2018/03/14(水) - 07:30
ティレーノ〜アドリアティコを締めくくる10km個人タイムトライアルでローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング)が2年連続優勝。ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ)が自身初のUCIワールドツアーステージレース総合優勝に輝いた。
ティレーノ〜アドリアティコ最終日は恒例のサンベネデット・デル・トロントを舞台にした真っ平らな10km個人タイムトライアル。第6ステージを終えた時点で総合1位ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ)と総合2位ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシング)のタイム差は3秒。さらに総合表彰台争いも僅差で、総合3位ミケル・ランダ(スペイン、モビスター)と総合4位ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)のタイム差は6秒。レース時間が12分に満たないこの短距離高速決戦で総合優勝と総合表彰台が決まる。
なお、全く同じコースで行われた2017年の最終個人TTでは、もちろんコンディションやモチベーションに差こそあれ、クウィアトコウスキーはステージ優勝者(デニス)と38秒差、カルーゾは32秒差、ランダは49秒差、トーマスは16秒差。つまり1年目と同じタイムで走れば総合1位と総合2位、そして総合3位と総合4位が逆転する計算だ。
2年連続でステージ優勝に輝いたのはオーストラリアTTチャンピオンジャージを着て走ったローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング)だった。第3ステージで優勝したプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNLユンボ)が中間計測(4.4km地点)でトップタイムをマークしたものの、後半にかけてペースを上げたデニスが11分14秒でステージ優勝。2年連続でヨス・ファンエムデン(オランダ、ロットNLユンボ)がステージ2位に入った。
10kmコースを平均53.348km/hで駆け抜け、前年の11分18秒を上回るタイムをマークしたデニスは「1年前よりも速いタイムを出したいと思っていた。(1年前より4秒速い)今日のタイムは良いサインだ。この2ヶ月半にかけてハードなレースをこなしてきたので、これから休息期間をとってツール・ド・ロマンディでジロ・デ・イタリアに向けて再始動する。ジロではもちろん総合成績を狙うよ」と語る。デニスは今シーズンこれが個人TTで3勝目だ。
そして総合優勝の栄冠はミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ)の手に。青いリーダージャージを着て走ったクウィアトコウスキーは中間計測(4.4km地点)で3番手タイムを出し、後半に順位を落としながらもステージ12位のタイムを残した。自身が公開しているSTRAVAログによると、クウィアトコウスキーは往路を56km/h前後で、復路を53km/h前後で巡航。極めて一定のケイデンスで一定ペースを刻んでいる。Velon公開データによれば最初の1kmの平均出力は454Wで最後の1kmの平均出力は446Wだった。
これまでロード世界選手権(2014年)やアムステルゴールドレース(2015年)、レコードバンク・E3ハーレルベーケ(2016年)、ストラーデビアンケ(2014年と2017年)、ミラノ〜サンレモ(2017年)、クラシカ・サンセバスティアン(2017年)と数々のビッグレースで勝利している27歳が初のUCIワールドツアーステージレース総合優勝。山岳ステージでフルームとトーマスのアシストとして走りながら上位に入り、突然舞い込んだ総合チャンスを掴み取った。
「ウォーミングアップの時点で雨が降っていたので、どこかで間違いを犯すんじゃないかととても神経質になった。でも脚の状態はとても良くて、終わってみれば良い結果に。このティレーノはキャリアの中で最高のステージレース総合優勝。チームスカイにとって不運続きの1週間だったけど、最後まで諦めずに走り続け、目標を達成した。チームスカイとして土曜日のミラノ〜サンレモに向けて自信を得たよ」と、クウィアトコウスキーは連覇のかかった週末のビッグタイトルに目を向ける。
ステージ37位に終わったカルーゾは逆転を逃しながらも総合2位を堅守。ランダがステージ88位に沈んだため、ステージ13位のトーマスが総合表彰台を射止めた。クリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ)がステージ11位に入り、チームスカイがステージトップ15に6名を送り込む結果に。
ポーランド人選手によるティレーノ総合優勝は初。ステージ優勝を飾っていない選手による総合優勝は2013年のヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)以来5年ぶりとなる。トーマスの総合表彰台はイギリス人選手として2013年のフルーム以来5年ぶり。また、カルーゾの総合表彰台もイタリア人選手として2013年のニーバリ以来5年ぶりだ。
前半ステージで連日逃げたジャコポ・モスカ(イタリア、ウィリエール・トリエスティーナ)とニコラ・バジョーリ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)がそれぞれポイント賞と山岳賞を獲得。ストラーデビアンケ覇者のティシュ・ベノート(ベルギー、ロット・スーダル)は最終的に総合4位まで順位を上げ、ヤングライダー賞を獲得している。
ティレーノ〜アドリアティコ最終日は恒例のサンベネデット・デル・トロントを舞台にした真っ平らな10km個人タイムトライアル。第6ステージを終えた時点で総合1位ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ)と総合2位ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシング)のタイム差は3秒。さらに総合表彰台争いも僅差で、総合3位ミケル・ランダ(スペイン、モビスター)と総合4位ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)のタイム差は6秒。レース時間が12分に満たないこの短距離高速決戦で総合優勝と総合表彰台が決まる。
なお、全く同じコースで行われた2017年の最終個人TTでは、もちろんコンディションやモチベーションに差こそあれ、クウィアトコウスキーはステージ優勝者(デニス)と38秒差、カルーゾは32秒差、ランダは49秒差、トーマスは16秒差。つまり1年目と同じタイムで走れば総合1位と総合2位、そして総合3位と総合4位が逆転する計算だ。
2年連続でステージ優勝に輝いたのはオーストラリアTTチャンピオンジャージを着て走ったローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング)だった。第3ステージで優勝したプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNLユンボ)が中間計測(4.4km地点)でトップタイムをマークしたものの、後半にかけてペースを上げたデニスが11分14秒でステージ優勝。2年連続でヨス・ファンエムデン(オランダ、ロットNLユンボ)がステージ2位に入った。
10kmコースを平均53.348km/hで駆け抜け、前年の11分18秒を上回るタイムをマークしたデニスは「1年前よりも速いタイムを出したいと思っていた。(1年前より4秒速い)今日のタイムは良いサインだ。この2ヶ月半にかけてハードなレースをこなしてきたので、これから休息期間をとってツール・ド・ロマンディでジロ・デ・イタリアに向けて再始動する。ジロではもちろん総合成績を狙うよ」と語る。デニスは今シーズンこれが個人TTで3勝目だ。
そして総合優勝の栄冠はミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ)の手に。青いリーダージャージを着て走ったクウィアトコウスキーは中間計測(4.4km地点)で3番手タイムを出し、後半に順位を落としながらもステージ12位のタイムを残した。自身が公開しているSTRAVAログによると、クウィアトコウスキーは往路を56km/h前後で、復路を53km/h前後で巡航。極めて一定のケイデンスで一定ペースを刻んでいる。Velon公開データによれば最初の1kmの平均出力は454Wで最後の1kmの平均出力は446Wだった。
これまでロード世界選手権(2014年)やアムステルゴールドレース(2015年)、レコードバンク・E3ハーレルベーケ(2016年)、ストラーデビアンケ(2014年と2017年)、ミラノ〜サンレモ(2017年)、クラシカ・サンセバスティアン(2017年)と数々のビッグレースで勝利している27歳が初のUCIワールドツアーステージレース総合優勝。山岳ステージでフルームとトーマスのアシストとして走りながら上位に入り、突然舞い込んだ総合チャンスを掴み取った。
「ウォーミングアップの時点で雨が降っていたので、どこかで間違いを犯すんじゃないかととても神経質になった。でも脚の状態はとても良くて、終わってみれば良い結果に。このティレーノはキャリアの中で最高のステージレース総合優勝。チームスカイにとって不運続きの1週間だったけど、最後まで諦めずに走り続け、目標を達成した。チームスカイとして土曜日のミラノ〜サンレモに向けて自信を得たよ」と、クウィアトコウスキーは連覇のかかった週末のビッグタイトルに目を向ける。
ステージ37位に終わったカルーゾは逆転を逃しながらも総合2位を堅守。ランダがステージ88位に沈んだため、ステージ13位のトーマスが総合表彰台を射止めた。クリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ)がステージ11位に入り、チームスカイがステージトップ15に6名を送り込む結果に。
ポーランド人選手によるティレーノ総合優勝は初。ステージ優勝を飾っていない選手による総合優勝は2013年のヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)以来5年ぶりとなる。トーマスの総合表彰台はイギリス人選手として2013年のフルーム以来5年ぶり。また、カルーゾの総合表彰台もイタリア人選手として2013年のニーバリ以来5年ぶりだ。
前半ステージで連日逃げたジャコポ・モスカ(イタリア、ウィリエール・トリエスティーナ)とニコラ・バジョーリ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)がそれぞれポイント賞と山岳賞を獲得。ストラーデビアンケ覇者のティシュ・ベノート(ベルギー、ロット・スーダル)は最終的に総合4位まで順位を上げ、ヤングライダー賞を獲得している。
ティレーノ〜アドリアティコ2018第7ステージ結果
1位 | ローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング) | 0:11:14 |
2位 | ヨス・ファンエムデン(オランダ、ロットNLユンボ) | 0:00:04 |
3位 | ヨナタン・カストロビエホ(スペイン、チームスカイ) | 0:00:08 |
4位 | マッズ・ペデルセン(デンマーク、トレック・セガフレード) | |
5位 | ジャンニ・モスコン(イタリア、チームスカイ) | 0:00:12 |
6位 | マイケル・ヘップバーン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | 0:00:13 |
7位 | ジャック・バウアー(ニュージーランド、ミッチェルトン・スコット) | |
8位 | ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | 0:00:17 |
9位 | プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNLユンボ) | 0:00:18 |
10位 | ヴァシル・キリエンカ(ベラルーシ、チームスカイ) | |
11位 | クリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ) | 0:00:20 |
12位 | ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ) | |
13位 | ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ) | 0:00:23 |
37位 | ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシング) | 0:00:41 |
46位 | ティシュ・ベノート(ベルギー、ロット・スーダル) | 0:00:47 |
88位 | ミケル・ランダ(スペイン、モビスター) | 0:01:10 |
121位 | 初山翔(日本、NIPPOヴィーニファンティーニ) | 0:01:44 |
個人総合成績
1位 | ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ) | 25:32:56 |
2位 | ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシング) | 0:00:24 |
3位 | ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ) | 0:00:32 |
4位 | ティシュ・ベノート(ベルギー、ロット・スーダル) | 0:01:06 |
5位 | アダム・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット) | 0:01:10 |
6位 | ミケル・ランダ(スペイン、モビスター) | 0:01:13 |
7位 | ダヴィデ・フォルモロ(イタリア、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:01:15 |
8位 | ハイメ・ロソン(スペイン、モビスター) | |
9位 | ジョージ・ベネット(ニュージーランド、ロットNLユンボ) | 0:01:16 |
10位 | リゴベルト・ウラン(コロンビア、EFエデュケーションファースト・ドラパック) | 0:01:22 |
ポイント賞
1位 | ジャコポ・モスカ(イタリア、ウィリエール・トリエスティーナ) | 33pts |
2位 | ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) | 30pts |
3位 | マルセル・キッテル(ドイツ、カチューシャ・アルペシン) | 24pts |
山岳賞
1位 | ニコラ・バジョーリ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ) | 35pts |
2位 | ジャコポ・モスカ(イタリア、ウィリエール・トリエスティーナ) | 25pts |
3位 | ダリオ・カタルド(イタリア、アスタナ) | 20pts |
ヤングライダー賞
1位 | ティシュ・ベノート(ベルギー、ロット・スーダル) | 25:34:02 |
2位 | ハイメ・ロソン(スペイン、モビスター) | 0:00:09 |
3位 | ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ) | 0:02:21 |
チーム総合成績
1位 | アスタナ | 76:02:04 |
2位 | チームスカイ | 0:00:39 |
3位 | バーレーン・メリダ | 0:00:43 |
text:Kei Tsuji
photo:LaPresse - D'Alberto / Ferrari
photo:LaPresse - D'Alberto / Ferrari
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