ジロ・ローザ2日目は與那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ)らの牽引によって集団スプリントに持ち込まれ、クリスティン・ウィルド(オランダ、ウィグル・ハイファイブ)が勝利。マリアローザはルシンダ・ブラント(オランダ、サンウェブ)に移った。
世界王者のシャンタル・ブラーク(オランダ、ブールス・ドルマンス) (c)CorVos
新型Vengeを披露するクリスティーヌ・マジュラス(ルクセンブルク、ブールス・ドルマンス) (c)CorVos
マリアローザら各賞ジャージがスタートライン最前列に並ぶ (c)CorVos
イタリアで開催中のジロ・ローザ2日目は、ピエモンテ州を舞台にした120.4km。中盤には今大会最初のカテゴリー山岳(3級)が1箇所控えており、終盤まで丘陵地帯が続く。與那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ)曰く「狭い道で、ずっと丘陵地帯を登り、下り、曲がるコース」だ。
この日はスプリンターで元スペイン王者のシェイラ・グティエレス(サイランスプロサイクリング)と、シクロクロス選手として2014年に来日し、野辺山シクロクロスで勝利しているアリーチェマリア・アルツッフィ(イタリア、ビスカヤ・デュランゴ)がエスケープ。対みギャップが3分差に開いた地点から、與那嶺らウィグル・ハイファイブが集団のコントロールを開始した。
逃げるアリーチェマリア・アルツッフィ(イタリア、ビスカヤ・デュランゴ)とシェイラ・グティエレス(サイランスプロサイクリング) (c)CorVos
小さな街を抜けていく集団 (c)Vélofocus/Wiggle High5
集団スプリントを制したクリスティン・ウィルド(オランダ、ウィグル・ハイファイブ) (c)CorVos
終盤に入ると、ウィグル・ハイファイブとキャニオン・スラムの追走が功を奏して残り1kmを切って逃げ続けた2人をキャッチ。アレ・チポッリーニやサイランスプロサイクリングなどが入り乱れる状況下で集団スプリントが始まった。
元世界王者のジョルジア・ブロンジーニ(イタリア、サイランスプロサイクリング)が先頭に立ったが、クリスティン・ウィルド(オランダ、ウィグル・ハイファイブ)が猛然とパス。後方からはマリアンヌ・フォス(オランダ、ワオディールス)が迫ったが、ウィルドのリードは揺るがずそのまま勝利を飾った。
マリアローザはエレン・ファンダイク(オランダ、サンウェブ)から、スプリントに絡んだチームメイトのルシンダ・ブラント(オランダ、サンウェブ)へ。ボーナスタイムと着順によって前日のチームタイムトライアルの優勝で個人総合成績1位〜7位までを独占しているサンウェブ内に順位変動が起きている。以下は與那嶺本人から届いたレポートを紹介。
クリスティン・ウィルド(オランダ、ウィグル・ハイファイブ)と與那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ) (c)Vélofocus/Wiggle High5
ジロローザ2日目。狭い道に、最初から速い展開。そして逃げと仕事。コースはずっと丘陵地帯を登り、下り、曲がり。ヨーロッパサーキットに戻ってきたと実感した一日です。
チームの作戦はエリサのフォローとクリスティンのステージ優勝。スタート後、しばらく出入りが激しくアタックがあり2名が先行。その後はテンポペースでレースは進みます。単発のアタックなどもチェックしながら、中盤が過ぎ。あー、今日もペース速いなー。と思っていたら私がメカトラブルで変速機が突然動かなくなってしまい。はぁ、危なかった...。
3分差となり、そろそろ終盤に向けてプロトンがペースアップと思っていたら他のすべてのチームは何故か仕事を行わず、スプリントは狙わないとのスタンスで。私達のみが仕事をすることとなりました。これもまた、いろいろな意味で集団の力学です。
残り20kmからチームメイト3人とキャニオンが1人で仕事を開始。他のチームは脚を休める状況。うーん。仕方がない。仕事をしながら、ああヨーロッパサーキットに戻ってきたな。とまた実感。残り10km、5kmとタイム差を順調に詰めながら逃げグループも目視出来る段階へ。そして残り3km。お役目御免で仕事終了。あとはクリスティンに掛けます。そして、彼女は期待に応え見事優勝!レース後はハッピーモード!2日目からまぁまぁのハードワークだけど、やってて良かった!と思える瞬間をまた味わうことが出来ました。
明日は苦手など平坦、クリテリウムっぽい1周15kmの周回コースここを8周、とても心配です。不安だ...。



イタリアで開催中のジロ・ローザ2日目は、ピエモンテ州を舞台にした120.4km。中盤には今大会最初のカテゴリー山岳(3級)が1箇所控えており、終盤まで丘陵地帯が続く。與那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ)曰く「狭い道で、ずっと丘陵地帯を登り、下り、曲がるコース」だ。
この日はスプリンターで元スペイン王者のシェイラ・グティエレス(サイランスプロサイクリング)と、シクロクロス選手として2014年に来日し、野辺山シクロクロスで勝利しているアリーチェマリア・アルツッフィ(イタリア、ビスカヤ・デュランゴ)がエスケープ。対みギャップが3分差に開いた地点から、與那嶺らウィグル・ハイファイブが集団のコントロールを開始した。



終盤に入ると、ウィグル・ハイファイブとキャニオン・スラムの追走が功を奏して残り1kmを切って逃げ続けた2人をキャッチ。アレ・チポッリーニやサイランスプロサイクリングなどが入り乱れる状況下で集団スプリントが始まった。
元世界王者のジョルジア・ブロンジーニ(イタリア、サイランスプロサイクリング)が先頭に立ったが、クリスティン・ウィルド(オランダ、ウィグル・ハイファイブ)が猛然とパス。後方からはマリアンヌ・フォス(オランダ、ワオディールス)が迫ったが、ウィルドのリードは揺るがずそのまま勝利を飾った。
マリアローザはエレン・ファンダイク(オランダ、サンウェブ)から、スプリントに絡んだチームメイトのルシンダ・ブラント(オランダ、サンウェブ)へ。ボーナスタイムと着順によって前日のチームタイムトライアルの優勝で個人総合成績1位〜7位までを独占しているサンウェブ内に順位変動が起きている。以下は與那嶺本人から届いたレポートを紹介。

ジロローザ2日目。狭い道に、最初から速い展開。そして逃げと仕事。コースはずっと丘陵地帯を登り、下り、曲がり。ヨーロッパサーキットに戻ってきたと実感した一日です。
チームの作戦はエリサのフォローとクリスティンのステージ優勝。スタート後、しばらく出入りが激しくアタックがあり2名が先行。その後はテンポペースでレースは進みます。単発のアタックなどもチェックしながら、中盤が過ぎ。あー、今日もペース速いなー。と思っていたら私がメカトラブルで変速機が突然動かなくなってしまい。はぁ、危なかった...。
3分差となり、そろそろ終盤に向けてプロトンがペースアップと思っていたら他のすべてのチームは何故か仕事を行わず、スプリントは狙わないとのスタンスで。私達のみが仕事をすることとなりました。これもまた、いろいろな意味で集団の力学です。
残り20kmからチームメイト3人とキャニオンが1人で仕事を開始。他のチームは脚を休める状況。うーん。仕方がない。仕事をしながら、ああヨーロッパサーキットに戻ってきたな。とまた実感。残り10km、5kmとタイム差を順調に詰めながら逃げグループも目視出来る段階へ。そして残り3km。お役目御免で仕事終了。あとはクリスティンに掛けます。そして、彼女は期待に応え見事優勝!レース後はハッピーモード!2日目からまぁまぁのハードワークだけど、やってて良かった!と思える瞬間をまた味わうことが出来ました。
明日は苦手など平坦、クリテリウムっぽい1周15kmの周回コースここを8周、とても心配です。不安だ...。
ステージ結果
1位 | クリスティン・ウィルド(オランダ、ウィグル・ハイファイブ) | 3h22'00" |
2位 | ジョルジア・ブロンジーニ(イタリア、サイランスプロサイクリング) | |
3位 | マリアンヌ・フォス(オランダ、ワオディールス) | |
4位 | マルタ・バスティアネッリ(イタリア、アレ・チポッリーニ) | |
5位 | アミー・ピータース(オランダ、ブールス・ドルマンス) | |
6位 | アレクシス・ライアン(アメリカ、キャニオン・スラム) | |
7位 | イラリア・サンギネーティ(イタリア、ヴァルカーPBM) | |
8位 | ロクサン・フォルニエ(フランス、FDJヌーヴェルアキテーヌ・フュチュロスコープ) | |
9位 | アマンダ・スプラット(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | |
10位 | ルシンダ・ブラント(オランダ、サンウェブ) | |
91位 | 與那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ) |
個人総合成績
1位 | ルシンダ・ブラント(オランダ、サンウェブ) | 3h40'22" |
2位 | リア・キルヒマン(カナダ、サンウェブ) | |
3位 | エレン・ファンダイク(オランダ、サンウェブ) | +03" |
4位 | ルス・ウィンダー(アメリカ、サンウェブ) | |
5位 | ジュリエット・ラボウ(フランスサンウェブ) | |
6位 | リアヌ・リッパート(ドイツ、サンウェブ) | |
7位 | ジュリア・ソエク(オランダ、サンウェブ) | |
8位 | アマンダ・スプラット(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | +04" |
9位 | グレイシー・エルヴィン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | |
10位 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット) |
ポイント賞
1位 | クリスティン・ウィルド(オランダ、ウィグル・ハイファイブ) | 15pts |
2位 | ジョルジア・ブロンジーニ(イタリア、サイランスプロサイクリング) | 12pts |
3位 | マリアンヌ・フォス(オランダ、ワオディールス) | 10pts |
山岳賞
1位 | シェイラ・グティエレス(スペイン、サイランスプロサイクリング) | 5pts |
2位 | エリザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、ウィグル・ハイファイブ) | 4pts |
3位 | アマンダ・スプラット(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | 3pts |
ヤングライダー賞
1位 | ジュリエット・ラボウ(フランスサンウェブ) | |
2位 | リアヌ・リッパート(ドイツ、サンウェブ) | |
3位 | アビーメイ・パーキンソン(イギリス、トレック・ドロップス) |
チーム総合成績
1位 | サンウェブ | 10h24'25" |
2位 | ミッチェルトン・スコット | +01" |
3位 | ブールス・ドルマンス | +12" |
text:So.Isobe
photo:CorVos,Vélofocus/Wiggle High5
photo:CorVos,Vélofocus/Wiggle High5
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