スヴェン・ネイスの名を冠した年明け早々のレースで、マテュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)が勝利。深い泥沼コンディションをものともしない圧巻の走りを披露した。
深い泥に包まれたバールのコース photo:CorVos
新デザインのジャージに身を包むケヴィン・パウエルス(ベルギー、マーラックス・ビンゴール) photo:CorVos
ベルギーのバールで開催されたDVVファルゼクリンゲン・トロフェー第7戦は、年明け早々1月1日の恒例レースとして親しまれれている大会。この街ゆかりのシクロクロスレジェンド、スヴェン・ネイス(現テレネット・フィデア監督)を称えて「GPスヴェンネイス」と呼ばれ、新チームジャージやバイクに注目が集まることでも知られている。
ヘビーマッドコンディションの中開催されたレースでは、体調不良から戻したローレンス・スウィーク(ベルギー、エラ・サーカス)が序盤から飛ばす展開となる。ここにマテュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)とワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン)の二人、そして前ヨーロッパ王者のトーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)が合流し、4名の先頭グループが生まれた。
マテュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)がワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン)を引き離す photo:CorVos
ファンデルポールを追うワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン) photo:CorVos
シケインでクラッシュし、DNFとなったマイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ビンゴール) photo:CorVos
暫くして実力の抜きん出たファンアールトとファンデルポールが他2名との距離を広げ始め、その後方では泥の急坂下りでアールツが勢いよく前転。すぐさま復帰したものの、先頭2名の背中は見る間に遠くなっていった。
泥の海をかき分けながら世界王者とヨーロッパ王者が火花を散らしたが、「過密スケジュールの中で良いコンディションを保てているので、モチベーションが高かった」というファンデルポールが中盤に猛加速。ファンアールトも厳しい表情のまま追走を試みたが、二人の差は開いていくばかりだった。
深い泥と物ともせず駆け抜けたファンデルポールは、ファンアールトとの差を1分にまで広げる圧巻の走りで独走勝利。新しいバイクとジャージに付着した泥を払い落としてゴールラインに飛び込んだ。
圧倒的なペースで独走するフィニッシュするマテュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス) photo:CorVos
独走でフィニッシュするマテュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス) photo:CorVos
落車の痛みをこらえながらフィニッシュするワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン) photo:CorVos
「今は好調の波の中。特にレースが重なるこの時期だけど、特別寒かったにも関わらず身体はよく動いてくれた。ようやく公にできたキャニオンのバイクも長期間テストしていたので何も問題はないよ」と満足げに語ったファンデルポール。今シーズンの勝利数を22にまで伸ばした。
ライバルの独走を許したファンアールトは、最後のシケインで落車するなど精彩を欠いて再び2位フィニッシュ。「寒さで身体が動かなかった。今日は決して悪くはなかったが、圧倒的なペースを刻む彼に付いていけなかった」とコメントしている。ファンアールトは来週のDVV第8戦をパスし、世界選手権に向けて調整を行う予定だという。
3位争いは、終盤にコルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・フィデア)がスウィークとアールツに合流。スウィークが遅れ、チームメイト同士のゴールスプリントでファンケッセルが先着した。


ベルギーのバールで開催されたDVVファルゼクリンゲン・トロフェー第7戦は、年明け早々1月1日の恒例レースとして親しまれれている大会。この街ゆかりのシクロクロスレジェンド、スヴェン・ネイス(現テレネット・フィデア監督)を称えて「GPスヴェンネイス」と呼ばれ、新チームジャージやバイクに注目が集まることでも知られている。
ヘビーマッドコンディションの中開催されたレースでは、体調不良から戻したローレンス・スウィーク(ベルギー、エラ・サーカス)が序盤から飛ばす展開となる。ここにマテュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)とワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン)の二人、そして前ヨーロッパ王者のトーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)が合流し、4名の先頭グループが生まれた。



暫くして実力の抜きん出たファンアールトとファンデルポールが他2名との距離を広げ始め、その後方では泥の急坂下りでアールツが勢いよく前転。すぐさま復帰したものの、先頭2名の背中は見る間に遠くなっていった。
泥の海をかき分けながら世界王者とヨーロッパ王者が火花を散らしたが、「過密スケジュールの中で良いコンディションを保てているので、モチベーションが高かった」というファンデルポールが中盤に猛加速。ファンアールトも厳しい表情のまま追走を試みたが、二人の差は開いていくばかりだった。
深い泥と物ともせず駆け抜けたファンデルポールは、ファンアールトとの差を1分にまで広げる圧巻の走りで独走勝利。新しいバイクとジャージに付着した泥を払い落としてゴールラインに飛び込んだ。



「今は好調の波の中。特にレースが重なるこの時期だけど、特別寒かったにも関わらず身体はよく動いてくれた。ようやく公にできたキャニオンのバイクも長期間テストしていたので何も問題はないよ」と満足げに語ったファンデルポール。今シーズンの勝利数を22にまで伸ばした。
ライバルの独走を許したファンアールトは、最後のシケインで落車するなど精彩を欠いて再び2位フィニッシュ。「寒さで身体が動かなかった。今日は決して悪くはなかったが、圧倒的なペースを刻む彼に付いていけなかった」とコメントしている。ファンアールトは来週のDVV第8戦をパスし、世界選手権に向けて調整を行う予定だという。
3位争いは、終盤にコルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・フィデア)がスウィークとアールツに合流。スウィークが遅れ、チームメイト同士のゴールスプリントでファンケッセルが先着した。
DVVファルゼクリンゲン・トロフェー2017-2018第7戦結果
1位 | マテュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス) | 58’59” |
2位 | ワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン) | +58” |
3位 | コルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・フィデア) | +1’36” |
4位 | トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア) | +1’37” |
5位 | ローレンス・スウィーク(ベルギー、エラ・サーカス) | +1’52” |
6位 | ケヴィン・パウエルス(ベルギー、マーラックス・ビンゴール) | +2’59” |
7位 | トム・メーウセン(ベルギー、ベオバンク・サーカス) | +3’04” |
8位 | イェンス・アダムス(ベルギー、パウエルスサウゼン・ファストフートサービス) | +3’22” |
9位 | ジャンニ・フェルメールシュ(ベルギー、ステイラーツ・ベットファースト) | +4’31” |
10位 | ワイツ・ボスマンス(ベルギー、エラ・サーカス) | +4’51” |
text:So.Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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