2018/05/30(水) - 18:03
国内最高峰のステージレース、ツアー・オブ・ジャパンに出場したチームのバイクを紹介する第1弾。まずはバーレーン・メリダ、イスラエルサイクリングアカデミー、愛三工業レーシング、JLTコンドール、そしてLXサイクリングの5チームを紹介。JPTプロバイクと併せて読み進めて欲しい。
バーレーン・メリダ
メリダ SCULTURA TEAM-E、REACTO TEAM-E
唯一のUCIワールドチームとして参加したバーレーン・メリダは選手によってバイク選択が異なった。新城幸也やステージ2勝をマークしポイント賞に輝いたグレガ・ボーレ(スロベニア)はエアロロードREACTOで、登りを得意とするヴァレリオ・アニョーリ(イタリア)や、元々MTBのクロスカントリーエンデュランス選手だったハーマン・ペーンシュタイナー(オーストリア)は軽量モデルのSCULTURAを選んでいた。
SRMのカーボンクランクを搭載したR9150系デュラエースDi2、フルクラムのSPEEDシリーズホイール、ヴィジョン/FSAのパーツ類などはチームとして基本のアッセンブル。アニョーリのバイクの上ハンドル部分には左右にスプリンタースイッチが用意され、ヒルクライム中の変速操作を行いやすいように工夫されていた。
また、ボーレのハンドルはヴィジョンの未発表モデルMetron 6D。既存のMetron 5Dとは異なり、上ハンドル部がストレート形状になっている点が特徴だ。デーヴィッド・ペル(スロベニア)とワン・メイイン(中国)のハンドルはMetron 5D。タイヤはコンチネンタルのプロ供給専用品、COMPETITION PRO LTD。ALXの表記がある25mmで統一されていた。
イスラエルサイクリングアカデミー
デローザ PROTOS、SK Pininfarina
ジロ・デ・イタリアへの初出場を遂げ、同時開催のツアー・オブ・ジャパンにも初参戦したイスラエルサイクリングアカデミーが駆るのはデローザ。昨年まで使用したキャノンデールからの変更で、デローザは今季NIPPOヴィーニファンファンティーニ・エウロパオヴィーニとカハルーラル・セグロスRGAを併せて3つのプロコンチームに機材供給中と、プロトンでの存在感を高めている。
基本的にはオールラウンドモデルのPROTOSを使うが、ステージ1勝を挙げたスプリンターのミッヘル・ライム(エストニア)は東京ステージでエアロモデルのSK Pininfarinaをチョイス(美濃ステージで勝利した際はPROTOS)した。メンバー中唯一となる54Tのアウターチェーンリングや、リム高81mmのMETRON 81 SLと組み合わせたスプリンターバイク然とした姿が印象的だった。
METRONシリーズのホイールやハンドル、K-FORCE LIGHTのクランクなどFSA/ヴィジョンのパーツが多く投入されており、コンポーネントはR9150系デュラエースDi2。多くのバイクにPOWER2MAXのパワーメーターが搭載され、チェーンはKMCのX11EL TI-GOLD。タイヤはシュワルベのPRO ONE HT(25mm)で、ペダルはスピードプレイ。
愛三工業レーシング
キューブ LITENING C:68 SL
愛三工業レーシングは今年もドイツブランドのキューブから機材供給を受ける。昨年はミドルグレードのC:62だったが、今年から最高峰モデルのC:68 SLへと切り替わった。ダークブルーとネオンイエローの塗り分けは販売ラインナップに存在しない、ワンティ・グループゴベールと同じカラーリングだ。
シマノがサプライヤーを務め、コンポーネントはR9150系デュラエースDi2。ツアー・オブ・ジャパンからパワーメーター付きクランクFC-R9100-Pが全バイクに搭載されており、ホイールも同C40とC60、もしくは9000世代のC24を使い分ける。ハンドルやステム類もPRO製品率が高い。タイヤはコンチネンタルのCompetition(25mm)で、サイクルコンピュータはキャットアイ。ボトルケージはトピーク。
JLTコンドール
コンドール LEGGERO
2010年と2014年に続く3度目のツアー・オブ・ジャパン参戦を果たしたJLTコンドール。ロンドンに店舗を構える老舗サイクルショップのオリジナルブランド「コンドール」のスポンサードを受け、全メンバーがハイエンドモデルのLEGGEROを使用中だ。なおコンドールバイクの販売は東京、新橋のAvant Cyclesが窓口を務めている。
チームカラーのネイビーとワインレッドを配したフレームに搭載されるのは、カンパニョーロのスーパーレコードEPS(一部レコードEPS)。カンパニョーロのスポンサードを受けているためホイールはもちろんボトルケージまで同社製品で統一されている。パワーメーターはドイツのPOWER2MAXで、カンパニョーロとの組み合わせはモビスターやロット・スーダルと同じ。
ハンドル周りとサドルはフィジークで、ハンドルはカーボンではなくアルミ製。タイヤはコンチネンタルのプロ供給専用品、COMPETITION PRO LTD(25mm)だった。なぜかフレームに大阪のヒルクライムの名所にある「柏原ぶどう」のステッカーが貼られたバイクがあった。
LXサイクリングチーム
フォーカス IZALCO MAX
2017年のアジアロード王者であるパク・サンホンらを抱えて参戦した韓国のLXサイクリングチーム。ツール・ド・とちぎやツール・ド・熊野など積極的に来日している同チームの機材はフォーカスのIZALCO MAX。カラフルな「FREESTYLE」デザインの2018年モデルを全メンバーが使用中だ。
シマノのサポートを受けるため、コンポーネントはR9150系デュラエースDi2、同ホイール、PROのハンドル・ステムなど同社製品の割合が高い。唯一東京ステージまでたどり着いたサンホンのバイクには、かつてマーク・カヴェンディッシュのために開発されたと言われるVIBE SPRINTステムが取付けられていた。その他、サドルとバーテープはフィジーク、シートポストはBBB。
text&photo:So.Isobe
バーレーン・メリダ
メリダ SCULTURA TEAM-E、REACTO TEAM-E
唯一のUCIワールドチームとして参加したバーレーン・メリダは選手によってバイク選択が異なった。新城幸也やステージ2勝をマークしポイント賞に輝いたグレガ・ボーレ(スロベニア)はエアロロードREACTOで、登りを得意とするヴァレリオ・アニョーリ(イタリア)や、元々MTBのクロスカントリーエンデュランス選手だったハーマン・ペーンシュタイナー(オーストリア)は軽量モデルのSCULTURAを選んでいた。
SRMのカーボンクランクを搭載したR9150系デュラエースDi2、フルクラムのSPEEDシリーズホイール、ヴィジョン/FSAのパーツ類などはチームとして基本のアッセンブル。アニョーリのバイクの上ハンドル部分には左右にスプリンタースイッチが用意され、ヒルクライム中の変速操作を行いやすいように工夫されていた。
また、ボーレのハンドルはヴィジョンの未発表モデルMetron 6D。既存のMetron 5Dとは異なり、上ハンドル部がストレート形状になっている点が特徴だ。デーヴィッド・ペル(スロベニア)とワン・メイイン(中国)のハンドルはMetron 5D。タイヤはコンチネンタルのプロ供給専用品、COMPETITION PRO LTD。ALXの表記がある25mmで統一されていた。
イスラエルサイクリングアカデミー
デローザ PROTOS、SK Pininfarina
ジロ・デ・イタリアへの初出場を遂げ、同時開催のツアー・オブ・ジャパンにも初参戦したイスラエルサイクリングアカデミーが駆るのはデローザ。昨年まで使用したキャノンデールからの変更で、デローザは今季NIPPOヴィーニファンファンティーニ・エウロパオヴィーニとカハルーラル・セグロスRGAを併せて3つのプロコンチームに機材供給中と、プロトンでの存在感を高めている。
基本的にはオールラウンドモデルのPROTOSを使うが、ステージ1勝を挙げたスプリンターのミッヘル・ライム(エストニア)は東京ステージでエアロモデルのSK Pininfarinaをチョイス(美濃ステージで勝利した際はPROTOS)した。メンバー中唯一となる54Tのアウターチェーンリングや、リム高81mmのMETRON 81 SLと組み合わせたスプリンターバイク然とした姿が印象的だった。
METRONシリーズのホイールやハンドル、K-FORCE LIGHTのクランクなどFSA/ヴィジョンのパーツが多く投入されており、コンポーネントはR9150系デュラエースDi2。多くのバイクにPOWER2MAXのパワーメーターが搭載され、チェーンはKMCのX11EL TI-GOLD。タイヤはシュワルベのPRO ONE HT(25mm)で、ペダルはスピードプレイ。
愛三工業レーシング
キューブ LITENING C:68 SL
愛三工業レーシングは今年もドイツブランドのキューブから機材供給を受ける。昨年はミドルグレードのC:62だったが、今年から最高峰モデルのC:68 SLへと切り替わった。ダークブルーとネオンイエローの塗り分けは販売ラインナップに存在しない、ワンティ・グループゴベールと同じカラーリングだ。
シマノがサプライヤーを務め、コンポーネントはR9150系デュラエースDi2。ツアー・オブ・ジャパンからパワーメーター付きクランクFC-R9100-Pが全バイクに搭載されており、ホイールも同C40とC60、もしくは9000世代のC24を使い分ける。ハンドルやステム類もPRO製品率が高い。タイヤはコンチネンタルのCompetition(25mm)で、サイクルコンピュータはキャットアイ。ボトルケージはトピーク。
JLTコンドール
コンドール LEGGERO
2010年と2014年に続く3度目のツアー・オブ・ジャパン参戦を果たしたJLTコンドール。ロンドンに店舗を構える老舗サイクルショップのオリジナルブランド「コンドール」のスポンサードを受け、全メンバーがハイエンドモデルのLEGGEROを使用中だ。なおコンドールバイクの販売は東京、新橋のAvant Cyclesが窓口を務めている。
チームカラーのネイビーとワインレッドを配したフレームに搭載されるのは、カンパニョーロのスーパーレコードEPS(一部レコードEPS)。カンパニョーロのスポンサードを受けているためホイールはもちろんボトルケージまで同社製品で統一されている。パワーメーターはドイツのPOWER2MAXで、カンパニョーロとの組み合わせはモビスターやロット・スーダルと同じ。
ハンドル周りとサドルはフィジークで、ハンドルはカーボンではなくアルミ製。タイヤはコンチネンタルのプロ供給専用品、COMPETITION PRO LTD(25mm)だった。なぜかフレームに大阪のヒルクライムの名所にある「柏原ぶどう」のステッカーが貼られたバイクがあった。
LXサイクリングチーム
フォーカス IZALCO MAX
2017年のアジアロード王者であるパク・サンホンらを抱えて参戦した韓国のLXサイクリングチーム。ツール・ド・とちぎやツール・ド・熊野など積極的に来日している同チームの機材はフォーカスのIZALCO MAX。カラフルな「FREESTYLE」デザインの2018年モデルを全メンバーが使用中だ。
シマノのサポートを受けるため、コンポーネントはR9150系デュラエースDi2、同ホイール、PROのハンドル・ステムなど同社製品の割合が高い。唯一東京ステージまでたどり着いたサンホンのバイクには、かつてマーク・カヴェンディッシュのために開発されたと言われるVIBE SPRINTステムが取付けられていた。その他、サドルとバーテープはフィジーク、シートポストはBBB。
text&photo:So.Isobe
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