2020/08/27(木) - 16:12
将来のマイヨジョーヌ候補たちが争う、25歳以下の選手を対象にしたマイヨブラン(ヤングライダー賞ジャージ)。23歳のエガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)や21歳タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)を筆頭に、注目の若手選手たちをチェックしておこう。
1995年1月1日以降の選手が対象のヤングライダー賞
マイヨブランを着て走るエガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ) photo:Makoto.AYANO
1975年のツール・ド・フランスで初めて導入されたマイヨブランは、将来のマイヨジョーヌ候補がしのぎを削るもう一つの総合争い。現在マイヨブランを争っているメンバーが5年後、10年後にマイヨジョーヌを巡って競り合うことになる。ジャージスポンサーは眼鏡販売会社のクリス社。
日本語で「新人賞」と訳されがちだが、マイヨブランの対象となるのはプロ1年目の新人やツール初出場の選手だけではなく、誕生日が1995年1月1日以降の選手。つまり正確には「ヤングライダー賞」であり、25歳以下の選手が対象となる。
ヤングライダー賞対象選手が総合優勝に輝いたのは過去に数例ある。1983年にローラン・フィニョン(フランス)、1997年にヤン・ウルリッヒ(ドイツ)、2007年にアルベルト・コンタドール(スペイン)、そして2019年にエガン・ベルナル(コロンビア)が、マイヨジョーヌとマイヨブランを同時に獲得している。2010年に総合2位でフィニッシュしたアンディ・シュレク(ルクセンブルク)は3度目のヤングライダー賞を獲得。総合優勝したコンタドールがその後のドーピング違反発覚で失格になったことで、史上4例目のヤングライダー賞対象選手による総合優勝が決まった。
なお、ヤングライダー賞1位の選手がマイヨジョーヌを着用する場合、ヤングライダー賞2位の選手が次点でマイヨブランを着用することになる。
2019年にマイヨジョーヌとマイヨブランを獲得したエガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ) photo:Luca Bettini
ヤングジェネレーションを牽引するベルナルやポガチャル
2020年ツールにおけるヤングライダー賞対象選手は26人。マイヨブランの最有力候補は、マイヨジョーヌの最有力候補でもある23歳エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)。2019年ツールではヤングライダー賞2位のダヴィ・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ)に23分58秒差をつけてマイヨジョーヌとのダブル受賞を果たした。初出場するアシスト役のパヴェル・シヴァコフ(ロシア)も同じ23歳だ。
21歳のタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) (c)CorVos
ツアー・ダウンアンダーのヤングライダー賞に輝いたパヴェル・シヴァコフ(ロシア、イネオス・グレナディアーズ) (c)CorVos
ピノのアシスト役を担うダヴィ・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ)は昨年のランキング2位 photo:RCS Sport
エースとして自分の走りに集中できるという意味では21歳のタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)もマイヨブラン候補。2018年にブエルタ・ア・エスパーニャで総合2位に入った25歳エンリク・マス(スペイン、モビスター)はドゥクーニンク・クイックステップから移籍後まだ大きな成績を残せていない。
リゴベルト・ウラン(コロンビア、EFプロサイクリング)のアシスト役から解き放たれれば、クリテリウム・デュ・ドーフィネ総合優勝者のダニエル・マルティネス(コロンビア)とセルジオ・イギータ(コロンビア)もヤングライダー賞の上位に入ってくるだろう。ティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ)をアシストするゴデュとヴァランタン・マデュアス(フランス)もヤングライダー対象選手だ。
ドーフィネで攻防戦を繰り広げたダニエル・マルティネス(コロンビア、EFプロサイクリング)やシヴァコフ、ポガチャル photo:CorVos
1995年1月1日以降の選手が対象のヤングライダー賞
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1975年のツール・ド・フランスで初めて導入されたマイヨブランは、将来のマイヨジョーヌ候補がしのぎを削るもう一つの総合争い。現在マイヨブランを争っているメンバーが5年後、10年後にマイヨジョーヌを巡って競り合うことになる。ジャージスポンサーは眼鏡販売会社のクリス社。
日本語で「新人賞」と訳されがちだが、マイヨブランの対象となるのはプロ1年目の新人やツール初出場の選手だけではなく、誕生日が1995年1月1日以降の選手。つまり正確には「ヤングライダー賞」であり、25歳以下の選手が対象となる。
ヤングライダー賞対象選手が総合優勝に輝いたのは過去に数例ある。1983年にローラン・フィニョン(フランス)、1997年にヤン・ウルリッヒ(ドイツ)、2007年にアルベルト・コンタドール(スペイン)、そして2019年にエガン・ベルナル(コロンビア)が、マイヨジョーヌとマイヨブランを同時に獲得している。2010年に総合2位でフィニッシュしたアンディ・シュレク(ルクセンブルク)は3度目のヤングライダー賞を獲得。総合優勝したコンタドールがその後のドーピング違反発覚で失格になったことで、史上4例目のヤングライダー賞対象選手による総合優勝が決まった。
なお、ヤングライダー賞1位の選手がマイヨジョーヌを着用する場合、ヤングライダー賞2位の選手が次点でマイヨブランを着用することになる。
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ヤングジェネレーションを牽引するベルナルやポガチャル
2020年ツールにおけるヤングライダー賞対象選手は26人。マイヨブランの最有力候補は、マイヨジョーヌの最有力候補でもある23歳エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)。2019年ツールではヤングライダー賞2位のダヴィ・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ)に23分58秒差をつけてマイヨジョーヌとのダブル受賞を果たした。初出場するアシスト役のパヴェル・シヴァコフ(ロシア)も同じ23歳だ。
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エースとして自分の走りに集中できるという意味では21歳のタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)もマイヨブラン候補。2018年にブエルタ・ア・エスパーニャで総合2位に入った25歳エンリク・マス(スペイン、モビスター)はドゥクーニンク・クイックステップから移籍後まだ大きな成績を残せていない。
リゴベルト・ウラン(コロンビア、EFプロサイクリング)のアシスト役から解き放たれれば、クリテリウム・デュ・ドーフィネ総合優勝者のダニエル・マルティネス(コロンビア)とセルジオ・イギータ(コロンビア)もヤングライダー賞の上位に入ってくるだろう。ティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ)をアシストするゴデュとヴァランタン・マデュアス(フランス)もヤングライダー対象選手だ。
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歴代のマイヨブラン獲得者(同年の総合成績)
2019年 | エガン・ベルナル(コロンビア) | 総合1位 |
2018年 | ピエール・ラトゥール(フランス) | 総合13位 |
2017年 | サイモン・イェーツ(イギリス) | 総合7位 |
2016年 | アダム・イェーツ(イギリス) | 総合4位 |
2015年 | ナイロ・キンタナ(コロンビア) | 総合2位 |
2014年 | ティボー・ピノ(フランス) | 総合3位 |
2013年 | ナイロ・キンタナ(コロンビア) | 総合2位 |
2012年 | ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ) | 総合5位 |
2011年 | ピエール・ロラン(フランス) | 総合10位 |
2010年 | アンディ・シュレク(ルクセンブルク) | 総合1位 |
2009年 | アンディ・シュレク(ルクセンブルク) | 総合2位 |
2008年 | アンディ・シュレク(ルクセンブルク) | 総合12位 |
2007年 | アルベルト・コンタドール(スペイン) | 総合1位 |
2006年 | ダミアーノ・クネゴ(イタリア) | 総合12位 |
2005年 | ヤロスラフ・ポポヴィッチ(ウクライナ) | 総合12位 |
2004年 | ウラディミール・カルペツ(ロシア) | 総合13位 |
2003年 | デニス・メンショフ(ロシア) | 総合11位 |
2002年 | イヴァン・バッソ(イタリア) | 総合11位 |
2001年 | オスカル・セビリャ(スペイン) | 総合7位 |
2000年 | フランシスコ・マンセーボ(スペイン) | 総合9位 |
1999年 | ブノワ・サルモン(フランス) | 総合16位 |
1998年 | ヤン・ウルリッヒ(ドイツ) | 総合2位 |
1997年 | ヤン・ウルリッヒ(ドイツ) | 総合1位 |
1996年 | ヤン・ウルリッヒ(ドイツ) | 総合2位 |
1995年 | マルコ・パンターニ(イタリア) | 総合13位 |
1994年 | マルコ・パンターニ(イタリア) | 総合3位 |
1993年 | アントニオ・マルティン・ベラスコ(スペイン) | 総合12位 |
1992年 | エディ・ボウマンス(オランダ) | 総合14位 |
1991年 | アルバロ・メヒア(コロンビア) | 総合19位 |
1990年 | ジル・ドリオン(フランス) | 総合15位 |
text:Kei Tsuji in Nice, France
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