アイウェア、ヘルメットをメインに展開するイタリアンブランド、rh+。2016-17秋冬モデルのアパレルから、フリース素材を用い保温性に優れた「Beta AirXコレクション」をジャケット、ビブタイツ、グローブのトータルセットでインプレッションした。



rh+ Beta AirXコレクション

rh+ Beta AirX Jerseyrh+ Beta AirX Jersey (c)ヴィットリア・ジャパンrh+ Beta AirX Bibtightrh+ Beta AirX Bibtight (c)ヴィットリア・ジャパン


高い耐風性と保温性を備えるポーラテック社のWind Pro高い耐風性と保温性を備えるポーラテック社のWind Pro (c)ヴィットリア・ジャパンBeta AirXコレクションは厳寒期のライドにも対応した保温性を持つ軽量フリースウェアだ。高い通気性を持ちながら、従来のフリース素材よりも4倍以上の耐風性を備えた、ポーラテック社のWind Proという生地を使用。暖かいフリース素材ながら汗などの湿気をしっかり発散できることで、ウェア内をドライに保ち快適性を高めている。

また、厚く重くなりがちな冬用ウェアだが、軽い生地であるため空気の循環もし易く、ライド中暑くなりすぎるのを緩和しパフォーマンス低下を防いでくれる。表地には撥水加工も施され、急な小雨や雪にも対応してくれるだろう。走行姿勢に合わせて立体裁断したスリムフィット構造が採用され、ゴワつかない軽量生地と相まって動きやすく自然なライディングフォームを維持することが可能だ。

身長172cm痩せ型のMサイズ着用例身長172cm痩せ型のMサイズ着用例 耐風性の高いフリース素材Wind Proを全面に用いる耐風性の高いフリース素材Wind Proを全面に用いる

裾付近にはシリーズを表すβの文字が。光を反射する素材で夜の被視認性を高める裾付近にはシリーズを表すβの文字が。光を反射する素材で夜の被視認性を高める 袖口は親指を通す穴を設けたカットとされ手首が冷えるのを防いでくれる袖口は親指を通す穴を設けたカットとされ手首が冷えるのを防いでくれる


Beta AirX JerseyはWind Pro生地を全面に使用した保温性に優れたアウターウェア。サイドには厚みを変えたベロア調の素材を配し、通気性を高めている。軽量でかさばらないため断熱レイヤーとして内側に着ることも可能だ。伸縮性の高いフリース素材のため、あらゆる体型の人にフィットするだろう。対応気温は5~12℃。

Beta AirX Bibtightはお腹から足先までWind Proのフリース生地が用いられ、気温-5~5℃まで対応可能としたウインタービブタイツ。膝下とサイドにはストレッチ性と通気性の良いID Gold生地を配している。肩紐は網目の大きいメッシュ加工がなされ、熱もこもりにくいだろう。こちらにはロングライドに最適なサイテック社の厚めのパッドが用いられている。

Beta AirX Gloveは指先までフリース素材が配され、末端の冷えを防いでくれる長指グローブだ。ハンドルと接する部分には滑り止め加工がされている。立体裁断で握りやすく、ゴワつかない薄めの生地のため指先の操作性も高い。5~12℃の気温に対応する。

肩紐は熱を逃がすため網目の大きいメッシュ加工がされる肩紐は熱を逃がすため網目の大きいメッシュ加工がされる ロングライドに適した厚めのパッドが配されるロングライドに適した厚めのパッドが配される

立体裁断により握りやすく指先の操作性も高い立体裁断により握りやすく指先の操作性も高い ハンドルが当たる部分には滑り止めが施されるハンドルが当たる部分には滑り止めが施される




ー インプレッション

「保温効果が高くかつ着心地が非常に良い」遠藤健太(サイクルワークス Fin’s)

「保温効果が高くかつ着心地が非常に良い」遠藤健太(サイクルワークス Fin’s)「保温効果が高くかつ着心地が非常に良い」遠藤健太(サイクルワークス Fin’s)
昼過ぎから夕方にかけて気温が下がってきても、寒さを感じること無く保温性の高さを感じられるウェアでした。それでいて昼間の陽が射している場所でも暑すぎず、汗ばむこともなかったので体温調節がしやすい面も感じられましたね。気温の変化にしっかり対応してくれる機能性を持っていると思います。通気性が良いためか、熱がこもるようなこともありませんでした。

全体にフリース素材ですがフィット感は全く違和感がありません。むしろ冬用ウェアなのにゴワゴワせず、肌触り等着心地は非常に良かったです。冷え込む朝方や夜には、上にベストやウインドブレーカーを合わせることで十分対応できると思います。

厚めのパッドが入ったビブタイツも股擦れなく使うことができました。グローブに関しては暖かさに問題はないものの、ハンドルの握り具合やフィット感を考慮すると、街乗り程度で着用するに留める使い方かなと。しかし全体的に性能の高いウェアで、使い勝手は大変良いと感じました。


rh+ Beta AirX Jersey
素材:ID Platinum Polartec Wind Pro
対応気温:5℃~12℃
サイズ:S、M、L、XL
価格:26,600円(税抜)

rh+ Beta AirX Glove
素材:ID Platinum Polartec Wind Pro
対応気温:5℃~12℃
サイズ:S、M、L
価格:7,300円(税抜)


rh+ Beta AirX Bibtight
素材:ID Platinum Polartec Wind Pro、ID Gold
対応気温:-5℃~5℃
サイズ:S、M、L、XL
価格:28,000円(税抜)




インプレッションライダーのプロフィール

遠藤健太(サイクルワークス Fin’s)遠藤健太(サイクルワークス Fin’s) 遠藤健太(サイクルワークス Fin’s)

新潟県長岡市に店舗を構えるサイクルワークス Fin’sの店長。学生時代にBMXから始まり、MTBやロードバイクまで幅広く自転車を楽しむ、バリバリの走れる系店長。スポーツバイク歴は18年にもなり、2012年には全日本選手権ロードに出場した経験も。お店は完璧なメカニックサービスを提供するべく、クオリティの高い整備が評判だ。ショップ主催のサイクリングやレース活動に積極的で、初めての人から実業団レースで活躍したい人まで手厚いサポートを心がける。

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