2019/09/05(木) - 09:13
バスクステージでバスクチームのバスク人が大金星を挙げたブエルタ11ステージの選手コメント。自宅付近のステージで勝利したミケル・イトゥリア(スペイン、エウスカディ・ムリアス)や、先行を許してしまったその他逃げメンバーの言葉を紹介します。
ミケル・イトゥリア(スペイン、エウスカディ・ムリアス)
独走で逃げ切ったミケル・イトゥリア(スペイン、エウスカディ・ムリアス) photo:CorVos
自宅に近く、家族が駆けつけたステージで勝つなんて夢のよう。開幕前からこの第11ステージを狙っていくと家族に伝えていたんだ。そして逃げグループに入り、終盤にかけて監督に『アタックして全開でフィニッシュまで逃げ切るんだ』と指示を受けた。独走に持ち込んでからはできる限り速い走りを心がけて、タイム差を気にすることなく自分のレースに徹したんだ。
勝つ機会の少ない自分がブエルタで勝つなんて。最後は自分でも知らないほどの力を出せたと思う。今夜はシャンパンで乾杯だ。
ステージ2位 ヨナタン・ラストラ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA)
ゴール後に倒れこむヨナタン・ラストラ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA) photo:A.S.O.
一緒にどのステージが逃げに向いているかについてずっと話していたアレックス(アランブル)と一緒にエスケープ。スプリント力があるアレックスで勝負する予定だった。だから抑え役として終盤のアタックに反応して先行したけど、結果的にそのアタックがフィニッシュまで先行する展開になった。ステージ優勝は逃したけど、カハルラルとして存在感を見せ、ステージ優勝に絡む走りができたことに満足している。
ステージ3位 ローソン・クラドック(アメリカ、EFエデュケーションファースト)
2位争いを繰り広げたヨナタン・ラストラ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA)ら photo:CorVos
あと少し届かなかった。レースでまだ勝ったことが無い。ユタではステージ優勝を目前にしながら手が届かなかった。今日もステージ優勝の可能性を何度も感じた。絶好の機会だった。でもまた勝利を掴めなかった。とてもフラストレーションが溜まる結果になってしまった。
無線からはずっとフアンマ(ガラーテ監督)からの指示が飛んでいたんだ。この辺りは彼が現役時代にトレーニングを積んだ場所であり、道はもちろん穴ぼこも彼の頭に入っていた。だから彼の的確な指示が助けになったよ。調子がすこぶる良かったけど、踏みすぎると同じ逃げメンバーからチェックされる。だから調子が良い時ほど脚ではなく頭で走らないといけない。終盤は誰も(イトゥリアを)追いかけたがらなかった。その時点でステージ優勝は手元から離れていった。
フィニッシュ後のインタビューに応じるダミアン・ホーゾン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) photo:A.S.O.ステージ4位 ダミアン・ホーゾン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)
残り10kmからのセレクションに残って、どのチームも1人ずつを逃げに乗せている状態に。そこからは戦略的に走らないといけない。スプリントに持ち込みたくないので得意の登りでアタックしたけどバラけず。先頭で1人が逃げ続けていたので2位争いになってしまったけど、他に選択肢はなかった。
(追走グループ内の)誰もが疲れていたし、早めにカードを切ることを恐れていた。先頭で逃げる1人の追走を他人任せにして、スプリントのために力を溜めていた。みんな同じことを考えている。勝つためにはポーカーフェイスでギャンブルに懸けないといけないこともある。
ステージ9位 ゴルカ・イサギレ(スペイン、アスタナ)
2級山岳から逃げたゴルカ・イサギレ(スペイン、アスタナ)とアレックス・アランブル(スペイン、カハルラル・セグロスRGA) photo:A.S.O.
全力を尽くした。バスクに到着するこのタイミングで、調子も良かったし、逃げに乗ろうと思っていた。何回かのアタックの末にアランブルと先行する展開に持ち込めたものの、やがては追走グループに追いつかれて吸収。そこからまたアタックしたけどダメだった。今日のステージを逃げグループ内で過ごせたことには満足している。
マイヨロホ プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ)
マイヨロホを守ったプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ) photo:CorVos
ユンボ・ヴィズマは改めて屈強なチーム力を見せてくれた。明日のステージが山岳ステージよりも危険だとは思わない。短くて急勾配の登りも得意なので全力を尽くすのみだ。
新城幸也(バーレーン・メリダ)
危なげなくフィニッシュした新城幸也(日本、バーレーン・メリダ) photo:CorVos
今日はコメントすることがないというか...逃げにチームから誰も乗れなくて、ステージ優勝を諦めるしか無かった。こう噛み合わない日が起こらないようにする事が大事なのだが...。なってしまっては切り替えるしかない。集団は逃げが決まってからはゆっくりな日を過ごした。明日は最後の40kmに全て詰まっていて、急勾配の登りが3つ待ち構えているので、おそらく逃げがステージ優勝争いになるだろう。逃げに乗るべく頑張ります
text:Kei.Tsuji
ミケル・イトゥリア(スペイン、エウスカディ・ムリアス)
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自宅に近く、家族が駆けつけたステージで勝つなんて夢のよう。開幕前からこの第11ステージを狙っていくと家族に伝えていたんだ。そして逃げグループに入り、終盤にかけて監督に『アタックして全開でフィニッシュまで逃げ切るんだ』と指示を受けた。独走に持ち込んでからはできる限り速い走りを心がけて、タイム差を気にすることなく自分のレースに徹したんだ。
勝つ機会の少ない自分がブエルタで勝つなんて。最後は自分でも知らないほどの力を出せたと思う。今夜はシャンパンで乾杯だ。
ステージ2位 ヨナタン・ラストラ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA)
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一緒にどのステージが逃げに向いているかについてずっと話していたアレックス(アランブル)と一緒にエスケープ。スプリント力があるアレックスで勝負する予定だった。だから抑え役として終盤のアタックに反応して先行したけど、結果的にそのアタックがフィニッシュまで先行する展開になった。ステージ優勝は逃したけど、カハルラルとして存在感を見せ、ステージ優勝に絡む走りができたことに満足している。
ステージ3位 ローソン・クラドック(アメリカ、EFエデュケーションファースト)
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あと少し届かなかった。レースでまだ勝ったことが無い。ユタではステージ優勝を目前にしながら手が届かなかった。今日もステージ優勝の可能性を何度も感じた。絶好の機会だった。でもまた勝利を掴めなかった。とてもフラストレーションが溜まる結果になってしまった。
無線からはずっとフアンマ(ガラーテ監督)からの指示が飛んでいたんだ。この辺りは彼が現役時代にトレーニングを積んだ場所であり、道はもちろん穴ぼこも彼の頭に入っていた。だから彼の的確な指示が助けになったよ。調子がすこぶる良かったけど、踏みすぎると同じ逃げメンバーからチェックされる。だから調子が良い時ほど脚ではなく頭で走らないといけない。終盤は誰も(イトゥリアを)追いかけたがらなかった。その時点でステージ優勝は手元から離れていった。
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残り10kmからのセレクションに残って、どのチームも1人ずつを逃げに乗せている状態に。そこからは戦略的に走らないといけない。スプリントに持ち込みたくないので得意の登りでアタックしたけどバラけず。先頭で1人が逃げ続けていたので2位争いになってしまったけど、他に選択肢はなかった。
(追走グループ内の)誰もが疲れていたし、早めにカードを切ることを恐れていた。先頭で逃げる1人の追走を他人任せにして、スプリントのために力を溜めていた。みんな同じことを考えている。勝つためにはポーカーフェイスでギャンブルに懸けないといけないこともある。
ステージ9位 ゴルカ・イサギレ(スペイン、アスタナ)
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全力を尽くした。バスクに到着するこのタイミングで、調子も良かったし、逃げに乗ろうと思っていた。何回かのアタックの末にアランブルと先行する展開に持ち込めたものの、やがては追走グループに追いつかれて吸収。そこからまたアタックしたけどダメだった。今日のステージを逃げグループ内で過ごせたことには満足している。
マイヨロホ プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ)
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ユンボ・ヴィズマは改めて屈強なチーム力を見せてくれた。明日のステージが山岳ステージよりも危険だとは思わない。短くて急勾配の登りも得意なので全力を尽くすのみだ。
新城幸也(バーレーン・メリダ)
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今日はコメントすることがないというか...逃げにチームから誰も乗れなくて、ステージ優勝を諦めるしか無かった。こう噛み合わない日が起こらないようにする事が大事なのだが...。なってしまっては切り替えるしかない。集団は逃げが決まってからはゆっくりな日を過ごした。明日は最後の40kmに全て詰まっていて、急勾配の登りが3つ待ち構えているので、おそらく逃げがステージ優勝争いになるだろう。逃げに乗るべく頑張ります
text:Kei.Tsuji