2017/08/10(木) - 12:04
ベルギーのフランドル地方を走るビンクバンク・ツアー第3ステージは平坦ながら終盤に雨が降る危険なレースに。テクニカルコーナーでビッグスプリンターたちが後方に沈む中、ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)がステージ2勝目を飾った。
オランダからベルギーに舞台を移して行われたビンクバンク・ツアー第3ステージ。北海に面したブランケンベルヘをスタートし、平野を駆け抜けてアルドーイェにフィニッシュする185km。フランドル地方を走るものの石畳の急坂は最終ステージまでお預けで、この日はスプリンター向きの平坦コースだ。
序盤から逃げたのはコンバティビティ賞ジャージを着るピート・アレガールト(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ)や同賞2位のエルマー・レインダース(オランダ、ルームポット)を含む5名の逃げ。しかしスプリンターチームの徹底的な集団コントロールによって逃げグループは大きなリードを築けない。
集団分裂を目論むロット・ソウダルやオリカ・スコットのペースアップも影響してタイム差は縮まり続け、残り30km地点でタイム差は1分。スプリントステージにしては珍しくアージェードゥーゼールも集団牽引に参加し、タイム差が30秒を切った状態でアルドーイェの最終周回(残り15km)に突入した。
天候は晴れから曇り、雨に変わり、落ち始めた雨粒がコースを濡らし始める。残り10kmで22秒まで縮まった逃げグループとメイン集団のタイム差は残り6kmでゼロに。メイン集団はボーラ・ハンスグローエやアージェードゥーゼール、UAEチームエミレーツ、カチューシャ・アルペシンが牽引し、この日も単騎でポジション取りしたマルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ)は後方に沈んだ。
フィニッシュが近づくにつれて雨脚は強くなり、ラウンドアバウトやコーナー毎に集団は伸びる。人数を最も多く揃えて集団先頭を陣取ったのはトレック・セガフレードとロットNLユンボ。スプリントに向けてスピードが上がったメイン集団内では、残り1.3kmの街中コーナーで前から20番手ほどの位置で落車が発生する。こうして20名ほどが抜け出す形となり、少しペースがゆるんだ隙をついてジャンピエール・ドリュケール(ルクセンブルク、BMCレーシング)がロングスパートを仕掛けた。
一時的に30mほどのリードを得て独走したドリュケールだったが、マルセル・シーベルグ(ドイツ、ロット・ソウダル)やリュディガー・ゼーリッヒ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)といったリードアウトマンたちが率いるメイン集団が猛烈な勢いで追い上げる。残り200mを切ったところで、逃げるドリュケールを追う形でフィル・バウハウス(ドイツ、サンウェブ)を先頭にスプリントが始まった。
第1ステージで写真判定の末に勝利を飾ったペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)がバウハウスのスリップストリームから脱し、エドワード・トゥーンス(ベルギー、トレック・セガフレード)らを従えてスプリント。先行していたドリュケールは残り100mで吸収され、バウハウスを追い抜いたサガンが先頭に立った。
水しぶきを上げながらのスプリントで、トゥーンスとルディ・バルビエ(フランス、アージェードゥーゼール)を振り切ったサガンが勝利。今大会ステージ2勝目で、キャリア通算勝利数を100の大台目前の99まで伸ばした。
「ベルギーを走るレースは春のクラシックレースを思い出させる。どのチームの隊列を組んで集団先頭で競り合うような状態が一日中ずっと続き、危険だったし実際に落車も発生した。ステージ2勝目はボーラ・ハンスグローエにとって素晴らしい結果。キャリア100勝目が近づいてきた」と、スキー用ゴーグルを首にかけて表彰台に上った世界チャンピオンは語る。
ボーナスタイム10秒獲得によってサガンは総合首位シュテファン・キュング(スイス、BMCレーシング)と5秒差の総合4位に浮上。サガンは最終的な総合優勝を視野に入れる。「総合争いに復活したことを嬉しく思う。集団がばらけてタイム差が生まれるようなステージが続くと予想されるので、これから先は1秒のロスも許されない戦いになる」。
新城幸也(バーレーン・メリダ)は終盤の落車で足止めをくらい、スプリントに絡めず58位フィニッシュ。「今日は風もあり、集団は中盤からナーバスな時間が続いたが、何も起こらなかった。残り5kmから雨で路面が濡れて、1km切ってから落車が起こり、自分はまきこまれなかったが、なんとも後味の悪い終わり方となってしまった。ここまでトラブルなく来ているので、このまま調子をキープしていきたい(チームユキヤ通信より)」と語る新城は登りを含む後半ステージを見据える。
オランダからベルギーに舞台を移して行われたビンクバンク・ツアー第3ステージ。北海に面したブランケンベルヘをスタートし、平野を駆け抜けてアルドーイェにフィニッシュする185km。フランドル地方を走るものの石畳の急坂は最終ステージまでお預けで、この日はスプリンター向きの平坦コースだ。
序盤から逃げたのはコンバティビティ賞ジャージを着るピート・アレガールト(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ)や同賞2位のエルマー・レインダース(オランダ、ルームポット)を含む5名の逃げ。しかしスプリンターチームの徹底的な集団コントロールによって逃げグループは大きなリードを築けない。
集団分裂を目論むロット・ソウダルやオリカ・スコットのペースアップも影響してタイム差は縮まり続け、残り30km地点でタイム差は1分。スプリントステージにしては珍しくアージェードゥーゼールも集団牽引に参加し、タイム差が30秒を切った状態でアルドーイェの最終周回(残り15km)に突入した。
天候は晴れから曇り、雨に変わり、落ち始めた雨粒がコースを濡らし始める。残り10kmで22秒まで縮まった逃げグループとメイン集団のタイム差は残り6kmでゼロに。メイン集団はボーラ・ハンスグローエやアージェードゥーゼール、UAEチームエミレーツ、カチューシャ・アルペシンが牽引し、この日も単騎でポジション取りしたマルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ)は後方に沈んだ。
フィニッシュが近づくにつれて雨脚は強くなり、ラウンドアバウトやコーナー毎に集団は伸びる。人数を最も多く揃えて集団先頭を陣取ったのはトレック・セガフレードとロットNLユンボ。スプリントに向けてスピードが上がったメイン集団内では、残り1.3kmの街中コーナーで前から20番手ほどの位置で落車が発生する。こうして20名ほどが抜け出す形となり、少しペースがゆるんだ隙をついてジャンピエール・ドリュケール(ルクセンブルク、BMCレーシング)がロングスパートを仕掛けた。
一時的に30mほどのリードを得て独走したドリュケールだったが、マルセル・シーベルグ(ドイツ、ロット・ソウダル)やリュディガー・ゼーリッヒ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)といったリードアウトマンたちが率いるメイン集団が猛烈な勢いで追い上げる。残り200mを切ったところで、逃げるドリュケールを追う形でフィル・バウハウス(ドイツ、サンウェブ)を先頭にスプリントが始まった。
第1ステージで写真判定の末に勝利を飾ったペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)がバウハウスのスリップストリームから脱し、エドワード・トゥーンス(ベルギー、トレック・セガフレード)らを従えてスプリント。先行していたドリュケールは残り100mで吸収され、バウハウスを追い抜いたサガンが先頭に立った。
水しぶきを上げながらのスプリントで、トゥーンスとルディ・バルビエ(フランス、アージェードゥーゼール)を振り切ったサガンが勝利。今大会ステージ2勝目で、キャリア通算勝利数を100の大台目前の99まで伸ばした。
「ベルギーを走るレースは春のクラシックレースを思い出させる。どのチームの隊列を組んで集団先頭で競り合うような状態が一日中ずっと続き、危険だったし実際に落車も発生した。ステージ2勝目はボーラ・ハンスグローエにとって素晴らしい結果。キャリア100勝目が近づいてきた」と、スキー用ゴーグルを首にかけて表彰台に上った世界チャンピオンは語る。
ボーナスタイム10秒獲得によってサガンは総合首位シュテファン・キュング(スイス、BMCレーシング)と5秒差の総合4位に浮上。サガンは最終的な総合優勝を視野に入れる。「総合争いに復活したことを嬉しく思う。集団がばらけてタイム差が生まれるようなステージが続くと予想されるので、これから先は1秒のロスも許されない戦いになる」。
新城幸也(バーレーン・メリダ)は終盤の落車で足止めをくらい、スプリントに絡めず58位フィニッシュ。「今日は風もあり、集団は中盤からナーバスな時間が続いたが、何も起こらなかった。残り5kmから雨で路面が濡れて、1km切ってから落車が起こり、自分はまきこまれなかったが、なんとも後味の悪い終わり方となってしまった。ここまでトラブルなく来ているので、このまま調子をキープしていきたい(チームユキヤ通信より)」と語る新城は登りを含む後半ステージを見据える。
ステージ成績
1位 | ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) | 4:14:01 |
2位 | エドワード・トゥーンス(ベルギー、トレック・セガフレード) | |
3位 | ルディ・バルビエ(フランス、アージェードゥーゼール) | |
4位 | ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ) | |
5位 | ロイック・ヴリーヘン(ベルギー、BMCレーシング) | |
6位 | マグナスコルト・ニールセン(デンマーク、オリカ・スコット) | |
7位 | ヨーナス・リカールト(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ) | |
8位 | シモーネ・コンソンニ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | |
9位 | ベアト・ヴァンレルベルゲ(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ) | |
10位 | フィル・バウハウス(ドイツ、サンウェブ) | |
58位 | 新城幸也(日本、バーレーン・メリダ) |
個人総合成績
1位 | シュテファン・キュング(スイス、BMCレーシング) | 8:15:08 |
2位 | マチェイ・ボドナル(ポーランド、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:00:04 |
3位 | トム・デュムラン(オランダ、サンウェブ) | 0:00:05 |
4位 | ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) | |
5位 | ソーレンクラーク・アンデルセン(デンマーク、サンウェブ) | 0:00:08 |
6位 | ラルス・ボーム(オランダ、ロットNLユンボ) | 0:00:10 |
7位 | イヴ・ランパールト(ベルギー、クイックステップフロアーズ) | 0:00:12 |
8位 | マティアス・ブランドル(オーストリア、トレック・セガフレード) | 0:00:14 |
9位 | マイルズ・スコットソン(オーストラリア、BMCレーシング) | 0:00:15 |
10位 | ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ソウダル) | 0:00:17 |
ポイント賞
1位 | ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) | 60pts |
2位 | ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ) | 38pts |
3位 | マグナスコルト・ニールセン(デンマーク、オリカ・スコット) | 37pts |
コンバティビティ賞
1位 | ピート・アレガールト(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ) | 48pts |
2位 | エルマー・レインダース(オランダ、ルームポット) | 38pts |
3位 | フレデリック・バカールト(ベルギー、ワンティ・グループゴベール) | 16pts |
チーム総合成績
1位 | BMCレーシング | 24:46:07 |
2位 | サンウェブ | 0:00:01 |
3位 | ロットNLユンボ | 0:00:03 |
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