2017/04/06(木) - 14:18
本格的なヒルクライム区間が登場した、ツアー・オブ・タイランド第5ステージ。総合成績に大きな影響を与えると目されたステージだったが、この日も集団スプリントに持ち込まれ、ソ・ジュンヨン(韓国、KSPO)が勝利。総合争いにも大きな変化はなかった。
大会最大の山場となる1級山岳が設定されたツアー・オブ・タイランド第5ステージ。距離も194kmと長く、ここ2日間のフラットショートステージで脚を溜めた選手たちが大きな動きを見せることが予想されるクイーンステージを迎えることとなった。
昨日フィニッシュした古都スコータイからランバーンへと北上する集団から抜け出そうと、この日も激しいアタック合戦が繰り広げられる。総合成績に大きな影響を与えることが予想されるステージだけに、リーダージャージを着るイェフゲニー・ギディッチ(カザフスタン)擁する、ヴィノ・アスタナモータースも簡単に逃げを許さない。
結局3名の逃げが決まったのは、50kmほどを消化したあたりとなった。エスケープを容認した集団はペースを落とすも、大きなリードを与えることは許さず、タイム差は常に1分程度といつでも吸収できる構えを崩さない。
146km地点から始まった1級山岳の登りでは、多くの選手が脱落していくと同時に、エスケープグループも吸収される。代わりにネイサン・アール(オーストラリア、チーム右京)を含めた7名がアタック、先頭グループを形成した。一方、50名ほどに絞られたメイン集団は先頭グループから20秒ほど後方に。
KOMを越えた7名は協調しながら懸命に逃げ続けるも、ヴィノ・アスタナモータースに加え、総合3位のアラン・マランゴーニをエースとするNIPPOヴィーニファンティーニらが懸命に牽引するメイン集団の勢いをとどめることは叶わず、残り10km地点で吸収される。
振り出しに戻った集団から抜け出そうと散発的なアタックが行われるも、スプリント態勢に入った集団はそれを許さない。集団は一つのまま最終ストレートへ。この日最速でフィニッシュラインを越えたのは、ソ・ジュンヨン(韓国、KSPO)。ジョン・アベラストゥリ(スペイン、チーム右京)らの追撃を振り切り、スプリントを制した。
日本人としては愛三工業の渡邊翔太郎が10位に、シマノレーシングの西村大輝が11位に入っている。
ツアー・オブ・タイランド2017第5ステージ結果
1位 ソ・ジュンヨン(韓国、KSPO) 4h36'00"
2位 ジョン・アベラストゥリ(スペイン、チーム右京)
3位 スアン・ピンス(台湾、アクションサイクリングチーム)
4位 ツァオ・ジンビャオ(中国、ヘンシャンサイクリングチーム)
5位 オスマン・アフィク(マレーシア、インフィニートAIS)
6位 マー・ガンドン(中国、ヘンシャンサイクリングチーム)
7位 イェフゲニー・ギディッチ(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース)
8位 エドウィン・アルヌルフォ(コロンビア、ニンシアスポーツ)
9位 ブラッド・エヴァンス(ニュージーランド、ドラパックデヴェロップメントチーム)
10位 渡邊翔太郎(愛三工業レーシング)
個人総合
1位 イェフゲニー・ギディッチ(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース) 13h37’21”
2位 マー・ガンドン(中国、ヘンシャンサイクリングチーム) +9”
3位 アラン・マランゴーニ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)
4位 シャオ・ジンビャオ(中国、ヘンシャンサイクリングチーム) +18”
5位 チャンパッド・クリツァダ(タイ、インフィニティAIS)
6位 キム・オクチョル(韓国、ソウルサイクリングチーム) +20”
7位 キム・デヨン(韓国、KSPO) +21”
8位 ウラディミール・ロペス(コロンビア、ニンシアスポーツ)
9位 小森亮平(愛三工業レーシング)
10位 入部正太郎(シマノレーシング)
ポイント賞
1位 ジョン・アベラストゥリ(スペイン、チーム右京)
チーム総合成績
1位 ソウルサイクリングチーム
text:Naoki.YASUOKA
photo:Tour of Thailand
大会最大の山場となる1級山岳が設定されたツアー・オブ・タイランド第5ステージ。距離も194kmと長く、ここ2日間のフラットショートステージで脚を溜めた選手たちが大きな動きを見せることが予想されるクイーンステージを迎えることとなった。
昨日フィニッシュした古都スコータイからランバーンへと北上する集団から抜け出そうと、この日も激しいアタック合戦が繰り広げられる。総合成績に大きな影響を与えることが予想されるステージだけに、リーダージャージを着るイェフゲニー・ギディッチ(カザフスタン)擁する、ヴィノ・アスタナモータースも簡単に逃げを許さない。
結局3名の逃げが決まったのは、50kmほどを消化したあたりとなった。エスケープを容認した集団はペースを落とすも、大きなリードを与えることは許さず、タイム差は常に1分程度といつでも吸収できる構えを崩さない。
146km地点から始まった1級山岳の登りでは、多くの選手が脱落していくと同時に、エスケープグループも吸収される。代わりにネイサン・アール(オーストラリア、チーム右京)を含めた7名がアタック、先頭グループを形成した。一方、50名ほどに絞られたメイン集団は先頭グループから20秒ほど後方に。
KOMを越えた7名は協調しながら懸命に逃げ続けるも、ヴィノ・アスタナモータースに加え、総合3位のアラン・マランゴーニをエースとするNIPPOヴィーニファンティーニらが懸命に牽引するメイン集団の勢いをとどめることは叶わず、残り10km地点で吸収される。
振り出しに戻った集団から抜け出そうと散発的なアタックが行われるも、スプリント態勢に入った集団はそれを許さない。集団は一つのまま最終ストレートへ。この日最速でフィニッシュラインを越えたのは、ソ・ジュンヨン(韓国、KSPO)。ジョン・アベラストゥリ(スペイン、チーム右京)らの追撃を振り切り、スプリントを制した。
日本人としては愛三工業の渡邊翔太郎が10位に、シマノレーシングの西村大輝が11位に入っている。
ツアー・オブ・タイランド2017第5ステージ結果
1位 ソ・ジュンヨン(韓国、KSPO) 4h36'00"
2位 ジョン・アベラストゥリ(スペイン、チーム右京)
3位 スアン・ピンス(台湾、アクションサイクリングチーム)
4位 ツァオ・ジンビャオ(中国、ヘンシャンサイクリングチーム)
5位 オスマン・アフィク(マレーシア、インフィニートAIS)
6位 マー・ガンドン(中国、ヘンシャンサイクリングチーム)
7位 イェフゲニー・ギディッチ(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース)
8位 エドウィン・アルヌルフォ(コロンビア、ニンシアスポーツ)
9位 ブラッド・エヴァンス(ニュージーランド、ドラパックデヴェロップメントチーム)
10位 渡邊翔太郎(愛三工業レーシング)
個人総合
1位 イェフゲニー・ギディッチ(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース) 13h37’21”
2位 マー・ガンドン(中国、ヘンシャンサイクリングチーム) +9”
3位 アラン・マランゴーニ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)
4位 シャオ・ジンビャオ(中国、ヘンシャンサイクリングチーム) +18”
5位 チャンパッド・クリツァダ(タイ、インフィニティAIS)
6位 キム・オクチョル(韓国、ソウルサイクリングチーム) +20”
7位 キム・デヨン(韓国、KSPO) +21”
8位 ウラディミール・ロペス(コロンビア、ニンシアスポーツ)
9位 小森亮平(愛三工業レーシング)
10位 入部正太郎(シマノレーシング)
ポイント賞
1位 ジョン・アベラストゥリ(スペイン、チーム右京)
チーム総合成績
1位 ソウルサイクリングチーム
text:Naoki.YASUOKA
photo:Tour of Thailand
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