2016/04/17(日) - 08:53
シマノMTBコンポーネントのサードグレード「SLX」が、2012年以来となるフルモデルチェンジを果たした。M7000系という型番が与えられた新型は、XTRとXTに続いてリアが11速化し、上位グレードのテクノロジーを取り入れ更なる高性能化が図られている。
シマノ M7000系SLX (c)シマノ
一昨年のXTR、そして昨年のXTに引き続き、シマノMTBコンポーネントのサードグレード「SLX」がフルモデルチェンジを果たした。新型となるM7000系SLXの製品コンセプトは「新たなオフロードを切り開くコンポーネント」。シマノが提唱する「Rider tuned」コンセプトを導入することで、XCレースやDHエンデューロ、トレイルライディング、ツーリングまで幅広いライディングスタイルに対応している。
新型SLXの最も大きな変更点は、リアが11速化したことと、フロントシングルのクランクセットが登場したこと。トリプル仕様も引き続きラインアップされるが、こちらはリア10段変速のままとなる。また、下位グレードDEOREとの差別化も図られているという。ルックス面では、様々なバイクにマッチしやすいブラックをメインとした仕上げを採用。国内発売開始は2015年7月の予定だ。それでは、以下に各パーツの詳細を紹介していこう。
FC-M7000、CS-M7000
シマノ FC-M7000-11-2 (c)シマノ
シマノ FC-M7000-11-1 (c)シマノ
シマノ FC-M7000-10-3 (c)シマノ
クランクセット「FC-M7000」は、チェーンリングボルトの雌ねじをアームに設けた、上位グレードと共通の4アームデザインにより、軽量化と高剛性化を実現している（トリプルを除く）。トレンドのシングル（1x11）がラインアップに追加され、ダブル（2x11）、トリプル（3x10）と用途・脚力別に3タイプから選択できるようになった。いずれの仕様もクランク長は170mmと175mmの2種類が用意される。
シマノ CS-M7000 (c)シマノ
シマノ CS-M7000 シングル用の「FC-M7000-11-1」はクランクアームとチェーンリングが個別に販売される。シングル用チェーンリング「SM-CRM70」は、八角形断面の歯とシンプルな形状の歯を交互に配置した新たな歯先設計「Dynamic Chain Engagement」を採用し、従来品に対してチェーン保持力を150％向上させている。歯数は30、32、34Tという3種類だ。
ダブル用の「FC-M7000-11-2」は38-28T、36-26T、34-24Tという3種類の歯数構成を用意。なお、フレームリアエンドの拡張に合わせて、ダブル用にはチェーンラインが48.8mm、51.8mmとなる2種類、シングル用にはチェーンラインが50mm、53mmとなる2種類をラインアップしている。
組み合わせる11速用スプロケット「CS-M7000」は、11-40Tと11-42Tという2種類の歯数構成を用意。チェーンはロード用の105グレードと共通の「CN-HG601-11」が標準となる。
トリプル用クランク「FC-M7000-10-3」は10速専用設計で、歯数構成は40-30-22Tの1種類だ。
RD-M7000、FD-7000、SL-M7000
シマノ RD-M7000-11-GS (c)シマノ
リアディレーラー「RD-M7000」は、XTの基本設計をそのままに、素材の変更などによってより手ごろな価格を実現した。チェーンのバタつきを防止するスタビライザーは、変速動作の軽さとチェーンのバタつき具合のバランスを、ワンボルトで調整可能な「SHADOW RD +」とされている。11速用の「RD-M7000-11」はGS仕様で、対応するスプロケットの最大歯数は、シングルの場合が46T、ダブルの場合が42Tだ。
10速用の「RD-M7000-10」はSGS仕様とされている。
シマノ FD-M7025-11-D (c)シマノ
シマノ FD-M7025-11-E (c)シマノ
シマノ FD-M7020-11-D (c)シマノ
シマノ FD-M7020-11-E (c)シマノ
フロントディレイラー「FD-M7000」は、サイドスイング、トップスイング、ダウンスイングの3種類の動作パターンと、様々なマウントに対応するラインアップを用意。様々なフレームに取付でき、上位グレードよりも手軽に11速化することが可能だ。
シマノ SL-M7000-11 (c)シマノ
シマノ SL-M7000-11-IR (c)シマノ
シフター「SL-M7000」は、レバー形状の再設計と低摩擦ワイヤー「OPTISLICK」の採用により、更に軽い操作感を実現。従来モデルと比較して、リアのシフト操作に必要な力は、11速仕様で20％、10速仕様で10％減少している。11速仕様と10速仕様それぞれで、バンド、I-spec B-typeとI-spec IIという3種類のクランプタイプをラインアップ。I-spec II及びB-typeタイプを使用すれば、ドロッパーシートポストや、サスペンションロックアウトのシフターなどによって混雑しがちなハンドル周りをクリーンにセットアップできる。
BL-M7000、BR-M7000、SM-RT70
シマノ BL-M7000 (c)シマノ
SL-M7000-11とBL-M7000の組み合わせ
シマノ BR-M7000 (c)シマノ
シマノ BR-M7000（フロント）
シマノ SM-RT70（180mm） (c)シマノ
シマノ BR-M7000（リア）
ブレーキシステムは、制動力の向上に加え、高級感にこだわった仕上げも特徴である。ブレーキレバー「BL-M7000」は、SLXグレードとしては初めてワンピース構造のレバーを採用。キャリパー「BR-M7000」は、断熱構造を見直したパッドにより、安定性が向上している。ディスクローター「SM-RT70」は、取り付け部分の素材を鉄からアルミに変更することで軽量化を図っており、サイズは160mm、180mm、203mmの3種類をラインアップ。
シマノM7000系SLX 価格表
シマノ HB-M7010 (c)シマノ
シマノ FH-M7010-B (c)シマノシングル用クランクアーム FC-M7000-11-1（チェーンリング別売）
クランク長：170mm、175mm
チェーンライン：50mm、53mm
価格（税抜）：9,118円（チェーンライン50mm）、9,458円（チェーンライン53mm）
シングル用チェーンリング SM-CRM70
歯数：30T、32T、34T
価格：3,076円（税抜）
ダブル用クランクセット FC-M7000-11-2
歯数：38-28T、36-26T、34-24T
クランク長：170mm、175mm
チェーンライン：48.8mm、51.8mm（38-28Tは48.8mmのみ）
価格：12,219円（チェーンライン48.8mm）、12,557円（チェーンライン51.8mm）
トリプル用クランクセット FC-M7000-10-3
歯数：38-28T、36-26T、34-24T
クランク長：170mm、175mm
チェーンライン：50mm
価格：12,219円（税抜）
カセットスプロケット CS-M7000
歯数：11-40T、11-42T（シングル用）
価格：7,052円（税抜）
シングル/ダブル用リアディレーラー RD-M8000-11-GS
価格：6,685円（税抜）
トリプル用リアディレーラー RD-M8000-10-SGS
価格：6,065円（税抜）
ダブル用フロントディレーラー FD-M7020、M7025
価格：2,575～2,905円（税抜）
トリプル用フロントディレーラー FD-M7000、M7005
価格：2,575～2,905円（税抜）
11速用シフトレバー SL-M7000-11、SL-M7000-11-I（11速用）
価格（税抜）：6,858円（バンド）、6,655円（I-spec）
10速用シフトレバー SL-M7000-10、SL-M7000-10-I
価格（税抜）：6,645円（バンド）、6,442円（I-spec）
ブレーキレバー BL-M7000
価格：12,311円（税抜）
ブレーキキャリパー BR-M7000
価格：2,947～4,007円（税抜）
ディスクローター SM-RT70
サイズ/価格（税抜）：160mm/4,005円、180mm/3,018円、203mm/2,550円
フロントハブ HB-M7000、HB-M7010
ホール数：32H
サイズと価格（税抜）：
100mm/QR（M7000） 2,701円
100mm/15mmスルーアクスル（M7010） 4,783円
110mm/15mmスルーアクスル（M7010） 5,055円
リアハブ FH-M7000、FH-M7010
ホール数：32H
サイズと価格（税抜）：
135mm/QR（M7000） 4,017円
142mm/12mmスルーアクスル（M7010） 6,146円
148mm/12mmスルーアクスル（M7010）
シマノ M7000系SLX (c)シマノ一昨年のXTR、そして昨年のXTに引き続き、シマノMTBコンポーネントのサードグレード「SLX」がフルモデルチェンジを果たした。新型となるM7000系SLXの製品コンセプトは「新たなオフロードを切り開くコンポーネント」。シマノが提唱する「Rider tuned」コンセプトを導入することで、XCレースやDHエンデューロ、トレイルライディング、ツーリングまで幅広いライディングスタイルに対応している。
新型SLXの最も大きな変更点は、リアが11速化したことと、フロントシングルのクランクセットが登場したこと。トリプル仕様も引き続きラインアップされるが、こちらはリア10段変速のままとなる。また、下位グレードDEOREとの差別化も図られているという。ルックス面では、様々なバイクにマッチしやすいブラックをメインとした仕上げを採用。国内発売開始は2015年7月の予定だ。それでは、以下に各パーツの詳細を紹介していこう。
FC-M7000、CS-M7000
シマノ FC-M7000-11-2 (c)シマノシマノ FC-M7000-11-1 (c)シマノシマノ FC-M7000-10-3 (c)シマノクランクセット「FC-M7000」は、チェーンリングボルトの雌ねじをアームに設けた、上位グレードと共通の4アームデザインにより、軽量化と高剛性化を実現している（トリプルを除く）。トレンドのシングル（1x11）がラインアップに追加され、ダブル（2x11）、トリプル（3x10）と用途・脚力別に3タイプから選択できるようになった。いずれの仕様もクランク長は170mmと175mmの2種類が用意される。
シマノ CS-M7000 (c)シマノシマノ CS-M7000 シングル用の「FC-M7000-11-1」はクランクアームとチェーンリングが個別に販売される。シングル用チェーンリング「SM-CRM70」は、八角形断面の歯とシンプルな形状の歯を交互に配置した新たな歯先設計「Dynamic Chain Engagement」を採用し、従来品に対してチェーン保持力を150％向上させている。歯数は30、32、34Tという3種類だ。ダブル用の「FC-M7000-11-2」は38-28T、36-26T、34-24Tという3種類の歯数構成を用意。なお、フレームリアエンドの拡張に合わせて、ダブル用にはチェーンラインが48.8mm、51.8mmとなる2種類、シングル用にはチェーンラインが50mm、53mmとなる2種類をラインアップしている。
組み合わせる11速用スプロケット「CS-M7000」は、11-40Tと11-42Tという2種類の歯数構成を用意。チェーンはロード用の105グレードと共通の「CN-HG601-11」が標準となる。
トリプル用クランク「FC-M7000-10-3」は10速専用設計で、歯数構成は40-30-22Tの1種類だ。
RD-M7000、FD-7000、SL-M7000
シマノ RD-M7000-11-GS (c)シマノリアディレーラー「RD-M7000」は、XTの基本設計をそのままに、素材の変更などによってより手ごろな価格を実現した。チェーンのバタつきを防止するスタビライザーは、変速動作の軽さとチェーンのバタつき具合のバランスを、ワンボルトで調整可能な「SHADOW RD +」とされている。11速用の「RD-M7000-11」はGS仕様で、対応するスプロケットの最大歯数は、シングルの場合が46T、ダブルの場合が42Tだ。
10速用の「RD-M7000-10」はSGS仕様とされている。
シマノ FD-M7025-11-D (c)シマノシマノ FD-M7025-11-E (c)シマノシマノ FD-M7020-11-D (c)シマノシマノ FD-M7020-11-E (c)シマノフロントディレイラー「FD-M7000」は、サイドスイング、トップスイング、ダウンスイングの3種類の動作パターンと、様々なマウントに対応するラインアップを用意。様々なフレームに取付でき、上位グレードよりも手軽に11速化することが可能だ。
シマノ SL-M7000-11 (c)シマノシマノ SL-M7000-11-IR (c)シマノシフター「SL-M7000」は、レバー形状の再設計と低摩擦ワイヤー「OPTISLICK」の採用により、更に軽い操作感を実現。従来モデルと比較して、リアのシフト操作に必要な力は、11速仕様で20％、10速仕様で10％減少している。11速仕様と10速仕様それぞれで、バンド、I-spec B-typeとI-spec IIという3種類のクランプタイプをラインアップ。I-spec II及びB-typeタイプを使用すれば、ドロッパーシートポストや、サスペンションロックアウトのシフターなどによって混雑しがちなハンドル周りをクリーンにセットアップできる。
BL-M7000、BR-M7000、SM-RT70
シマノ BL-M7000 (c)シマノSL-M7000-11とBL-M7000の組み合わせ シマノ BR-M7000 (c)シマノシマノ BR-M7000（フロント） シマノ SM-RT70（180mm） (c)シマノシマノ BR-M7000（リア） ブレーキシステムは、制動力の向上に加え、高級感にこだわった仕上げも特徴である。ブレーキレバー「BL-M7000」は、SLXグレードとしては初めてワンピース構造のレバーを採用。キャリパー「BR-M7000」は、断熱構造を見直したパッドにより、安定性が向上している。ディスクローター「SM-RT70」は、取り付け部分の素材を鉄からアルミに変更することで軽量化を図っており、サイズは160mm、180mm、203mmの3種類をラインアップ。
シマノM7000系SLX 価格表
シマノ HB-M7010 (c)シマノシマノ FH-M7010-B (c)シマノシングル用クランクアーム FC-M7000-11-1（チェーンリング別売）クランク長：170mm、175mm
チェーンライン：50mm、53mm
価格（税抜）：9,118円（チェーンライン50mm）、9,458円（チェーンライン53mm）
シングル用チェーンリング SM-CRM70
歯数：30T、32T、34T
価格：3,076円（税抜）
ダブル用クランクセット FC-M7000-11-2
歯数：38-28T、36-26T、34-24T
クランク長：170mm、175mm
チェーンライン：48.8mm、51.8mm（38-28Tは48.8mmのみ）
価格：12,219円（チェーンライン48.8mm）、12,557円（チェーンライン51.8mm）
トリプル用クランクセット FC-M7000-10-3
歯数：38-28T、36-26T、34-24T
クランク長：170mm、175mm
チェーンライン：50mm
価格：12,219円（税抜）
カセットスプロケット CS-M7000
歯数：11-40T、11-42T（シングル用）
価格：7,052円（税抜）
シングル/ダブル用リアディレーラー RD-M8000-11-GS
価格：6,685円（税抜）
トリプル用リアディレーラー RD-M8000-10-SGS
価格：6,065円（税抜）
ダブル用フロントディレーラー FD-M7020、M7025
価格：2,575～2,905円（税抜）
トリプル用フロントディレーラー FD-M7000、M7005
価格：2,575～2,905円（税抜）
11速用シフトレバー SL-M7000-11、SL-M7000-11-I（11速用）
価格（税抜）：6,858円（バンド）、6,655円（I-spec）
10速用シフトレバー SL-M7000-10、SL-M7000-10-I
価格（税抜）：6,645円（バンド）、6,442円（I-spec）
ブレーキレバー BL-M7000
価格：12,311円（税抜）
ブレーキキャリパー BR-M7000
価格：2,947～4,007円（税抜）
ディスクローター SM-RT70
サイズ/価格（税抜）：160mm/4,005円、180mm/3,018円、203mm/2,550円
フロントハブ HB-M7000、HB-M7010
ホール数：32H
サイズと価格（税抜）：
100mm/QR（M7000） 2,701円
100mm/15mmスルーアクスル（M7010） 4,783円
110mm/15mmスルーアクスル（M7010） 5,055円
リアハブ FH-M7000、FH-M7010
ホール数：32H
サイズと価格（税抜）：
135mm/QR（M7000） 4,017円
142mm/12mmスルーアクスル（M7010） 6,146円
148mm/12mmスルーアクスル（M7010）
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