2019/08/07(水) - 09:18
日本人に合うヘルメットを開発するカブトより、額から流れる汗の流れを誘導するスウェットパッドがリリースされている。目に水分が入るという危険な状況を未然に防ぐことができるアイテムだ。
カブト ウルトラスウェットパッド
頭の汗が額を伝い、目に入ってしまう…なんて経験をしたことのあるサイクリストも多いはず。汗だけではなく雨天でのライドでも同様だ。いずれのシチュエーションもヘルメットに装着されているパッドが汗を吸収しきれなくなり、水分が顔に滴り落ちてくるのだ。
吸水性に優れるパッドが備えられていても速乾性能が追いつくことが出来なければ、額の上のダムは決壊する。その閾値を越えた時の対策法としてカブトがスウェットパッドをリリースする。近年カブトが力を入れているバイザー付きヘルメットでは顔の汗を拭うことが出来ないため非常に活躍してくれるはずだ。
作りはパッドの上にシリコンバンドを装着するというシンプルなもの。バンドが肌と密着することで、額から顔正面に流れ落ちる水分をせき止め、側方に誘導してくれるという仕組みだ。バンドはこめかみ上部付近で切れるため、水分が目に入りくくなっている。
カブトのスウェットパッドの特徴は、パッド自体を留める部分以外はシェルと接触していないこと。スウェットパッドは前頭部にアジャスターのベルトのようなパーツによって吊るされており、頭を入れると柔軟に動き、額にピタリとフィットする。
ベルクロではなくボタンで留めるため、確実にヘルメットに固定できる
ウルトラスウェットパッドはボタンで留める
シェルに密着しないサスペンション構造を採用しているため、アジャスターを締め込むことでどのような頭でもフィットしやすいはずだ
アジャスターを締め切らない状態ではシェルとパッドに空間が生まれる
通常のパッドにそのままシリコンバンドを配すだけでは、フィット感が損なわれることや、そもそもシェル形状によってシリコンバンドが額に密着しない可能性も十分に考えられる。対してこの吊り下げ方式を採用したスウェットパッドは、あらゆる頭の形に対応してくれるはずだ。カブトのヘルメットがジャストフィットの筆者の額にはピッタリフィットしてくれた。
このフローティング構造を採用するため、スウェットパッドは装着可能なヘルメットが現時点では限られている。ウルトラスウェットパッド-01を装着できるのはZENARD-EXとFLAIRの2種類。AERO-V1にはウルトラスウェットパッド-02が適合する。購入する際はしっかり確認してほしい。
通常のパッドの代わりにウルトラスウェットパッドを装備する
さて、肝心のスウェットパッドとしての機能を確認するため、今回はスウェットパッド装着済みの3モデルとZENARD、AERO R-1を簡易テストで比較。ベンチレーションホールから水を大量に流し込んだのだが、スウェットパッド未装着のヘルメットの場合では目は開けていられず、鼻、口元まで水が到達した。土砂降りの雨で走る時をイメージしてもらうとわかりやすいかもしれない。
一方、スウェットパッド装着モデルは明らかに水の流れが異なる。目元、鼻に水はかからず、口元にはこめかみ部分より頬を伝い垂れてきた水が到達していた。目に入る水をせき止めるという目的は果たされており、目に水分が流れ込むというストレスからは解放される。皮膚から発生する汗であれば十分にその効果を発揮してくれるはずだ。
ウルトラスウェットパッドが装備されていないZENARDでは目頭に直接水が流れ込む
ウルトラスウェットパッドを装備したZENARD-EXでは目尻の方から水分が流れ出す
アイウェアで目を拭けない状況というのはでありがちなシチュエーションだと思うが、テストライドの際はその必要がなかった。頭皮を流れる水分をせき止め、誘導するという機能に関しては効果を発揮していることは確認できた。酷暑の中でのライド、雨天時にも自転車に乗る必要があるサイクリストにはピッタリなプロダクトだ。
スウェットパッド自体の価格は1,500円(税抜)であるため、適合ヘルメットを所有している方には是非試してもらいたいほどの出来。適合モデルを所有していない方でも次のヘルメットを探す時にスウェットパッドの装着可否は大きな判断材料になりそうだ。
ウルトラスウェットパッドに対応する第1弾はFLAIR、ZENARD-EX、AERO-V1
カブト ウルトラスウェットパッド-01
カラー:ブラック
サイズ:全サイズ共通
適合モデル:ZENARD-EX / FLAIR
価 格:1,500円(税抜)
カブト ウルトラスウェットパッド-02
カラー:ブラック
サイズ:全サイズ共通
適合モデル:AERO-V1
価 格:1,500円(税抜)

頭の汗が額を伝い、目に入ってしまう…なんて経験をしたことのあるサイクリストも多いはず。汗だけではなく雨天でのライドでも同様だ。いずれのシチュエーションもヘルメットに装着されているパッドが汗を吸収しきれなくなり、水分が顔に滴り落ちてくるのだ。
吸水性に優れるパッドが備えられていても速乾性能が追いつくことが出来なければ、額の上のダムは決壊する。その閾値を越えた時の対策法としてカブトがスウェットパッドをリリースする。近年カブトが力を入れているバイザー付きヘルメットでは顔の汗を拭うことが出来ないため非常に活躍してくれるはずだ。
作りはパッドの上にシリコンバンドを装着するというシンプルなもの。バンドが肌と密着することで、額から顔正面に流れ落ちる水分をせき止め、側方に誘導してくれるという仕組みだ。バンドはこめかみ上部付近で切れるため、水分が目に入りくくなっている。
カブトのスウェットパッドの特徴は、パッド自体を留める部分以外はシェルと接触していないこと。スウェットパッドは前頭部にアジャスターのベルトのようなパーツによって吊るされており、頭を入れると柔軟に動き、額にピタリとフィットする。




通常のパッドにそのままシリコンバンドを配すだけでは、フィット感が損なわれることや、そもそもシェル形状によってシリコンバンドが額に密着しない可能性も十分に考えられる。対してこの吊り下げ方式を採用したスウェットパッドは、あらゆる頭の形に対応してくれるはずだ。カブトのヘルメットがジャストフィットの筆者の額にはピッタリフィットしてくれた。
このフローティング構造を採用するため、スウェットパッドは装着可能なヘルメットが現時点では限られている。ウルトラスウェットパッド-01を装着できるのはZENARD-EXとFLAIRの2種類。AERO-V1にはウルトラスウェットパッド-02が適合する。購入する際はしっかり確認してほしい。

さて、肝心のスウェットパッドとしての機能を確認するため、今回はスウェットパッド装着済みの3モデルとZENARD、AERO R-1を簡易テストで比較。ベンチレーションホールから水を大量に流し込んだのだが、スウェットパッド未装着のヘルメットの場合では目は開けていられず、鼻、口元まで水が到達した。土砂降りの雨で走る時をイメージしてもらうとわかりやすいかもしれない。
一方、スウェットパッド装着モデルは明らかに水の流れが異なる。目元、鼻に水はかからず、口元にはこめかみ部分より頬を伝い垂れてきた水が到達していた。目に入る水をせき止めるという目的は果たされており、目に水分が流れ込むというストレスからは解放される。皮膚から発生する汗であれば十分にその効果を発揮してくれるはずだ。


アイウェアで目を拭けない状況というのはでありがちなシチュエーションだと思うが、テストライドの際はその必要がなかった。頭皮を流れる水分をせき止め、誘導するという機能に関しては効果を発揮していることは確認できた。酷暑の中でのライド、雨天時にも自転車に乗る必要があるサイクリストにはピッタリなプロダクトだ。
スウェットパッド自体の価格は1,500円(税抜)であるため、適合ヘルメットを所有している方には是非試してもらいたいほどの出来。適合モデルを所有していない方でも次のヘルメットを探す時にスウェットパッドの装着可否は大きな判断材料になりそうだ。

カブト ウルトラスウェットパッド-01
カラー:ブラック
サイズ:全サイズ共通
適合モデル:ZENARD-EX / FLAIR
価 格:1,500円(税抜)
カブト ウルトラスウェットパッド-02
カラー:ブラック
サイズ:全サイズ共通
適合モデル:AERO-V1
価 格:1,500円(税抜)
リンク
Amazon.co.jp