2017/02/01(水) - 08:20
1月31日、中東UAEで第4回ドバイツアー(UCI2.HC)が開幕。別府史之のシーズン初戦にあたる中東レースは、マルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ)のスプリント勝利で幕開けた。
ドバイツアーはその名の通り中東のUAE(アラブ首長国連邦)を舞台にしたロードレース。2014年に初開催された5日間のステージレースで、ドバイスポーツ評議会とジロ・デ・イタリア主催者RCSスポルトのタッグによって開催が実現。2015年からUCIのHC(超級)レースとして開催されている。
オマーン、アブダビと続く中東レースシリーズ(カタールは中止)の開幕戦という位置付けであり、第4回大会にはUCIワールドチームが合計10チーム出場。なお、2月下旬に開催される同じUAEでRCSスポルト主催のアブダビツアーはUCIワールドツアー入りしている。
最大勾配17%の登りフィニッシュが設定された第4ステージを除いてほぼ真っ平らなコースレイアウト。そんなコースの特徴からビッグスプリンターが多く出場する。このドバイツアーでシーズンデビューする別府史之(トレック・セガフレード)はチーム新加入ジョン・デゲンコルブ(ドイツ)のアシストを担う。
第1ステージはドバイをスタート後に内陸部の幹線道路を走り、世界一高いビル「ブルジュ・ハリファ」を含む高層ビル群を抜け、ペルシャ湾に浮かぶ人工島パーム・ジュメイラを目指す181km。パーム・ジュメイラの先端にある5つ星ホテル「アトランティス・ザ・パーム」にフィニッシュする。
レース序盤に形成されたのはシルヴァン・ディリエ(スイス、BMCレーシング)やマッテーオ・ボーノ(イタリア、UAEアブダビ)を含む5名の逃げ。スプリントポイントでボーナスタイムを稼いだニコラ・ボエム(イタリア、バルディアーニCSF)が逃げグループを離脱して集団へ戻る中、残り4名が平坦路を逃げ続けた。
逃げ吸収の意思をもって集団を牽引したのはクイックステップフロアーズやディメンションデータ、そしてチームスカイ。中でもルクセンブルクチャンピオンジャージを着るボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)が長時間の牽引を見せ、逃げを残り10km地点で吸収する。
クイックステップフロアーズは隊列を崩さぬままリードアウトに持ち込み、そこにディメンションデータやトレック・セガフレードが絡む。先頭を突き進んだマッテオ・トレンティン(イタリア)とファビオ・サバティーニ(イタリア)が順次離脱し、残り200mでキッテルが発進した。
番手につけていたディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ)やマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンションデータ)の追撃も届かず、緩い右コーナーの最短ラインをもがき切ったキッテルが勝利。カヴェンディッシュはパンクした状態でのスプリントだったにも関わらず3位に入っている。
ディフェンディングチャンピオンとして出場したドバイツアーでシーズン初勝利を飾ったキッテルは「このチームの強さには自信を持っていた。昨年同様、シーズン初戦を勝ち星でスタートさせることができてとても満足している。強豪スプリンターが揃っているので、正しいタイミングでスプリントに持ち込まないと勝機がない。チームは最高のタイミングで解き放ってくれた」と語る。
キッテルにとってはディスクブレーキ搭載バイクでの初勝利。この日を「多くの選手が自分のところにやってきて、ディスクブレーキについて興味をもって質問してきたよ。正しいチョイスだったと思う」と振り返る。1月下旬にアルゼンチンで開催されたブエルタ・ア・サンフアンでステージ5勝(リケーゼx2、ガビリアx2、ボーネンx1)を飾ったクイックステップフロアーズにとって今シーズン早くも7勝目だ。
ドバイツアー2017第1ステージ結果
1位 マルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ) 4h06’33”
2位 ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ)
3位 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンションデータ)
4位 ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、トレック・セガフレード)
5位 サーシャ・モードロ(イタリア、UAEアブダビ)
6位 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、チームスカイ)
7位 ジャンピエール・ドリュケール(ルクセンブルク、BMCレーシング)
8位 シモーネ・コンソンニ(イタリア、UAEアブダビ)
9位 スティール・ヴォンホフ(オーストラリア、ワンプロサイクリング)
10位 アダム・ブライス(イギリス、アクアブルースポーツ)
個人総合成績
1位 マルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ) 4h06’23”
2位 ニコラ・ボエム(イタリア、バルディアーニCSF) +03”
3位 ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ) +04”
4位 トーマス・スチュアート(イギリス、ワンプロサイクリング)
5位 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンションデータ) +06”
6位 シルヴァン・ディリエ(スイス、BMCレーシング)
7位 ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、トレック・セガフレード) +10”
8位 サーシャ・モードロ(イタリア、UAEアブダビ)
9位 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、チームスカイ)
10位 ジャンピエール・ドリュケール(ルクセンブルク、BMCレーシング)
ポイント賞
1位 マルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ) 25pts
2位 ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ) 16pts
3位 ニコラ・ボエム(イタリア、バルディアーニCSF) 12pts
ヤングライダー賞
1位 ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ) 4h06’27”
2位 シモーネ・コンソンニ(イタリア、UAEアブダビ) +06”
3位 リカルド・ミナーリ(イタリア、アスタナ)
中間スプリント賞
1位 ニコラ・ボエム(イタリア、バルディアーニCSF) 12pts
2位 トーマス・スチュアート(イギリス、ワンプロサイクリング) 9pts
3位 シルヴァン・ディリエ(スイス、BMCレーシング) 8pts
チーム総合成績
1位 UAEアブダビ 12h19’39”
2位 BMCレーシング
3位 トレック・セガフレード
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
ドバイツアーはその名の通り中東のUAE(アラブ首長国連邦)を舞台にしたロードレース。2014年に初開催された5日間のステージレースで、ドバイスポーツ評議会とジロ・デ・イタリア主催者RCSスポルトのタッグによって開催が実現。2015年からUCIのHC(超級)レースとして開催されている。
オマーン、アブダビと続く中東レースシリーズ(カタールは中止)の開幕戦という位置付けであり、第4回大会にはUCIワールドチームが合計10チーム出場。なお、2月下旬に開催される同じUAEでRCSスポルト主催のアブダビツアーはUCIワールドツアー入りしている。
最大勾配17%の登りフィニッシュが設定された第4ステージを除いてほぼ真っ平らなコースレイアウト。そんなコースの特徴からビッグスプリンターが多く出場する。このドバイツアーでシーズンデビューする別府史之(トレック・セガフレード)はチーム新加入ジョン・デゲンコルブ(ドイツ)のアシストを担う。
第1ステージはドバイをスタート後に内陸部の幹線道路を走り、世界一高いビル「ブルジュ・ハリファ」を含む高層ビル群を抜け、ペルシャ湾に浮かぶ人工島パーム・ジュメイラを目指す181km。パーム・ジュメイラの先端にある5つ星ホテル「アトランティス・ザ・パーム」にフィニッシュする。
レース序盤に形成されたのはシルヴァン・ディリエ(スイス、BMCレーシング)やマッテーオ・ボーノ(イタリア、UAEアブダビ)を含む5名の逃げ。スプリントポイントでボーナスタイムを稼いだニコラ・ボエム(イタリア、バルディアーニCSF)が逃げグループを離脱して集団へ戻る中、残り4名が平坦路を逃げ続けた。
逃げ吸収の意思をもって集団を牽引したのはクイックステップフロアーズやディメンションデータ、そしてチームスカイ。中でもルクセンブルクチャンピオンジャージを着るボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)が長時間の牽引を見せ、逃げを残り10km地点で吸収する。
クイックステップフロアーズは隊列を崩さぬままリードアウトに持ち込み、そこにディメンションデータやトレック・セガフレードが絡む。先頭を突き進んだマッテオ・トレンティン(イタリア)とファビオ・サバティーニ(イタリア)が順次離脱し、残り200mでキッテルが発進した。
番手につけていたディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ)やマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンションデータ)の追撃も届かず、緩い右コーナーの最短ラインをもがき切ったキッテルが勝利。カヴェンディッシュはパンクした状態でのスプリントだったにも関わらず3位に入っている。
ディフェンディングチャンピオンとして出場したドバイツアーでシーズン初勝利を飾ったキッテルは「このチームの強さには自信を持っていた。昨年同様、シーズン初戦を勝ち星でスタートさせることができてとても満足している。強豪スプリンターが揃っているので、正しいタイミングでスプリントに持ち込まないと勝機がない。チームは最高のタイミングで解き放ってくれた」と語る。
キッテルにとってはディスクブレーキ搭載バイクでの初勝利。この日を「多くの選手が自分のところにやってきて、ディスクブレーキについて興味をもって質問してきたよ。正しいチョイスだったと思う」と振り返る。1月下旬にアルゼンチンで開催されたブエルタ・ア・サンフアンでステージ5勝(リケーゼx2、ガビリアx2、ボーネンx1)を飾ったクイックステップフロアーズにとって今シーズン早くも7勝目だ。
ドバイツアー2017第1ステージ結果
1位 マルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ) 4h06’33”
2位 ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ)
3位 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンションデータ)
4位 ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、トレック・セガフレード)
5位 サーシャ・モードロ(イタリア、UAEアブダビ)
6位 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、チームスカイ)
7位 ジャンピエール・ドリュケール(ルクセンブルク、BMCレーシング)
8位 シモーネ・コンソンニ(イタリア、UAEアブダビ)
9位 スティール・ヴォンホフ(オーストラリア、ワンプロサイクリング)
10位 アダム・ブライス(イギリス、アクアブルースポーツ)
個人総合成績
1位 マルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ) 4h06’23”
2位 ニコラ・ボエム(イタリア、バルディアーニCSF) +03”
3位 ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ) +04”
4位 トーマス・スチュアート(イギリス、ワンプロサイクリング)
5位 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンションデータ) +06”
6位 シルヴァン・ディリエ(スイス、BMCレーシング)
7位 ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、トレック・セガフレード) +10”
8位 サーシャ・モードロ(イタリア、UAEアブダビ)
9位 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、チームスカイ)
10位 ジャンピエール・ドリュケール(ルクセンブルク、BMCレーシング)
ポイント賞
1位 マルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ) 25pts
2位 ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ) 16pts
3位 ニコラ・ボエム(イタリア、バルディアーニCSF) 12pts
ヤングライダー賞
1位 ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ) 4h06’27”
2位 シモーネ・コンソンニ(イタリア、UAEアブダビ) +06”
3位 リカルド・ミナーリ(イタリア、アスタナ)
中間スプリント賞
1位 ニコラ・ボエム(イタリア、バルディアーニCSF) 12pts
2位 トーマス・スチュアート(イギリス、ワンプロサイクリング) 9pts
3位 シルヴァン・ディリエ(スイス、BMCレーシング) 8pts
チーム総合成績
1位 UAEアブダビ 12h19’39”
2位 BMCレーシング
3位 トレック・セガフレード
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
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