2017/07/05(水) - 13:55
30%超えの「壁」が用意されたジロ・ローザの山岳個人TTで、前日の横風分断で遅れたアンネミエク・ヴァンヴルーテン(オランダ、オリカ・スコット)が勝利。マリアローザは動かず、前日の結果が響いた與那嶺恵理(エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ)はステージ50位に。
南下を続けるジロ・ローザは、アドリア海に面したマルケ州の街、サンテルピーディオ・ア・マーレでの個人タイムトライアルに直面。
フル装備のTTバイクで壁を駆け上がるアンネミエク・ヴァンヴルーテン(オランダ、オリカ・スコット) photo:CorVos
マリアローザのアンナ・ヴァンデルブレゲン(オランダ、ブールス・ドルマンス・プロサイクリング)はステージ2位に入る photo:CorVos
ステージ3位、エリザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、ウィグル・ハイファイブ) photo:CorVos
コース自体は12.73kmと比較的短距離だが、後半にかけてつづら折れを経て獲得標高200m以上の小高い山を駆け上げるため、実質的にはヒルクライムTT。特にゴール直前には斜度30%を超える激坂が用意されており、ほとんどの選手がノーマルバイク、もしくはノーマルバイクにTTハンドルという機材セッティングで臨んだ。
総合勢の中で好タイムをマークしたのは、5位につけるアマンダ・スプラット(オーストラリア、オリカ・スコット)。前大会覇者のメーガン・グアルニエ(アメリカ、ブールス・ドルマンス・プロサイクリング)はスプラットに7秒届かなかったものの、前日の横風分断で2分近く遅れたアンネミエク・ヴァンヴルーテン(オランダ、オリカ・スコット)はフル装備のTTバイクを用い、唯一25分台に入れる圧倒的なタイムでフィニッシュする。
ステージ4位、アマンダ・スプラット(オーストラリア、オリカ・スコット) photo:CorVos
ステージ7位、カタルジーナ・ニウイアドマ(ポーランド、WM3エネルジー) photo:CorVos
走りのリズムを欠いてしまった與那嶺恵理(エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ) photo:CorVos
イタリア王者のエリザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、ウィグル・ハイファイブ)は41秒、マリアローザのアンナ・ヴァンデルブレゲン(オランダ、ブールス・ドルマンス・プロサイクリング)は1分15秒及ばず、ヴァンヴルーテンのステージ優勝と総合順位の3位浮上が確定。ヴァンデルブレゲンはヴァンヴルーテンの追い上げこそ許したものの、2位ロンゴボルギーニとのタイム差を1分にまで広げることとなった。
「正直コースを見て笑ってしまった。コースプロファイルではほとんど平坦だけれど、実際に登りは壁のようだった。登りTTは好きだけれど、TTバイクで走るのは無理。彼女(ヴァンヴルーテン)以外には誰もいなかったように思う」とヴァンデルブレゲン。
スプマンテを開けるアンネミエク・ヴァンヴルーテン(オランダ、オリカ・スコット) photo:CorVos
マリアローザを堅守したアンナ・ヴァンデルブレゲン(オランダ、ブールス・ドルマンス・プロサイクリング) photo:CorVos
全日本TT王者の與那嶺恵理(エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ)は4分02秒遅れのステージ50位でTTステージをフィニッシュ。
「前日の平坦ステージでドロップした失敗からうまく気持ちの入れ替えができず、少し集中力を欠いてしまいました。平均出力は240w。出力も普段の数値より落としてしまいました。明日から厳しいステージが続きます。総合成績は難しくなってしまいましたが、もう一度気持ちを乗せてレースを続けます」と語っている。
南下を続けるジロ・ローザは、アドリア海に面したマルケ州の街、サンテルピーディオ・ア・マーレでの個人タイムトライアルに直面。
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コース自体は12.73kmと比較的短距離だが、後半にかけてつづら折れを経て獲得標高200m以上の小高い山を駆け上げるため、実質的にはヒルクライムTT。特にゴール直前には斜度30%を超える激坂が用意されており、ほとんどの選手がノーマルバイク、もしくはノーマルバイクにTTハンドルという機材セッティングで臨んだ。
総合勢の中で好タイムをマークしたのは、5位につけるアマンダ・スプラット(オーストラリア、オリカ・スコット)。前大会覇者のメーガン・グアルニエ(アメリカ、ブールス・ドルマンス・プロサイクリング)はスプラットに7秒届かなかったものの、前日の横風分断で2分近く遅れたアンネミエク・ヴァンヴルーテン(オランダ、オリカ・スコット)はフル装備のTTバイクを用い、唯一25分台に入れる圧倒的なタイムでフィニッシュする。
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イタリア王者のエリザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、ウィグル・ハイファイブ)は41秒、マリアローザのアンナ・ヴァンデルブレゲン(オランダ、ブールス・ドルマンス・プロサイクリング)は1分15秒及ばず、ヴァンヴルーテンのステージ優勝と総合順位の3位浮上が確定。ヴァンデルブレゲンはヴァンヴルーテンの追い上げこそ許したものの、2位ロンゴボルギーニとのタイム差を1分にまで広げることとなった。
「正直コースを見て笑ってしまった。コースプロファイルではほとんど平坦だけれど、実際に登りは壁のようだった。登りTTは好きだけれど、TTバイクで走るのは無理。彼女(ヴァンヴルーテン)以外には誰もいなかったように思う」とヴァンデルブレゲン。
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全日本TT王者の與那嶺恵理(エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ)は4分02秒遅れのステージ50位でTTステージをフィニッシュ。
「前日の平坦ステージでドロップした失敗からうまく気持ちの入れ替えができず、少し集中力を欠いてしまいました。平均出力は240w。出力も普段の数値より落としてしまいました。明日から厳しいステージが続きます。総合成績は難しくなってしまいましたが、もう一度気持ちを乗せてレースを続けます」と語っている。
H3
ジロ・ローザ2017第5ステージ結果
ステージ成績
1位 | アンネミエク・ヴァンヴルーテン(オランダ、オリカ・スコット) | 25'29" |
2位 | アンナ・ヴァンデルブレゲン(オランダ、ブールス・ドルマンス・プロサイクリング) | +41" |
3位 | エリザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、ウィグル・ハイファイブ) | +1'15" |
4位 | アマンダ・スプラット(オーストラリア、オリカ・スコット) | +1'48" |
5位 | メーガン・グアルニエ(アメリカ、ブールス・ドルマンス・プロサイクリング) | +1'53" |
6位 | アーレニス・シエラ(キューバ、アスタナ・ウィメンズチーム) | +2'01" |
7位 | カタルジーナ・ニウイアドマ(ポーランド、WM3エネルジー) | +2'03" |
8位 | クラウディア・リヒテンベルグ(ドイツ、ウィグル・ハイファイブ) | +2'10" |
9位 | ハンナ・バーンズ(イギリス、キャニオン・スラム) | +2'13" |
10位 | カロルアン・カヌエル(カナダ、ブールス・ドルマンス・プロサイクリング) | +2'17" |
50位 | 與那嶺恵理(エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ) | +4'02" |
個人総合成績
1位 | アンナ・ヴァンデルブレゲン(オランダ、ブールス・ドルマンス・プロサイクリング) | 9h02'352 |
2位 | エリザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、ウィグル・ハイファイブ) | +1'00" |
3位 | アンネミエク・ヴァンヴルーテン(オランダ、オリカ・スコット) | +1'36" |
4位 | メーガン・グアルニエ(アメリカ、ブールス・ドルマンス・プロサイクリング) | +3'08" |
5位 | アマンダ・スプラット(オーストラリア、オリカ・スコット) | +3'29" |
6位 | カタルジーナ・ニウイアドマ(ポーランド、WM3エネルジー) | +3'59" |
7位 | カロルアン・カヌエル(カナダ、ブールス・ドルマンス・プロサイクリング) | +4'19" |
8位 | クラウディア・リヒテンベルグ(ドイツ、ウィグル・ハイファイブ) | +4'36" |
9位 | シャーラ・ギロウ(フランス、エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ) | +4'50" |
10位 | サブリナ・ストゥルテンス(オランダ、サンウェブ) | +4'54" |
34位 | 與那嶺恵理(エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ) | +9'09" |
text:So.Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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