野辺山、滝沢牧場に詰め掛けた全国のシクロクロッサーを迎えたのは、誰もが待ち望んでいた(?)重馬場の泥コンディション。カウベル鳴り響く高原で開催されたRaphaスーパークロス野辺山、その一般カテゴリーの模様をダイジェストでレポートします。



CK3CK3 photo:Kei TsujiCK2CK2 photo:Kei Tsuji

CK1CK1 photo:Kei Tsuji
名物「泥」が帰ってきた、10年目のRaphaスーパークロス野辺山。路面コンディションこそ悪かったものの、暖冬の影響で11月末の野辺山としては暖かさ。日中は薄着でもOKな、快適な天候の中各カテゴリーで熱き戦いが繰り広げられた。

CL2 中島瞳(TRIGON with KURE/BOUNE)が2分以上をつけて圧勝CL2 中島瞳(TRIGON with KURE/BOUNE)が2分以上をつけて圧勝 photo:Kei Tsuji
C4 最後尾から全員抜きを披露した澤井千洋(teamGRM)C4 最後尾から全員抜きを披露した澤井千洋(teamGRM) photo:Kei TsujiCL3 表彰台CL3 表彰台 photo:Kei Tsuji

C3 混戦を制した永野昇海(イナーメ信濃山形)C3 混戦を制した永野昇海(イナーメ信濃山形) photo:Kei TsujiC3 インタビューに応える永野昇海(イナーメ信濃山形)C3 インタビューに応える永野昇海(イナーメ信濃山形) photo:Kei Tsuji


キッズレースを終え、朝一番のカテゴリーであるC4では、最後尾スタートから全員抜きを披露したアンダー15の澤井千洋(teamGRM)が最終周回に先頭グループを捉え、27秒差をつけて圧勝。続くCL2でも中学生の中島瞳(TRIGON with KURE/BOUNE)が、2位以下に2分以上をつける圧倒的な走りで優勝を飾った。CL3では松崎光優(Touch me シクロクロスチーム)が1位に輝いている。

スタート直後の1コーナーで落車と大混乱が発生したC3で勝利したのは、「舗装路でリードを稼いで、泥区間を抜けたら後ろが離れたので行くしかないと思った」と振り返る永野昇海(イナーメ信濃山形)。宇賀隆貴(SHIDO-WORKS)を19秒、長島慧明(FM730CX)を39秒引き離しての独走勝利だった。なお泥レースを楽しんだ小林海(Giotti Victoria Palomar)は25位でフィニッシュしている。

CM2 佐々木秋久(CycleClub.jp)が狙い通りの表彰台頂点を獲得CM2 佐々木秋久(CycleClub.jp)が狙い通りの表彰台頂点を獲得 photo:Kei Tsuji
CM3表彰台CM3表彰台 photo:Kei TsujiCM2  後続を引き離す佐々木秋久(CycleClub.jp)CM2 後続を引き離す佐々木秋久(CycleClub.jp) photo:Kei Tsuji


マスターズ1への昇格を賭けたCM2クラスでは、「この野辺山で勝つべく幕張と茨城で表彰台に乗って、狙い通り最前列からスタートしました」と言うSSKこと佐々木秋久(CycleClub.jp)が、混戦状態の先頭グループから抜け出して宣言通りの優勝。1分差でスタートしたCM3では一枝淳二(makio’sbike)が勝利を掴んだ。

CM1スタートCM1スタート photo:Kei Tsuji
CM1 独走する⽯川正道(Champion System Japan Test Team)CM1 独走する⽯川正道(Champion System Japan Test Team) photo:Kei TsujiCM1 2番手を走る池本真也(和光機器-BIORACER)CM1 2番手を走る池本真也(和光機器-BIORACER) photo:Kei Tsuji

CM1 独走勝利した⽯川正道(Champion System Japan Test Team)CM1 独走勝利した⽯川正道(Champion System Japan Test Team) photo:Kei Tsuji
CM1 表彰台の真ん中に立つ⽯川正道(Champion System Japan Test Team)CM1 表彰台の真ん中に立つ⽯川正道(Champion System Japan Test Team) photo:Kei Tsuji
有力選手の流入によって今まで以上に激戦区と化しているのがCM1クラスだ。1周目から⽯川正道(Champion System Japan Test Team)が独走態勢を築き、池本真也(和光機器-BIORACER)や瀬戸幸正(ベーグルワン)が追走する展開で序盤戦を終える。

「なるべくスピードを落とさないように心がけました。スタート前にサドルを1mm下げたんですが、それで泥区間を調子よく走れたんです」と振り返る石川の走りは最後まで崩れず、「憧れの存在」池本を28秒引き離したまま勝利。1mmの差が生み出した勝利だったと言う。

C2 先頭グループを組む水谷拓也(BUCYO COFFEE/CLT Cycling Team)と重田恵杜(TeamCUORE)C2 先頭グループを組む水谷拓也(BUCYO COFFEE/CLT Cycling Team)と重田恵杜(TeamCUORE) photo:Kei Tsuji
C2 転倒した選手に暖かい野次が飛ぶC2 転倒した選手に暖かい野次が飛ぶ photo:Kei Tsuji
C2 一騎打ちのスプリント勝負を制した重田恵杜(TeamCUORE)がC2 一騎打ちのスプリント勝負を制した重田恵杜(TeamCUORE)が photo:Kei Tsuji
非UCI最上位カテゴリーのC2クラスでは植田春樹(ZELKOVA CX)がホールショットを取るも、代わって水谷拓也(BUCYO COFFEE/CLT Cycling Team)や重田恵杜(TeamCUORE)、藤海斗(蕎麦宗・プロトン伊豆レーシング)、岡田紀彦(アルゼンチンペソしかないよ)がトップグループを形成。ここから重田と元C1の水谷が抜け出した。

勝負は一騎打ちのゴールスプリントに持ち込まれ、「相手の方がとにかく泥区間で上手かったので、勝つにはスプリントしかないと思った」と振り返る重田が先着して勝利。「去年膝の怪我でカテ2に落ちてしまったのですが、返り咲きしたからには頑張ります」と言う水谷と共にC1への昇格切符を掴んでいる。

キンダーガーテンキンダーガーテン photo:Kei Tsuji
キンダーガーテンキンダーガーテン photo:Kei Tsujiキンダーガーテンキンダーガーテン photo:Kei Tsuji

C2結果
1位 重田恵杜(TeamCUORE) 42’45”
2位 水谷拓也(BUCYO COFFEE/CLT Cycling Team) +02”
3位 藤海斗(蕎麦宗・プロトン伊豆レーシング) +18”
C3結果
1位 永野昇海(イナーメ信濃山形) 29’15”
2位 宇賀隆貴(SHIDO-WORKS) +19”
3位 長島慧明(FM730CX) +39”
C4結果
1位 澤井千洋(teamGRM) 31’59”
2位 川崎佳典(スワコレーシング) +27”
3位 藤澤 浩昭(ROND CX TEAM) +32”
CL2結果
1位 中島瞳(TRIGON with KURE/BOUNCE) 21’16”
2位 伊藤圭菜子(SHIDO-WORKS) +2’07”
3位 山崎裕子(AVA) +2’19”
CL3結果
1位 松崎光優(Touch me シクロクロスチーム) 25’38”
2位 小林由佳(バルバクラブエチゼン) +17”
3位 河村ゆき子(A-Pad CX GIRLS TEAM) +35”
CM1結果
1位 ⽯川正道(Champion System Japan Test Team) 40’43”
2位 池本真也(和光機器-BIORACER) +28”
3位 瀬戸幸正(ベーグルワン) +50”
CM2結果
1位 佐々木 秋久(CycleClub.jp) 30’12”
2位 上原正憲(Squadra di LAVORANTE) +22”
3位 内野真治(B.B.Q ) +39”
CM3結果
1位 一枝淳二(makio’sbike) 30’29”
2位 マイケル・ライス +59”
3位 金子直樹(legarsi igname) +1’03”
text:So.Isobe

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