2018/01/21(日) - 17:07
1月21日(日)から28日(日)まで、アルゼンチンでシーズン序盤恒例となった開幕レース、ブエルタ・ア・サンフアン(UCI2.1)が開催される。豪華メンバーが参戦する南米最大のステージレースをプレビューする。
盛夏のオーストラリアを舞台にしたツアー・ダウンアンダー(UCIワールドツアー)から遅れること5日、南米アルゼンチンでもロードシーズン到来を告げる「ブエルタ・ア・サンフアン」が開幕する。資金難によって頓挫したツール・ド・サンルイスに代わる存在として昨年UCI化された1週間のステージレースであり、平坦から山岳までバリエーションに富んだレイアウトがオフシーズン明けの仕上がり具合を問う。
開催日程は1月21日(日)から28日(日)までの8日間で、25日(木)に休息日が設定されているため、大会としてのボリュームは昨年同様だ。
土地柄サンルイスよりも山岳率が低いことに加え、今年は個人タイムトライアルの距離が若干伸びたため、個々のスピードが総合成績に影響するだろう。開幕2日間はスプリンターの独壇場で、第3ステージは交差点がほぼ無い14.4kmの個人タイムトライアル。休息日前の第4ステージもスプリンター向けだが、ゴール勝負に加わるためには途中3級、1級、1級と用意された山岳を越える必要がある。
休息日明けの選手たちを待ち構えるのは、標高2565mの1級山岳アルト・コロラドへと登り詰めるクイーンステージ。しかし道幅が広く、かつ勾配が破壊的ではないため、終盤まである程度の人数を残したまま推移するだろうと予測されている。昨年大会では残り1kmを切ってからアタックが生まれ、20秒差以内に7名が滑り込んだ。個人TTとアルト・コロラドで上手に立ち回った選手がブルーのリーダージャージに袖を通すだろう。残る2日間は再びスプリンターたちにスポットライトが当たる。
出場23チーム中、ワールドチームはバーレーン・メリダ、クイックステップフロアーズ、トレック・セガフレード、UAEチームエミレーツ、モビスター、ロット・スーダル、そしてボーラ・ハンスグローエという7チーム。加えてイスラエルサイクリングアカデミーなど6のプロコンチネンタルチーム勢が肩を並べる。
昨年優勝したバウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)は出走せず、南米でのシーズン開幕が定番化したヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)がゼッケン1。昨年リタイアに終わったツールのリベンジを狙うラファル・マイカ(ポーランド、ボーラ・ハンスグローエ)が最たる対抗馬だ。
南米最大のレースとあって燃えているのがコロンビアと地元アルゼンチン勢。このレースで頭角を現しトップチーム入りしたフェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)は、地元の英雄マキシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン)と共に勝利量産を狙う。ダーウィン・アタプマ(コロンビア、UAEチームエミレーツ)やロドルフォ・トーレス(コロンビア、アンドローニジョカトリ・シデルメク)などは例年総合争いに絡む存在だ。
スプリント力はクイックステップ勢が抜きん出ているが、フランチェスコ・ガヴァッツィ(イタリア、アンドローニジョカトリ・シデルメク)やニッコロ・ボニファツィオ(イタリア、バーレーン・メリダ)、ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、トレック・セガフレード)らも対抗馬。その他総合勢では昨年総合2位に食い込んだ41歳の大ベテラン、オスカル・セヴィリャ(スペイン、メデリン・インデル)は今年も出場する他、伸び盛りの23歳ティシュ・ベノートは全員ベルギー人で組成されたロット・スーダルを率いる。
ブエルタ・ア・サンフアン2018ステージリスト
1月21日 第1ステージ サンフアン〜ポシート 148.9km
1月22日 第2ステージ プンタネグラダム〜プンタネグラダム 149.9km
1月23日 第3ステージ サンフアン〜サンフアン 14.4km(個人TT)
1月24日 第4ステージ サン・ホセ・デ・ハチャル〜ビージャ・サン・アグスティン 182.8km
1月25日 休息日
1月26日 第5ステージ サンマルティン〜アルト・コロラド 169.5km
1月27日 第6ステージ サンフアン〜サンフアン 152.5km
1月28日 第7ステージ サンフアン〜サンフアン 141.3km
text:So.Isobe
盛夏のオーストラリアを舞台にしたツアー・ダウンアンダー(UCIワールドツアー)から遅れること5日、南米アルゼンチンでもロードシーズン到来を告げる「ブエルタ・ア・サンフアン」が開幕する。資金難によって頓挫したツール・ド・サンルイスに代わる存在として昨年UCI化された1週間のステージレースであり、平坦から山岳までバリエーションに富んだレイアウトがオフシーズン明けの仕上がり具合を問う。
開催日程は1月21日(日)から28日(日)までの8日間で、25日(木)に休息日が設定されているため、大会としてのボリュームは昨年同様だ。
土地柄サンルイスよりも山岳率が低いことに加え、今年は個人タイムトライアルの距離が若干伸びたため、個々のスピードが総合成績に影響するだろう。開幕2日間はスプリンターの独壇場で、第3ステージは交差点がほぼ無い14.4kmの個人タイムトライアル。休息日前の第4ステージもスプリンター向けだが、ゴール勝負に加わるためには途中3級、1級、1級と用意された山岳を越える必要がある。
休息日明けの選手たちを待ち構えるのは、標高2565mの1級山岳アルト・コロラドへと登り詰めるクイーンステージ。しかし道幅が広く、かつ勾配が破壊的ではないため、終盤まである程度の人数を残したまま推移するだろうと予測されている。昨年大会では残り1kmを切ってからアタックが生まれ、20秒差以内に7名が滑り込んだ。個人TTとアルト・コロラドで上手に立ち回った選手がブルーのリーダージャージに袖を通すだろう。残る2日間は再びスプリンターたちにスポットライトが当たる。
出場23チーム中、ワールドチームはバーレーン・メリダ、クイックステップフロアーズ、トレック・セガフレード、UAEチームエミレーツ、モビスター、ロット・スーダル、そしてボーラ・ハンスグローエという7チーム。加えてイスラエルサイクリングアカデミーなど6のプロコンチネンタルチーム勢が肩を並べる。
昨年優勝したバウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)は出走せず、南米でのシーズン開幕が定番化したヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)がゼッケン1。昨年リタイアに終わったツールのリベンジを狙うラファル・マイカ(ポーランド、ボーラ・ハンスグローエ)が最たる対抗馬だ。
南米最大のレースとあって燃えているのがコロンビアと地元アルゼンチン勢。このレースで頭角を現しトップチーム入りしたフェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)は、地元の英雄マキシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン)と共に勝利量産を狙う。ダーウィン・アタプマ(コロンビア、UAEチームエミレーツ)やロドルフォ・トーレス(コロンビア、アンドローニジョカトリ・シデルメク)などは例年総合争いに絡む存在だ。
スプリント力はクイックステップ勢が抜きん出ているが、フランチェスコ・ガヴァッツィ(イタリア、アンドローニジョカトリ・シデルメク)やニッコロ・ボニファツィオ(イタリア、バーレーン・メリダ)、ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、トレック・セガフレード)らも対抗馬。その他総合勢では昨年総合2位に食い込んだ41歳の大ベテラン、オスカル・セヴィリャ(スペイン、メデリン・インデル)は今年も出場する他、伸び盛りの23歳ティシュ・ベノートは全員ベルギー人で組成されたロット・スーダルを率いる。
ブエルタ・ア・サンフアン2018ステージリスト
1月21日 第1ステージ サンフアン〜ポシート 148.9km
1月22日 第2ステージ プンタネグラダム〜プンタネグラダム 149.9km
1月23日 第3ステージ サンフアン〜サンフアン 14.4km(個人TT)
1月24日 第4ステージ サン・ホセ・デ・ハチャル〜ビージャ・サン・アグスティン 182.8km
1月25日 休息日
1月26日 第5ステージ サンマルティン〜アルト・コロラド 169.5km
1月27日 第6ステージ サンフアン〜サンフアン 152.5km
1月28日 第7ステージ サンフアン〜サンフアン 141.3km
text:So.Isobe
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