2020/10/24(土) - 10:39
スタート直前になってのコース短縮が議論を巻き起こしたジロ・デ・イタリア第19ステージ。独走勝利を飾ったヨセフ・チェルニー(チェコ、CCCチーム)やマリアローザを着て走ったウィルコ・ケルデルマン(オランダ、サンウェブ)ら、雨の短縮ステージを走った選手たちのコメントを紹介します。
ステージ優勝 ヨセフ・チェルニー(チェコ、CCCチーム)
信じられない。夢が叶った。この勝利を家族とチームに捧げたい。
3日間厳しい山岳ステージが続いて、今日もずっと雨降り。主催者がコース短縮を決定したことを嬉しく思ったけど、それでも厳しいステージに変わりなかった。残り10kmの時点で25〜30秒のリードを得ていたものの、ずっと向かい風が吹いていたので大いに苦しんだよ。残り500mを切るまで、逃げ切れるという確信がなかった。
今日は距離変更があったステージとして記憶に残るかもしれない。でも、ジロのステージを制して、両手を上げるのは最高の感覚だった。ようやく手にしたステージ優勝を嬉しく思う。逃げを楽しむことができたし、最後は独走という賭けに出たんだ。昨日のステルヴィオのダメージが心配だったけど、最後まで脚は動き続けてくれた。
ステージ2位 ヴィクトール・カンペナールツ(ベルギー、NTTプロサイクリング)
これまで厳しいステージが続いたことを考えると、コース短縮は正しい判断だった。コースが短縮されたことで逃げにチャンスがあると思った。ワールドツアー選手と一緒に逃げれば、125kmという短いステージでメイン集団を振り切れると思ったんだ。実際にタイム差が広がって、脚の状態もすこぶる良かった。でも調子が良くて前を引きすぎてしまった。ステージ2位は悪くない結果だけど、もちろん勝ちたかった。
ステージ3位 ジャコポ・モスカ(イタリア、トレック・セガフレード)
2時間半にわたる全開走行。メイン集団を引き離し始めたけど、逃げグループのメンバーが上手く協調していたとは言えなかった。チェルニーは良いタイミングで飛び出したと思う。彼が独走を始めた時点で追走グループの足並みが崩れ、ステージ優勝のチャンスは無くなったと思った。
最初から変な1日だった。そしてここまで3週間ずっとヴィンチェンツォ(ニバリ)をアシストしてきたから、自由にアタックが許されたことも変な気分だった。チャンスを生かしてステージ上位に入ることができて満足している。このジロで得た経験は貴重なもので、多くを学んだよ。
ステージ10位 アレックス・ドーセット(イギリス、イスラエル・スタートアップネイション)
スタート直後から選手たちが飛び出したので、メイン集団を引き連れて逃げを捕まえるのが自分の役目だった。でも気づけば追走グループに入って、そのまま逃げに乗る展開になった。そしてタイム差が広がり始めたところでステージ優勝に目標をスイッチした。
残り25km付近からアタックが始まって、最初の2回のアタックに反応したものの3回目の(チェルニーの)アタックが決まった。単独で抜け出すことはできず、追走に100%の力を使ったけど追いつけず。第8ステージとは異なり、今日は自分の展開に持ち込めなかった。
マリアローザ ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、サンウェブ)
ステージ短縮の判断は正しかったと思う。マリアローザ初日をリラックスして走ることができた。明日はイネオス・グレナディアーズの選手たちの動きに警戒しないといけない。昨日ほど厳しいステージではないけど、全力で挑むことに変わりはない。
ラルフ・デンク(ボーラ・ハンスグローエ)チームマネージャー
確かにステルヴィオを越える獲得標高差5,800mの昨日のステージは厳しかった。しかも今朝6時にホテルを出発しなければならず、天気も悪かった。とは言え予定通りのレース実施は可能な状況で、今朝になって主催者に抗議するのは不公平だと感じる。プロフェッショナルとは言えないやり方であり、昨日の時点で議論されるべきだった。将来的に改善が見込めるものの、今回のやり方は正しくなかった。ボーラ・ハンスグローエは予定通りのステージを走る準備ができていた。
新城幸也(バーレーン・マクラーレン)
変則的な1日だった。昨日のステージ後に夕食にたどり着いたのが21時過ぎ。朝6時15分に起床し、朝食を取り、バスで2時間かけ移動。チームプレゼンテーション会場にて、レースはやるの?やらないの?という状況。テントから誰も出ようとしない(笑)
話し合いの結果、ニュートラル区間を走って、チームバスで100km移動して、レース再開することに決まった。予定時刻14時に133km地点から再開って、移動中に連絡が回ってきた。今日のステージには色々な意見があると思う。選手側、チーム側、チームの中でも、主催もちろん、立場がみんな違うから。
自分としてはただ3週間のレースが終わりを目前にして、無事に今日のステージが終えることが出来て、成立し、明日も走れる事を嬉しく思う。ここまで来たんだ。残り2ステージを心置きなく、力を出し、楽しんできたいと思います。
ステージ優勝 ヨセフ・チェルニー(チェコ、CCCチーム)
信じられない。夢が叶った。この勝利を家族とチームに捧げたい。
3日間厳しい山岳ステージが続いて、今日もずっと雨降り。主催者がコース短縮を決定したことを嬉しく思ったけど、それでも厳しいステージに変わりなかった。残り10kmの時点で25〜30秒のリードを得ていたものの、ずっと向かい風が吹いていたので大いに苦しんだよ。残り500mを切るまで、逃げ切れるという確信がなかった。
今日は距離変更があったステージとして記憶に残るかもしれない。でも、ジロのステージを制して、両手を上げるのは最高の感覚だった。ようやく手にしたステージ優勝を嬉しく思う。逃げを楽しむことができたし、最後は独走という賭けに出たんだ。昨日のステルヴィオのダメージが心配だったけど、最後まで脚は動き続けてくれた。
ステージ2位 ヴィクトール・カンペナールツ(ベルギー、NTTプロサイクリング)
これまで厳しいステージが続いたことを考えると、コース短縮は正しい判断だった。コースが短縮されたことで逃げにチャンスがあると思った。ワールドツアー選手と一緒に逃げれば、125kmという短いステージでメイン集団を振り切れると思ったんだ。実際にタイム差が広がって、脚の状態もすこぶる良かった。でも調子が良くて前を引きすぎてしまった。ステージ2位は悪くない結果だけど、もちろん勝ちたかった。
ステージ3位 ジャコポ・モスカ(イタリア、トレック・セガフレード)
2時間半にわたる全開走行。メイン集団を引き離し始めたけど、逃げグループのメンバーが上手く協調していたとは言えなかった。チェルニーは良いタイミングで飛び出したと思う。彼が独走を始めた時点で追走グループの足並みが崩れ、ステージ優勝のチャンスは無くなったと思った。
最初から変な1日だった。そしてここまで3週間ずっとヴィンチェンツォ(ニバリ)をアシストしてきたから、自由にアタックが許されたことも変な気分だった。チャンスを生かしてステージ上位に入ることができて満足している。このジロで得た経験は貴重なもので、多くを学んだよ。
ステージ10位 アレックス・ドーセット(イギリス、イスラエル・スタートアップネイション)
スタート直後から選手たちが飛び出したので、メイン集団を引き連れて逃げを捕まえるのが自分の役目だった。でも気づけば追走グループに入って、そのまま逃げに乗る展開になった。そしてタイム差が広がり始めたところでステージ優勝に目標をスイッチした。
残り25km付近からアタックが始まって、最初の2回のアタックに反応したものの3回目の(チェルニーの)アタックが決まった。単独で抜け出すことはできず、追走に100%の力を使ったけど追いつけず。第8ステージとは異なり、今日は自分の展開に持ち込めなかった。
マリアローザ ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、サンウェブ)
ステージ短縮の判断は正しかったと思う。マリアローザ初日をリラックスして走ることができた。明日はイネオス・グレナディアーズの選手たちの動きに警戒しないといけない。昨日ほど厳しいステージではないけど、全力で挑むことに変わりはない。
ラルフ・デンク(ボーラ・ハンスグローエ)チームマネージャー
確かにステルヴィオを越える獲得標高差5,800mの昨日のステージは厳しかった。しかも今朝6時にホテルを出発しなければならず、天気も悪かった。とは言え予定通りのレース実施は可能な状況で、今朝になって主催者に抗議するのは不公平だと感じる。プロフェッショナルとは言えないやり方であり、昨日の時点で議論されるべきだった。将来的に改善が見込めるものの、今回のやり方は正しくなかった。ボーラ・ハンスグローエは予定通りのステージを走る準備ができていた。
新城幸也(バーレーン・マクラーレン)
変則的な1日だった。昨日のステージ後に夕食にたどり着いたのが21時過ぎ。朝6時15分に起床し、朝食を取り、バスで2時間かけ移動。チームプレゼンテーション会場にて、レースはやるの?やらないの?という状況。テントから誰も出ようとしない(笑)
話し合いの結果、ニュートラル区間を走って、チームバスで100km移動して、レース再開することに決まった。予定時刻14時に133km地点から再開って、移動中に連絡が回ってきた。今日のステージには色々な意見があると思う。選手側、チーム側、チームの中でも、主催もちろん、立場がみんな違うから。
自分としてはただ3週間のレースが終わりを目前にして、無事に今日のステージが終えることが出来て、成立し、明日も走れる事を嬉しく思う。ここまで来たんだ。残り2ステージを心置きなく、力を出し、楽しんできたいと思います。
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