2017/10/24(火) - 13:13
中国で開催中のツアー・オブ・広西(UCIワールドツアー)でフェルナンド・ガビリアが開幕スプリント3連勝をマーク。山頂フィニッシュを制したティム・ウェレンスが総合首位に立った。第3ステージから第5ステージまでダイジェストでお届けします。
10月21日(土)第3ステージ 南寧(ナンニン)〜南寧(ナンニン)125.3km
中国国旗が掲げられた大通りを駆け抜ける 開幕から3日連続でスプリンター向きのステージが用意されたツアー・オブ・コワンシー。第3ステージは南寧市の市街地周回コースを走る125.3kmで行われ、ダニエル・オス(イタリア、BMCレーシング)ら3名が逃げグループを形成して2分リードする展開に。
クイックステップフロアーズを中心とする集団コントロールによって早めに逃げが吸収されるとカウンターアタック合戦がスタート。新たにローソン・クラドック(アメリカ、キャノンデール・ドラパック)とマテイ・モホリッチ(スロベニア、UAEチームエミレーツ)が逃げを形成したが、この動きも残り10km地点で大集団に引き戻された。
平均スピード46.459km/hという高速レースを締めくくる大集団スプリントで、リーダージャージを着るフェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)が勝利。ヤングライダー賞ジャージのマックス・ヴァルシャイド(ドイツ、サンウェブ)がこの日も勝負を挑んだものの、波に乗るコロンビアンスプリンターのスピードには敵わなかった。
チームにシーズン55勝目をもたらすとともに自身のシーズン13勝目を飾ったガビリアは「最後は残り500mからマックス(リケーゼ)の抜群のリードアウトを受けてスプリント。第二の家族であるこのチームで結果を残すことができて嬉しい」と語る。なお、クイックステップフロアーズのシーズン55勝は2014年シーズンの61勝に続く歴代2位の勝利数。クイックステップフロアーズは12年から6年連続で世界最多勝を誇っている。
アタックを仕掛けるシルヴァン・ディリエ(スイス、BMCレーシング)
逃げるマテイ・モホリッチ(スロベニア、UAEチームエミレーツ)ら
スプリント3連勝に向かって突き進む赤いリーダージャージのフェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)
表彰台で転倒するシルヴァン・ディリエ(スイス、BMCレーシング)
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クイックステップフロアーズを中心とする集団コントロールによって早めに逃げが吸収されるとカウンターアタック合戦がスタート。新たにローソン・クラドック(アメリカ、キャノンデール・ドラパック)とマテイ・モホリッチ(スロベニア、UAEチームエミレーツ)が逃げを形成したが、この動きも残り10km地点で大集団に引き戻された。
平均スピード46.459km/hという高速レースを締めくくる大集団スプリントで、リーダージャージを着るフェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)が勝利。ヤングライダー賞ジャージのマックス・ヴァルシャイド(ドイツ、サンウェブ)がこの日も勝負を挑んだものの、波に乗るコロンビアンスプリンターのスピードには敵わなかった。
チームにシーズン55勝目をもたらすとともに自身のシーズン13勝目を飾ったガビリアは「最後は残り500mからマックス(リケーゼ)の抜群のリードアウトを受けてスプリント。第二の家族であるこのチームで結果を残すことができて嬉しい」と語る。なお、クイックステップフロアーズのシーズン55勝は2014年シーズンの61勝に続く歴代2位の勝利数。クイックステップフロアーズは12年から6年連続で世界最多勝を誇っている。
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ツアー・オブ・コワンシー2017第3ステージ結果
1位 | フェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ) | 2:41:57 |
2位 | マックス・ヴァルシャイド(ドイツ、サンウェブ) | |
3位 | マグナスコルト・ニールセン(デンマーク、オリカ・スコット) | |
4位 | ニッコロ・ボニファツィオ(イタリア、バーレーン・メリダ) | |
5位 | ワウテル・ウィッペルト(オランダ、キャノンデール・ドラパック) | |
6位 | ディラン・ペイジ(スイス、カハルーラル) | |
7位 | マッテーオ・ペルッキ(イタリア、ボーラ・ハンスグローエ) | |
8位 | アンドレア・グアルディーニ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | |
9位 | モレノ・ホフラント(オランダ、ロット・ソウダル) | |
10位 | ベルンハルト・アイゼル(オーストリア、ディメンションデータ) |
10月22日(日)第4ステージ 南寧(ナンニン)〜弄拉(ノングラ)151km
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序盤から逃げたヴィクトール・カンペナールツ(ベルギー、ロットNLユンボ)ら4名のリードは最大で7分まで広がったものの、主にクイックステップフロアーズとBMCレーシング、チームスカイによる集団牽引によってタイム差は縮小。登り勝負開始までに逃げは吸収され、ポジション争いが加熱する集団の前方では落車が発生する。残り5kmで発生したこの落車によってヤコブ・フルサング(デンマーク、アスタナ)が脱落するとともに、ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、サンウェブ)がリタイアを喫した。
登り前半の急勾配区間でアタックしたニコラス・ロッシュ(アイルランド、BMCレーシング)がリードを築いたものの、後半にティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ソウダル)が先頭を奪う。バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)を振り切ったウェレンスがステージ優勝を飾るとともに総合リーダーの座に就いた。
有力候補ワウト・プールス(オランダ、チームスカイ)やジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ)らを下してクイーンステージを制したウェレンスは「先に仕掛けたロッシュをモレマと一緒に追走。ロッシュに追いついてからアタックしたんだ。誰もが勝利を狙っていたステージで勝つのは簡単なことじゃない。中国という地を走ることだけでも特別なのに、総合首位に立てて最高の気分だ」と語る。また、初開催のレースについてウェレンスは「中国では時差や食事に気をつけないといけないので難しい部分があるものの、良いホテルと良いコースが用意され、とても良くオーガナイズされたレースだと感じている」とコメントしている。
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ツアー・オブ・コワンシー2017第4ステージ結果
1位 | ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ソウダル) | 3:23:18 |
2位 | バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード) | |
3位 | ニコラス・ロッシュ(アイルランド、BMCレーシング) | 0:00:04 |
4位 | ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ) | 0:00:06 |
5位 | ベン・ヘルマンス(ベルギー、BMCレーシング) | |
6位 | ワウト・プールス(オランダ、チームスカイ) | 0:00:12 |
7位 | マテイ・モホリッチ(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | |
8位 | レイン・タラマエ(エストニア、カチューシャ・アルペシン) | 0:00:17 |
9位 | マクセブ・ドゥバサイ(エリトリア、ディメンションデータ) | 0:00:20 |
10位 | レミ・カヴァニャ(フランス、クイックステップフロアーズ) | 0:00:22 |
10月23日(月)第5ステージ 柳州(リュウヂョウ)〜桂林(グイリン)212.2km
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ウィリアム・クラーク(オーストラリア、キャノンデール・ドラパック)、ダニエル・オス(イタリア、BMCレーシング)、ファブリシオ・フェラーリ(ウルグアイ、カハルーラル)の3名が飛び出すとメイン集団はようやくペースダウン。タイム差は5分30秒まで広がりを見せる。
新城幸也(バーレーン・メリダ)も集団ペースアップに加わる中、残り34km地点に位置する最後の1級山岳でプールスらがアタックすると逃げグループとのタイム差は縮小。ウェレンスやモレマは自ら動いてアタックを封じ込め、総合上位陣は一塊となって1級山岳をクリアする。こうして70名に絞られたメイン集団がその後の平坦路で逃げグループを吸収し、集団スプリントになだれ込んだ。
クイックステップフロアーズとロットNLユンボによるリードアウトバトルの末に、向かい風の最終ストレートでガビリアとディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ)が先頭でスプリント。リケーゼのリードアウトを受けたガビリアを下して、フルーネウェーヘンが一矢報いた。
「これは真のチームパフォーマンスの結果だ。チームメイトたちにサポートされて山岳地帯を乗り越え、最後は完璧なポジションでスプリントに挑むことができた」と、シーズン8勝目を飾ったフルーネウェーヘン。安全に集団内でフィニッシュしたウェレンスが総合リーダージャージを守ったまま最終ステージに挑むことになった。
選手コメントは各チーム公式サイトより。
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ツアー・オブ・コワンシー2017第5ステージ結果
1位 | ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ) | 5:04:21 |
2位 | フェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ) | |
3位 | マグナスコルト・ニールセン(デンマーク、オリカ・スコット) | |
4位 | マイク・テウニッセン(オランダ、サンウェブ) | |
5位 | ピエールパオロ・デネグリ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ) | |
6位 | ロジャー・クルーゲ(ドイツ、オリカ・スコット) | |
7位 | ソニー・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ) | |
8位 | ワウテル・ウィッペルト(オランダ、キャノンデール・ドラパック) | |
9位 | リック・ツァベル(ドイツ、カチューシャ・アルペシン) | |
10位 | トッシュ・ヴァンデルサンド(ベルギー、ロット・ソウダル) |
個人総合成績(第5ステージ終了時)
1位 | ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ソウダル) | 17:13:19 |
2位 | バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード) | 0:00:06 |
3位 | ニコラス・ロッシュ(アイルランド、BMCレーシング) | 0:00:11 |
4位 | ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ) | 0:00:15 |
5位 | ベン・ヘルマンス(ベルギー、BMCレーシング) | 0:00:18 |
6位 | ワウト・プールス(オランダ、チームスカイ) | 0:00:24 |
7位 | マテイ・モホリッチ(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | |
8位 | レイン・タラマエ(エストニア、カチューシャ・アルペシン) | 0:00:29 |
9位 | マクセブ・ドゥバサイ(エリトリア、ディメンションデータ) | |
10位 | レミ・カヴァニャ(フランス、クイックステップフロアーズ) | 0:00:31 |
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