2018/08/22(水) - 17:28
ツール・ド・フランスのプロバイク特集も第14弾。今回はワイルドカード枠を獲得しツール出場を叶えたワンティ・グループゴベールのバイクを紹介。ベルギーチームらしい石畳対策や、開幕直前に発表されたディスクブレーキTTバイクにもフィーチャーします。
ギヨーム・マルタン(フランス)のLITENING C:68 SL photo:Makoto.AYANO
ヘッドチューブ横にネームシールを貼るのはこのチームの伝統手法 photo:Makoto.AYANO
パワーメーターはステージズの両側計測タイプ、ペダルはルックのツールエディション photo:Makoto.AYANO
プロコンチネンタルチームとして連日逃げに乗ったワンティ・グループゴベール。昨年に引き続きドイツの一大総合ブランド、キューブのフラッグシップモデルLITENING C:68 SLを使用中で、全てのロードステージで使用した。レッド眩しいコックピット周りは一般販売されるチームレプリカにも採用され、プロトンの中でも非常に目立つ存在。
話題はツール開幕前に発表されたディスクブレーキ専用設計の新型TTバイク、Aerium TT C:68を使用したことだろう。今回参加したチームの中で唯一のディスクブレーキTTバイクとあって注目を集めた。先代と比較すると前輪に沿ったダウンチューブや、やや細身かつ複雑な形状となったシートチューブ形状が目につく。
ツール開幕前に発表されたディスクブレーキ専用設計の新型TTバイク、Aerium TT C:68 photo:Makoto.AYANO
前輪はスイスサイドのHADRON CLASSIC 625 DISC。チューブレスで運用されたものと思われる photo:Makoto.AYANO
ノーロゴの後輪はジップのSUPER-9 DISC。「ディスクブレーキのディスクホイール」だ photo:Makoto.AYANO
通常チームはフルクラムのホイールを使うが、このAerium TTの前輪は、キューブ、そしてDTスイスのパートナー企業である「スイスサイド」のHADRON CLASSIC 625 DISC。そしてノーロゴの後輪はジップのSUPER-9 DISC。タイヤは前輪がGrand Prix TT(おそらくチューブレス)、後輪がCOMPETITON PRO LTD(チューブラー)という組み合わせだ。
パヴェカスタムが施されたギヨーム・マルタン(フランス)のLITENING C:68 SL photo:Makoto.AYANO
前後ブレーキ共にサブレバーが取り付けられていた photo:Makoto.AYANO
ボトルケージはタイラップで結線処理を行っていた。ボトルの保持力を増すための工夫だ photo:Makoto.AYANO
コンチネンタルの石畳クラシック用タイヤ(28mm)を投入した photo:Makoto.AYANO
フラットコースだけにインナーチェーンリングを大型化している photo:Makoto.AYANO
また、ベルギーチームとあってかパヴェステージには他チームよりも厳重な振動対策を施していた。28mmワイドタイヤ(COMPETITON PRO LTD RBX)の投入や二重巻きのバーテープはもちろんのこと、前後ブレーキへのサブレバー追加やインナーチェーンリングの大型化、そしてボトルケージをタイラップで結線処理するなどメカニックの熱意ほとばしるカスタムが見て取れる。
コンポーネントはR9150系(ロード)とR9170系(TT)デュラエースDi2で、ベルギーのCベアー製セラミックボトムブラケットを使って回転性能をチューニング。春先のクラシックレースでは見られなかったステージズのパワーメーターが多くのバイクに組み込まれていた。チームスカイと同じく左右で計測する「Dual Sided」版だ。
text:So.Isobe
photo:Makoto.AYANO
![ギヨーム・マルタン(フランス)のLITENING C:68 SL](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/08/22/ayano2018tdf15e-108.jpg)
![ヘッドチューブ横にネームシールを貼るのはこのチームの伝統手法](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/08/22/ayano2018tdf15e-122.jpg)
![パワーメーターはステージズの両側計測タイプ、ペダルはルックのツールエディション](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/08/22/ayano2018tdf15e-118.jpg)
プロコンチネンタルチームとして連日逃げに乗ったワンティ・グループゴベール。昨年に引き続きドイツの一大総合ブランド、キューブのフラッグシップモデルLITENING C:68 SLを使用中で、全てのロードステージで使用した。レッド眩しいコックピット周りは一般販売されるチームレプリカにも採用され、プロトンの中でも非常に目立つ存在。
話題はツール開幕前に発表されたディスクブレーキ専用設計の新型TTバイク、Aerium TT C:68を使用したことだろう。今回参加したチームの中で唯一のディスクブレーキTTバイクとあって注目を集めた。先代と比較すると前輪に沿ったダウンチューブや、やや細身かつ複雑な形状となったシートチューブ形状が目につく。
![ツール開幕前に発表されたディスクブレーキ専用設計の新型TTバイク、Aerium TT C:68](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/08/22/ayano2018tdf3e-207.jpg)
![前輪はスイスサイドのHADRON CLASSIC 625 DISC。チューブレスで運用されたものと思われる](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/08/22/ayano2018tdf3e-210.jpg)
![ノーロゴの後輪はジップのSUPER-9 DISC。「ディスクブレーキのディスクホイール」だ](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/08/22/ayano2018tdf3e-212.jpg)
通常チームはフルクラムのホイールを使うが、このAerium TTの前輪は、キューブ、そしてDTスイスのパートナー企業である「スイスサイド」のHADRON CLASSIC 625 DISC。そしてノーロゴの後輪はジップのSUPER-9 DISC。タイヤは前輪がGrand Prix TT(おそらくチューブレス)、後輪がCOMPETITON PRO LTD(チューブラー)という組み合わせだ。
![パヴェカスタムが施されたギヨーム・マルタン(フランス)のLITENING C:68 SL](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/08/22/ayano2018tdf9e-245.jpg)
![前後ブレーキ共にサブレバーが取り付けられていた](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/08/22/ayano2018tdf9e-242.jpg)
![ボトルケージはタイラップで結線処理を行っていた。ボトルの保持力を増すための工夫だ](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/08/22/ayano2018tdf9e-249.jpg)
![コンチネンタルの石畳クラシック用タイヤ(28mm)を投入した](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/08/22/ayano2018tdf9e-248.jpg)
![フラットコースだけにインナーチェーンリングを大型化している](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/08/22/ayano2018tdf9e-246.jpg)
また、ベルギーチームとあってかパヴェステージには他チームよりも厳重な振動対策を施していた。28mmワイドタイヤ(COMPETITON PRO LTD RBX)の投入や二重巻きのバーテープはもちろんのこと、前後ブレーキへのサブレバー追加やインナーチェーンリングの大型化、そしてボトルケージをタイラップで結線処理するなどメカニックの熱意ほとばしるカスタムが見て取れる。
コンポーネントはR9150系(ロード)とR9170系(TT)デュラエースDi2で、ベルギーのCベアー製セラミックボトムブラケットを使って回転性能をチューニング。春先のクラシックレースでは見られなかったステージズのパワーメーターが多くのバイクに組み込まれていた。チームスカイと同じく左右で計測する「Dual Sided」版だ。
text:So.Isobe
photo:Makoto.AYANO
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