2016/10/20(木) - 09:27
世界最大の自転車ショー「ユーロバイク」。次期新製品が明らかになると同時にバイク界の潮流がつかめる展示会でホットなニューモデルを探した。Part.7ではグエルチョッティ、DTスイス、ジロ、デダチャイ、イーストン、ケモの6ブランドをピックアップする(記事インデックスはこちらから)。
グエルチョッティ(イタリア)
イタリアンバイクブランドのグエルチョッティからは、カーボン製レーシングモデルの新型「EUREKA DX50」が登場。実に6種類のカーボンを使い分け、適材適所に配置するという、グエルチョッティらしい緻密な設計により走行性能を高めたことが特徴だ。
また、ブースにはプロユースモデルが勢揃い。CCCスプランディ・ポルコウィチェが使用する「EUREKA SHM50」や、一切継ぎ目の無いモノコック構造を持つ創業50周年記念モデル「ECLIPSE64-14」、CXイタリア王者のジョエーレ・ベルトリーニが使用する「LEMBEEK DISC」もブースに並べられた。
DTスイス(スイス)
国内ではスポークやハブといったパーツブランドのイメージが先行するが、海外では完組みホイールでも高い評価を得ているDTスイス。2017ラインアップでは、ロード用アルミホイールの最高峰グレードとして「PR1400 DICUT OXiC」が登場した。リムにPEO処理(プラズマ電解酸化処理)を施すことで、表面の強度を高め、ブレーキング性能と耐摩耗性を高めたことが特徴だ。組み合わせるハブには、フランジをダイヤモンドの様な形状とすることで強度を高める「DiCUT」デザインを採用する。
そして、カーボンホイールにも新製品が登場。「RC 38 SPLINE C MON CHASSERAL」は、チューブレスレディの38mmハイトリムを採用しながら、1,295gという驚異的な軽さを実現。チューブラーに対する重量差は極めて小さくなってきた。その他、ニノ・シューター(スイス)のリオオリンピック&世界選手権優勝を支えたMTBクロスカントリー用サスペンション「OPM O.D.L 100 RACE」なども注目を集めていた。
ジロ(アメリカ)
高性能かつハイセンスなサイクルギアを展開するアメリカンブランドのジロからは、メインプロダクトとなるヘルメットとシューズの両カテゴリーに多くの新製品が登場している。
なんといっても目玉となるプロダクトは、マスプロメーカーのプロダクトとしては世界最軽量となるロード用シューズ「PROLIGHT TECHLACE」だ。TeXtremeカーボンを使用したイーストンの新型ソールや、極めて薄手なアッパー、シューレースをモチーフとした新開発のフィッティングシステム「TECHLACE」により極限まで無駄を削ぎ落とすことに成功。これまでのジロの最軽量モデル「EMPIRE SLX」も173gと超軽量であったが、カタログ値は片側150g。さらに、ブースに展示されていたサンプルの実測値は136g(片側)をマークしており、来場者を驚かせていた。
この他、TechlaceレースとBoaクロージャーを組み合わせたフィッティングシステムにより履き心地を高めたロード用シューズ「FACTOR TECHLACE」や「SENTRIE TECHLACE」、シューレースが特徴の「EMPIRE」シリーズなども展示されていた。
ヘルメットで注目を集めていたのは、新型ミドルグレードモデル「CINDER MIPS」だ。ハイエンドモデル「SYNTHE」の弟分という位置づけで、エアロフォルムやコンパクトなルックス、安全性を高めるMIPSなど、上位モデルのエッセンスを取り込みながら価格を抑えた。国内展開は今のところないものの、女性用モデル「EMBER MIPS」もラインアップされる。
デダ・エレメンティ/デダチャイ・ストラーダ(イタリア)
デダチャイのコックピットパーツ部門である「デダ・エレメンティ」からは、ロード用ハイエンドモデルのSUPERLEGGERAハンドルと、SUPERLEGGEROステムに限定カラーが登場。装飾を取り払ったマットブラック仕上げにより、両アイテムの特徴である軽量性を更に引き立たせたことが特徴で、細身の金属系バイクとの相性も良さそう。限定数は全世界で1,000本のみとされている。
また、ブースにはステム一体型ハンドルのコンセプトモデルも展示された。コックピット系パーツ以外では、「Gabbia」という名のカーボンボトルケージが新たに登場し、CSFバルディーニが使用するカーボンホイール群が順調にラインアップを拡大している。フレーム部門の「デダチャイ・ストラーダ」のトピックは、TTバイク「FLASH」のモデルチェンジだ。ヒンジタイプのフロントフォークを新たに採用するなど、空力的により洗練された様子だ。
イーストン(アメリカ)
ユーロバイクへの出展は2年ぶりとなるイーストンからは、MTBではお馴染みとなりつつあるダイレクトマウント式チェーンリング採用のロード/CX用カーボンクランク「EC90SL KURBEL」が登場。シクロクロスのフロントシングル仕様から、ロードレース用のギアレシオまで幅広く対応する一方で、どんなセットアップでもスッキリとした見た目になることが特徴だ。
チェーンリングのマウントは、レースフェイスと互換性あり。もちろんクランクアームの素材はイーストンの最高峰カーボン「EC90」で、アルミ製スピンドルは30mm径とされている。
ケモ(スイス)
ケモからは、ブランド初となる金属素材採用のアルミ製ロードバイク「KE-RA」が登場した。カーボンフレームに強いこだわりを持つ同社だが、アルミフレームにも本腰の様子。エントリーグレードにありがちなチープさは感じられず、溶接部は滑らかに仕上げられており、カーボンと見間違えるほどの仕上がりだ。また、系列のブランドであり、元々デダ・エレメンティに努めていたエンジニアが立ち上げた新興ホイールブランド「KRU」もブース内で展示されていた。
photo:Makoto.AYANO
グエルチョッティ(イタリア)
イタリアンバイクブランドのグエルチョッティからは、カーボン製レーシングモデルの新型「EUREKA DX50」が登場。実に6種類のカーボンを使い分け、適材適所に配置するという、グエルチョッティらしい緻密な設計により走行性能を高めたことが特徴だ。
また、ブースにはプロユースモデルが勢揃い。CCCスプランディ・ポルコウィチェが使用する「EUREKA SHM50」や、一切継ぎ目の無いモノコック構造を持つ創業50周年記念モデル「ECLIPSE64-14」、CXイタリア王者のジョエーレ・ベルトリーニが使用する「LEMBEEK DISC」もブースに並べられた。
DTスイス(スイス)
国内ではスポークやハブといったパーツブランドのイメージが先行するが、海外では完組みホイールでも高い評価を得ているDTスイス。2017ラインアップでは、ロード用アルミホイールの最高峰グレードとして「PR1400 DICUT OXiC」が登場した。リムにPEO処理(プラズマ電解酸化処理)を施すことで、表面の強度を高め、ブレーキング性能と耐摩耗性を高めたことが特徴だ。組み合わせるハブには、フランジをダイヤモンドの様な形状とすることで強度を高める「DiCUT」デザインを採用する。
そして、カーボンホイールにも新製品が登場。「RC 38 SPLINE C MON CHASSERAL」は、チューブレスレディの38mmハイトリムを採用しながら、1,295gという驚異的な軽さを実現。チューブラーに対する重量差は極めて小さくなってきた。その他、ニノ・シューター(スイス)のリオオリンピック&世界選手権優勝を支えたMTBクロスカントリー用サスペンション「OPM O.D.L 100 RACE」なども注目を集めていた。
ジロ(アメリカ)
高性能かつハイセンスなサイクルギアを展開するアメリカンブランドのジロからは、メインプロダクトとなるヘルメットとシューズの両カテゴリーに多くの新製品が登場している。
なんといっても目玉となるプロダクトは、マスプロメーカーのプロダクトとしては世界最軽量となるロード用シューズ「PROLIGHT TECHLACE」だ。TeXtremeカーボンを使用したイーストンの新型ソールや、極めて薄手なアッパー、シューレースをモチーフとした新開発のフィッティングシステム「TECHLACE」により極限まで無駄を削ぎ落とすことに成功。これまでのジロの最軽量モデル「EMPIRE SLX」も173gと超軽量であったが、カタログ値は片側150g。さらに、ブースに展示されていたサンプルの実測値は136g(片側)をマークしており、来場者を驚かせていた。
この他、TechlaceレースとBoaクロージャーを組み合わせたフィッティングシステムにより履き心地を高めたロード用シューズ「FACTOR TECHLACE」や「SENTRIE TECHLACE」、シューレースが特徴の「EMPIRE」シリーズなども展示されていた。
ヘルメットで注目を集めていたのは、新型ミドルグレードモデル「CINDER MIPS」だ。ハイエンドモデル「SYNTHE」の弟分という位置づけで、エアロフォルムやコンパクトなルックス、安全性を高めるMIPSなど、上位モデルのエッセンスを取り込みながら価格を抑えた。国内展開は今のところないものの、女性用モデル「EMBER MIPS」もラインアップされる。
デダ・エレメンティ/デダチャイ・ストラーダ(イタリア)
デダチャイのコックピットパーツ部門である「デダ・エレメンティ」からは、ロード用ハイエンドモデルのSUPERLEGGERAハンドルと、SUPERLEGGEROステムに限定カラーが登場。装飾を取り払ったマットブラック仕上げにより、両アイテムの特徴である軽量性を更に引き立たせたことが特徴で、細身の金属系バイクとの相性も良さそう。限定数は全世界で1,000本のみとされている。
また、ブースにはステム一体型ハンドルのコンセプトモデルも展示された。コックピット系パーツ以外では、「Gabbia」という名のカーボンボトルケージが新たに登場し、CSFバルディーニが使用するカーボンホイール群が順調にラインアップを拡大している。フレーム部門の「デダチャイ・ストラーダ」のトピックは、TTバイク「FLASH」のモデルチェンジだ。ヒンジタイプのフロントフォークを新たに採用するなど、空力的により洗練された様子だ。
イーストン(アメリカ)
ユーロバイクへの出展は2年ぶりとなるイーストンからは、MTBではお馴染みとなりつつあるダイレクトマウント式チェーンリング採用のロード/CX用カーボンクランク「EC90SL KURBEL」が登場。シクロクロスのフロントシングル仕様から、ロードレース用のギアレシオまで幅広く対応する一方で、どんなセットアップでもスッキリとした見た目になることが特徴だ。
チェーンリングのマウントは、レースフェイスと互換性あり。もちろんクランクアームの素材はイーストンの最高峰カーボン「EC90」で、アルミ製スピンドルは30mm径とされている。
ケモ(スイス)
ケモからは、ブランド初となる金属素材採用のアルミ製ロードバイク「KE-RA」が登場した。カーボンフレームに強いこだわりを持つ同社だが、アルミフレームにも本腰の様子。エントリーグレードにありがちなチープさは感じられず、溶接部は滑らかに仕上げられており、カーボンと見間違えるほどの仕上がりだ。また、系列のブランドであり、元々デダ・エレメンティに努めていたエンジニアが立ち上げた新興ホイールブランド「KRU」もブース内で展示されていた。
photo:Makoto.AYANO
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