2019/05/06(月) - 09:38
イエロージャージを着る最終走者プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ)がジュネーブの湖岸通りにフィニッシュすると、タイム掲示は19分58秒でストップ。アワーレコード保持者や個人追い抜き王者を下したログリッチェがツール・ド・ロマンディ連覇を達成した。
イエロージャージを着て走るプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ) photo:Tour de Romandie
ツール・ド・ロマンディ2019第5ステージ photo:Tour de Romandie6日間にわたって開催されたツール・ド・ロマンディを締めくくるのは、レマン湖の湖畔に位置する人口20万人のジュネーブ。スイスの西の端に位置する同国第2の都市を発着する全長16.85km/獲得標高差190mのコースで総合争いは決する。
山岳ステージで最も速い選手は個人タイムトライアルでも最も速かった。前日のクイーンステージを制し、イエロージャージを着て最後にスタート台を駆け下りたログリッチェがこの日も快走。平均スピード50.634km/hで駆け抜けたログリッチェが出場選手の中で唯一20分の壁を破る走りでステージ優勝した。
4月16日に55.089kmのアワーレコードを樹立したヴィクトール・カンペナールツ(ベルギー、ロット・スーダル)や、3月1日のトラック世界選手権で個人追い抜き連覇(高地を除く世界記録4分07秒456)を達成したフィリッポ・ガンナ(イタリア、チームイネオス)、さらにトニー・マルティン(ドイツ、ユンボ・ヴィズマ)やシュテファン・キュング(スイス、グルパマFDJ)といったTTスペシャリストも、波に乗るログリッチェには歯が立たなかった。
最速タイムをマークしたプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ) photo:Tour de Romandie
ステージ2位に入ったヴィクトール・カンペナールツ(ベルギー、ロット・スーダル) photo:Tour de Romandie
スイスの期待を背負ったシュテファン・キュング(スイス、グルパマFDJ)はステージ6位 photo:Tour de Romandie
第2ステージと第4ステージに続くステージ3勝目で文句なしの大会連覇を果たしたログリッチェは「ステージ3勝と総合優勝を嬉しく思う。これはユンボ・ヴィズマの勝利だ。チームとしての成長を1週間にわたって見せつけることができたと思う。おかげでレースを楽しめることができたよ」と語る。
ログリッチェは3月のUAEツアーとティレーノ〜アドリアティコでも総合優勝を飾っており、今シーズン出場した全てのレースで総合優勝を果たすという無双ぶり。高地トレーニングを挟んで出場したこのロマンディで改めて好調ぶりを示した29歳は「ティレーノ〜アドリアティコからしばらくレースを離れていたけど、今こうして高地トレーニングの成果を感じることができる。少し予想外の走りでもある。とにかくジロに向けての準備は完璧に整ったよ」とコメント。2018年ツール・ド・フランスを総合4位で終えた元スキージャンパーは、6日後に開幕するジロ・デ・イタリアでマリアローザの最有力候補に挙げられる。
「今日は終盤の平坦路に力を温存できるかがタイムに大きく響いた。ステージ7位に入って、手が付けられない強さのログリッチェに続いて総合2位に入ったことに満足しているよ」と語るのは、ジロではなくツール・ド・フランスに出場予定のルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)。16.85kmの距離でログリッチェに46秒差に付けられながらもゲラント・トーマス(イギリス、チームイネオス)が総合3位に滑り込んでいる。
総合表彰台 2位ルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)、1位プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ)、3位ゲラント・トーマス(イギリス、チームイネオス) photo:Tour de Romandie
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山岳ステージで最も速い選手は個人タイムトライアルでも最も速かった。前日のクイーンステージを制し、イエロージャージを着て最後にスタート台を駆け下りたログリッチェがこの日も快走。平均スピード50.634km/hで駆け抜けたログリッチェが出場選手の中で唯一20分の壁を破る走りでステージ優勝した。
4月16日に55.089kmのアワーレコードを樹立したヴィクトール・カンペナールツ(ベルギー、ロット・スーダル)や、3月1日のトラック世界選手権で個人追い抜き連覇(高地を除く世界記録4分07秒456)を達成したフィリッポ・ガンナ(イタリア、チームイネオス)、さらにトニー・マルティン(ドイツ、ユンボ・ヴィズマ)やシュテファン・キュング(スイス、グルパマFDJ)といったTTスペシャリストも、波に乗るログリッチェには歯が立たなかった。
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第2ステージと第4ステージに続くステージ3勝目で文句なしの大会連覇を果たしたログリッチェは「ステージ3勝と総合優勝を嬉しく思う。これはユンボ・ヴィズマの勝利だ。チームとしての成長を1週間にわたって見せつけることができたと思う。おかげでレースを楽しめることができたよ」と語る。
ログリッチェは3月のUAEツアーとティレーノ〜アドリアティコでも総合優勝を飾っており、今シーズン出場した全てのレースで総合優勝を果たすという無双ぶり。高地トレーニングを挟んで出場したこのロマンディで改めて好調ぶりを示した29歳は「ティレーノ〜アドリアティコからしばらくレースを離れていたけど、今こうして高地トレーニングの成果を感じることができる。少し予想外の走りでもある。とにかくジロに向けての準備は完璧に整ったよ」とコメント。2018年ツール・ド・フランスを総合4位で終えた元スキージャンパーは、6日後に開幕するジロ・デ・イタリアでマリアローザの最有力候補に挙げられる。
「今日は終盤の平坦路に力を温存できるかがタイムに大きく響いた。ステージ7位に入って、手が付けられない強さのログリッチェに続いて総合2位に入ったことに満足しているよ」と語るのは、ジロではなくツール・ド・フランスに出場予定のルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)。16.85kmの距離でログリッチェに46秒差に付けられながらもゲラント・トーマス(イギリス、チームイネオス)が総合3位に滑り込んでいる。
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ツール・ド・ロマンディ2019第5ステージ結果
1位 | プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ) | 0:19:58 |
2位 | ヴィクトール・カンペナールツ(ベルギー、ロット・スーダル) | 0:00:13 |
3位 | フィリッポ・ガンナ(イタリア、チームイネオス) | 0:00:15 |
4位 | パトリック・ベヴィン(ニュージーランド、CCCチーム) | 0:00:16 |
5位 | トニー・マルティン(ドイツ、ユンボ・ヴィズマ) | |
6位 | シュテファン・キュング(スイス、グルパマFDJ) | 0:00:22 |
7位 | ルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | 0:00:37 |
8位 | ウィリアム・バルタ(アメリカ、CCCチーム) | 0:00:43 |
9位 | フェリックス・グロスチャートナー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:00:44 |
10位 | ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ) | 0:00:46 |
個人総合成績
1位 | プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ) | 15:25:11 |
2位 | ルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | 0:00:49 |
3位 | ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ) | 0:01:12 |
4位 | フェリックス・グロスチャートナー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:01:13 |
5位 | ダヴィ・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ) | 0:01:17 |
6位 | ステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ユンボ・ヴィズマ) | 0:01:33 |
7位 | エマヌエル・ブッフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:01:35 |
8位 | イルヌール・ザカリン(ロシア、カチューシャ・アルペシン) | 0:02:00 |
9位 | シモン・スピラク(スロベニア、カチューシャ・アルペシン) | 0:02:08 |
10位 | マイケル・ウッズ(カナダ、EFエデュケーションファースト) | 0:02:18 |
ポイント賞
1位 | プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ) | 155pts |
2位 | ルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | 105pts |
3位 | シュテファン・キュング(スイス、グルパマFDJ) | 103pts |
山岳賞
1位 | シモン・ペロー(スイス、スイスサイクリングチーム) | 45pts |
2位 | ステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ユンボ・ヴィズマ) | 24pts |
3位 | ディエゴ・ローザ(イタリア、チームイネオス) | 22pts |
ヤングライダー賞
1位 | ダヴィ・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ) | 15:26:28 |
2位 | ジェームス・ノックス(イギリス、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 0:01:17 |
3位 | ダニエル・マルティネス(コロンビア、EFエデュケーションファースト) | 0:04:07 |
チーム総合成績
1位 | EFエデュケーションファースト | 46:23:17 |
2位 | モビスター | 0:00:43 |
3位 | CCCチーム | 0:04:38 |
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