2018/05/18(金) - 18:12
日本最大のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」が、5月20日にスタートする。出場選手・チームと、各ステージの見どころを紹介する。
ツアー・オブ・ジャパン2017伊豆ステージのスタート photo: Satoru.Kato
国内唯一のUCI2.1クラスのステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」。今年も5月20日の堺ステージを皮切りに、27日の東京ステージまで8日間8ステージ計764kmで開催される。日程と距離は以下の通り。

国内唯一のUCI2.1クラスのステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」。今年も5月20日の堺ステージを皮切りに、27日の東京ステージまで8日間8ステージ計764kmで開催される。日程と距離は以下の通り。
ツアー・オブ・ジャパン2018ステージリスト
5月20日 | 第1ステージ堺 | 2.6km(個人タイムトライアル) |
5月21日 | 第2ステージ京都 | 105km |
5月22日 | 第3ステージいなべ | 127km |
5月23日 | 第4ステージ美濃 | 139.4km |
5月24日 | 第5ステージ南信州 | 123.6km |
5月25日 | 第6ステージ富士山 | 32.9km |
5月26日 | 第7ステージ伊豆 | 120.8km |
5月27日 | 第8ステージ東京 | 112.7km |



初日の堺ステージの個人タイムトライアルはスタート/フィニッシュ地点が変更になり、それに伴い1周の距離が2.6kmとなる。表彰ステージなどが設置されるメイン会場も昨年の場所から移動することになるので、現地観戦の際は注意が必要だ。タイムトライアルは午後から。午前中にはツアー・オブ・ジャパン出場選手による「堺国際クリテリウム」が今年も開催される。
26日の伊豆ステージは、レースコースに変更は無いものの、修善寺駅前からのパレードランが復活する。パレードでは工学院大学が制作したソーラーカーが先導車として走る予定だ。



最大の変更は25日の富士山ステージ。これまではふじあざみラインの11.4kmのみでレースが行われていたが、2020年東京オリンピックのロードレースのフィニッシュ地点となる富士スピードウェイからスタート。外周道路を2周したのち、ふじあざみラインの頂上にフィニッシュする32.9kmのレースとなる。
富士スピードウェイの外周道路は道幅が狭く直線区間が少ない上、つづら折れのある急坂もあり、アップダウンに富む。富士スピードウェイを離れるとコースは終始登り基調。逃げ切りを狙ったアタックもあるだろうが、優勝候補を含む強力な逃げでない限り、やはり勝負はふじあざみラインに入ってからとなるだろう。
新城とクネゴら参戦 3連覇のかかったプジョルは出場せず
出場チームは計16チーム。海外チームは、ワールドツアーチームのバーレーン・メリダを筆頭に、プロコンチネンタルチームはNIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニとイスラエルサイクリングアカデミーの2チーム、コンチネンタルチームは香港のHKSIプロサイクリング、韓国のLXサイクリング、オーストラリアのベネロング・スイスウェルネス、イギリスのJLTコンドール、アメリカのチームイルミネイトの5チームだ。


出場選手の最大のトピックは、新城幸也(バーレーン・メリダ)と、ダミアーノ・クネゴ(NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ)の出場だろう。
新城は2年前に出場して伊豆ステージで優勝。大腿骨骨折からの復活を内外にアピールした。2007年の初出場以来5回目の出場となる今年は、シーズン序盤から好調を維持しており、活躍が期待される。

一方、今年3連覇が期待されていたオスカル・プジョル(チーム右京)は、「優勝争いに加わるコンディションに至っていない(プレスリリースより)」ことから、今回の出場を見送った。昨年、一昨年と圧倒的な強さを見せてきた王者が不在となることで、総合優勝争いは大きく様変わりしそうだ。
国内チームや日本人選手の活躍にも期待
日本国内からは、ナショナルチームを含む8チームが参戦するほか、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニから初山翔、伊藤雅和、中根英登の3人が出場する。


NIPPOの伊藤は昨年の南信州ステージでの落車により長期の戦線離脱を余儀なくされていた。今年は復活の走りを期待したいところ。昨年山岳賞を獲得した初山や、アシストとして活躍した中根の働きも見ものだ。
プジョルを欠くことになったチーム右京だが、メンバーは強力。昨年ジャパンカップ2位のベンジャミ・プラデス(スペイン)、ツール・ド・とちぎとツアー・オブ・タイランドでステージ優勝したレイモンド・クレダー(オランダ)、全日本チャンピオンの畑中勇介らを揃える。


Jプロツアーでトップを行く宇都宮ブリッツェンは、増田成幸と雨澤毅明が揃って初めて臨むツアー・オブ・ジャパン。シーズン序盤からの好調を、このレースでも見せられるか注目したい。
マトリックスパワータグは、ホセビセンテ・トリビオ(スペイン)がJプロツアー宇都宮2連戦をパスしてタイで合宿して臨むという意気込みを見せている。佐野淳哉や土井雪広ら強力なメンバーも揃え、総合優勝を狙う。


キナンサイクリングチームは、昨年の伊豆ステージで優勝したマルコス・ガルシア(スペイン)を筆頭に、スリランカTカップ総合優勝の中島康晴ら日本人3選手が参戦。昨年ナショナルチームで健闘した山本大喜にも注目だ。
愛三工業レーシングチームは岡本隼がエースナンバーをつける。昨年のツール・ド・北海道でのステージ優勝の再現なるか。また、ツール・ド・とちぎで見られたダミアン・モニエ(フランス)の集団牽引が見られるのか。


シマノレーシングは、好調な入部正太朗を筆頭に木村圭佑新キャプテンら若手6人で臨む。今季加入した黒枝咲哉のスプリントステージでの活躍も期待。愛三工業の兄・士揮との対決が見られるか?
チームブリヂストンサイクリングは5人での出場。他チームより1人少ないが、高いモチベーションを維持している窪木一茂を、石橋学らが支える。ホームレースとなる伊豆ステージでは必ず動いてくるだろう。
日本ナショナルチームは大学生を中心にU23の有力選手で構成。今年からU23で走る松田祥位はフランスを拠点に活動しているが、エリートのレースでどれだけ渡り合えるか注目。草場啓吾らUCIレース経験豊富な大学生の活躍にも期待したい。

各ステージでは、大会冠スポンサーのNTN株式会社により、ベアリングにまつわる体験教室「回る学校」が催される。
また、今年は「スポーツ・ブル」による全ステージライブ中継が行われる。ライブ終了後は中継動画がまるごとアーカイブされるので、後で見返す事も可能だ。また、「スマココ」による選手の位置情報提供もある(アプリのインストールが必要)。詳しくは下記リンクから参照されたい。
text:Satoru.Kato
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