2016/09/13(火) - 14:20
9月13日(火)、都内にてジャパンカップの記者発表会が開催され、一部参加選手が発表された。25回記念となる今大会には、昨年優勝のモレマを筆頭に新城、別府、ヘイマン、ボアッソンハーゲンら豪華メンバーが集結。そして、引退レースとしてカンチェラーラがクリテリウムを走ることが決定した。
10月21日(金)~23日(日)の日程で、開催されるジャパンカップサイクルロードレース(UCI1.HC)。アジア最高峰のワンデーレースは今年で25周年を迎え、その舞台となる栃木県宇都宮市も市政120周年という節目。既に発表されている通り、観客数の増加に合わせて土曜日のクリテリウムは西側に700m延伸された新しい周回コースに変わる。日曜の本戦コースは昨年と同じく萩〜鶴カントリーの登りをカットした1周10.3kmの周回コースで争われる。
9月13日に東京・恵比寿のSUBARU STAR SQUARE行われた記者発表会では、すでに出場が決定している9つの海外チームより、出場選手の一部が発表された。この会見には大会実行委員長を務める佐藤栄一宇都宮市長、日本自転車競技連盟副会長の大島研一氏、大会オブザーバーの今中大介さん、ツアー・オブ・ジャパンディレクターの栗村修さんが出席。報道関係者を前にトークショーや大会のアピールなどを行った。
最も注目すべきは今季限りでの引退を表明しているファビアン・カンチェラーラ(スイス、トレック・セガフレード)の2年連続となる参戦決定だ。16年という長きにわたるキャリアの締めくくりに、スパルタクスはジャパンカップを選択。大会開催時にはすでにUCIレースから引退しており、日曜の本戦には出走しないものの、クリテリウムでは現役選手たちを相手に一泡吹かせてくれることを期待したい。
そして、トレック・セガフレードは、昨年のクリテリウム覇者である別府史之と、本戦のディフェンディングチャンピオンであるバウケ・モレマ(オランダ)もリストアップ。2年連続となる完全制覇を目論む。別府は記者会見に寄せたメッセージの中で「ジャパンカップ25周年記念おめでとうございます。誰でも勝てるメンバーを揃え、自身はクリテリウムで2連覇、チームも本戦で2連覇を狙います。宇都宮でお会いしましょう」と語った。なお、今年のパリ~ル―べで引退したヤロスラフ・ポポヴィッチが監督として帯同する。
ジャパンカップ常連チームのランプレ・メリダからは、昨年3位の新城幸也が参戦。1997年の阿部良之以来となる日本人優勝の悲願達成なるか。優勝経験者マヌエーレ・モーリ、マッテオ・ボノ、マッティア・カッタネオ、シモーネ・ペティッリのイタリアンカルテットが脇を固める。
2012年以来のジャパンカップ参戦となるオリカ・バイクエクスチェンジは、パリ~ルーベで劇的な優勝を飾ったマシュー・ヘイマン(オーストラリア)をラインアップ。クリストファー・ユールイェンセン(デンマーク)やクリスティアン・メイアー(カナダ)も過去にジャパンカップを走っている。
2年連続のジャパンカップ参戦となるBMCレーシングは、昨年怪我で出場を見送ったテイラー・フィニー(アメリカ)が参戦予定。現イタリアTTチャンピオンのマヌエル・クィンツァートやアマエル・モワナール(フランス)といったチームの中核を成すライダーもリストに名を連ねている。
NIPPOヴィー二ファンティー二のエースを務めるのは、2005年と2008年の2度優勝しているダミアーノ・クネゴ(イタリア)。2014年3位のグレガ・ボーレ(スロベニア)も強力だ。前ロードレース全日本王者の窪木一茂も選出されており、相性の良い栃木の地での活躍を狙う。ノボノルディスクはベテランのハビエル・メヒヤス(スペイン)を中心としたメンバー構成だ。
土曜日のクリテリウムのために結成されるスペシャルチームは、例年に増して豪華な布陣となった。海外からはエドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー)とテオ・ボス(オランダ)の強力なスプリンターコンビをディメンションデータから招聘。地元宇都宮を拠点とする小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロス)やリオ五輪代表の渡邊一成(JPCU福島)、金子幸央(JPCU栃木)と共に、大勢の観客が詰めかけた宇都宮市街地を沸かせてくれるはず。
2012年大会のクリテリウムにスペシャルチームで参戦したボスは、今回の記者会見にビデオメッセージを寄せた。「観客が多いエキサイティングなニュースだと記憶している。本当に良い経験となった。もしかしたら今回が自分にとって最後のロードレースになるかもしれない。ボアッソンハーゲンは強い選手で、共に勝利を狙っていきたい」。
なお、各海外チームのジャパンカップ参戦メンバーは暫定であり、変更の可能性がある。その他、チームスカイとキャノンデール・ドラパックは現時点で参戦メンバー未定としている。
国内のUCIコンチネンタルチームは、先日閉幕したツール・ド・北海道を含む選考対象の国内指定5大会の結果に加え、9月25日の時点で集計されるUCIポイントによって確定となる。現時点で暫定的に選出されているのはチーム右京、ブリヂストンアンカー、宇都宮ブリッツェン、マトリックス・パワータグ、確定すれば初参戦となるキナンサイクリングチームの5チーム。主催者推薦枠は那須ブラーゼンになる見込みだ。
現時点で主催者より発表された出場選手一覧(暫定)は以下を参照のこと。
2016ジャパンカップ出場選手一覧(暫定)
■UCIワールドチーム
トレック・セガフレード
ファビアン・カンチェラーラ(スイス)※クリテリウムのみ出場
別府史之(日本)
バウク・モレマ(オランダ)
グレゴリー・ラスト(スイス)
ヤスパー・ストゥイフェン(ベルギー)
エウジェニオ・アラファチ(イタリア) ※本戦のみの出場
ランプレ・メリダ
新城幸也(日本)
マッテオ・ボノ(イタリア)
マッティア・カッタネオ(イタリア)
マヌエーレ・モーリ(イタリア)
シモーネ・ペティッリ(イタリア)
リザーブ:ヴァレリオ・コンティ(イタリア)、プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド)、ルカ・ピベルニク(スロベニア)
オリカ・バイクエクスチェンジ
マシュー・ヘイマン(オーストラリア)
クリストファー・ユールイェンセン(デンマーク)
ジャック・ヘイグ(オーストラリア)
クリスティアン・メイアー(カナダ)
ニコラス・シュルツ(オーストラリア)※トレーニー
リザーブ:スヴェン・タフト(カナダ)、チェン・キンロー(香港)、アメツ・チュルーカ(スペイン)、ロバート・パワー(オーストラリア)
BMCレーシング
テイラー・フィニー(アメリカ)
マヌエル・クインツァート(イタリア)
アマエル・モワナール(フランス)
ジョセフ・ロスコプフ(アメリカ)
テイラー・エンセンハート(アメリカ)
キャノンデール・ドラパック、チームスカイ 選手未発表
■UCIプロフェッショナルコンチネンタルチーム
NIPPOヴィーニファンティーニ
ダミアーノ・クネゴ(イタリア)
グレガ・ボーレ(スロベニア)
イウリィ・フィロージ(イタリア)
ジャコモ・ベルラート(イタリア)
窪木一茂(日本)
リザーブ:山本元喜(日本)、小石祐馬(日本)
ノボ ノルディスク
ステファン・クランシー(アイルランド)
ダヴィ・ロサーノ(スペイン)
ハビエル・メヒヤス(スペイン)
シャルル・プラネ(フランス)
マルテイン・フェルスホール(オランダ)
リザーブ:コレンティン・シェラル(フランス)、ゲルト・デカイザー(オランダ)、ニコラ・ルフランソワ(フランス)
■UCIコンチネンタルチーム(海外)
アタッキチームグスト
キャメロン・ベイリー(オーストラリア)
ベンジャミン・ヒル(オーストラリア)
ルー・シャオシュアン(台湾)
フアン・ウェンチュン(台湾)
ティモシー・ガイ(オーストラリア)
■UCIコンチネンタルチーム(国内)
チーム右京
キナンサイクリングチーム
ブリヂストンアンカー
宇都宮ブリッツェン
マトリックス・パワータグ
那須ブラーゼン
※国内コンチネンタルチームは9月13日時点での暫定。最終決定は9月25日
■日本ナショナルチーム 選手未発表
■クリテリウムスペシャルチーム
テオ・ボス(オランダ、ディメンションデータ)
エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ)
小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロス)
渡邊一成
金子幸央
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text&photo:Yuya.Yamamoto
photo:Makoto.AYANO
10月21日(金)~23日(日)の日程で、開催されるジャパンカップサイクルロードレース(UCI1.HC)。アジア最高峰のワンデーレースは今年で25周年を迎え、その舞台となる栃木県宇都宮市も市政120周年という節目。既に発表されている通り、観客数の増加に合わせて土曜日のクリテリウムは西側に700m延伸された新しい周回コースに変わる。日曜の本戦コースは昨年と同じく萩〜鶴カントリーの登りをカットした1周10.3kmの周回コースで争われる。
9月13日に東京・恵比寿のSUBARU STAR SQUARE行われた記者発表会では、すでに出場が決定している9つの海外チームより、出場選手の一部が発表された。この会見には大会実行委員長を務める佐藤栄一宇都宮市長、日本自転車競技連盟副会長の大島研一氏、大会オブザーバーの今中大介さん、ツアー・オブ・ジャパンディレクターの栗村修さんが出席。報道関係者を前にトークショーや大会のアピールなどを行った。
最も注目すべきは今季限りでの引退を表明しているファビアン・カンチェラーラ(スイス、トレック・セガフレード)の2年連続となる参戦決定だ。16年という長きにわたるキャリアの締めくくりに、スパルタクスはジャパンカップを選択。大会開催時にはすでにUCIレースから引退しており、日曜の本戦には出走しないものの、クリテリウムでは現役選手たちを相手に一泡吹かせてくれることを期待したい。
そして、トレック・セガフレードは、昨年のクリテリウム覇者である別府史之と、本戦のディフェンディングチャンピオンであるバウケ・モレマ(オランダ)もリストアップ。2年連続となる完全制覇を目論む。別府は記者会見に寄せたメッセージの中で「ジャパンカップ25周年記念おめでとうございます。誰でも勝てるメンバーを揃え、自身はクリテリウムで2連覇、チームも本戦で2連覇を狙います。宇都宮でお会いしましょう」と語った。なお、今年のパリ~ル―べで引退したヤロスラフ・ポポヴィッチが監督として帯同する。
ジャパンカップ常連チームのランプレ・メリダからは、昨年3位の新城幸也が参戦。1997年の阿部良之以来となる日本人優勝の悲願達成なるか。優勝経験者マヌエーレ・モーリ、マッテオ・ボノ、マッティア・カッタネオ、シモーネ・ペティッリのイタリアンカルテットが脇を固める。
2012年以来のジャパンカップ参戦となるオリカ・バイクエクスチェンジは、パリ~ルーベで劇的な優勝を飾ったマシュー・ヘイマン(オーストラリア)をラインアップ。クリストファー・ユールイェンセン(デンマーク)やクリスティアン・メイアー(カナダ)も過去にジャパンカップを走っている。
2年連続のジャパンカップ参戦となるBMCレーシングは、昨年怪我で出場を見送ったテイラー・フィニー(アメリカ)が参戦予定。現イタリアTTチャンピオンのマヌエル・クィンツァートやアマエル・モワナール(フランス)といったチームの中核を成すライダーもリストに名を連ねている。
NIPPOヴィー二ファンティー二のエースを務めるのは、2005年と2008年の2度優勝しているダミアーノ・クネゴ(イタリア)。2014年3位のグレガ・ボーレ(スロベニア)も強力だ。前ロードレース全日本王者の窪木一茂も選出されており、相性の良い栃木の地での活躍を狙う。ノボノルディスクはベテランのハビエル・メヒヤス(スペイン)を中心としたメンバー構成だ。
土曜日のクリテリウムのために結成されるスペシャルチームは、例年に増して豪華な布陣となった。海外からはエドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー)とテオ・ボス(オランダ)の強力なスプリンターコンビをディメンションデータから招聘。地元宇都宮を拠点とする小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロス)やリオ五輪代表の渡邊一成(JPCU福島)、金子幸央(JPCU栃木)と共に、大勢の観客が詰めかけた宇都宮市街地を沸かせてくれるはず。
2012年大会のクリテリウムにスペシャルチームで参戦したボスは、今回の記者会見にビデオメッセージを寄せた。「観客が多いエキサイティングなニュースだと記憶している。本当に良い経験となった。もしかしたら今回が自分にとって最後のロードレースになるかもしれない。ボアッソンハーゲンは強い選手で、共に勝利を狙っていきたい」。
なお、各海外チームのジャパンカップ参戦メンバーは暫定であり、変更の可能性がある。その他、チームスカイとキャノンデール・ドラパックは現時点で参戦メンバー未定としている。
国内のUCIコンチネンタルチームは、先日閉幕したツール・ド・北海道を含む選考対象の国内指定5大会の結果に加え、9月25日の時点で集計されるUCIポイントによって確定となる。現時点で暫定的に選出されているのはチーム右京、ブリヂストンアンカー、宇都宮ブリッツェン、マトリックス・パワータグ、確定すれば初参戦となるキナンサイクリングチームの5チーム。主催者推薦枠は那須ブラーゼンになる見込みだ。
現時点で主催者より発表された出場選手一覧(暫定)は以下を参照のこと。
2016ジャパンカップ出場選手一覧(暫定)
■UCIワールドチーム
トレック・セガフレード
ファビアン・カンチェラーラ(スイス)※クリテリウムのみ出場
別府史之(日本)
バウク・モレマ(オランダ)
グレゴリー・ラスト(スイス)
ヤスパー・ストゥイフェン(ベルギー)
エウジェニオ・アラファチ(イタリア) ※本戦のみの出場
ランプレ・メリダ
新城幸也(日本)
マッテオ・ボノ(イタリア)
マッティア・カッタネオ(イタリア)
マヌエーレ・モーリ(イタリア)
シモーネ・ペティッリ(イタリア)
リザーブ:ヴァレリオ・コンティ(イタリア)、プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド)、ルカ・ピベルニク(スロベニア)
オリカ・バイクエクスチェンジ
マシュー・ヘイマン(オーストラリア)
クリストファー・ユールイェンセン(デンマーク)
ジャック・ヘイグ(オーストラリア)
クリスティアン・メイアー(カナダ)
ニコラス・シュルツ(オーストラリア)※トレーニー
リザーブ:スヴェン・タフト(カナダ)、チェン・キンロー(香港)、アメツ・チュルーカ(スペイン)、ロバート・パワー(オーストラリア)
BMCレーシング
テイラー・フィニー(アメリカ)
マヌエル・クインツァート(イタリア)
アマエル・モワナール(フランス)
ジョセフ・ロスコプフ(アメリカ)
テイラー・エンセンハート(アメリカ)
キャノンデール・ドラパック、チームスカイ 選手未発表
■UCIプロフェッショナルコンチネンタルチーム
NIPPOヴィーニファンティーニ
ダミアーノ・クネゴ(イタリア)
グレガ・ボーレ(スロベニア)
イウリィ・フィロージ(イタリア)
ジャコモ・ベルラート(イタリア)
窪木一茂(日本)
リザーブ:山本元喜(日本)、小石祐馬(日本)
ノボ ノルディスク
ステファン・クランシー(アイルランド)
ダヴィ・ロサーノ(スペイン)
ハビエル・メヒヤス(スペイン)
シャルル・プラネ(フランス)
マルテイン・フェルスホール(オランダ)
リザーブ:コレンティン・シェラル(フランス)、ゲルト・デカイザー(オランダ)、ニコラ・ルフランソワ(フランス)
■UCIコンチネンタルチーム(海外)
アタッキチームグスト
キャメロン・ベイリー(オーストラリア)
ベンジャミン・ヒル(オーストラリア)
ルー・シャオシュアン(台湾)
フアン・ウェンチュン(台湾)
ティモシー・ガイ(オーストラリア)
■UCIコンチネンタルチーム(国内)
チーム右京
キナンサイクリングチーム
ブリヂストンアンカー
宇都宮ブリッツェン
マトリックス・パワータグ
那須ブラーゼン
※国内コンチネンタルチームは9月13日時点での暫定。最終決定は9月25日
■日本ナショナルチーム 選手未発表
■クリテリウムスペシャルチーム
テオ・ボス(オランダ、ディメンションデータ)
エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ)
小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロス)
渡邊一成
金子幸央
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text&photo:Yuya.Yamamoto
photo:Makoto.AYANO