2019/01/14(月) - 15:25
1月12・13日、愛知県日進市の愛知牧場で東海シクロクロスが開催された。JCX公式戦となった2日目・第6戦は全日本チャンピオンジャージを初めて着た前田公平が圧倒的な力で勝利した。2日間で参加1200人という人気大会の盛り上がった一日をレポートする。
会場となる日進市にある愛知牧場はファミリー向けの観光牧場。その人気スポットを舞台に東海シクロクロスシリーズの第5・6戦が2日間に渡り開催された。「AIBOKU BIG CROSS」の愛称で親しまれる同会場でのCXレースは、東海クロスシリーズでも随一の参加者数を誇る。2日間で合計1200人の参加者を集めたという。
2日目の第6戦はJCXシリーズ第11戦となっており、国内トップレーサーたちが集った。1周2.8kmのコースはなだらかな丘の斜面につけられており、アップダウンに富む。路面はドライで固く締まった箇所と砂の浮いたザレ場が混在。ウォッシュボードにバンクなどあらゆる要素が詰まった難コース。
最高峰C1には97人がエントリー。昨年12月の雪の滋賀県マキノ全日本選手権CXで獲得したナショナルチャンピオンジャージをお披露目する前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)ほか多くの有力選手が参戦。1月と思えない暖かな日和となったなか、砂煙を巻き上げてのスタート。スタート半周は2位につけ様子見をしていた前田だが、半周をすぎた時点でスパートし、後続を引き離す。
パワー感あふれる安定した走りで独走する前田。後方では沢田時(TEAM BRIDGESTONE Cycling)、竹内遼(FUKAYA RACING)、小坂光(宇都宮ブリッツェン)の3人がパックを形成。一時は前田に追いつくが、前田は再びアタックして差を開くと、一定ペースの独走に持ち込んだ。前田はそのまま大きな差を保ち、ウォッシュボードでは魅せるジャンプを披露する余裕さえもちつつ最後はウィリーでフィニッシュ。初めて着るナショナルチャンピオンジャージでのレースを堂々の勝利で飾った。
協調というよりは交互にアタックしあう3人による2位争いは、順位を入れ替えつつ激しさを増す。最終盤、小坂がコーナーでミスして転倒。沢田と竹内との争いに。最終周のアタックで差をつけた沢田が2位、竹内は3位に。落車でついた差を挽回できなかった小坂は4位に。
女子CL1は世界選手権出場に向け調整に入っている今井美穂(CO2bicycle)がスタートから抜け出し、前日のレースで優勝した唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)に43秒の大差をつけて独走勝利。パワーとともに難コースでのテクニックを見せつけた。
2日間で約1200人が参加! アイボク・ビッグクロス 人気の秘密
開催4シーズン目で大きな支持を得るまでになった東海クロス。愛知牧場での「アイボク・ビッグクロス」は、東海シクロクロスシリーズでもっとも人気のレースだという。参加者数は概算で土曜が540人、日曜が650人。2日間で約1200人がレースを楽しんだ。昨年も2日間連続開催だったが、今年はとくに土曜の参加者が増えたという。そして傾向としてC4やマスターズのCM3の初級クラスの参加者が大きく増えているようで、入門・初心者層の増加があるのはレースイベントとしてまだ成長段階であることを示している。
例年よりコース脇の観戦エリアも広くとられ、参戦&観戦に訪れた選手やその家族たちの楽しげな雰囲気がとても良かった。観光牧場らしく、会場内にはロバやうさぎなどを連れた飼育員が巡回して記念写真に応じていたり、愛知牧場のブースではシクロクロス応援用のオリジナルカウベルやTシャツの販売も。ソフトクリームが名物であり、そしてもちろんアイボクの牛乳も楽しむことができた。家族連れで楽しめる雰囲気のとおり、会場内には多くの子供たちが観戦を楽しむ姿も。
レースディレクターの山田冨美雄さんによれば、大会の開催には牧場側もウェルカムな姿勢であり、運営側と牧場が協力しあって造り上げている大会なのだという。例えばトラクターをバックとした表彰台なども牧場側がシクロクロス大会のために用意してくれたものだという。コース中の急勾配の箇所につけられた「モーモー坂」や、丘の上の十字架に向かって登るセクションにつけられた「ゴルゴタの丘」や「天国の階段」などのユニークな看板も、参加者たちがSNSに投稿している内容を見て、牧場側が独自に設置したものだという。
そしてレースコースの約半分は12月末から開放され、普段から試走などで走れるようになっていたという。近辺の選手たちが仲間を誘って訪れ、練習をしていたという。視界の開けた丘に続くコース全体に視界を遮るものがほとんどなく、コースの90%が見渡せるというのも仲間を応援しながら観戦するのに最高の環境だ。
東海クロスの地元、愛知は名古屋一帯を拠点とする株式会社フカヤ、株式会社箕浦、IRC Tire、BUCYOcoffee 、CLT、Sim Worksなど自転車関連企業が協賛してブースも展開。大会に華を添えた。また、レース以外でもシクロクロス講習会やAEDを使った心肺蘇生講習会なども開催され、イベントとしても充実したものになっていた。年々盛り上がる東海クロスは、遠方からも参加したくなる魅力に満ちていた。
会場となる日進市にある愛知牧場はファミリー向けの観光牧場。その人気スポットを舞台に東海シクロクロスシリーズの第5・6戦が2日間に渡り開催された。「AIBOKU BIG CROSS」の愛称で親しまれる同会場でのCXレースは、東海クロスシリーズでも随一の参加者数を誇る。2日間で合計1200人の参加者を集めたという。
2日目の第6戦はJCXシリーズ第11戦となっており、国内トップレーサーたちが集った。1周2.8kmのコースはなだらかな丘の斜面につけられており、アップダウンに富む。路面はドライで固く締まった箇所と砂の浮いたザレ場が混在。ウォッシュボードにバンクなどあらゆる要素が詰まった難コース。
最高峰C1には97人がエントリー。昨年12月の雪の滋賀県マキノ全日本選手権CXで獲得したナショナルチャンピオンジャージをお披露目する前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)ほか多くの有力選手が参戦。1月と思えない暖かな日和となったなか、砂煙を巻き上げてのスタート。スタート半周は2位につけ様子見をしていた前田だが、半周をすぎた時点でスパートし、後続を引き離す。
パワー感あふれる安定した走りで独走する前田。後方では沢田時(TEAM BRIDGESTONE Cycling)、竹内遼(FUKAYA RACING)、小坂光(宇都宮ブリッツェン)の3人がパックを形成。一時は前田に追いつくが、前田は再びアタックして差を開くと、一定ペースの独走に持ち込んだ。前田はそのまま大きな差を保ち、ウォッシュボードでは魅せるジャンプを披露する余裕さえもちつつ最後はウィリーでフィニッシュ。初めて着るナショナルチャンピオンジャージでのレースを堂々の勝利で飾った。
協調というよりは交互にアタックしあう3人による2位争いは、順位を入れ替えつつ激しさを増す。最終盤、小坂がコーナーでミスして転倒。沢田と竹内との争いに。最終周のアタックで差をつけた沢田が2位、竹内は3位に。落車でついた差を挽回できなかった小坂は4位に。
女子CL1は世界選手権出場に向け調整に入っている今井美穂(CO2bicycle)がスタートから抜け出し、前日のレースで優勝した唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)に43秒の大差をつけて独走勝利。パワーとともに難コースでのテクニックを見せつけた。
2日間で約1200人が参加! アイボク・ビッグクロス 人気の秘密
開催4シーズン目で大きな支持を得るまでになった東海クロス。愛知牧場での「アイボク・ビッグクロス」は、東海シクロクロスシリーズでもっとも人気のレースだという。参加者数は概算で土曜が540人、日曜が650人。2日間で約1200人がレースを楽しんだ。昨年も2日間連続開催だったが、今年はとくに土曜の参加者が増えたという。そして傾向としてC4やマスターズのCM3の初級クラスの参加者が大きく増えているようで、入門・初心者層の増加があるのはレースイベントとしてまだ成長段階であることを示している。
例年よりコース脇の観戦エリアも広くとられ、参戦&観戦に訪れた選手やその家族たちの楽しげな雰囲気がとても良かった。観光牧場らしく、会場内にはロバやうさぎなどを連れた飼育員が巡回して記念写真に応じていたり、愛知牧場のブースではシクロクロス応援用のオリジナルカウベルやTシャツの販売も。ソフトクリームが名物であり、そしてもちろんアイボクの牛乳も楽しむことができた。家族連れで楽しめる雰囲気のとおり、会場内には多くの子供たちが観戦を楽しむ姿も。
レースディレクターの山田冨美雄さんによれば、大会の開催には牧場側もウェルカムな姿勢であり、運営側と牧場が協力しあって造り上げている大会なのだという。例えばトラクターをバックとした表彰台なども牧場側がシクロクロス大会のために用意してくれたものだという。コース中の急勾配の箇所につけられた「モーモー坂」や、丘の上の十字架に向かって登るセクションにつけられた「ゴルゴタの丘」や「天国の階段」などのユニークな看板も、参加者たちがSNSに投稿している内容を見て、牧場側が独自に設置したものだという。
そしてレースコースの約半分は12月末から開放され、普段から試走などで走れるようになっていたという。近辺の選手たちが仲間を誘って訪れ、練習をしていたという。視界の開けた丘に続くコース全体に視界を遮るものがほとんどなく、コースの90%が見渡せるというのも仲間を応援しながら観戦するのに最高の環境だ。
東海クロスの地元、愛知は名古屋一帯を拠点とする株式会社フカヤ、株式会社箕浦、IRC Tire、BUCYOcoffee 、CLT、Sim Worksなど自転車関連企業が協賛してブースも展開。大会に華を添えた。また、レース以外でもシクロクロス講習会やAEDを使った心肺蘇生講習会なども開催され、イベントとしても充実したものになっていた。年々盛り上がる東海クロスは、遠方からも参加したくなる魅力に満ちていた。
H3
東海シクロクロス2019第6戦愛知牧場リザルト
C1クラス
1位 | 前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム) |
2位 | 沢田時(TEAM BRIDGESTONE Cycling) |
3位 | 竹内遼(FUKAYA RACING) |
4位 | 小坂光(宇都宮ブリッツェン) |
5位 | 中里仁(Speedvagen Family Racing) |
6位 | 積田連(SNEL CYCLOCROSS TEAM) |
7位 | 堀川滉太(kinfolk) |
8位 | 小坂正則(スワコレーシングチーム) |
9位 | 比護 任(PAXPROJECT) |
10位 | 斎藤 朋寛(RIDELIFE GIANT) |
CL1クラス
1位 | 今井美穂(CO2bicycle) |
2位 | 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) |
3位 | 宮内佐季子(Club La.sista Offroad Team) |
4位 | 赤松綾(SimWorks CX Racing) |
5位 | 安藤沙弥(SHIDO-WORKS) |
6位 | 望月美和子(SAGISAKA) |
7位 | 西山みゆき(Toyo Frame Field Model) |
8位 | 鵜飼知春(八ヶ岳CYCLOCROSSCLUB) |
9位 | 須藤むつみ(Ready Go JAPAN) |
10位 | 江嶋綾(IN THE WOODS × MAAP) |
photo&text:Makoto.AYANO
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