2020/02/04(火) - 17:04
ツアー・ダウンアンダーを走ったチームバイクを紹介するシリーズも最終回。今回はチェレステが目立つユンボ・ヴィスマのビアンキ、サンウェブのサーヴェロ、トレック・セガフレードのトレック、そしてUAEチームエミレーツのコルナゴを紹介します。
ユンボ・ヴィスマ
チェレステカラーが目立つビアンキに乗るオランダのユンボ・ヴィスマ。使用バイクはオールラウンドなオルトレXR4で統一した。すでに昨シーズンからディスクブレーキ仕様を投入しているが、ダウンアンダーではリムブレーキ仕様に限定。クラシックレースではディスクブレーキ仕様を使用する予定だが、グランツールではチームイネオス同様に引き続きリムブレーキ仕様を使用する。2019年はトップチューブにチームカラーの黄色が入ったが、2020年はチェレステ&ブラックのパターンに変更されている。
シマノのデュラエースDI2のフルセットで、パワーメーターやペダル、ホイールもデュラエース。パイオニアがスポンサーから外れ、コンピューターはガーミンにスイッチしている。フィジークのサドルやヴィットリアのタイヤは継続。ユンボ・ヴィスマは、空気抵抗低減を狙ってフォークのセンサーをゴムバンドで包むスマートな処理をプロトンに持ち込んだチームだ。
ジョージ・ベネット(ニュージーランド)はヴィジョンのステム一体型ハンドルを使用せず、低いハンドル位置を実現するためにFSAのアルミ製ステムにK-FORCEハンドルを組み合わせる。上ハンドルの下部にDI2のサテライトスイッチを配置するなど、クライマーらしいセッティングだ。
ユンボ・ヴィスマ
チェレステカラーが目立つビアンキに乗るオランダのユンボ・ヴィスマ。使用バイクはオールラウンドなオルトレXR4で統一した。すでに昨シーズンからディスクブレーキ仕様を投入しているが、ダウンアンダーではリムブレーキ仕様に限定。クラシックレースではディスクブレーキ仕様を使用する予定だが、グランツールではチームイネオス同様に引き続きリムブレーキ仕様を使用する。2019年はトップチューブにチームカラーの黄色が入ったが、2020年はチェレステ&ブラックのパターンに変更されている。
シマノのデュラエースDI2のフルセットで、パワーメーターやペダル、ホイールもデュラエース。パイオニアがスポンサーから外れ、コンピューターはガーミンにスイッチしている。フィジークのサドルやヴィットリアのタイヤは継続。ユンボ・ヴィスマは、空気抵抗低減を狙ってフォークのセンサーをゴムバンドで包むスマートな処理をプロトンに持ち込んだチームだ。
ジョージ・ベネット(ニュージーランド)はヴィジョンのステム一体型ハンドルを使用せず、低いハンドル位置を実現するためにFSAのアルミ製ステムにK-FORCEハンドルを組み合わせる。上ハンドルの下部にDI2のサテライトスイッチを配置するなど、クライマーらしいセッティングだ。
フレーム | ビアンキ Oltre XR4 |
グループセット | シマノ デュラエース DI2 11速/ディスクブレーキ |
ホイール | シマノ デュラエース |
パワーメーター | シマノ デュラエース |
サドル | フィジーク |
ハンドル | FSA K-FORCE |
ペダル | シマノ デュラエース |
タイヤ | ヴィットリア コルサ |
コンピューター | ガーミン |
サンウェブ
UCIワールドチームの中で平均年齢が飛び抜けて若いサンウェブはサーヴェロのS5に乗る。ダウンアンダーで使用されたS5はディスクブレーキ仕様だが、レースによってはリムブレーキ仕様のR5も投入するという。写真はスプリントで上位に絡んだ新加入アルベルト・ダイネーゼ(イタリア)のS5。
ホイール、パワーメーター、ペダルを含めてシマノのデュラエースDI2&油圧ディスクブレーキのフルセット。ホイールはデュラエースのC40とC60を使い分ける。サドルやバーテープはPRO製と、シマノづくしのアッセンブルで、シマノ以外のメーカーとしてはコンチネンタルのタイヤやシグマのコンピューター、エリートのボトルケージぐらいしか見当たらない。
S5フレームはフォーカスが提唱したRATスルーアクスルを採用しており、パンクが発生した際に選手間でホイール交換がしやすい。なお、リアディレイラーはプロトン内で使用率が上がっているダイレクトマウント方式ではない。
フレーム | サーヴェロ S5 Disc |
グループセット | シマノ デュラエース DI2 11速/ディスクブレーキ |
ホイール | シマノ デュラエース |
パワーメーター | シマノ デュラエース |
サドル | PRO グリフォン |
ハンドル | サーヴェロ AB08 |
ペダル | シマノ デュラエース |
タイヤ | コンチネンタル コンペティション |
コンピューター | シグマ |
トレック・セガフレード
リッチー・ポート(オーストラリア)を2度目の総合優勝に導いたトレック・セガフレードはタイトルスポンサーであるトレックのエモンダとマドンの二台体制。チームカラーの赤白黒でバイク全体がコーディネートされており、ゼッケンプレート用の台座を備えているのはプロ供給バイクの証拠だ。
スラムのレッドETAP AXSで組み上げられ、ホイールやサドル、ステム、ハンドルはボントレガー。選手によっては新型と思われるステム一体型ハンドルを使用した。タイヤがヴィットリアからピレリに変更。クオークパワーメーターのデータをガーミンのコンピューターで記録するスラム2年目だが2020年もシマノのペダルを使い続けている。
ギア構成はフロント50/37T&リア10/28Tを標準としながらも、コースに合わせてフロント54/41Tを投入した。今後はフロント54/41T&リア10-33Tを試していくという。ボントレガーのアイオロスXXX4ホイールをメインに使用し、ポートはアイオロスXXX2ホイールを2つの山岳ステージに投入した。
フレーム | トレック Émonda SLR 9 Disc |
グループセット | スラム レッド ETAP AXS 12速/ディスクブレーキ |
ホイール | ボントレガー アイオロス4 |
パワーメーター | クオーク |
サドル | ボントレガー Montrose |
ハンドル | ボントレガー PRO IsoCore |
ペダル | シマノ デュラエース |
タイヤ | ピレリ Pゼロチューブラー |
コンピューター | ガーミン |
UAEチームエミレーツ
コルナゴのコンセプトとV3-RS、C64の三種類のバイクを用意したUAEチームエミレーツ。チームと3年契約を結んで加入したU23個人TT世界王者ミッケル・ビョーグ(デンマーク)はエアロロードバイクのコンセプトを選択した。コルナゴはディスクブレーキ仕様もラインナップしているが、UAEチームエミレーツはリムブレーキ仕様を使い続ける。ディスクブレーキの投入は未定とのこと。
カンパニョーロのスーパーレコードEPSにボーラウルトラホイールのフルセット。パワーメーター(片側)とコンピューターはステージズで、ルックのペダル、ヴィットリアのタイヤ、プロロゴのサドル、デダエレメンティのハンドル周りというイタリア色の強いパーツ構成。
フロント54/39T&リア11-29Tを選択するビョーグのバイクはエアロを意識した狭いハンドル幅が特徴的で、プロロゴのサドルは明らかな前下がり。身長191cm、サドル高785mmという大柄な選手だがクランク長は172.5mm。
フレーム | コルナゴ Concept |
グループセット | カンパニョーロ スーパーレコードEPS 12速/リムブレーキ |
ホイール | カンパニョーロ ボーラウルトラ |
パワーメーター | ステージズ |
サドル | プロロゴ ディメンション |
ハンドル | デダエレメンティ スーパーゼロ |
ペダル | ルック KEO2マックス |
タイヤ | ヴィットリア コルサ |
コンピューター | ステージズ DASH M50 |
text:Kei Tsuji
Amazon.co.jp