2018/09/10(月) - 14:12
グランプリ・シクリスト・ド・モンレアルで再びマイケル・マシューズ(オーストリア、サンウェブ)が圧勝。サバイバルな展開の末の登りスプリントで、ソニー・コロブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ)やグレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシング)を破った。
グランプリ・シクリスト・ド・モンレアル(UCIワールドツアー)は、その名の通りカナダ東部ケベック州最大の都市モントリオールを舞台にしたワンデーレース。英語名はモントリオールだが、現地の公用語フランス語の読みはモンレアルである。
舞台となるのは市内中心部に位置するモンレアル大学とモンロイヤル公園を取り囲む、12.5kmの周回コース。1974年のロード世界選手権や1976年のモントリオール五輪ロードレースで使用された周回だが、例年よりも登坂が増えている。2日前のグランプリ・シクリスト・ド・ケベックよりも1周あたりの高低差が大きいのが特徴で、登坂距離1800m/平均勾配8%の「カミリアン・ウードの丘」と最大勾配11%の「ポリテクニークの丘(大学理工学部横の丘)」が勝負の鍵を握る。
この周回コースを16周する195.2kmで、獲得標高は4528mと例年よりも更にタフさを増している。世界選手権を占う上でも興味深いこの難関コースに向け、2日前のGPケベックとほぼ同じメンバーがスタートを切った。
この日逃げたのはアスタナ唯一のカナダ人選手であるユーゴ・ウルや、オウェイン・ドゥール(イギリス、チームスカイ)ら5名。第1戦優勝者マイケル・マシューズ(オーストリア)擁するサンウェブや、同2位グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー)のBMCレーシングなどが後半に掛けてタイム差を詰める展開でレースは進んだ。
先頭とのタイム差が1分台に縮まるとメイン集団先頭付近が活性化し、アダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・スーダル)の強烈な牽きからティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル)がアタック。しかしこの動きは失敗に終わり、次に抜け出したヤン・ポランツェ(スロベニア、UAEチームエミレーツ)、グレゴール・ミュールベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)、そしてマテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・メリダ)の3名が逃げグループを捉え、20秒程度の差を持って集団から逃げる展開となる。
絶え間なく続くアップダウンが集団をふるい分け、残り10kmで生き残ったのは40名ばかり。最終周回の鐘を聞いた直後に集団から飛び出したジェームス・ノックス(イギリス、クイックステップフロアーズ)が3名を捕まえ、ここにウェレンスとヤコブ・フルサング(デンマーク、アスタナ)が続いたものの、バーレーン・メリダ率いる集団によって引き戻された。
散発的なアタックを押さえ込みながら、メイン集団はラスト600mのヘアピンコーナーを回ってスプリント体制へ。勾配4%の「アヴェニュー・デュ・パルク」上のフィニッシュ目掛けて勝負の口火を切ったのはマシューズだった。
一人別ラインを突き進んだマシューズだったが、一度ソニー・コロブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ)の番手に入り、残り50mで再び加速。スリップストリームを使って踏み直したマシューズにコロブレッリや後方ヴァンアーヴェルマートは太刀打ちできず、マシューズがカナダ2連戦2連勝を飾ってみせた。
「ワオ!なんて言ったら良いんだろう、全然言葉が思いつかないよ。苦しいシーズンとなった僕を信じて今日再び素晴らしい働きを見せてくれたチームメイトに感謝しないといけない。彼ら無くしては今日の勝利は不可能だった」と、登坂力とスプリント力を兼ね備える本来の強さを誇示したマシューズは喜びを語っている。
グランプリ・シクリスト・ド・モンレアル(UCIワールドツアー)は、その名の通りカナダ東部ケベック州最大の都市モントリオールを舞台にしたワンデーレース。英語名はモントリオールだが、現地の公用語フランス語の読みはモンレアルである。
舞台となるのは市内中心部に位置するモンレアル大学とモンロイヤル公園を取り囲む、12.5kmの周回コース。1974年のロード世界選手権や1976年のモントリオール五輪ロードレースで使用された周回だが、例年よりも登坂が増えている。2日前のグランプリ・シクリスト・ド・ケベックよりも1周あたりの高低差が大きいのが特徴で、登坂距離1800m/平均勾配8%の「カミリアン・ウードの丘」と最大勾配11%の「ポリテクニークの丘(大学理工学部横の丘)」が勝負の鍵を握る。
この周回コースを16周する195.2kmで、獲得標高は4528mと例年よりも更にタフさを増している。世界選手権を占う上でも興味深いこの難関コースに向け、2日前のGPケベックとほぼ同じメンバーがスタートを切った。
この日逃げたのはアスタナ唯一のカナダ人選手であるユーゴ・ウルや、オウェイン・ドゥール(イギリス、チームスカイ)ら5名。第1戦優勝者マイケル・マシューズ(オーストリア)擁するサンウェブや、同2位グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー)のBMCレーシングなどが後半に掛けてタイム差を詰める展開でレースは進んだ。
先頭とのタイム差が1分台に縮まるとメイン集団先頭付近が活性化し、アダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・スーダル)の強烈な牽きからティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル)がアタック。しかしこの動きは失敗に終わり、次に抜け出したヤン・ポランツェ(スロベニア、UAEチームエミレーツ)、グレゴール・ミュールベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)、そしてマテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・メリダ)の3名が逃げグループを捉え、20秒程度の差を持って集団から逃げる展開となる。
絶え間なく続くアップダウンが集団をふるい分け、残り10kmで生き残ったのは40名ばかり。最終周回の鐘を聞いた直後に集団から飛び出したジェームス・ノックス(イギリス、クイックステップフロアーズ)が3名を捕まえ、ここにウェレンスとヤコブ・フルサング(デンマーク、アスタナ)が続いたものの、バーレーン・メリダ率いる集団によって引き戻された。
散発的なアタックを押さえ込みながら、メイン集団はラスト600mのヘアピンコーナーを回ってスプリント体制へ。勾配4%の「アヴェニュー・デュ・パルク」上のフィニッシュ目掛けて勝負の口火を切ったのはマシューズだった。
一人別ラインを突き進んだマシューズだったが、一度ソニー・コロブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ)の番手に入り、残り50mで再び加速。スリップストリームを使って踏み直したマシューズにコロブレッリや後方ヴァンアーヴェルマートは太刀打ちできず、マシューズがカナダ2連戦2連勝を飾ってみせた。
「ワオ!なんて言ったら良いんだろう、全然言葉が思いつかないよ。苦しいシーズンとなった僕を信じて今日再び素晴らしい働きを見せてくれたチームメイトに感謝しないといけない。彼ら無くしては今日の勝利は不可能だった」と、登坂力とスプリント力を兼ね備える本来の強さを誇示したマシューズは喜びを語っている。
グランプリ・シクリスト・ド・モンレアル2018結果
1位 | マイケル・マシューズ(オーストリア、サンウェブ) | 5h19'27" |
2位 | ソニー・コロブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ) | |
3位 | グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシング) | |
4位 | オリヴァー・ナーセン(ベルギー、アージェードゥーゼル) | |
5位 | ティモ・ローセン(オランダ、ロットNLユンボ) | |
6位 | ルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | |
7位 | ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | |
8位 | ミケル・ヴァルグレン(デンマーク、アスタナ) | |
9位 | パトリック・コンラッド(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) | |
10位 | エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ) |
text:So.Isobe
photo:gpcqm.ca/
photo:gpcqm.ca/
Amazon.co.jp