2016/04/25(月) - 19:32
トルコでツアー・オブ・ターキーが開幕し、逃げグループから抜け出したプリジミスラウ・ニエミエツがおよそ40kmに渡る独走勝利。ランプレ・メリダが大会連覇に向けて好発進した。
荘厳なモスク前を通過していく photo:Tour of Turkey/Brian Hodes
ゴール前の登坂を駆け上がるプリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ランプレ・メリダ) photo:Tour of Turkey/Brian Hodes
およそ40kmにわたる独走を成功させたプリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ランプレ・メリダ) photo:Tour of Turkey/Brian Hodes
ツアー・オブ・ターキー表彰台。プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ランプレ・メリダ)が中央に立つ photo:Tour of Turkey/Brian Hodes4月24日、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュと時を同じくしてツアー・オブ・ターキー(UCI2.HC)がトルコの首都イスタンブールで開幕した。
スタート地点はボスポラス海峡を隔ててヨーロッパ側にある歴史あるベシクタシュ地区。現地時間11時40分にスタートを切った選手たちはボアズィチ大橋を渡ってアジア側に入ったが、その先で多くの選手が絡む落車が発生してしまう。
ステージ優勝候補であるカルロス・バルベロ(スペイン、カハルーラル)や小石祐馬(NIPPOヴィーニファンティーニ)らが絡んだこの落車によって、レースは17kmに渡ってニュートラルが適用される事態に。幸い小石は骨折など大きな怪我を負うことはなかったが、チームメイトのニコラス・マリーニ(イタリア)と共にレースをリタイアしている。
残り113km地点から仕切り直しのスタートフラッグが振られると、プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ランプレ・メリダ)、レミ・ディグレゴリオ(フランス、デルコ・マルセイユ・プロヴァンスKTM)、ホセ・ゴンサルべ(スペイン、カハルーラル)ら4名の逃げグループが出来上がる。ディグレゴリオは唯一の山岳ポイントを先頭通過し山岳賞を獲得した。
すると残り90km地点で後方からアダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・ソウダル)とルイス・マス(スペイン、カハルーラル)が合流し、先頭は5名に。スプリント勝負を狙うサウスイースト・ベネズエラが牽く集団に対して2分差でゴールまでの距離を減らしていった。
メイン集団の足音が近づく逃げグループ内では、ニエミエツが残り40km地点からアタックし単独逃げを決断。他の逃げメンバーはニエミエツを追うことなく集団に戻った。
集団に飲み込まれると思われたニエミエツだが、ギアを上げて再び集団との差を広げていく。脱落した逃げメンバーを捉えた集団が追走の手を緩めたことも手伝ったため、ギャップは残り13kmで2分40秒とニエミエツ有利に運んでいく。
ゴール勝負を狙っていたサウスイーストがフルメンバーで追走し、CCCスプランディポルコウィチェやロット・ソウダルも牽引に加わり急速にタイム差を削り取ったものの、ペースを崩さないニエミエツは遥か先。残り1.5kmから始まる登りでは逃げに加わっていたゴンサルべが強烈なアタックで追走を試みたが届かず、36歳ニエミエツが驚きの独走勝利を挙げてみせた。
ニエミエツは「今日はスプリンター向けのステージだったのでアタックでレースをかき回したいと思っていた。上手くいくか分からなかったけれど、2014年以来の勝利を手にすることができてとても嬉しい。本当にキツイレースだったけれど、残り8kmで1分40秒のリードを持っていたので勝利を信じることができていた。単独で抜け出した時も、これはチャンスがあると思っていたんだ」とコメント。クリスチャン・デュラセック(クロアチア)の2連覇を狙うランプレ・メリダにとっては最高のスタートとなった。
またこの日、石橋学は43秒遅れの71位、窪木一茂は1分5秒遅れの81位でフィニッシュ。窪木は「スタッキオッティを前方10番目以内に引き上げて、僕は離脱した。追い風ではなかったが、60km/hは出ていたと思う。欲を言えば、あと1分維持できればもっともっと良かったのにと思う」とチームのレポートに綴っている。
レースを終えた選手たちは夜に空路でイスタンブールからカッパドキアへと移動。翌第2ステージは郊外の山岳コースを4周半ループするもので、最後は5周目の山頂へとフィニッシュする154.1km。総合優勝に向けた争いが活性化するはずだ。
ツアー・オブ・ターキー2016第1ステージ結果
個人総合成績
山岳賞
1位 レミ・ディグレゴリオ(フランス、デルコ・マルセイユ・プロヴァンスKTM)
スプリント賞
1位 プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ランプレ・メリダ)
ビューティー・オブ・ターキー賞
1位 ルイス・マス(スペイン、カハルーラル)
text:So.Isobe
photo:Tour of Turkey/Brian Hodes
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スタート地点はボスポラス海峡を隔ててヨーロッパ側にある歴史あるベシクタシュ地区。現地時間11時40分にスタートを切った選手たちはボアズィチ大橋を渡ってアジア側に入ったが、その先で多くの選手が絡む落車が発生してしまう。
ステージ優勝候補であるカルロス・バルベロ(スペイン、カハルーラル)や小石祐馬(NIPPOヴィーニファンティーニ)らが絡んだこの落車によって、レースは17kmに渡ってニュートラルが適用される事態に。幸い小石は骨折など大きな怪我を負うことはなかったが、チームメイトのニコラス・マリーニ(イタリア)と共にレースをリタイアしている。
残り113km地点から仕切り直しのスタートフラッグが振られると、プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ランプレ・メリダ)、レミ・ディグレゴリオ(フランス、デルコ・マルセイユ・プロヴァンスKTM)、ホセ・ゴンサルべ(スペイン、カハルーラル)ら4名の逃げグループが出来上がる。ディグレゴリオは唯一の山岳ポイントを先頭通過し山岳賞を獲得した。
すると残り90km地点で後方からアダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・ソウダル)とルイス・マス(スペイン、カハルーラル)が合流し、先頭は5名に。スプリント勝負を狙うサウスイースト・ベネズエラが牽く集団に対して2分差でゴールまでの距離を減らしていった。
メイン集団の足音が近づく逃げグループ内では、ニエミエツが残り40km地点からアタックし単独逃げを決断。他の逃げメンバーはニエミエツを追うことなく集団に戻った。
集団に飲み込まれると思われたニエミエツだが、ギアを上げて再び集団との差を広げていく。脱落した逃げメンバーを捉えた集団が追走の手を緩めたことも手伝ったため、ギャップは残り13kmで2分40秒とニエミエツ有利に運んでいく。
ゴール勝負を狙っていたサウスイーストがフルメンバーで追走し、CCCスプランディポルコウィチェやロット・ソウダルも牽引に加わり急速にタイム差を削り取ったものの、ペースを崩さないニエミエツは遥か先。残り1.5kmから始まる登りでは逃げに加わっていたゴンサルべが強烈なアタックで追走を試みたが届かず、36歳ニエミエツが驚きの独走勝利を挙げてみせた。
ニエミエツは「今日はスプリンター向けのステージだったのでアタックでレースをかき回したいと思っていた。上手くいくか分からなかったけれど、2014年以来の勝利を手にすることができてとても嬉しい。本当にキツイレースだったけれど、残り8kmで1分40秒のリードを持っていたので勝利を信じることができていた。単独で抜け出した時も、これはチャンスがあると思っていたんだ」とコメント。クリスチャン・デュラセック(クロアチア)の2連覇を狙うランプレ・メリダにとっては最高のスタートとなった。
またこの日、石橋学は43秒遅れの71位、窪木一茂は1分5秒遅れの81位でフィニッシュ。窪木は「スタッキオッティを前方10番目以内に引き上げて、僕は離脱した。追い風ではなかったが、60km/hは出ていたと思う。欲を言えば、あと1分維持できればもっともっと良かったのにと思う」とチームのレポートに綴っている。
レースを終えた選手たちは夜に空路でイスタンブールからカッパドキアへと移動。翌第2ステージは郊外の山岳コースを4周半ループするもので、最後は5周目の山頂へとフィニッシュする154.1km。総合優勝に向けた争いが活性化するはずだ。
ツアー・オブ・ターキー2016第1ステージ結果
1位 プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ランプレ・メリダ)
2位 ホセ・ゴンサルべ(ポルトガル、カハルーラル)
3位 マルコ・ザノッティ(イタリア、パークホテル・ファルケンブルク)
4位 マウロ・フィネット(イタリア、ユニユーロ・ウィリエール)
5位 マッテーオ・マルチェッリ(イタリア、ユニユーロ・ウィリエール)
6位 グルゼゴシュ・ステプニアック(ポーランド、CCCスプランディポルコウィチェ)
7位 マヌエル・ベレッティ(イタリア、サウスイースト・ベネズエラ)
8位 クエンティン・パシェ(フランス、デルコ・マルセイユ・プロヴァンスKTM)
9位 ダニエーレ・コッリ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)
10位 ペッロ・ビルバオ(スペイン、カハルーラル)
71位 石橋学(NIPPOヴィーニファンティーニ)
81位 窪木一茂(NIPPOヴィーニファンティーニ)
DNF 小石祐馬(NIPPOヴィーニファンティーニ)
2位 ホセ・ゴンサルべ(ポルトガル、カハルーラル)
3位 マルコ・ザノッティ(イタリア、パークホテル・ファルケンブルク)
4位 マウロ・フィネット(イタリア、ユニユーロ・ウィリエール)
5位 マッテーオ・マルチェッリ(イタリア、ユニユーロ・ウィリエール)
6位 グルゼゴシュ・ステプニアック(ポーランド、CCCスプランディポルコウィチェ)
7位 マヌエル・ベレッティ(イタリア、サウスイースト・ベネズエラ)
8位 クエンティン・パシェ(フランス、デルコ・マルセイユ・プロヴァンスKTM)
9位 ダニエーレ・コッリ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)
10位 ペッロ・ビルバオ(スペイン、カハルーラル)
71位 石橋学(NIPPOヴィーニファンティーニ)
81位 窪木一茂(NIPPOヴィーニファンティーニ)
DNF 小石祐馬(NIPPOヴィーニファンティーニ)
3h10’18”
+11”
+16”
+43"
+1'05"
+11”
+16”
+43"
+1'05"
個人総合成績
1位 プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ランプレ・メリダ)
2位 ホセ・ゴンサルべ(ポルトガル、カハルーラル)
3位 マルコ・ザノッティ(イタリア、パークホテル・ファルケンブルク)
4位 マウロ・フィネット(イタリア、ユニユーロ・ウィリエール)
5位 マッテーオ・マルチェッリ(イタリア、ユニユーロ・ウィリエール)
6位 グルゼゴシュ・ステプニアック(ポーランド、CCCスプランディポルコウィチェ)
7位 マヌエル・ベレッティ(イタリア、サウスイースト・ベネズエラ)
8位 クエンティン・パシェ(フランス、デルコ・マルセイユ・プロヴァンスKTM)
9位 ダニエーレ・コッリ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)
10位 ペッロ・ビルバオ(スペイン、カハルーラル)
71位 石橋学(NIPPOヴィーニファンティーニ)
81位 窪木一茂(NIPPOヴィーニファンティーニ)
2位 ホセ・ゴンサルべ(ポルトガル、カハルーラル)
3位 マルコ・ザノッティ(イタリア、パークホテル・ファルケンブルク)
4位 マウロ・フィネット(イタリア、ユニユーロ・ウィリエール)
5位 マッテーオ・マルチェッリ(イタリア、ユニユーロ・ウィリエール)
6位 グルゼゴシュ・ステプニアック(ポーランド、CCCスプランディポルコウィチェ)
7位 マヌエル・ベレッティ(イタリア、サウスイースト・ベネズエラ)
8位 クエンティン・パシェ(フランス、デルコ・マルセイユ・プロヴァンスKTM)
9位 ダニエーレ・コッリ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)
10位 ペッロ・ビルバオ(スペイン、カハルーラル)
71位 石橋学(NIPPOヴィーニファンティーニ)
81位 窪木一茂(NIPPOヴィーニファンティーニ)
3h10’18”
+11”
+16”
+43"
+1'05"
+11”
+16”
+43"
+1'05"
山岳賞
1位 レミ・ディグレゴリオ(フランス、デルコ・マルセイユ・プロヴァンスKTM)
スプリント賞
1位 プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ランプレ・メリダ)
ビューティー・オブ・ターキー賞
1位 ルイス・マス(スペイン、カハルーラル)
text:So.Isobe
photo:Tour of Turkey/Brian Hodes
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