2020/10/25(日) - 12:46
予想を上回る急勾配が最後に待ち受けていたブエルタ第5ステージ。「ブエルタに臨むのが怖かった」と語るのは逃げから勝利を掴んだウェレンス。スプリントでまたしてもタイムを稼いだログリッチや、落車するも総合2位を守ったマーティン、フルームのゲイガンハートに対するメッセージなどを紹介します。
ステージ優勝&山岳賞 ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル)
ブエルタにおけるチームの目標はステージで1勝することだった。それがこんなに早く達成できるなんて、本当に良かったよ。これであと2週間をストレスなく走ることができる。
今日は朝から逃げに乗る計画を立てていた。しかしスタートから難しく、2時間近くを全力で走らなければならなかった。その後、幸いにも先頭集団に入ることができた。総合順位で上位につける選手が2人いたので、連携は難しかった。だけどアタックで3人になってからの連携は良かった。僕ら3人は同じレベルだった。しかし最後の急勾配で勝利を手に入れることができた。
ツール・ド・フランスの前哨戦で大きな落車をして、そのせいで苦しい時期を過ごしてきた。ツール・ド・ルクセンブルクで復帰したが、脚の調子を戻すのに長い時間が必要だった。だからブエルタに臨むのが少し怖かったんだ。だからこそこのステージ勝利がとても嬉しい。
ステージ2位 ギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス)
スタートからフィニッシュまで全力を尽くした。勝利にあと少し届かなかったが、また次の機会を狙うとしよう。
ステージ3位 テイメン・アレンスマン(オランダ、サンウェブ)
残り約100km地点でティム・ウェレンスと一緒にアタックしたんだ。そしたら(逃げ集団と)差が生まれ、一緒に良い協力体制が作れた。その次の登りでギヨーム・マルタンが合流した。2人は本当に強かったよ。2人とも登りをかなり飛ばしていたのだが、僕もついていくことができた。正直、調子は良かったんだ。自分にスプリント力が無いことは分っていたので仕掛けたのだが、最後は(スプリントで)並ぶことすらできなかった。3位という結果には非常に満足している。自分の走りに、そしてチームに対して誇りに思う。今日は僕たちがいかに強いチームかを示せすことができた。
ステージ4位&マイヨロホ&ポイント賞 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)
逃げができるまで長かった。でもヨナス(ヴィンゲゴー)と(セップ)クスのおかげで最低でも1人は逃げ乗ることができる展開が作れた。それは僕たちにとって理想的な展開だった。
最後の500mが非常に難しい(登り)だと分っていた。だからスプリントしたんだ。一秒一秒が大事だからね。チャンスがあれば掴み、それを利用しない手はない。このブエルタが今年最後のレースだ。だからレースを妨げるものは何もない。
(明日は)スタートからフィニッシュまで大きな戦いが生まれるだろうね。タフなステージになる。チームの調子は良く、僕たちはベストを尽くす以上のことはできない。ブエルタを勝つまでチーム一丸となって優勝を手に入れることができれば、それは幸せで誇らしい結果だろう。
落車に巻き込まれながらも総合2位をキープしたダニエル・マーティン(アイルランド、イスラエル・スタートアップネイション)
大丈夫だ。落車がなければもっと良い結果を手に入れることができたかもしれない。だからフラストレーションはある。取るに足らない小さな落車だったよ。後ろから追突され、完全に止まってしまった。ぶつけられた所が少し痛むけど全然平気、大丈夫だよ。
何が起きたのかよく分からないのだけど、モビスターの選手がコーナーで落車したんだ。それが見えたから止まった。そしたら後ろの選手が全力で僕に突っ込んできたんだ。フラストレーションもあるが、これが自転車レースだ。
ステージ9位&総合3位 リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)
明日はハードなレースになるだろう。僕らは戦い続ける。
ステージ13位&新人賞:エンリク・マス(スペイン、モビスター)
正直、落車そのものは見ていないんだ。そのコーナーで僕は外側のラインを取り、落車は内側で起きた。どうして落車が起こったのかわからないし、ホセ・ロハスが倒れていく姿を見ることしかできなかった。彼らが言うには他の選手が内側から接触してきたらしい。タイムを失うような傾斜の登りではないかったので、審判団が明確な判断をしてくれることを願っている。みんな一緒にフィニッシュできたはずだし、集団は落車をきっかけにバラバラになったのだからね。
逃げができるまでは緊張を強いられる展開だった。(セップ)クスによる(逃げ集団に入る)賢い動きもあった。あのまま逃げがタイム差を広げていたら(メイン集団の)僕たちにとって驚異になっていただろう。でもイネオスの素晴らしい働きによってタイム差を抑えてくれた。
明日はまた厳しい一日になる。雨と寒さのなか、消耗戦にもなるだろう。山頂フィニッシュが待ち受ける重要な日になる。
12分49秒遅れながらも無事完走したクリストファー・フルーム(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)
ジロ・デ・イタリア最終日を控えるテイオ・ゲイガンハートについて
僕からのアドバイスなんて必要ないと思う。何をすべきか、彼はもう分っているよ。彼はジロで驚くような走りを見せている。彼の方がタイムトライアルでは強いはずだ。本当に信じられないことだ。テイオを今年のジロで優勝するなんて誰が予想しただろうか。もし彼が(優勝を)成し遂げたならば、歴史に名を刻むことになるだろう。
text:Sotaro.Arakawa
ステージ優勝&山岳賞 ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル)
ブエルタにおけるチームの目標はステージで1勝することだった。それがこんなに早く達成できるなんて、本当に良かったよ。これであと2週間をストレスなく走ることができる。
今日は朝から逃げに乗る計画を立てていた。しかしスタートから難しく、2時間近くを全力で走らなければならなかった。その後、幸いにも先頭集団に入ることができた。総合順位で上位につける選手が2人いたので、連携は難しかった。だけどアタックで3人になってからの連携は良かった。僕ら3人は同じレベルだった。しかし最後の急勾配で勝利を手に入れることができた。
ツール・ド・フランスの前哨戦で大きな落車をして、そのせいで苦しい時期を過ごしてきた。ツール・ド・ルクセンブルクで復帰したが、脚の調子を戻すのに長い時間が必要だった。だからブエルタに臨むのが少し怖かったんだ。だからこそこのステージ勝利がとても嬉しい。
ステージ2位 ギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス)
スタートからフィニッシュまで全力を尽くした。勝利にあと少し届かなかったが、また次の機会を狙うとしよう。
ステージ3位 テイメン・アレンスマン(オランダ、サンウェブ)
残り約100km地点でティム・ウェレンスと一緒にアタックしたんだ。そしたら(逃げ集団と)差が生まれ、一緒に良い協力体制が作れた。その次の登りでギヨーム・マルタンが合流した。2人は本当に強かったよ。2人とも登りをかなり飛ばしていたのだが、僕もついていくことができた。正直、調子は良かったんだ。自分にスプリント力が無いことは分っていたので仕掛けたのだが、最後は(スプリントで)並ぶことすらできなかった。3位という結果には非常に満足している。自分の走りに、そしてチームに対して誇りに思う。今日は僕たちがいかに強いチームかを示せすことができた。
ステージ4位&マイヨロホ&ポイント賞 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)
逃げができるまで長かった。でもヨナス(ヴィンゲゴー)と(セップ)クスのおかげで最低でも1人は逃げ乗ることができる展開が作れた。それは僕たちにとって理想的な展開だった。
最後の500mが非常に難しい(登り)だと分っていた。だからスプリントしたんだ。一秒一秒が大事だからね。チャンスがあれば掴み、それを利用しない手はない。このブエルタが今年最後のレースだ。だからレースを妨げるものは何もない。
(明日は)スタートからフィニッシュまで大きな戦いが生まれるだろうね。タフなステージになる。チームの調子は良く、僕たちはベストを尽くす以上のことはできない。ブエルタを勝つまでチーム一丸となって優勝を手に入れることができれば、それは幸せで誇らしい結果だろう。
落車に巻き込まれながらも総合2位をキープしたダニエル・マーティン(アイルランド、イスラエル・スタートアップネイション)
大丈夫だ。落車がなければもっと良い結果を手に入れることができたかもしれない。だからフラストレーションはある。取るに足らない小さな落車だったよ。後ろから追突され、完全に止まってしまった。ぶつけられた所が少し痛むけど全然平気、大丈夫だよ。
何が起きたのかよく分からないのだけど、モビスターの選手がコーナーで落車したんだ。それが見えたから止まった。そしたら後ろの選手が全力で僕に突っ込んできたんだ。フラストレーションもあるが、これが自転車レースだ。
ステージ9位&総合3位 リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)
明日はハードなレースになるだろう。僕らは戦い続ける。
ステージ13位&新人賞:エンリク・マス(スペイン、モビスター)
正直、落車そのものは見ていないんだ。そのコーナーで僕は外側のラインを取り、落車は内側で起きた。どうして落車が起こったのかわからないし、ホセ・ロハスが倒れていく姿を見ることしかできなかった。彼らが言うには他の選手が内側から接触してきたらしい。タイムを失うような傾斜の登りではないかったので、審判団が明確な判断をしてくれることを願っている。みんな一緒にフィニッシュできたはずだし、集団は落車をきっかけにバラバラになったのだからね。
逃げができるまでは緊張を強いられる展開だった。(セップ)クスによる(逃げ集団に入る)賢い動きもあった。あのまま逃げがタイム差を広げていたら(メイン集団の)僕たちにとって驚異になっていただろう。でもイネオスの素晴らしい働きによってタイム差を抑えてくれた。
明日はまた厳しい一日になる。雨と寒さのなか、消耗戦にもなるだろう。山頂フィニッシュが待ち受ける重要な日になる。
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text:Sotaro.Arakawa
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