2017/08/02(水) - 09:21
カーボンパーツブランドのエンヴィの「SES 3.4」ホイールがリニューアルを果たしている。リムプロファイルの刷新や、チューブレスレディへの対応、ディスクブレーキモデルの追加など、各部をアップデートしたニューモデルを紹介しよう。
エンヴィ NEW SES 3.4 クリンチャー (c)enve.com
アメリカ・ユタ州に拠を構えるエンヴィ。カーボンパーツを専業にラインアップを展開する同社は、レースの現場のみならず、世界中のコアなサイクリストから支持を得けるカリスマブランドとしても知られる。そんなエンヴィのロードホイールシリーズ、スマート・エンヴィ・システム（通称SES）の主要モデルとしてラインアップされていたSES 3.4がリニューアル。より昨今のトレンドに沿った形へ各所変更が加えられている。
エンヴィの中でのSES3.4の立ち位置は山岳コースでの使用を想定し、軽量性とエアロ性能を両立したオールラウンドホイールというもの。そのため旧モデルではフロント35mm、リア45mmというリムハイトが採用され、ヒルクライムからダウンヒルまで幅広く使用できることを目指した設計となっていた。
リムプロファイルが空力性能と重量のバランスを考慮し、最適な形状に変更された (c)enve.com
今回のアップデートでは、より使い勝手を追求したリムプロファイルへと変更された点が大きなトピックである。前後でリムハイトを変えてホイールの持つエアロ効果を最大化するエンヴィ・スマート・システムを基幹とするのは変わらないものの、そのリムの高さはフロントが35mmから38mmと3mm高くなり、リアが45mmから42mmとこちらは3mm低く変更されている。
またリムの幅も前作ではフロント外幅26mm、リア外幅24mmだったものを外幅27.5mmに統一している。このリムプロファイルの変更は重量と空力性能のバランスを最適化するために、風洞実験の結果などを加味し決められたもの。エアロ効率を向上させ、重量を限りなく軽量にすると共に、25mm幅のワイドタイヤに対応することで、転がり抵抗の改善や、走行時の安定性を獲得するに至っている。
ブレーキトラックの性能向上が図られ、少ない力でもしっかりとした制動力が得られる (c)enve.com
そしてリムでもう1点改善されたポイントがブレーキトラックの性能向上である。カーボンファイバー100%のブレーキトラックは、従来より30%少ない力でも前作と同じほど制動力を発揮する性能を獲得している。また雨天時でもドライの状態とほぼ変わらないブレーキフィーリングを可能にするという。更に熱に強い樹脂を素材にしているため、摩擦熱によるリムの変形や劣化にも強いのが特長だ。
今回ラインアップされたのはリムブレーキモデルのクリンチャーとチューブラー、そしてディスクブレーキ専用クリンチャーモデルの3つ。今までリムブレーキモデルだけの展開であったが、ディスクブレーキロードの普及に伴って、ディスクブレーキ対応モデルも用意された形だ。なおディスクブレーキモデルのリムはプロファイルこそリムブレーキモデルと変わらないものの、ブレーキトラックが必要ないため100gほど軽量に仕上がっているのもポイントだろう。
クリンチャーモデルは転がり抵抗の低減など様々なメリットがあるチューブレスレディに対応している (c)enve.com
また、もう1つのトピックとしてクリンチャーモデルはチューブレスタイヤに対応している点も見逃せない。転がり抵抗の低減やグリップ力の向上、リム打ちなどのパンクリスクの減少などメリットの多いチューブレスタイヤ。タイヤメーカー各社からも対応タイヤが続々とリリースされており、タイヤ選択の幅も広がることだろう。もちろんチューブドによるクリンチャータイヤでの運用も可能だ。
ハブに関してはリムブレーキモデルではDTスイス 240s、クリスキング R45、エンヴィオリジナルハブの3種類から、ディスクブレーキモデルではDTスイス 240s、クリスキング R45の2種類から選択することができる。3種類とも重量に違いはあるため予算に合わせてチョイスしてほしい。なお最軽量の組み合わせとなるエンヴィオリジナルハブ仕様のリムチューブラーモデルは前後重量1,271gとなる。
ディスクブレーキモデルはリム重量が軽量なため、スペック以上に軽い走りが期待できる (c)enve.com
エンヴィ NEW SES 3.4 クリンチャー
リム素材：カーボン
リムハイト：フロント38mm、リア42mm
リム外幅：27.5mm
リム重量：フロント432g、リア439g
ホール数：フロント20H、リア24H
グリッド：シマノ、カンパニョーロ
税抜価格：370,000円（DTスイスハブ前後セット、1431g）
430,000円（クリスキングハブ前後セット、1416g）
470,000円（エンヴィハブ前後セット、1331g）
エンヴィ NEW SES 3.4 DISC クリンチャー
リム素材：カーボン
リムハイト：フロント38mm、リア42mm
リム外幅：27.5mm
リム重量：フロント390g、リア397g
ホール数：フロント24H、リア24H
グリッド：シマノ
税抜価格：370,000円（DTスイスハブ前後セット、1403g、カンパニョーロ有り）
430,000円（クリスキングハブ前後セット、1441g）
エンヴィ NEW SES 3.4 チューブラー
リム素材：カーボン
リムハイト：フロント38mm、リア42mm
リム外幅：27.5mm
リム重量：フロント402g、リア409g
ホール数：フロント20H、リア24H
グリッド：シマノ、カンパニョーロ
税抜価格：352,000円（DTスイスハブ前後セット、1371g）
412,000円（クリスキングハブ前後セット、1356g）
452,000円（エンヴィハブ前後セット、1271g）
エンヴィ NEW SES 3.4 クリンチャー (c)enve.comアメリカ・ユタ州に拠を構えるエンヴィ。カーボンパーツを専業にラインアップを展開する同社は、レースの現場のみならず、世界中のコアなサイクリストから支持を得けるカリスマブランドとしても知られる。そんなエンヴィのロードホイールシリーズ、スマート・エンヴィ・システム（通称SES）の主要モデルとしてラインアップされていたSES 3.4がリニューアル。より昨今のトレンドに沿った形へ各所変更が加えられている。
エンヴィの中でのSES3.4の立ち位置は山岳コースでの使用を想定し、軽量性とエアロ性能を両立したオールラウンドホイールというもの。そのため旧モデルではフロント35mm、リア45mmというリムハイトが採用され、ヒルクライムからダウンヒルまで幅広く使用できることを目指した設計となっていた。
リムプロファイルが空力性能と重量のバランスを考慮し、最適な形状に変更された (c)enve.com今回のアップデートでは、より使い勝手を追求したリムプロファイルへと変更された点が大きなトピックである。前後でリムハイトを変えてホイールの持つエアロ効果を最大化するエンヴィ・スマート・システムを基幹とするのは変わらないものの、そのリムの高さはフロントが35mmから38mmと3mm高くなり、リアが45mmから42mmとこちらは3mm低く変更されている。
またリムの幅も前作ではフロント外幅26mm、リア外幅24mmだったものを外幅27.5mmに統一している。このリムプロファイルの変更は重量と空力性能のバランスを最適化するために、風洞実験の結果などを加味し決められたもの。エアロ効率を向上させ、重量を限りなく軽量にすると共に、25mm幅のワイドタイヤに対応することで、転がり抵抗の改善や、走行時の安定性を獲得するに至っている。
ブレーキトラックの性能向上が図られ、少ない力でもしっかりとした制動力が得られる (c)enve.comそしてリムでもう1点改善されたポイントがブレーキトラックの性能向上である。カーボンファイバー100%のブレーキトラックは、従来より30%少ない力でも前作と同じほど制動力を発揮する性能を獲得している。また雨天時でもドライの状態とほぼ変わらないブレーキフィーリングを可能にするという。更に熱に強い樹脂を素材にしているため、摩擦熱によるリムの変形や劣化にも強いのが特長だ。
今回ラインアップされたのはリムブレーキモデルのクリンチャーとチューブラー、そしてディスクブレーキ専用クリンチャーモデルの3つ。今までリムブレーキモデルだけの展開であったが、ディスクブレーキロードの普及に伴って、ディスクブレーキ対応モデルも用意された形だ。なおディスクブレーキモデルのリムはプロファイルこそリムブレーキモデルと変わらないものの、ブレーキトラックが必要ないため100gほど軽量に仕上がっているのもポイントだろう。
クリンチャーモデルは転がり抵抗の低減など様々なメリットがあるチューブレスレディに対応している (c)enve.comまた、もう1つのトピックとしてクリンチャーモデルはチューブレスタイヤに対応している点も見逃せない。転がり抵抗の低減やグリップ力の向上、リム打ちなどのパンクリスクの減少などメリットの多いチューブレスタイヤ。タイヤメーカー各社からも対応タイヤが続々とリリースされており、タイヤ選択の幅も広がることだろう。もちろんチューブドによるクリンチャータイヤでの運用も可能だ。
ハブに関してはリムブレーキモデルではDTスイス 240s、クリスキング R45、エンヴィオリジナルハブの3種類から、ディスクブレーキモデルではDTスイス 240s、クリスキング R45の2種類から選択することができる。3種類とも重量に違いはあるため予算に合わせてチョイスしてほしい。なお最軽量の組み合わせとなるエンヴィオリジナルハブ仕様のリムチューブラーモデルは前後重量1,271gとなる。
ディスクブレーキモデルはリム重量が軽量なため、スペック以上に軽い走りが期待できる (c)enve.comエンヴィ NEW SES 3.4 クリンチャー
リム素材：カーボン
リムハイト：フロント38mm、リア42mm
リム外幅：27.5mm
リム重量：フロント432g、リア439g
ホール数：フロント20H、リア24H
グリッド：シマノ、カンパニョーロ
税抜価格：370,000円（DTスイスハブ前後セット、1431g）
430,000円（クリスキングハブ前後セット、1416g）
470,000円（エンヴィハブ前後セット、1331g）
エンヴィ NEW SES 3.4 DISC クリンチャー
リム素材：カーボン
リムハイト：フロント38mm、リア42mm
リム外幅：27.5mm
リム重量：フロント390g、リア397g
ホール数：フロント24H、リア24H
グリッド：シマノ
税抜価格：370,000円（DTスイスハブ前後セット、1403g、カンパニョーロ有り）
430,000円（クリスキングハブ前後セット、1441g）
エンヴィ NEW SES 3.4 チューブラー
リム素材：カーボン
リムハイト：フロント38mm、リア42mm
リム外幅：27.5mm
リム重量：フロント402g、リア409g
ホール数：フロント20H、リア24H
グリッド：シマノ、カンパニョーロ
税抜価格：352,000円（DTスイスハブ前後セット、1371g）
412,000円（クリスキングハブ前後セット、1356g）
452,000円（エンヴィハブ前後セット、1271g）
リンク
Amazon.co.jp
