2016/06/12(日) - 07:35
ツール・ド・スイスが開幕。初日の6.4km個人タイムトライアルは雨に降られ、悪条件の中で最速タイムを叩き出したファビアン・カンチェラーラ（スイス、トレック・セガフレード）がイエロージャージを手にした。
トップタイムで優勝したファビアン・カンチェラーラ（スイス、トレック・セガフレード） photo:Tim de Waele
1秒差のステージ2位に入ったユルゲン・ルーランズ（ベルギー、ロット・ソウダル） photo:Tim de Waele雨によってコンディションに差が出たスイス初日の個人タイムトライアル。バールの街を発着する6.4kmのテクニカルコースは雨に濡れ、中盤の選手を除いて雨の中の走りを強いられた。
ステージ3位・2秒差 ルーク・ダーブリッジ（オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ） photo:Tim de Waele後半に悪天候が予想されたためあえて前半スタートを選んだティージェイ・ヴァンガーデレン（アメリカ、BMCレーシング）だったが、結果的にその判断が仇となる。「良いコンディションの中を走るためにスタート順をスマートに選んだものの、間違った判断だった。調子は良いけど運に見放された。でもタイムを挽回できる長い一週間が控えているので問題無い」と、ステージ53位で終えたヴァンガーデレンはコメントしている。
ステージ4位・6秒差 マルティン・エルミガー（スイス、IAMサイクリング） photo:Tim de Waele中間計測ポイントでルーク・ダーブリッジ（オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ）から7秒遅れながら、後半に挽回したユルゲン・ルーランズ（ベルギー、ロット・ソウダル）が暫定トップの座に。しかし最後から2番目にスタートしたカンチェラーラがルーランズを上回るタイムを叩き出した。
ステージ5位・6秒差 ヨン・イサギーレ（スペイン、モビスター） photo:Tim de Waeleダーブリッジから8秒、ルーランズから1秒遅れで中間計測ポイントを通過したカンチェラーラは、後半にかけて追い込む得意の走りでフィニッシュ。雨に降られながらも平均スピード50.3km/hで6.4kmを駆け抜けたカンチェラーラがルーランズのタイムを1秒更新し、7分38秒のトップタイムで優勝した。
「スタート台から雨のコースを眺めるのは気持ちの良いものじゃない。路面は濡れていたし、一か八かの勝負になると思っていた。キャリア最後の地元レースであり、勝つことを求められていたので、レース前はとてもナーバスになった。スタート地点にはドライ用とウェット用タイヤを履かせたホイールを2セット用意。最終的に選んだのはドライ用のスリックタイヤ。いくつかのコーナーは完全に濡れていて、リズムとスピードを維持しにくかった。登りやシケイン、下りもウェットな状態だった。後半の追い込みが勝利に繋がった」と、スイスで通算11勝目となるステージ優勝を飾ったカンチェラーラは語る。
ツール・ド・スイスの初日に勝利してリーダージャージを着るのは自身6度目。カンチェラーラは「キャリア最後のツール・ド・スイスでステージ優勝を飾ることができて本当に良かった。チームメイトたちとこの勝利を喜び、イエロージャージで走る明日のステージを満喫したい」とコメントしている。
選手コメントはチーム公式サイトより。
リーダージャージに袖を通したファビアン・カンチェラーラ（スイス、トレック・セガフレード） photo:Tim de Waele
中間計測タイム
ツール・ド・スイス2016第1ステージ結果
1位 ファビアン・カンチェラーラ（スイス、トレック・セガフレード） 7’38”
2位 ユルゲン・ルーランズ（ベルギー、ロット・ソウダル） +01”
3位 ルーク・ダーブリッジ（オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ） +02”
4位 マルティン・エルミガー（スイス、IAMサイクリング） +06”
5位 ヨン・イサギーレ（スペイン、モビスター）
6位 ティム・ウェレンス（ベルギー、ロット・ソウダル） +07”
7位 ヨアン・レボン（フランス、FDJ） +09”
8位 シルヴァン・ディリエル（スイス、BMCレーシング）
9位 ゴルカ・イサギーレ（スペイン、モビスター） +10”
10位 ウィルコ・ケルデルマン（オランダ、ロットNLユンボ）
14位 ゲラント・トーマス（イギリス、チームスカイ） +12”
34位 ロベルト・ヘーシンク（オランダ、ロットNLユンボ） +22”
45位 アンドリュー・タランスキー（アメリカ、キャノンデール） +26”
53位 ティージェイ・ヴァンガーデレン（アメリカ、BMCレーシング） +28”
64位 サイモン・スピラック（スロベニア、カチューシャ） +31”
82位 ジャンクリストフ・ペロー（フランス、AG2Rラモンディアール） +35”
93位 ワレン・バーギル（フランス、ジャイアント・アルペシン） +37”
98位 ルイ・コスタ（ポルトガル、ランプレ・メリダ） +38”
134位 新城幸也（日本、ランプレ・メリダ） +49”
個人総合成績
1位 ファビアン・カンチェラーラ（スイス、トレック・セガフレード） 7’38”
2位 ユルゲン・ルーランズ（ベルギー、ロット・ソウダル） +01”
3位 ルーク・ダーブリッジ（オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ） +02”
4位 マルティン・エルミガー（スイス、IAMサイクリング） +06”
5位 ヨン・イサギーレ（スペイン、モビスター）
6位 ティム・ウェレンス（ベルギー、ロット・ソウダル） +07”
7位 ヨアン・レボン（フランス、FDJ） +09”
8位 シルヴァン・ディリエル（スイス、BMCレーシング）
9位 ゴルカ・イサギーレ（スペイン、モビスター） +10”
10位 ウィルコ・ケルデルマン（オランダ、ロットNLユンボ）
ポイント賞
1位 ファビアン・カンチェラーラ（スイス、トレック・セガフレード）
スイスライダー賞
1位 ファビアン・カンチェラーラ（スイス、トレック・セガフレード）
チーム総合成績
1位 ロット・ソウダル
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
トップタイムで優勝したファビアン・カンチェラーラ（スイス、トレック・セガフレード） photo:Tim de Waele1秒差のステージ2位に入ったユルゲン・ルーランズ（ベルギー、ロット・ソウダル） photo:Tim de Waele雨によってコンディションに差が出たスイス初日の個人タイムトライアル。バールの街を発着する6.4kmのテクニカルコースは雨に濡れ、中盤の選手を除いて雨の中の走りを強いられた。ステージ3位・2秒差 ルーク・ダーブリッジ（オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ） photo:Tim de Waele後半に悪天候が予想されたためあえて前半スタートを選んだティージェイ・ヴァンガーデレン（アメリカ、BMCレーシング）だったが、結果的にその判断が仇となる。「良いコンディションの中を走るためにスタート順をスマートに選んだものの、間違った判断だった。調子は良いけど運に見放された。でもタイムを挽回できる長い一週間が控えているので問題無い」と、ステージ53位で終えたヴァンガーデレンはコメントしている。ステージ4位・6秒差 マルティン・エルミガー（スイス、IAMサイクリング） photo:Tim de Waele中間計測ポイントでルーク・ダーブリッジ（オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ）から7秒遅れながら、後半に挽回したユルゲン・ルーランズ（ベルギー、ロット・ソウダル）が暫定トップの座に。しかし最後から2番目にスタートしたカンチェラーラがルーランズを上回るタイムを叩き出した。ステージ5位・6秒差 ヨン・イサギーレ（スペイン、モビスター） photo:Tim de Waeleダーブリッジから8秒、ルーランズから1秒遅れで中間計測ポイントを通過したカンチェラーラは、後半にかけて追い込む得意の走りでフィニッシュ。雨に降られながらも平均スピード50.3km/hで6.4kmを駆け抜けたカンチェラーラがルーランズのタイムを1秒更新し、7分38秒のトップタイムで優勝した。「スタート台から雨のコースを眺めるのは気持ちの良いものじゃない。路面は濡れていたし、一か八かの勝負になると思っていた。キャリア最後の地元レースであり、勝つことを求められていたので、レース前はとてもナーバスになった。スタート地点にはドライ用とウェット用タイヤを履かせたホイールを2セット用意。最終的に選んだのはドライ用のスリックタイヤ。いくつかのコーナーは完全に濡れていて、リズムとスピードを維持しにくかった。登りやシケイン、下りもウェットな状態だった。後半の追い込みが勝利に繋がった」と、スイスで通算11勝目となるステージ優勝を飾ったカンチェラーラは語る。
ツール・ド・スイスの初日に勝利してリーダージャージを着るのは自身6度目。カンチェラーラは「キャリア最後のツール・ド・スイスでステージ優勝を飾ることができて本当に良かった。チームメイトたちとこの勝利を喜び、イエロージャージで走る明日のステージを満喫したい」とコメントしている。
選手コメントはチーム公式サイトより。
リーダージャージに袖を通したファビアン・カンチェラーラ（スイス、トレック・セガフレード） photo:Tim de Waele中間計測タイム
3.2km地点
1位 ルーク・ダーブリッジ 3’35”
2位 ユルゲン・ルーランズ +07”
3位 イヴ・ランパート +08”
4位 マルティン・エルミガー
5位 ティム・ウェレンス
6位 ファビアン・カンチェラーラ
7位 ヤスパー・ストゥイフェン +09”
8位 ヨン・イサギーレ
9位 シルヴァン・ディリエル
10位 ヨアン・レボン
1位 ルーク・ダーブリッジ 3’35”
2位 ユルゲン・ルーランズ +07”
3位 イヴ・ランパート +08”
4位 マルティン・エルミガー
5位 ティム・ウェレンス
6位 ファビアン・カンチェラーラ
7位 ヤスパー・ストゥイフェン +09”
8位 ヨン・イサギーレ
9位 シルヴァン・ディリエル
10位 ヨアン・レボン
フィニッシュ地点
1位 ファビアン・カンチェラーラ 7’38”
2位 ユルゲン・ルーランズ +01”
3位 ルーク・ダーブリッジ +02”
4位 マルティン・エルミガー +06”
5位 ヨン・イサギーレ
6位 ティム・ウェレンス +07”
7位 ヨアン・レボン +09”
8位 シルヴァン・ディリエル
9位 ゴルカ・イサギーレ +10”
10位 ウィルコ・ケルデルマン
1位 ファビアン・カンチェラーラ 7’38”
2位 ユルゲン・ルーランズ +01”
3位 ルーク・ダーブリッジ +02”
4位 マルティン・エルミガー +06”
5位 ヨン・イサギーレ
6位 ティム・ウェレンス +07”
7位 ヨアン・レボン +09”
8位 シルヴァン・ディリエル
9位 ゴルカ・イサギーレ +10”
10位 ウィルコ・ケルデルマン
ツール・ド・スイス2016第1ステージ結果
1位 ファビアン・カンチェラーラ（スイス、トレック・セガフレード） 7’38”
2位 ユルゲン・ルーランズ（ベルギー、ロット・ソウダル） +01”
3位 ルーク・ダーブリッジ（オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ） +02”
4位 マルティン・エルミガー（スイス、IAMサイクリング） +06”
5位 ヨン・イサギーレ（スペイン、モビスター）
6位 ティム・ウェレンス（ベルギー、ロット・ソウダル） +07”
7位 ヨアン・レボン（フランス、FDJ） +09”
8位 シルヴァン・ディリエル（スイス、BMCレーシング）
9位 ゴルカ・イサギーレ（スペイン、モビスター） +10”
10位 ウィルコ・ケルデルマン（オランダ、ロットNLユンボ）
14位 ゲラント・トーマス（イギリス、チームスカイ） +12”
34位 ロベルト・ヘーシンク（オランダ、ロットNLユンボ） +22”
45位 アンドリュー・タランスキー（アメリカ、キャノンデール） +26”
53位 ティージェイ・ヴァンガーデレン（アメリカ、BMCレーシング） +28”
64位 サイモン・スピラック（スロベニア、カチューシャ） +31”
82位 ジャンクリストフ・ペロー（フランス、AG2Rラモンディアール） +35”
93位 ワレン・バーギル（フランス、ジャイアント・アルペシン） +37”
98位 ルイ・コスタ（ポルトガル、ランプレ・メリダ） +38”
134位 新城幸也（日本、ランプレ・メリダ） +49”
個人総合成績
1位 ファビアン・カンチェラーラ（スイス、トレック・セガフレード） 7’38”
2位 ユルゲン・ルーランズ（ベルギー、ロット・ソウダル） +01”
3位 ルーク・ダーブリッジ（オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ） +02”
4位 マルティン・エルミガー（スイス、IAMサイクリング） +06”
5位 ヨン・イサギーレ（スペイン、モビスター）
6位 ティム・ウェレンス（ベルギー、ロット・ソウダル） +07”
7位 ヨアン・レボン（フランス、FDJ） +09”
8位 シルヴァン・ディリエル（スイス、BMCレーシング）
9位 ゴルカ・イサギーレ（スペイン、モビスター） +10”
10位 ウィルコ・ケルデルマン（オランダ、ロットNLユンボ）
ポイント賞
1位 ファビアン・カンチェラーラ（スイス、トレック・セガフレード）
スイスライダー賞
1位 ファビアン・カンチェラーラ（スイス、トレック・セガフレード）
チーム総合成績
1位 ロット・ソウダル
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
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