどグラベル人気は高まりつつあるが、レース色の強いイベントはまだ日本では例が無く、初開催と言っていい。そんなイベントに出る奇特な人は身の周りに居ないだろうと思っていたら、なんと顔見知りのライド仲間3人が申し込んでおり、4人で一緒に群馬に向かうことに。


緊急事態宣言の発出1日前の土曜となった4月24日。首都圏のサイクリストにとって「遠出できる最後の週末」ともなる日。渋滞を避けて早朝出発し、余裕を持って群馬入りした。会場は水上インターを降りて約1時間の道のり。その道中、吹割の滝と天王桜を見物し、観光も楽しんだ。群馬の田舎の風景を会場到着前から満喫できた。


会場となるほたか牧場キャンプ場は、2017年シーズンを最後に廃業した武尊牧場スキー場の跡地にある。今でもクロスカントリースキーの練習場として活用されており、キャンプ場とともに営業されているのだ。会場周辺につくとゲート前に待機した管理の人が解錠してくださり、中へとクルマを進める。九十九折れの管理道路でグングンと高度を上げる。かつてのスキー場内の標高の高いところにクロスカントリースキー場があり、レストハウス周辺のグラウンドがメイン会場だった。

標高1,389mの会場まで登る道で想像がついたが、グラベルとはいえけっこうアップダウンはありそうだ...。そしてコースの3分の1に雪が残っているとの事前情報。Facebookの3T Bike Japanのページには「圧雪されているので太いタイヤなら乗車できます」との投稿があった。嫌な予感...。


会場入りしてみれば立派なテントブースが並び、MCさんがノリノリのBGMで盛り上げて迎えてくれるし、たった20人の参加者のためとは思えないほど。レースは昼からで、午前は試走時間。特設コース6周のはずが4周/16km に変更との発表。どうやら雪がたくさん残っているとのこと。嫌な予感さらに...。しかし仲間も他の参加者もワクワクしてるのは面白い。

試走に出てみるといきなりゲレンデの急勾配の登り。そこは押してクリア。芝を踏みしめてよじ登り、ガレた斜面の下りは大きな石を避けながら。そして登った先には白樺林と雪・雪・雪....の白い平原が広がる。これはなかなか手ごわそうだ。一周の標高差は134m。

スタートは昼12時。グラウンドに20人が横一列に並び、一斉に走り出すという他に類を見ないスタート方式(単に数が少ないだけとも言える)。全員が試走して難しい箇所は分かっているが、一周たった4kmのコースに30分以上かかったので、へたすると2時間近いレースになる?と、補給食を背中のポケットに入れて走り出した。

このレースの参加条件であるバイクの車両規定とは「ドロップハンドルで、700x35cか650x45b以上のタイヤ装着されたグラベルバイクであること」とある。
クロスカントリースキーのコースなのにアップダウンが激しく、勾配があることに驚く。そして手を焼いたのが雪のエリア。そこは勾配が少なかったとはいえ、上がり始めた気温で圧雪されていた雪はゆるみ、太いタイヤでも乗ることは難しい状況。右手の白樺林を見れば林間をクロスカントリースキーで滑っている人が。ハァハァいいながら苦しく走っていても風景は最高だ。


走り出してみるとテクニックと体力差ですぐにバラバラに。筆者はカーボンバイクに軽めのパーツの準シクロクロスバイクなセッティングが功を奏して、バイクを肩で担ぐのが軽く、ランニング区間で差をつけることができ、なんと2位につける。前を行く吉川大地選手(Rapha Cycle Club)は実は一緒に来た仲間で、後方の3位につけるケイトリン・フォード選手(Cycleclub3UP)も普段のクラブの仲間という、身内バトルに(笑)。

雪の区間は乗れたなら楽しかったろうが、傾斜のついたところはバイクを肩に担ぎ、平坦な雪上はバイクを押して走る。選手たちが走った轍にうまくタイヤを入れれば乗ることもできるが、すぐグリップを失って足を着いての繰り返し。
トップを行く吉川選手はMTBレースでも入賞歴があり(CSC Classicの優勝者として取材させてもらったことがある)、JBCFロードレースのEクラスを走る健脚。参加者のなかで唯一20分以内で周回し、2周めの時点で8分差をつけられて視界からも消えてしまった。かといって後ろのケイトリン選手も姿は見えないほど遠く、コース上でときどき参加者にすれ違うのみ。



天気は最高で、抜けるような青空。標高が高くても半袖・半パンツの夏仕様で汗をかきつつ走った。レース中なのに「景色もグラベルも雪上も最高だ〜」とツーリングモードになりかけていたら、前に6人のグループが視界の開けた芝生の広場で休んでいる。どうやら地元サイクルハウスWISHのグループで、グループツーリングよろしく皆で一緒に走っているようだった。可愛らしい女性ライダーもいる。その脇をハァハァいいながらすり抜ける私。後で聞けば、皆で初心者をサポートしながらライドしていたとのこと。


ちょうどボトル1本を飲み切るタイミングで4周をフィニッシュ。1位の吉川選手に遅れること10分。なんとか2位を守ってフィニッシュできた。たった16kmのレースとはいえ、なかなか走りごたえあるコースだった。吉川選手が速かったから規定周回を完走した選手は少なかったけど、ツーリング的に楽しんだグループもフィニッシュ。フラットペダルのグラベル初心者女子も走りきって本当に満足げだ。




少人数ながらポディウムも用意されていて、表彰が受けられたのはやっぱり嬉しいもの。賞品にbirzmanのバイクパッキング用サドルバッグをもらえた。やっぱりレースイベントは頑張りがいがあるし、力を出し切るのが単純に楽しい。周回レースとはいえ何より大自然のロケーションが素晴らしく、その景観含めて全身で堪能することができた。グラベルレースは新しい世界だけど、MTBともシクロクロスとも違う楽しさを見いだせる気がする。



主催者にして3Tのブランドマネジャーを務める樋口さんは次のように話す。
「今年は雪の量が多かったので心配してはいたんですが、予想以上に残雪がありました(笑)。でも景色が素晴らしかったと思います。走って多少つらくても、楽しい!となるようにコースづくりをしてみました。グラベルレースは初めての開催なので参加者の皆さんのレベル感がつかめず、カテゴリー分けもせずの開催としました。


バイクの車両規定としては荒れた道で乗り心地がいいほうが良いので、タイヤの下限のサイズを設定(700x35cか650x45b以上)。シクロクロスバイクじゃなくてグラベルバイクで参加したほうが有利で面白くなるようにコースを設定し、MTBと棲み分けするためにドロップハンドルに限定しました。このレースは来月に開催するJEROBOAMのテストイベント的な意味もありました。そちらも楽しみにしていてください!」。
2日間で300kmを走るというグラベルレース、JEROBOAM JAPANは5月28~30日に宮城県加美町で開催。編集部ではそちらも徹底取材する予定だ。
バイク選びのアドバイス 「グラベルレースはグラベルバイクで走るのが一番」
by 下田晋一郎さん(サイクルハウスWISH)
日本でまだ開催例が少ないグラベルレース。今回のようなレースにはどんなバイクが向くのだろう? 主催者に協力してコース選定にも関わった、群馬県高崎市と前橋市に2店舗をもつサイクルハウスWISHの下田晋一郎代表は自身のバイクを例に、次のようにアドバイスしてくれた。
「グラベルレースはグラベルバイクで走る前提でコースを設定しますから、グラベルバイクで走るのがいちばんです。『シクロクロスバイクで十分だった』『MTBのほうが有利だった』、と後で言えないようなコースになりますから(笑)。700Cか650bかのホイールとタイヤの選択は、コースプロフィールや状況によって選ぶといいでしょう」。


下田さんの愛車は3TのEXPLORO RACE MAX。この日のホイールチョイスは650Bサイズの3T DISCUS i28 ホイールにピレリCINTURATO GRAVEL M タイヤの組み合わせ。空気圧たっぷりでノブもしっかりある50Cの極太タイヤでガレ場に対応。コンポはスラム EAGLE AXS 1x12s で、フロントシングル40TにリアスプロケットはMTB用の50Tの組み合わせ。低いローギアで激坂にも対応できるワイドレシオだった。


ハンドル周りはサスペンション機構付きのredshiftステムに3Tのエアロハンドル「AERO GHIAIA」を組み合わせる。ドロップ部には親指を引っ掛ける突起状のレバー、TOGS(トグス)を装着してグリップを確実にする工夫も。サイコンマウント下部にはGoProマウントに直付けするベルも装着する。
「グラベルバイクはどんな地形も走れるように走破性が高くて、かつ舗装路を飛ばすときにも走行抵抗が少ないのが特長。このバイクは週末のグラベルライドから自宅からお店までの通勤にも乗る、群馬での私の足ですね(笑)。舗装路を自走で長く走れるのでMTBよりだんぜん行動範囲が広いんです。ガレて荒れているグラベルに対しては45C以上の太さのタイヤなら快適ですよね。

レースで速さを求めるなら700Cで、難しいところは担いじゃったほうが速い面もあるけど、私は楽しみに来たのでタイヤは太いほど楽です。今日のレースで私は今年バイクを買ったばかりの初心者のお客さんたちと走りました。競技性を求めなくても、皆で楽しめるのがグラベルレースのいいところ。長く走って僕らのほうが楽しんだぞ!と言えればいいんです(笑)」。
3T HOTAKA GRAVEL MEETINGリザルト
男子(4周回) | ||
1位 | 吉川大地 | 1時間22分00秒 |
2位 | 綾野 真 | 1時間32分34秒 |
3位 | 阿部康浩 | 1時間43分53秒 |
女子 | ||
1位 | フォード・ケイトリン | 1時間37分49秒(4周回) |
2位 | 下田領湖 | 1時間47分31秒(2周回) |
3位 | 五十嵐絵里 | 1時間49分37秒(2周回) |
text&photo:Makoto AYANO
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