2009/11/06(金) - 22:50
ツール・ド・おきなわ開催を控えた前日、主要チームの監督たちにチームの戦略と状態、エース選手が誰なのかを聞いた。
浅田顕監督(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン) photo:Makoto.AYANO宮澤、清水、そして福島の3人で磐石の態勢
浅田顕監督(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
タカシ(宮澤崇史)もミヤタカ(清水都貴)も両方調子がいいですね。どちらでもエースになります。何気にシンイチ(福島晋一)もいいですよ。とにかくチームはこのレースには勝つことしか考えていないですね。今回勝てば4連覇ですが、チームの覇気は高いです。でもチームは楽しそうな、柔らかい雰囲気でいます。
初日のTTでタイム差もつくし、ホットスポットでのボーナスタイムもあるので油断はならないですね。最後まで残る選手は誰であっても手ごわい。(鈴木)真理なんかも調子は良さそうですよね。
藤野智一監督(ブリヂストンアンカー) photo:Makoto.AYANO沖縄出身の普久原に期待
藤野智一監督(ブリヂストンアンカー)
-地元・沖縄の普久原奨に期待が高まっていますが、彼がエースということになりますか?
藤野:そうですね、そろそろ普久原奨にエースを任せてもいいんじゃないかと思います。ユキヤ(新城)もそうでしたけど、沖縄の人は地元出身の選手への応援が凄く厚いですから、ただ見せ場を作るだけじゃなくてそろそろ結果で応えないと。飯島、伊丹も調子はいいですからね。伊丹は力はあるのに大きな舞台ではまだプレッシャーに負ける傾向がありますが、そこをなんとかいい走りで打ち克って欲しいですね。100%の自分の力を発揮できるよう、いいレースをして欲しい。
飯島はこの後のワールドカップのトラックレース(メルボルン大会)、東アジア大会などにも照準を合わせていることもあって、後半に調子を持ってきています。ですのでこの大会でも、いつも以上のいい走りができるはずです。優勝経験もありますから、期待していいと思います。
今回愛三工業レーシングがいないので、マークすべきは梅丹(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)ということにはなりますが、自分たちからも動いてレースを作っていかなければいけませんね。人数を絞って、強い選手を引き出していくような走りができれば。
今西尚志監督(シマノレーシング) photo:Makoto.AYANO"ダークホース"アベタカと真理のツートップ
今西尚志監督(シマノレーシング)
ツール・ド・北海道以降、ジャパンカップまでいい感じで走れて来ているので、チームの仕上がりはいいと思います。過去シマノレーシングはおきなわとはなぜか相性が悪いんですが、1日目のTTでリードして2日目を有利に進めたいですね。
エースは(鈴木)真理ですが、私としてはアベタカ(阿部嵩之)に密かに期待しています。タイムトライアルに強いので、真理かアベタカで一番時計を狙います。アベタカは沖縄は初めて。道産子なので暑さに弱い面はあるので心配。でも暑い飯田はよく走れた。ジャパンカップのような展開勝負のレースよりも、淡々と進むレースで真価を発揮するタイプなので、おきなわ向きだと思っています。だから彼を起用しました。
ドラパック・ポルシェの監督 photo:Makoto.AYANOジャパンカップの無念を返上したい
ドラパック・ポルシェの監督
ジャパンカップの前に選手に故障が相次ぎ、走れる選手がいなくなってしまい来日を断念した。日本の皆さん方には非常に申し訳なかったので、ここおきなわでそれを返上したい。
選手の中ではダニエル・ブラウンステインが非常に調子がいいと思うので、彼がチームリーダーということになるだろう。ウィンザー・ディーンもいい。
タイムトライアルは昨年のクリテリウムコースに似ていて、単純な往復コースだけれどスリッピーで危険なもののようだ。しかしタイム差で総合を逃すことが無いように走りたい。
今年、チームは2月からずっと休むことなく世界中で走ってきたので長くビッグな一年になった。
柿沼章監督(宇都宮ブリッツェン) photo:Makoto.AYANO結果を気にせず攻める
柿沼章監督(宇都宮ブリッツェン)
チームは一年の最大の目標だった(地元栃木開催の)ジャパンカップで気持ちのピークを迎えてしまった後なので、正直コンディションは無い。リザルトを求めないで走れるレースは少ないので、そのなかでも積極的に攻めるなど、翌年につながる意義のある走りをしたい。力を溜めるのではなく、若いチームなので力を出し切れるようにトライしたいですね。
井上、佐野のツートップ
大門宏監督(NIPPO COLNAGO) photo:Makoto.AYANO大門宏監督(NIPPO COLNAGO)
ステージレースに久しぶりに出ることと、大会の形式が変わった(初日がTTに)ことでボーナスタイムの計算方法などが分かりにくいのでミスをしないようにしたい。井上和郎と佐野淳也が中心になるだろう。井上は少し前まで風邪気味の体調だったので仕上がりが心配ではある。出場は考えていなかった大会だが、この後東アジア大会が控えていることもあり調整のためにも出場することにした。(アミカチップスの崩壊により)シーズン前半でほとんどレースに出れなかった分、しっかりと走っておきたい。
廣瀬敏も今シーズン不振が続いたが、後半仕上げてきているのでいい走りは出来るだろう。期待しています。
安原昌弘監督(マトリックス・パワータグ) photo:Makoto.AYANO若手中心の構成 経験になる走りを重視
安原昌弘監督(マトリックス・パワータグ)
じつは辻、向川などのチームの主力は今、韓国のレースに出場中。今回は若いアンダー23の選手を中心に望むので、結果を出そうとは思っていない。
大学2,3年生の研修生徒の選手ばかりなので、経験を積ませることが目標。エリートの選手たちのレベルを肌で感じて、大学卒業後の進路として自転車選手を選ぶかどうかを見極めさせる場として走らせる。
9月からUCIでトレーニー(研修生)登録というのが始まったから、元砂、福田、木守の3人を走らせている。
photo&text:Makoto.AYANO
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浅田顕監督(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
タカシ(宮澤崇史)もミヤタカ(清水都貴)も両方調子がいいですね。どちらでもエースになります。何気にシンイチ(福島晋一)もいいですよ。とにかくチームはこのレースには勝つことしか考えていないですね。今回勝てば4連覇ですが、チームの覇気は高いです。でもチームは楽しそうな、柔らかい雰囲気でいます。
初日のTTでタイム差もつくし、ホットスポットでのボーナスタイムもあるので油断はならないですね。最後まで残る選手は誰であっても手ごわい。(鈴木)真理なんかも調子は良さそうですよね。
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藤野智一監督(ブリヂストンアンカー)
-地元・沖縄の普久原奨に期待が高まっていますが、彼がエースということになりますか?
藤野:そうですね、そろそろ普久原奨にエースを任せてもいいんじゃないかと思います。ユキヤ(新城)もそうでしたけど、沖縄の人は地元出身の選手への応援が凄く厚いですから、ただ見せ場を作るだけじゃなくてそろそろ結果で応えないと。飯島、伊丹も調子はいいですからね。伊丹は力はあるのに大きな舞台ではまだプレッシャーに負ける傾向がありますが、そこをなんとかいい走りで打ち克って欲しいですね。100%の自分の力を発揮できるよう、いいレースをして欲しい。
飯島はこの後のワールドカップのトラックレース(メルボルン大会)、東アジア大会などにも照準を合わせていることもあって、後半に調子を持ってきています。ですのでこの大会でも、いつも以上のいい走りができるはずです。優勝経験もありますから、期待していいと思います。
今回愛三工業レーシングがいないので、マークすべきは梅丹(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)ということにはなりますが、自分たちからも動いてレースを作っていかなければいけませんね。人数を絞って、強い選手を引き出していくような走りができれば。
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今西尚志監督(シマノレーシング)
ツール・ド・北海道以降、ジャパンカップまでいい感じで走れて来ているので、チームの仕上がりはいいと思います。過去シマノレーシングはおきなわとはなぜか相性が悪いんですが、1日目のTTでリードして2日目を有利に進めたいですね。
エースは(鈴木)真理ですが、私としてはアベタカ(阿部嵩之)に密かに期待しています。タイムトライアルに強いので、真理かアベタカで一番時計を狙います。アベタカは沖縄は初めて。道産子なので暑さに弱い面はあるので心配。でも暑い飯田はよく走れた。ジャパンカップのような展開勝負のレースよりも、淡々と進むレースで真価を発揮するタイプなので、おきなわ向きだと思っています。だから彼を起用しました。
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ドラパック・ポルシェの監督
ジャパンカップの前に選手に故障が相次ぎ、走れる選手がいなくなってしまい来日を断念した。日本の皆さん方には非常に申し訳なかったので、ここおきなわでそれを返上したい。
選手の中ではダニエル・ブラウンステインが非常に調子がいいと思うので、彼がチームリーダーということになるだろう。ウィンザー・ディーンもいい。
タイムトライアルは昨年のクリテリウムコースに似ていて、単純な往復コースだけれどスリッピーで危険なもののようだ。しかしタイム差で総合を逃すことが無いように走りたい。
今年、チームは2月からずっと休むことなく世界中で走ってきたので長くビッグな一年になった。
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柿沼章監督(宇都宮ブリッツェン)
チームは一年の最大の目標だった(地元栃木開催の)ジャパンカップで気持ちのピークを迎えてしまった後なので、正直コンディションは無い。リザルトを求めないで走れるレースは少ないので、そのなかでも積極的に攻めるなど、翌年につながる意義のある走りをしたい。力を溜めるのではなく、若いチームなので力を出し切れるようにトライしたいですね。
井上、佐野のツートップ
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ステージレースに久しぶりに出ることと、大会の形式が変わった(初日がTTに)ことでボーナスタイムの計算方法などが分かりにくいのでミスをしないようにしたい。井上和郎と佐野淳也が中心になるだろう。井上は少し前まで風邪気味の体調だったので仕上がりが心配ではある。出場は考えていなかった大会だが、この後東アジア大会が控えていることもあり調整のためにも出場することにした。(アミカチップスの崩壊により)シーズン前半でほとんどレースに出れなかった分、しっかりと走っておきたい。
廣瀬敏も今シーズン不振が続いたが、後半仕上げてきているのでいい走りは出来るだろう。期待しています。
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安原昌弘監督(マトリックス・パワータグ)
じつは辻、向川などのチームの主力は今、韓国のレースに出場中。今回は若いアンダー23の選手を中心に望むので、結果を出そうとは思っていない。
大学2,3年生の研修生徒の選手ばかりなので、経験を積ませることが目標。エリートの選手たちのレベルを肌で感じて、大学卒業後の進路として自転車選手を選ぶかどうかを見極めさせる場として走らせる。
9月からUCIでトレーニー(研修生)登録というのが始まったから、元砂、福田、木守の3人を走らせている。
photo&text:Makoto.AYANO