2010/04/19(月) - 16:57
2010年4月18日、ブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオン(UCI2.1)の最終第5ステージが行なわれ、上りスプリントでセルジオ・リベイロ(ポルトガル、バルボット)が優勝。アルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)が3度目の総合優勝に輝いた。
最終ステージは3級山岳が一つ設定された171km。全体的に細かいアップダウンが連続するコースであり、ラスト1kmで高低差30mを駆け上がってゴールに至る。
ハイスピードな進行を見せた集団から、20km地点でアタックを成功させたのは8名。マルケル・イリサール(スペイン、レディオシャック)やグリシャ・ニアマン(ドイツ、ラボバンク)、ホセアンヘル・ゴメスマルチャンテ(スペイン、アンダルシア・カハスール)ら。タイム差は4分まで広がった。
メイン集団は、前日の個人タイムトライアルで優勝してリーダージャージを獲得したコンタドール擁するアスタナがコントロール。しかし先頭が人数を揃えていることもあり、タイム差は思うように縮まらない。
逃げグループは1分リードのままラスト10kmに向かい、人数を減らしながら懸命に逃げを続行。イリサールらが最後まで抵抗したが、ゴールが近づくとともに集団の足音が接近。結局ラスト1kmアーチ通過後に逃げは吸収。それと同時に、上り基調のゴール前でスプリント勝負が始まった。
ポイント賞ジャージを着るテオ・ボス(オランダ、サーヴェロ・テストチーム)を始めとする有力スプリンターたちは、それまでの上りで後退したためスプリントに絡めず。軽量級の選手たちによるスプリント勝負で、ポルトガル出身の29歳リベイロが勝利した。
ポルトガルのコンチネンタルチーム・バルボットに所属するリベイロは、2006年のヴォルタ・アン・アレンテホで総合優勝しているオールラウンダー。このカスティーリャ・イ・レオンでは2005年にもステージ優勝を飾っている。これがキャリア9勝目だ。
リーダージャージを着るコンタドールは集団内でゴールし、自身3度目のカスティーリャ・イ・レオン総合優勝を決めた。コンタドールにとって、パリ〜ニースとヴォルタ・アン・アルガルヴェに次ぐ今シーズン3つ目のステージレース総合優勝だ。
コンタドールはスペイン・マルカ紙のインタビューで「逃げグループが強力で、しかもゴール前は上り。でもチームは状況をコントロール出来ていた。チームの走りはパーフェクトで、自分の調子もかなりいい状態にある。今回は山岳と個人TTでバランスよくリードを広げることが出来た。レースを通して脚の感触はとても良かったよ」と語っている。総合2位にはイゴール・アントン(スペイン、エウスカルテル)、総合3位にはエセキエル・モスケラ(スペイン、シャコベオ・ガリシア)が入った。
エース選手のアシストに携わった別府史之(レディオシャック)は35位で最終ステージを終え、総合46位に。レディオシャックは総合トップ10に3名を送り込む安定した走りでチーム総合優勝に輝いた。もちろんフミも表彰式に出席。なお、アイスランドの火山噴火に伴うフライトキャンセルにより、フミはチームカーでフランスに帰国する予定だ。
レース展開はレース公式サイトより。
ブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオン2010第5ステージ結果
1位 セルジオ・リベイロ(ポルトガル、バルボット) 3h50'06"
2位 ホセアルベルト・ベニテス(スペイン、フットオン・セルヴェット)
3位 アンヘル・ビシオソ(スペイン、アンダルシア・カハスール)
4位 ハビエル・モレーノ(スペイン、アンダルシア・カハスール)
5位 パブロ・ウルタスン(スペイン、エウスカルテル)
6位 ティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック)
7位 パブロ・ラストラス(スペイン、ケースデパーニュ)
8位 ダビド・ガルシア(スペイン、シャコベオ・ガリシア)
9位 ステファン・デニフル(オーストリア、サーヴェロ・テストチーム)
10位 フィリペ・カルドソ(ポルトガル、ラ・ロタ・ドス・モベイス)
35位 別府史之(日本、レディオシャック)
個人総合成績
1位 アルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ) 16h56'01"
2位 イゴール・アントン(スペイン、エウスカルテル) +41"
3位 エセキエル・モスケラ(スペイン、シャコベオ・ガリシア) +1'20"
4位 ヤネス・ブライコヴィッチ(スロベニア、レディオシャック) +1'30"
5位 ダビド・ベルナベウ(スペイン、バルボット) +2'30"
6位 ハビエル・モレーノ(スペイン、アンダルシア・カハスール) +2'51"
7位 ティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック)
8位 ステファン・デニフル(オーストリア、サーヴェロ・テストチーム) +2'58"
9位 デニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク) +3'06"
10位 ホセルイス・ルビエラ(スペイン、レディオシャック) +3'17"
46位 別府史之(日本、レディオシャック) +18'17"
ポイント賞
テオ・ボス(オランダ、サーヴェロ・テストチーム)
山岳賞
イバン・マヨス(スペイン、フットオン・セルヴェット)
チーム総合成績
レディオシャック
text:Kei Tsuji
photo:Vuelta a Castilla y Leon
最終ステージは3級山岳が一つ設定された171km。全体的に細かいアップダウンが連続するコースであり、ラスト1kmで高低差30mを駆け上がってゴールに至る。
ハイスピードな進行を見せた集団から、20km地点でアタックを成功させたのは8名。マルケル・イリサール(スペイン、レディオシャック)やグリシャ・ニアマン(ドイツ、ラボバンク)、ホセアンヘル・ゴメスマルチャンテ(スペイン、アンダルシア・カハスール)ら。タイム差は4分まで広がった。
メイン集団は、前日の個人タイムトライアルで優勝してリーダージャージを獲得したコンタドール擁するアスタナがコントロール。しかし先頭が人数を揃えていることもあり、タイム差は思うように縮まらない。
逃げグループは1分リードのままラスト10kmに向かい、人数を減らしながら懸命に逃げを続行。イリサールらが最後まで抵抗したが、ゴールが近づくとともに集団の足音が接近。結局ラスト1kmアーチ通過後に逃げは吸収。それと同時に、上り基調のゴール前でスプリント勝負が始まった。
ポイント賞ジャージを着るテオ・ボス(オランダ、サーヴェロ・テストチーム)を始めとする有力スプリンターたちは、それまでの上りで後退したためスプリントに絡めず。軽量級の選手たちによるスプリント勝負で、ポルトガル出身の29歳リベイロが勝利した。
ポルトガルのコンチネンタルチーム・バルボットに所属するリベイロは、2006年のヴォルタ・アン・アレンテホで総合優勝しているオールラウンダー。このカスティーリャ・イ・レオンでは2005年にもステージ優勝を飾っている。これがキャリア9勝目だ。
リーダージャージを着るコンタドールは集団内でゴールし、自身3度目のカスティーリャ・イ・レオン総合優勝を決めた。コンタドールにとって、パリ〜ニースとヴォルタ・アン・アルガルヴェに次ぐ今シーズン3つ目のステージレース総合優勝だ。
コンタドールはスペイン・マルカ紙のインタビューで「逃げグループが強力で、しかもゴール前は上り。でもチームは状況をコントロール出来ていた。チームの走りはパーフェクトで、自分の調子もかなりいい状態にある。今回は山岳と個人TTでバランスよくリードを広げることが出来た。レースを通して脚の感触はとても良かったよ」と語っている。総合2位にはイゴール・アントン(スペイン、エウスカルテル)、総合3位にはエセキエル・モスケラ(スペイン、シャコベオ・ガリシア)が入った。
エース選手のアシストに携わった別府史之(レディオシャック)は35位で最終ステージを終え、総合46位に。レディオシャックは総合トップ10に3名を送り込む安定した走りでチーム総合優勝に輝いた。もちろんフミも表彰式に出席。なお、アイスランドの火山噴火に伴うフライトキャンセルにより、フミはチームカーでフランスに帰国する予定だ。
レース展開はレース公式サイトより。
ブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオン2010第5ステージ結果
1位 セルジオ・リベイロ(ポルトガル、バルボット) 3h50'06"
2位 ホセアルベルト・ベニテス(スペイン、フットオン・セルヴェット)
3位 アンヘル・ビシオソ(スペイン、アンダルシア・カハスール)
4位 ハビエル・モレーノ(スペイン、アンダルシア・カハスール)
5位 パブロ・ウルタスン(スペイン、エウスカルテル)
6位 ティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック)
7位 パブロ・ラストラス(スペイン、ケースデパーニュ)
8位 ダビド・ガルシア(スペイン、シャコベオ・ガリシア)
9位 ステファン・デニフル(オーストリア、サーヴェロ・テストチーム)
10位 フィリペ・カルドソ(ポルトガル、ラ・ロタ・ドス・モベイス)
35位 別府史之(日本、レディオシャック)
個人総合成績
1位 アルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ) 16h56'01"
2位 イゴール・アントン(スペイン、エウスカルテル) +41"
3位 エセキエル・モスケラ(スペイン、シャコベオ・ガリシア) +1'20"
4位 ヤネス・ブライコヴィッチ(スロベニア、レディオシャック) +1'30"
5位 ダビド・ベルナベウ(スペイン、バルボット) +2'30"
6位 ハビエル・モレーノ(スペイン、アンダルシア・カハスール) +2'51"
7位 ティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック)
8位 ステファン・デニフル(オーストリア、サーヴェロ・テストチーム) +2'58"
9位 デニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク) +3'06"
10位 ホセルイス・ルビエラ(スペイン、レディオシャック) +3'17"
46位 別府史之(日本、レディオシャック) +18'17"
ポイント賞
テオ・ボス(オランダ、サーヴェロ・テストチーム)
山岳賞
イバン・マヨス(スペイン、フットオン・セルヴェット)
チーム総合成績
レディオシャック
text:Kei Tsuji
photo:Vuelta a Castilla y Leon
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