2017/12/03(日) - 06:47
12月3日(土)に道の駅うつのみやろまんちっく村で開催された宇都宮シクロクロス初日。話題のUCIレース前哨戦となったC1は前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)、L1は與那嶺恵理(FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ)がそれぞれ制し、賞金を手にした。
舗装の直線路をスタートしていくC1 photo:Makoto.AYANO
昨年全日本選手権を迎えた道の駅うつのみやろまんちっく村で開催される宇都宮シクロクロス。今年は2日めがUCIレースとなり、豪華海外招待選手を迎え賞金レースとなることが話題だ。
日曜のレースがUCI化したことで土曜のレースはやや前座的な位置づけとなった。しかしこの日もC1男子の優勝賞金は10万円、L1女子にも5万円が授与されるとあって選手のモチベーションを高める。
C1には宇都宮をホームとする小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロス) 、欧州レースを転戦している竹之内悠(TOYOフレーム)、全日本チャンピオンの沢田時(ブリヂストンアンカー)らの有力勢が明日を見越して出場を見送ったものの、20人がスタートグリッドに並んだ。
前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)を先頭にサンドセクションに突入する photo:Makoto.AYANO
広大な敷地を縫うように駆け抜け、テクニカルなキャンバーや、森のシングルトラックを組み合わせたコースは、トップ選手からビギナーまで広く人気を集めるもの。昨年と少々レイアウトや細部が異なるものの、基本的には同様のコース。
伸びた舗装区間のストレートを勢い良く飛び出しホールショットを決めたのは前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)。芝広場のループを経て、サンドセクションから3段坂の登りから林間コースへとトップで入った。
林間コースを抜ける前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム) photo:Makoto.AYANO
横山航太(シマノレーシング)と織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)が競り合う photo:Makoto.AYANO
前田はそのまま差を広げる。後方では織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)と横山航太(シマノレーシング)がテール・トゥ・ノーズの鍔迫り合いが続いた。
前田の勢いは最初から最後まで衰えず、大きな差と余裕を持ってフィニッシュ。2位に横山を後半に突き放した織田聖が入り、弱虫ペダルのワン・ツーフィニッシュ。3位に横山航太が入った。
大きな余裕をもってフィニッシュする前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム) photo:Makoto.AYANO
優勝賞金は10万円。2位以下にも5万、3万円が授与された photo:Makoto.AYANO
前田公平のコメント
野辺山も厳しいコンディションでの2日間のレースが続いたので、疲労感が残っているかどうかが気がかりだったんですが、走り出してみると好調でした。明日は例年にないほどのハイレベルな招待選手たちが来ていますが、せっかくの機会ですので気後れすること無く、前で展開するいいレースがしたいと思っています。海外勢が強いのは分かっているので、前を埋め尽くされないように抵抗したい。観ている人を失望させない、いいレースをします。観ていてください。
L1は與那嶺恵理が圧勝
與那嶺恵理(FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ) を先頭にサンドセクションに突入する photo:Makoto.AYANO
女子のL1は7人でのスタート。スタートからトップに立った與那嶺恵理(FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ)がパワーの違いを見せつけ、唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)の追従を許さず、そのままフィニッシュまで逃げ切った。2位に37秒差で唐見、3分37秒差の3位に高橋織江(PEDAL NATION)が入った。
余裕を持ってトップでフィニッシュした與那嶺恵理(FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ) photo:Makoto.AYANO
シケインを飛び越える唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) photo:Makoto.AYANO
その他のカテゴリーのレース模様
C4Aのスタート photo:Hiro.AYANO
CK2とCK3の混走でのスタート photo:Hiro.AYANO
CK2表彰式 photo:Hiro.AYANO
CK3優勝は秋元碧(AKM) photo:Hiro.AYANO
2日目のUCIレースは20万円! 招待選手たちが宇都宮市長を表敬訪問
今年は日曜日の男女トップカテゴリーがUCIレース(C2)へと昇格し、海外選手も招聘。全日本選手権を1週間後に控える国内勢と共に見応えある勝負が繰り広げられるだろう。
宇都宮市長を表敬訪問した海外招待選手たち 海外招待選手は、スペインのフェリペ・オルツと、オーストラリアから参戦するクリス・ジョンジェワード、ポール・レデンバッハ、ジェイ・キャラハン、そしてエイプリル・マクダノ(女子エリート)という計5名。
中でも注目は、現スペイン王者であり、昨年の世界選手権U23で並み居るベルギー勢を打ち負かし銀メダルに輝いた22歳のフェリペ・オルツだ。雪と氷と泥に覆われたルクセンブルクで見せた力強い走りは世界トップクラスであり、間違いなく優勝候補筆頭に挙げられる存在だ。また、現オーストラリア王者のクリストファー・ヨンゲワールド(オーストラリア、Flanders JBlood)は先日のラファ・スーパークロス野辺山の2日目の勝者。過去にシクロクロス東京にも参戦しており、日本のレースをよく知る一人。他豪州勢も国内選手権上位を脅かす力を持つ。
レース控えた11月30日(木)には、海外招待選手らが宇都宮市佐藤栄一市長を表敬訪問した。ジャパンカップの街・宇都宮。佐藤栄一市長たっての希望で選手たちが市役所に招かれたというわけだ。
それぞれの選手からレースへの意気込みが語られた。中でも最有力となるフェリペ・オルツ(スペイン)は控えめに「5番まで入賞できれば」と余裕のコメント。また、クリストファー・ヨンゲワールド(オーストラリア、Flanders JBlood)は「先週の野辺山に続きコンディションもいいので優勝したい」とそれぞれ抱負を語った。
メインレースのUCIカテゴリーはWomen Eliteが13時より、Men Eliteが14時半にスタートする。
レースの展望はこちらのプレビュー記事を参照して欲しい。
宇都宮シクロクロスDay1リザルト
1位 前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)
2位 織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)
3位 横山航太(シマノレーシング)
4位 竹内遼(drawer THE RACING)
5位 小坂正則(スワコレーシング)
6位 江越海玖也(弱虫ペダルサイクリングチーム)
1位 與那嶺恵理(FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ)
2位 唐見 実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)
3位 高橋織江(PEDAL NATION)
photo&text:Makoto.AYANO
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昨年全日本選手権を迎えた道の駅うつのみやろまんちっく村で開催される宇都宮シクロクロス。今年は2日めがUCIレースとなり、豪華海外招待選手を迎え賞金レースとなることが話題だ。
日曜のレースがUCI化したことで土曜のレースはやや前座的な位置づけとなった。しかしこの日もC1男子の優勝賞金は10万円、L1女子にも5万円が授与されるとあって選手のモチベーションを高める。
C1には宇都宮をホームとする小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロス) 、欧州レースを転戦している竹之内悠(TOYOフレーム)、全日本チャンピオンの沢田時(ブリヂストンアンカー)らの有力勢が明日を見越して出場を見送ったものの、20人がスタートグリッドに並んだ。
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広大な敷地を縫うように駆け抜け、テクニカルなキャンバーや、森のシングルトラックを組み合わせたコースは、トップ選手からビギナーまで広く人気を集めるもの。昨年と少々レイアウトや細部が異なるものの、基本的には同様のコース。
伸びた舗装区間のストレートを勢い良く飛び出しホールショットを決めたのは前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)。芝広場のループを経て、サンドセクションから3段坂の登りから林間コースへとトップで入った。
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前田はそのまま差を広げる。後方では織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)と横山航太(シマノレーシング)がテール・トゥ・ノーズの鍔迫り合いが続いた。
前田の勢いは最初から最後まで衰えず、大きな差と余裕を持ってフィニッシュ。2位に横山を後半に突き放した織田聖が入り、弱虫ペダルのワン・ツーフィニッシュ。3位に横山航太が入った。
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前田公平のコメント
野辺山も厳しいコンディションでの2日間のレースが続いたので、疲労感が残っているかどうかが気がかりだったんですが、走り出してみると好調でした。明日は例年にないほどのハイレベルな招待選手たちが来ていますが、せっかくの機会ですので気後れすること無く、前で展開するいいレースがしたいと思っています。海外勢が強いのは分かっているので、前を埋め尽くされないように抵抗したい。観ている人を失望させない、いいレースをします。観ていてください。
L1は與那嶺恵理が圧勝
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その他のカテゴリーのレース模様
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2日目のUCIレースは20万円! 招待選手たちが宇都宮市長を表敬訪問
今年は日曜日の男女トップカテゴリーがUCIレース(C2)へと昇格し、海外選手も招聘。全日本選手権を1週間後に控える国内勢と共に見応えある勝負が繰り広げられるだろう。
中でも注目は、現スペイン王者であり、昨年の世界選手権U23で並み居るベルギー勢を打ち負かし銀メダルに輝いた22歳のフェリペ・オルツだ。雪と氷と泥に覆われたルクセンブルクで見せた力強い走りは世界トップクラスであり、間違いなく優勝候補筆頭に挙げられる存在だ。また、現オーストラリア王者のクリストファー・ヨンゲワールド(オーストラリア、Flanders JBlood)は先日のラファ・スーパークロス野辺山の2日目の勝者。過去にシクロクロス東京にも参戦しており、日本のレースをよく知る一人。他豪州勢も国内選手権上位を脅かす力を持つ。
レース控えた11月30日(木)には、海外招待選手らが宇都宮市佐藤栄一市長を表敬訪問した。ジャパンカップの街・宇都宮。佐藤栄一市長たっての希望で選手たちが市役所に招かれたというわけだ。
それぞれの選手からレースへの意気込みが語られた。中でも最有力となるフェリペ・オルツ(スペイン)は控えめに「5番まで入賞できれば」と余裕のコメント。また、クリストファー・ヨンゲワールド(オーストラリア、Flanders JBlood)は「先週の野辺山に続きコンディションもいいので優勝したい」とそれぞれ抱負を語った。
メインレースのUCIカテゴリーはWomen Eliteが13時より、Men Eliteが14時半にスタートする。
レースの展望はこちらのプレビュー記事を参照して欲しい。
宇都宮シクロクロスDay1リザルト
1位 前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)
2位 織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)
3位 横山航太(シマノレーシング)
4位 竹内遼(drawer THE RACING)
5位 小坂正則(スワコレーシング)
6位 江越海玖也(弱虫ペダルサイクリングチーム)
1位 與那嶺恵理(FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ)
2位 唐見 実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)
3位 高橋織江(PEDAL NATION)
photo&text:Makoto.AYANO
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