2016/03/07(月) - 15:17
3月6日(日)より5日間の日程で開催されるツール・ド・台湾が開幕。首都台北を駆け巡る83.2kmで争われた第1ステージは、序盤に形成された先頭集団が逃げ切り、ウィリアム・クラーク(ドラパック)が優勝。5位に入った小石祐馬がアジアンライダー賞でトップに立っている。
2年連続のツール・ド・台湾参加となる宇都宮ブリッツェン photo:Aaron Lee/TOUR DE TAIWAN
チーム右京も昨年に続くツール・ド・台湾参加となる photo:Aaron Lee/TOUR DE TAIWAN
台北101の麓が発着点の第1ステージ photo:Aaron Lee/TOUR DE TAIWAN
台北市街地に設けられた特設コースには多くの観客が詰めかけた photo:Aaron Lee/TOUR DE TAIWAN
11名の強力な逃げ集団 photo:Aaron Lee/TOUR DE TAIWAN
3回中2回のスプリントポイントを先頭で通過したカルロス・アルザテ(コロンビア、ユナイテッドヘルスケア)が総合リーダージャージを獲得することに photo:Aaron Lee/TOUR DE TAIWAN
複数のチームがメイン集団を牽引したものの、先頭との差は縮められず photo:Aaron Lee/TOUR DE TAIWAN台湾全土を舞台に争われるステージレースがツール・ド・台湾(UCI2.1)。ここ数年は台北自転車ショーに合わせて開催されるのが通例だ。UCIレースとして12回目となる今年は、昨年よりも2週間ほど早い時期の開催となっている。ステージ数は5つと変わらないものの、登りの比率が増えた印象だ。
今大会には世界各国から20チーム・100名のライダーがエントリー。日本勢としてはNIPPOヴィーニファンティーニ(山本元喜、石橋、小石、マリーニ、ジリオーリ)、宇都宮ブリッツェン(大久保、鈴木譲、増田、阿部、堀)やチーム右京(平井、住吉、グアルディオラ、プジョル、プラデス)が出場する。
第1ステージは台北中心街を駆け巡るクリテリウム。台北101の麓を発着点とし、メインストリートを往復する1周10.4kmの折り返しコースは昨年と同様ながら、周回数が増え、8周/83.2kmで争われた。
スタート直後からハイペースとなったレースは、アタックの応酬のあと、2周目に設定されたスプリントポイントを前に6名が飛び出すも、すぐさまメイン集団に吸収される。すると今度はカルロス・アルザテ(コロンビア、ユナイテッドヘルスケア)のアタックをきっかけに、11名がメイン集団を飛び出す。この中には、ベルギークラシックを終えたばかりの小石祐馬(NIPPOヴィーニファンティーニ)の姿も。
3つのプロコンチネンタルチームを始めとした主要チームのメンバーを含むことに加え、全参加人数に対して11名と逃げ集団が大きなことから、先頭11名はメイン集団を大きく引き離すことに成功する。順調にローテーションを回す小石らは、短距離かつ平坦コースながらも、最大3分20秒ものタイム差を得てフィニッシュへの距離を減らしていく。
一方のメイン集団はチーム右京やJLTコンドール、パークホテル・ファルケンベルグなど複数のチームが集団を牽引し、先頭11名の吸収を試みるも、タイム差は思うように縮まらず。勝負はパンクで離脱したイヴァン・サンタロミータ(イタリア、スカイダイブ・ドバイ)を除く先頭10名に絞られた。
逃げ切りを確定させた先頭10名でスピードをみせたのは、ウィリアム・クラーク(ドラパック、オーストラリア)。ステージレースのプロローグを得意とするスピードマンが真価を発揮し、ツール・ド・台湾の開幕ステージを制した。
2位にはカルロス・アルザテ(コロンビア、ユナイテッドヘルスケア)が入り、2回スプリントポイントを先頭で通過したボーナスタイムで総合リーダーに。5位でフィニッシュした小石祐馬(NIPPOヴィーニファンティーニ)はアジアンライダー賞のリーダージャージを獲得している。
翌日の第2ステージは、細やかなアップダウンの連続や、2級山岳と3級山岳が1つずつ登場する116.3kmで争われる。
逃げ集団のスプリントを制したのはウィリアム・クラーク(オーストラリア、ドラパック) photo:Aaron Lee/TOUR DE TAIWAN
開幕ステージを制したウィリアム・クラーク(オーストラリア、ドラパック) photo:Aaron Lee/TOUR DE TAIWAN
アジアンライダーの表彰を受ける小石祐馬(日本、NIPPOヴィー二ファンティーニ) photo:Aaron Lee/TOUR DE TAIWAN
ツール・ド・台湾2016第1ステージ結果
個人総合成績
ポイント賞
カルロス・アルザテ(コロンビア、ユナイテッドヘルスケア)
アジアンライダー賞
小石祐馬(日本、NIPPOヴィー二ファンティーニ)
チーム総合成績
チーム・イルミネイト
text:Yuya.Yamamoto
photo:Aaron Lee/TOUR DE TAIWAN
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今大会には世界各国から20チーム・100名のライダーがエントリー。日本勢としてはNIPPOヴィーニファンティーニ(山本元喜、石橋、小石、マリーニ、ジリオーリ)、宇都宮ブリッツェン(大久保、鈴木譲、増田、阿部、堀)やチーム右京(平井、住吉、グアルディオラ、プジョル、プラデス)が出場する。
第1ステージは台北中心街を駆け巡るクリテリウム。台北101の麓を発着点とし、メインストリートを往復する1周10.4kmの折り返しコースは昨年と同様ながら、周回数が増え、8周/83.2kmで争われた。
スタート直後からハイペースとなったレースは、アタックの応酬のあと、2周目に設定されたスプリントポイントを前に6名が飛び出すも、すぐさまメイン集団に吸収される。すると今度はカルロス・アルザテ(コロンビア、ユナイテッドヘルスケア)のアタックをきっかけに、11名がメイン集団を飛び出す。この中には、ベルギークラシックを終えたばかりの小石祐馬(NIPPOヴィーニファンティーニ)の姿も。
3つのプロコンチネンタルチームを始めとした主要チームのメンバーを含むことに加え、全参加人数に対して11名と逃げ集団が大きなことから、先頭11名はメイン集団を大きく引き離すことに成功する。順調にローテーションを回す小石らは、短距離かつ平坦コースながらも、最大3分20秒ものタイム差を得てフィニッシュへの距離を減らしていく。
一方のメイン集団はチーム右京やJLTコンドール、パークホテル・ファルケンベルグなど複数のチームが集団を牽引し、先頭11名の吸収を試みるも、タイム差は思うように縮まらず。勝負はパンクで離脱したイヴァン・サンタロミータ(イタリア、スカイダイブ・ドバイ)を除く先頭10名に絞られた。
逃げ切りを確定させた先頭10名でスピードをみせたのは、ウィリアム・クラーク(ドラパック、オーストラリア)。ステージレースのプロローグを得意とするスピードマンが真価を発揮し、ツール・ド・台湾の開幕ステージを制した。
2位にはカルロス・アルザテ(コロンビア、ユナイテッドヘルスケア)が入り、2回スプリントポイントを先頭で通過したボーナスタイムで総合リーダーに。5位でフィニッシュした小石祐馬(NIPPOヴィーニファンティーニ)はアジアンライダー賞のリーダージャージを獲得している。
翌日の第2ステージは、細やかなアップダウンの連続や、2級山岳と3級山岳が1つずつ登場する116.3kmで争われる。
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ツール・ド・台湾2016第1ステージ結果
1位 ウィリアム・クラーク(オーストラリア、ドラパック)
2位 カルロス・アルザテ(コロンビア、ユナイテッドヘルスケア)
3位 アレクサンダー・レイ(オーストラリア、チーム・イルミネイト)
4位 アレクサンダー・ウェッターホール(スゥエーデン、トレベルグ・ビアンキ)
5位 小石祐馬(日本、NIPPOヴィー二ファンティーニ)
6位 ケヴィン・デヨンヘ(ベルギー、シベル・セボン)
7位 コナー・ダン(アイルランド、JLTコンドール)
8位 ドミニク・リンコウ(オーストリア、リンコウ・アドヴァリックス・サイクラング)
9位 ベン・オコナー(オーストラリア、アヴァンティ)
10位 フラビオ・デルナ(メキシコ、チーム・イルミネイト)
2位 カルロス・アルザテ(コロンビア、ユナイテッドヘルスケア)
3位 アレクサンダー・レイ(オーストラリア、チーム・イルミネイト)
4位 アレクサンダー・ウェッターホール(スゥエーデン、トレベルグ・ビアンキ)
5位 小石祐馬(日本、NIPPOヴィー二ファンティーニ)
6位 ケヴィン・デヨンヘ(ベルギー、シベル・セボン)
7位 コナー・ダン(アイルランド、JLTコンドール)
8位 ドミニク・リンコウ(オーストリア、リンコウ・アドヴァリックス・サイクラング)
9位 ベン・オコナー(オーストラリア、アヴァンティ)
10位 フラビオ・デルナ(メキシコ、チーム・イルミネイト)
1h40'34"
+03"
+03"
個人総合成績
1位 カルロス・アルザテ(コロンビア、ユナイテッドヘルスケア)
2位 ウィリアム・クラーク(オーストラリア、ドラパック)
3位 アレクサンダー・レイ(オーストラリア、チーム・イルミネイト)
4位 アレクサンダー・ウェッターホール(スゥエーデン、トレベルグ・ビアンキ)
5位 ベン・オコナー(オーストラリア、アヴァンティ)
6位 小石祐馬(日本、NIPPOヴィー二ファンティーニ)
7位 ケヴィン・デヨンヘ(ベルギー、シベル・セボン)
8位 コナー・ダン(アイルランド、JLTコンドール)
9位 ドミニク・リンコウ(オーストリア、リンコウ・アドヴァリックス・サイクラング)
10位 フラビオ・デルナ(メキシコ、チーム・イルミネイト)
2位 ウィリアム・クラーク(オーストラリア、ドラパック)
3位 アレクサンダー・レイ(オーストラリア、チーム・イルミネイト)
4位 アレクサンダー・ウェッターホール(スゥエーデン、トレベルグ・ビアンキ)
5位 ベン・オコナー(オーストラリア、アヴァンティ)
6位 小石祐馬(日本、NIPPOヴィー二ファンティーニ)
7位 ケヴィン・デヨンヘ(ベルギー、シベル・セボン)
8位 コナー・ダン(アイルランド、JLTコンドール)
9位 ドミニク・リンコウ(オーストリア、リンコウ・アドヴァリックス・サイクラング)
10位 フラビオ・デルナ(メキシコ、チーム・イルミネイト)
1h40'22"
+02"
+08"
+11"
+13"
+15"
+02"
+08"
+11"
+13"
+15"
ポイント賞
カルロス・アルザテ(コロンビア、ユナイテッドヘルスケア)
アジアンライダー賞
小石祐馬(日本、NIPPOヴィー二ファンティーニ)
チーム総合成績
チーム・イルミネイト
text:Yuya.Yamamoto
photo:Aaron Lee/TOUR DE TAIWAN