泥と落ち葉のスーパープレスティージュ第4戦　アールツを退けたファンデルポールが2日連続勝利

ベルギー、ガーフェレで開催されたスーパープレスティージュ第4戦で、またしてもマチュー・ファンデルポール（オランダ、コレンドン・サーカス）が圧勝。2日連続、同シリーズ開幕負けなしと好調ぶりを今一度見せつけた。

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トーン・アールツ（ベルギー、テレネット・フィデア）を従えて序盤を走るマチュー・ファンデルポール（オランダ、コレンドン・サーカス） (c)CorVos
柔らかい泥に覆われたガーフェレのコース (c)CorVosピットでバイク交換を行うエリ・イゼルビッド（ベルギー、マーラックス・ビンゴール） (c)CorVos


シクロクロス三大シリーズ戦の一つ、スーパープレスティージュの第4戦が開催されたのは、ヘントにほど近いガーフェレ。色づいた木々の間を駆け抜けるコースはアップダウンの連続で、トップ選手の乗車を拒む担ぎ区間も連続する。マチュー・ファンデルポール（オランダ、コレンドン・サーカス）ら、前日開催のDVVフェルゼクリンゲン・トロフェー第2戦からの連戦に挑む選手が大多数を占めた。

柔らかい泥に覆われたパワーコースに向けて、ホールショットを奪ったのは前日に勝利しているファンデルポール。「自分の中でも最もテクニカルなレースの一つで、レース中は絶好調だった」と振り返る欧州王者には、今期好調をキープしているトーン・アールツ（ベルギー、テレネット・フィデア）がジョイン。この日のために前日をスキップして臨んだ世界王者ワウト・ヴァンアールト（ベルギー、チベル・セボンオフロードチーム）は後続グループの中に埋もれた。

テクニカルな下りを走るマチュー・ファンデルポール（オランダ、コレンドン・サーカス） (c)CorVos
足を出してコーナーをクリアするワウト・ヴァンアールト（ベルギー、チベル・セボンオフロードチーム） (c)CorVosワウト・ヴァンアールト（ベルギー、チベル・セボンオフロードチーム）を熱烈に応援 (c)CorVos


快調に飛ばすファンデルポールはアールツを従えたまま3位以降との差を広げ、2周目後半には単独走に。「最初はなかなかアールツを切り離すことができずに厳しい思いをしたけれど、中盤にはリードを築き上げることができた」というファンデルポールは、バイク交換を行いながら圧倒的な速さをキープ。パワーをも要するテクニカルコースは完全に欧州王者に味方した。

中盤以降、3位グループから抜け出したヴァンアールトが2番手アールツに追いついたものの、「シーズンインまでに良い練習が積めていた。マチューの速さに付いていけなかったものの、パワー区間ではワウトよりも走れていたね」と言うアールツが登りで再び引き離していく。

5位に入ったラース・ファンデルハール（オランダ、テレネット・フィデア） (c)CorVosトム・メーウセン（ベルギー、コレンドン・サーカス）は6位 (c)CorVosマイケル・ファントーレンハウト（ベルギー、マーラックス・ビンゴール）はトップ10入りを逃した (c)CorVos

スーパープレスティージュ4連勝を飾ったマチュー・ファンデルポール（オランダ、コレンドン・サーカス） (c)CorVos
スーパープレスティージュ2018-2019第4戦表彰台 (c)CorVos
先頭でハイペースを刻み続けたファンデルポールは、危なげなく最終周回まで走りきってフィニッシュ。「1周目から飛び出したのは自分でも予想外だったけど上手く走れた。テクニカルセクションでもほとんどミスせず走りきれたのも良かった」と振り返るファンデルポールにとっては2日連続の独走勝利であり、今季スーパープレスティージュでは負けなしの開幕以降4戦4勝と、好調ぶりを今一度見せつける結果となった。

また、2位にはアールツが入り、3位はヴァンアールト。4位には激しいアタック合戦から抜け出した19歳のトーマス・ピッドコック（イギリス、TPレーシング）が入り、才能の片鱗を示した。