2019/08/25(日) - 10:21
アスタナの勝利で幕が開けた第74回ブエルタ・ア・エスパーニャ。初日のチームTTを終えて、マイヨロホを手にしたロペスやチームメイトのフルサング、2秒差の2位に甘んじたジルベール、落車によってタイムを失ったマルティンやアルらのコメントを紹介します。
ステージ1位 アスタナ ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア)
チーム全体に感謝したい。メンバー全員の努力が勝利につながった。誰が先頭でフィニッシュするかは決めていなかったけど、最終コーナーを抜けたところで前を走るゴルカ(イサギレ)が交代したので自分が先頭に出た。チームとして過去数年間TTの走りの改善に努めてきたので、この勝利を喜びたい。
マイヨロホ獲得は予想していなかった。でも大きなモチベーションを与えてくれる。早速総合首位に立ったけど、冷静さを保ちながら走り続けたい。アスタナにはサポート力抜群のアシスト陣が揃っている。
ステージ1位 アスタナ ヤコブ・フルサング(デンマーク)
スタートする前にチームメイトたちにこう言ったんだ。「自分は過去に2回(2011年と2013年)ブエルタに出場していて、その2回とも初日のチームTTで勝っている」と。そして今日こうして3回目の優勝を果たすことができた。全てがうまく噛み合って記録を伸ばすことができて嬉しい。マイヨロホを獲得したけど、今は全力でジャージを守る必要はないと思っている。明日以降ドゥクーニンク・クイックステップが総合リードを奪いに来ると思うけど、ジャージを手放すことは悪いアイデアではない。
ステージ2位 ドゥクーニンク・クイックステップ フィリップ・ジルベール(ベルギー)
素晴らしいチームの走りだった。でも最後はコーナーのライン上にユンボ・ヴィズマのチームカーが止まっていた影響でステージ優勝とマイヨロホにわずかに届かなかった。がっかりだ。
ステージ2位 ドゥクーニンク・クイックステップ ウィルフリード・ペータース監督
前半は抑えめに入ったので第1計測ポイントの時点では数秒遅れだったものの、残り5kmの時点でメンバー全員を残していたのでそこから全開で追い込む作戦だった。しかしコース上では様々なトラブル(ユンボ・ヴィズマのチームカーの停車など)が起こっていて、自分たちにはどうすることもできず、結果に影響が出てしまった。ステージ優勝できれば最高だったが、とにかく誰も落車しなかったことを喜びたい。
ステージ3位 サンウェブ ウィルコ・ケルデルマン(オランダ)
安定したパフォーマンスを見せることができた。限界まで追い込めたのはチームとして良い走りができた証拠。何ヶ所か小さなミスをしてしまったけど、良いチームTTだった。後半はマックス(ヴァルシャイド)とカスパー(ピーダスン)の存在に助けられたよ。テクニカル区間ではコーナーを抜けるたびに彼らの爆発力を加速に生かすことができた。
ステージ4位 EFエデュケーションファースト ローソン・クラドック(アメリカ)
チームはこのチームTTに向けて準備を行ってきた。コースを試走してから最終調整を行い、その結果がステージ4位。メンバー全員で現状の最高の結果を残すことができたと思う。ステージ優勝には手が届かなかったものの、良い印象を持った状態で明日以降のステージに挑むことができる。
ステージ9位 ミッチェルトン・スコット ダミアン・ホーゾン(オーストラリア)
TTスペシャリストが8人揃っているようなチーム編成じゃないことを考えると、チーム一丸となってトップ10に入ったことは悪くない結果。トップと18秒遅れという成績は好スタートを切ったと言える。チームは周到に準備をして今日のレースに挑んだ。試走を3回行ったのでコーナーを知り尽くしていたし、しっかりと戦略を立てていた。だからコースのどの部分をどう走るべきかを把握しながらの走りだった。
ステージ12位 バーレーン・メリダ 新城幸也
待ちにまったブエルタがやっと開幕しました!でもチームタイムトライアルはいつもキツイものです。ペースを落とさない様にローテーションしたが、残り3kmほどで自分は隊列から脱落しました。
さぁ、3週間の旅が始まりました。最初の1週間は苦しむだろう…。復帰してからこれまで長い登りのレース走ってきてないが、レースペースのリズムを掴めば、2週目、3週目と調子は上がっていくはず。第2ステージからいきなり2級山岳も登場し、簡単なステージではなく、ラスト50kmを試走したが、ゴール前の山岳賞ポイントは厳しい展開になるだろう(2015年に出場した時も登っている)。マークとトゥンスをしっかりサポートしたいと思う。
ステージ18位 ユンボ・ヴィズマ トニー・マルティン(ドイツ)
問題のコーナーに向かって全開で走っていた。濡れた路面にタイヤを滑らせる形で落車が発生し、避けることもできず、反応する時間もなかった。メンバー全員が再スタートを切れたことは幸いだった。明日からは毎日(落車の影響の)様子を見ながらの走りになる。とにかく今は精神的に大きなショックを受けている。
ステージ21位 UAEチームエミレーツ ファビオ・アル(イタリア)
一部水が漏れ出ているコーナーがあって、そこでチームは落車してしまった。落車してからはすぐに立ち上がって、できる限りタイムを失わないことに努めたよ。もちろん理想的な開幕とは言えないけど、チームはこれからも戦っていく。
ステージ21位 UAEチームエミレーツ タデイ・ポガチャル(スロベニア)
初めてのグランツールの最初のステージは上手くいかなかったけど、幸いメンバーは全員怪我を免れた。全身傷だらけだけどね。とにかく戦いがこれで終わったわけじゃない。チームはモチベーションに溢れている。
※コメントはブエルタならびにチーム公式リリース、選手SNS、チームユキヤ通信より。
text:Kei Tsuji
ステージ1位 アスタナ ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア)
チーム全体に感謝したい。メンバー全員の努力が勝利につながった。誰が先頭でフィニッシュするかは決めていなかったけど、最終コーナーを抜けたところで前を走るゴルカ(イサギレ)が交代したので自分が先頭に出た。チームとして過去数年間TTの走りの改善に努めてきたので、この勝利を喜びたい。
マイヨロホ獲得は予想していなかった。でも大きなモチベーションを与えてくれる。早速総合首位に立ったけど、冷静さを保ちながら走り続けたい。アスタナにはサポート力抜群のアシスト陣が揃っている。
ステージ1位 アスタナ ヤコブ・フルサング(デンマーク)
スタートする前にチームメイトたちにこう言ったんだ。「自分は過去に2回(2011年と2013年)ブエルタに出場していて、その2回とも初日のチームTTで勝っている」と。そして今日こうして3回目の優勝を果たすことができた。全てがうまく噛み合って記録を伸ばすことができて嬉しい。マイヨロホを獲得したけど、今は全力でジャージを守る必要はないと思っている。明日以降ドゥクーニンク・クイックステップが総合リードを奪いに来ると思うけど、ジャージを手放すことは悪いアイデアではない。
ステージ2位 ドゥクーニンク・クイックステップ フィリップ・ジルベール(ベルギー)
素晴らしいチームの走りだった。でも最後はコーナーのライン上にユンボ・ヴィズマのチームカーが止まっていた影響でステージ優勝とマイヨロホにわずかに届かなかった。がっかりだ。
ステージ2位 ドゥクーニンク・クイックステップ ウィルフリード・ペータース監督
前半は抑えめに入ったので第1計測ポイントの時点では数秒遅れだったものの、残り5kmの時点でメンバー全員を残していたのでそこから全開で追い込む作戦だった。しかしコース上では様々なトラブル(ユンボ・ヴィズマのチームカーの停車など)が起こっていて、自分たちにはどうすることもできず、結果に影響が出てしまった。ステージ優勝できれば最高だったが、とにかく誰も落車しなかったことを喜びたい。
ステージ3位 サンウェブ ウィルコ・ケルデルマン(オランダ)
安定したパフォーマンスを見せることができた。限界まで追い込めたのはチームとして良い走りができた証拠。何ヶ所か小さなミスをしてしまったけど、良いチームTTだった。後半はマックス(ヴァルシャイド)とカスパー(ピーダスン)の存在に助けられたよ。テクニカル区間ではコーナーを抜けるたびに彼らの爆発力を加速に生かすことができた。
ステージ4位 EFエデュケーションファースト ローソン・クラドック(アメリカ)
チームはこのチームTTに向けて準備を行ってきた。コースを試走してから最終調整を行い、その結果がステージ4位。メンバー全員で現状の最高の結果を残すことができたと思う。ステージ優勝には手が届かなかったものの、良い印象を持った状態で明日以降のステージに挑むことができる。
ステージ9位 ミッチェルトン・スコット ダミアン・ホーゾン(オーストラリア)
TTスペシャリストが8人揃っているようなチーム編成じゃないことを考えると、チーム一丸となってトップ10に入ったことは悪くない結果。トップと18秒遅れという成績は好スタートを切ったと言える。チームは周到に準備をして今日のレースに挑んだ。試走を3回行ったのでコーナーを知り尽くしていたし、しっかりと戦略を立てていた。だからコースのどの部分をどう走るべきかを把握しながらの走りだった。
ステージ12位 バーレーン・メリダ 新城幸也
待ちにまったブエルタがやっと開幕しました!でもチームタイムトライアルはいつもキツイものです。ペースを落とさない様にローテーションしたが、残り3kmほどで自分は隊列から脱落しました。
さぁ、3週間の旅が始まりました。最初の1週間は苦しむだろう…。復帰してからこれまで長い登りのレース走ってきてないが、レースペースのリズムを掴めば、2週目、3週目と調子は上がっていくはず。第2ステージからいきなり2級山岳も登場し、簡単なステージではなく、ラスト50kmを試走したが、ゴール前の山岳賞ポイントは厳しい展開になるだろう(2015年に出場した時も登っている)。マークとトゥンスをしっかりサポートしたいと思う。
ステージ18位 ユンボ・ヴィズマ トニー・マルティン(ドイツ)
問題のコーナーに向かって全開で走っていた。濡れた路面にタイヤを滑らせる形で落車が発生し、避けることもできず、反応する時間もなかった。メンバー全員が再スタートを切れたことは幸いだった。明日からは毎日(落車の影響の)様子を見ながらの走りになる。とにかく今は精神的に大きなショックを受けている。
ステージ21位 UAEチームエミレーツ ファビオ・アル(イタリア)
一部水が漏れ出ているコーナーがあって、そこでチームは落車してしまった。落車してからはすぐに立ち上がって、できる限りタイムを失わないことに努めたよ。もちろん理想的な開幕とは言えないけど、チームはこれからも戦っていく。
ステージ21位 UAEチームエミレーツ タデイ・ポガチャル(スロベニア)
初めてのグランツールの最初のステージは上手くいかなかったけど、幸いメンバーは全員怪我を免れた。全身傷だらけだけどね。とにかく戦いがこれで終わったわけじゃない。チームはモチベーションに溢れている。
※コメントはブエルタならびにチーム公式リリース、選手SNS、チームユキヤ通信より。
text:Kei Tsuji
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