2016/10/27(木) - 18:53
2年連続となるジャパンカップ参戦を果たしたBMCレーシング。待ちに待ったオフシーズンの始まりに東京観光を楽しみ、アフターパーティーでファンと交流したチームの1日を紹介する。
お見送りに来たファンへの挨拶し、宇都宮を出発する
走り出したバスの中で、軽食を摂りながらしばし談笑
どうやら昨晩は深夜3時ぐらいまで飲み歩いてらしく、出発からて1時間もしないうちにおやすみモードに
オリンピックが開催され、例年9月に行われる世界選手権が10月にずれるなど、変則的なレースカレンダーが組まれた2016シーズンも、ジャパンカップで一区切り。多くのUCIワールドチームに、待ちに待ったオフシーズンが到来。ジャパンカップのために来日したBMCレーシングの5名のライダーは、オフシーズンの始まりに東京観光を選んだ。
ジャパンカップ翌日の朝8時。どことなく祭りの後のような雰囲気を感じられる宇都宮市街にBMCレーシングの面々の姿はあった。チームによっては時間にルーズとも聞くが、定刻通りにホテルのチェックアウトを済ませて、お見送りに来たファンへの挨拶を済ませると、本日の目的地である東京行きのバスに乗り込む。
東京の地へと降り立ったBMCレーシング一行
お土産屋さんで、スカイツリーのマスコットであるソラカラちゃんの被り物を試すクインツィアート。ベテランだがおちゃめな一面もある
甘いスイーツも、オフシーズンということでお咎めなし
展望台へと登る前にはコーヒーブレイクを入れる
走り出したバスの中で、軽食を摂りながらしばし談笑するも、宇都宮を発って1時間もしないうちに全員がおやすみモードに。どうやら昨晩は深夜3時ぐらいまで飲み歩いてらしい。1年中のほとんどの時間で、自らを律して過ごすがプロライダーたちだって人の子。たまにはハメを外すのである。
3つの高速道路を乗り継ぎ、東京の地へと降り立ったBMCレーシング一行。この日最初に訪れたのは、定番観光地の1つである東京スカイツリー。展望台へと登る前にはコーヒーブレイクを入れる。はちみつを大量投入したコーヒやチャンクスコーンだって、オフシーズンということで監督からのお咎めなし。
展望台へと到着したBMCレーシングの一行
スカイツリーからの眺めを堪能するクインツィアート
アメリカから来た観光客とすぐに打ち解けったエイセンハート
チームで揃ってセルフィー
東京スカイツリーをバックに記念撮影
そして、月曜日だというのに休日の様に混み合う中、観光客に紛れ込みながら展望台へと向かう。世界中を旅するプロライダーたちの目にも、430mの高さから見下ろす都会の眺望は新鮮なよう。記者たちに東京のことをあれこれ質問しつつ、逆にジャパンカップや今季の感想、来季の目標を語ってくれた。
灼熱のカタールで行われた世界選手権を終えたテイラー・フィニー(アメリカ)、マヌエル・クインツィアート(イタリア)、ジョセフ・ロスコフ(アメリカ)、ファビアン・リーンハルト(スイス)の4名に、テイラー・エンセンハート(アメリカ)を加えた5名の選手に、マックス・シャンドリ監督、メカニックのティエリー・ヴィアーヌさん、マッサーのマルク・パエメさんの8名でジャパンカップを戦ったBMCレーシング。改めて、宇都宮での3日間を振り返っておきたい。
陽気に会場を沸かせたBMCレーシング photo:Kei Tsuji
ポーズをとるテイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシング) photo:Kei Tsuji
白バイ隊員からバイクを奪い取ったテイラー・エイセンハート(アメリカ、BMCレーシング) photo:Yuya.Yamamoto
スターウォーズのストームトルーパー(?)がライダーを見守る photo:Yuya.Yamamoto
まずは金曜日のチームプレゼンテーションでは、アメリカンチームならでは(?)のノリの良さで、超満員のオリオンスクエアを沸かせ、注目を集めることに。5万人もの観客が沿道に詰めかけたクリテリウムでは、ロスコフが逃げに乗り、ポイント賞を2回獲得。また、クインツィアートがメイン集団を牽引し、フィニーがアタックを仕掛け、リーンハルトが5位でフィニッシュした
翌日のロードレースでは、エンセンハートがメイン集団のコントロール役を担う。終盤になると、2004年大会3位のクインツィアートや、2年越しの来日を果たしたフィニーが積極的な動きを見せる。リザルトとしてはロスコフの10位フィニッシュに留まったが、大会期間を通して随所で存在感を示した。
マヌエル・クインツァート(イタリア、BMCレーシング)が追走集団からアタックする photo:Makoto.AYANO
ロードレースでメイン集団を牽引するテイラー・エンセンハート(アメリカ) 「自分にとって良いシーズンだった」と語るのは、意外にも初のTTナショナルチャンピオンを獲得したクインツィアート。母国語しか喋れないイタリア人ライダーも少なくない中で流暢に英語を操る36歳のベテランは、チームのまとめ役としての一面も併せ持つ。
プライベートではこの8月に初のお子さんが生まれたとのことで、オフシーズンが楽しみで堪らないそう。来季の目標ついては「まだ予定が決まっていないものの、クラシックでグレッグ・ファンアフェルマート(ベルギー)をアシストしながら、幾つかのレースでは自身の勝利を目指す。そしてチームTT世界王者を奪還したい」という。
クインツィアートとは対照的に、ノリの良さで注目を集めたのが22歳のエイセンハート。チームプレゼンでのパフォーマンスには「周りを楽しませたい」というエンターテイナー的な想いがあり、その風貌とは対照的に性格はまじめ。ファッションについては「着たいものを自信を持ってきればカッコよく見える。服装はその人の性格を表す」という哲学の持ち主。
音楽はヒップホップを好み、ラッパーのトラヴィス・スコットがお気に入りなのだとか。来季はジョージ・ヒンカピーが代表を務めるコンチネンタルチームのホロウェスコへ移籍。地元開催のツアー・オブ・ユタでの総合表彰台が目標だ。
いつでも笑いが絶えないBMCレーシングのジャパンカップメンバー
クリテリウムを走るファビアン・リーンハルト(スイス)
クリテリウムで長時間逃げたジョセフ・ロスコフ(アメリカ、BMCレーシング)ら photo:Kei Tsuji
チームメイトと談笑するテイラー・フィニー(アメリカ) エイセンハートと共に育成チームに所属し、研修生としてジャパンカップに参戦したリーンハルトは、シクロクロスも得意とする23歳である。今回のジャパンカップではクリテリウムで5位に入ったものの、ロードレースでは石を踏んで下りで落車。CXで培ったハンドル捌きを生かせず悔しがっていた。
本人曰く「少人数スプリントが得意」とのこと。来季は、所属するはずだったスイスのプロコンチネンタルチームが消滅する憂き目にあったが、複数のチームからオファーがあり近日中に決定しそうだという。
27歳ながらベテランの様に物静かなロスコフにとって、2016シーズンは飛躍の1年になった。ツール・ド・リムザンでは第1ステージを逃げ切って優勝し、ボーナスタイムを積み重ねながら総合優勝を達成。世界選チームTTのチームメンバーに選ばれた。そして、ジャパンカップではクリテリウムで逃げてポイント賞を2回獲得。故郷アメリカをこよなく愛し、オフシーズンはほとんどを地元で過ごすそう。
「良い時間を過ごすことができた。チームの結束も良かったし、ファンの熱心さが印象的だった」と初来日を振り返るのはフィニー。共に五輪メダリストである両親については「自分と同じ職業に就かせたくないという親は少なくないし、自転車競技は過酷だから尚更。それでも幼い頃から競技に専念させてくれた」と語る。
評判のファッションについては「幼いころはファッションやデザインの雑誌を読んでいたけど、最近は好きな物を着ている」のだそう。5年間在籍したチームを離れ、来季はキャノンデール・ドラパックへと移籍。レースではツールのステージ優勝を目指しつつ、自転車に乗ることを楽しみたいという。
ジャパンカップメンバーを指揮したマックス・シャンドリ監督 「今シーズンはベストとはだったとは言い難いかな」と語るのはマックス・シャンドリ監督。2004年までプロとして走りジロとツールでそれぞれステージ優勝を挙げている。BMCでは6年間に渡って監督を努めてきてた。チームの強みについて聞いてみると「みんながお互いを尊敬しあっている。年齢に関係なく雑談できるような雰囲気が良いね」という。来季の目標についてはツール・ド・フランスでのマイヨジョーヌ獲得を掲げる。
BMCレーシング所属以前には、イギリス車連でフルームやカヴェンディッシュらを育成してきた。世界に通用する日本人ロードレーサーを増やす方法を尋ねると「日本にトラックの文化があるのは良いこと。でも、アジア全体としてロードレースの質が良いとは言えない。欧州に来て、下位カテゴリーからでもじっくりとスキルアップさせて行く環境造りが必要だ」とアドバイスしてくれた。
料理を待つクインツィアートとシャンドリ監督
BMCレーシングのメンバーたちが舌鼓を打ったボリューム満点のサーロインステーキ
スカイツリーに続いて訪れたのは浅草寺
手水舎でお清めをする
常香炉の煙を浴びるフィニー
おみくじに挑戦するクインツィアート。果たして結果は?
浅草寺の本堂をバックに記念撮影
日本一高い建物からの眺めを楽しんだBMCレーシング一行は、スカイツリーに隣接する東京ソラマチでランチでランチタイムを取り、鉄板焼きに舌鼓を打つ。この後、浅草寺に移動してお参り。手水舎でお清めをし、常香炉の煙を浴びて故障箇所の治癒を願い、本堂で手を合わせて、おみくじの結果に一喜一憂するという古来からの日本文化に触れる。
観光を終えると品川へと移動し、品川駅近くの「ウルフギャング・パック PIZZA BAR」にて開催されたアフターパーティーに参加。90名ほどのファンや関係者と共に日本での最後の夜を過ごす。
アフターパーティーの司会を努めたサッシャさん
美味しそうなパーティーフードの数々が並ぶ
「カンパイ!」の音頭と共にスタートしたパーティー
サッシャさんが進行役となり、選手たちからの挨拶も早々に「カンパイ!」と共にスタートしたパーティー。ファンと選手とが交流できる時間を少しでも多くとの計らいから、フリータイムが多く取られ、各選手とも参加者が用意してきたプレゼントに喜んだり、ファンが持参したチームジャージにサインしたり、写真を撮ったりと、とてもリラックスした中で進む。
ちょっとしたゲームも用意され、「エアスプリント」というユニークなゲームで選手と抽選で選ばれた参加者がバトル。この「エアスプリント」というのは、万歩計を装着したハンドルバーをダンシングの如く左右に激しく振り続け、スプリント中のペダリングの如く脚をステップさせ、30秒間の万歩計のカウントを競うというもの。チームからはエイセンハートが代表として参加。シーズンの疲れを一切見せず本気のスプリントを披露し、最後は半裸に(笑)。
ファンと関係者をあわせて90名ほどが参加した
女性ファンの比率が高かったBMCレーシングのアフターパーティー
最後は半裸になって「エアスプリント」を楽しんだエイセンハート
10月30日に誕生日を迎えるクインツィアートには、バースデーケーキとHappy Birthday To Youの大合唱が送られた
エアスプリントの後はチャリティーオークションが開催され、直近の世界選手権用ウェアが競売に掛けられた。フィニーからはアメリカナショナルジャージが、クインツィアートからはイタリア代表仕様のTT用ワンピースが出品され、超貴重品を手にい入れようと、入札は大いにヒートアップ。売上の全ては日本赤十字社を通して、災害被災地へと寄付された。
最後にはサプライズとして、10月30日に誕生日を迎えるクインツィアートを祝うべくHappy Birthday To Youを参加者全員で大合唱。レーシングバイク「SLR 03」のフレームセットが当たる抽選会が開催され、アフターパーティーは大盛況のままにお開きとなった。
孫悟空がフィニーのUSAナショナルジャージを落札
クインツィアートはイタリア代表仕様のTT用ワンピースを出品
大盛況となったBMCレーシングのアフターパーティー
ジャパンカップ、東京観光、アフターパーティーを終えたBMCレーシングの来日メンバーは、多くが翌朝の便で帰国の途に。多くのメンバーが「日本は最高だった」と語るように、赤色のナイスガイ達が再びジャパンカップに戻ってきてくれることだろう。筆者も1人のファンとして3回目の参戦を期待したい。
text&photo:Yuya.Yamamoto
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ジャパンカップ翌日の朝8時。どことなく祭りの後のような雰囲気を感じられる宇都宮市街にBMCレーシングの面々の姿はあった。チームによっては時間にルーズとも聞くが、定刻通りにホテルのチェックアウトを済ませて、お見送りに来たファンへの挨拶を済ませると、本日の目的地である東京行きのバスに乗り込む。
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3つの高速道路を乗り継ぎ、東京の地へと降り立ったBMCレーシング一行。この日最初に訪れたのは、定番観光地の1つである東京スカイツリー。展望台へと登る前にはコーヒーブレイクを入れる。はちみつを大量投入したコーヒやチャンクスコーンだって、オフシーズンということで監督からのお咎めなし。
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灼熱のカタールで行われた世界選手権を終えたテイラー・フィニー(アメリカ)、マヌエル・クインツィアート(イタリア)、ジョセフ・ロスコフ(アメリカ)、ファビアン・リーンハルト(スイス)の4名に、テイラー・エンセンハート(アメリカ)を加えた5名の選手に、マックス・シャンドリ監督、メカニックのティエリー・ヴィアーヌさん、マッサーのマルク・パエメさんの8名でジャパンカップを戦ったBMCレーシング。改めて、宇都宮での3日間を振り返っておきたい。
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翌日のロードレースでは、エンセンハートがメイン集団のコントロール役を担う。終盤になると、2004年大会3位のクインツィアートや、2年越しの来日を果たしたフィニーが積極的な動きを見せる。リザルトとしてはロスコフの10位フィニッシュに留まったが、大会期間を通して随所で存在感を示した。
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プライベートではこの8月に初のお子さんが生まれたとのことで、オフシーズンが楽しみで堪らないそう。来季の目標ついては「まだ予定が決まっていないものの、クラシックでグレッグ・ファンアフェルマート(ベルギー)をアシストしながら、幾つかのレースでは自身の勝利を目指す。そしてチームTT世界王者を奪還したい」という。
クインツィアートとは対照的に、ノリの良さで注目を集めたのが22歳のエイセンハート。チームプレゼンでのパフォーマンスには「周りを楽しませたい」というエンターテイナー的な想いがあり、その風貌とは対照的に性格はまじめ。ファッションについては「着たいものを自信を持ってきればカッコよく見える。服装はその人の性格を表す」という哲学の持ち主。
音楽はヒップホップを好み、ラッパーのトラヴィス・スコットがお気に入りなのだとか。来季はジョージ・ヒンカピーが代表を務めるコンチネンタルチームのホロウェスコへ移籍。地元開催のツアー・オブ・ユタでの総合表彰台が目標だ。
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本人曰く「少人数スプリントが得意」とのこと。来季は、所属するはずだったスイスのプロコンチネンタルチームが消滅する憂き目にあったが、複数のチームからオファーがあり近日中に決定しそうだという。
27歳ながらベテランの様に物静かなロスコフにとって、2016シーズンは飛躍の1年になった。ツール・ド・リムザンでは第1ステージを逃げ切って優勝し、ボーナスタイムを積み重ねながら総合優勝を達成。世界選チームTTのチームメンバーに選ばれた。そして、ジャパンカップではクリテリウムで逃げてポイント賞を2回獲得。故郷アメリカをこよなく愛し、オフシーズンはほとんどを地元で過ごすそう。
「良い時間を過ごすことができた。チームの結束も良かったし、ファンの熱心さが印象的だった」と初来日を振り返るのはフィニー。共に五輪メダリストである両親については「自分と同じ職業に就かせたくないという親は少なくないし、自転車競技は過酷だから尚更。それでも幼い頃から競技に専念させてくれた」と語る。
評判のファッションについては「幼いころはファッションやデザインの雑誌を読んでいたけど、最近は好きな物を着ている」のだそう。5年間在籍したチームを離れ、来季はキャノンデール・ドラパックへと移籍。レースではツールのステージ優勝を目指しつつ、自転車に乗ることを楽しみたいという。
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ちょっとしたゲームも用意され、「エアスプリント」というユニークなゲームで選手と抽選で選ばれた参加者がバトル。この「エアスプリント」というのは、万歩計を装着したハンドルバーをダンシングの如く左右に激しく振り続け、スプリント中のペダリングの如く脚をステップさせ、30秒間の万歩計のカウントを競うというもの。チームからはエイセンハートが代表として参加。シーズンの疲れを一切見せず本気のスプリントを披露し、最後は半裸に(笑)。
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エアスプリントの後はチャリティーオークションが開催され、直近の世界選手権用ウェアが競売に掛けられた。フィニーからはアメリカナショナルジャージが、クインツィアートからはイタリア代表仕様のTT用ワンピースが出品され、超貴重品を手にい入れようと、入札は大いにヒートアップ。売上の全ては日本赤十字社を通して、災害被災地へと寄付された。
最後にはサプライズとして、10月30日に誕生日を迎えるクインツィアートを祝うべくHappy Birthday To Youを参加者全員で大合唱。レーシングバイク「SLR 03」のフレームセットが当たる抽選会が開催され、アフターパーティーは大盛況のままにお開きとなった。

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
ジャパンカップ、東京観光、アフターパーティーを終えたBMCレーシングの来日メンバーは、多くが翌朝の便で帰国の途に。多くのメンバーが「日本は最高だった」と語るように、赤色のナイスガイ達が再びジャパンカップに戻ってきてくれることだろう。筆者も1人のファンとして3回目の参戦を期待したい。
text&photo:Yuya.Yamamoto