10月3日(土)、ドイツで行なわれたシュパルカッセン・ミュンスターラント・ジロ(UCI1.1)は、先頭グループから飛び出したアレクセイ・サラモティンス(ラトビア、デザイナ・コッケン)が優勝。アシストに徹したスキル・シマノの日本人選手2名、別府史之と土井雪広はそれぞれ28位と88位でフィニッシュした。

独走勝利を飾ったアレクセイ・サラモティンス(ラトビア、デザイナ・コッケン)独走勝利を飾ったアレクセイ・サラモティンス(ラトビア、デザイナ・コッケン) photo:Cor Vosミルラム、チームコロンビア・HTC、サイレンス・ロット、サクソバンクのプロツアー4チームが出場した第4回シュパルカッセン・ミュンスターラント・ジロ。スキル・シマノからは別府史之と土井雪広、そしてツール・ド・フランスで一躍有名になったファンケニーロバート・ファンヒュンメル(オランダ)らが出場した。

レースはアレクセイ・サラモティンス(ラトビア、デザイナ・コッケン)やティエリー・ウポン(フランス、スキル・シマノ)を含む5名の逃げ切りが決まり、スプリンター擁するチームコロンビア・HTCとミルラムが集団を率いて追走する展開に。

表彰台、左から2位ワウテル・モル(オランダ、ヴァカンソレイユ)、優勝アレクセイ・サラモティンス(ラトビア、デザイナ・コッケン)、3位ティエリー・ウポン(フランス、スキル・シマノ)表彰台、左から2位ワウテル・モル(オランダ、ヴァカンソレイユ)、優勝アレクセイ・サラモティンス(ラトビア、デザイナ・コッケン)、3位ティエリー・ウポン(フランス、スキル・シマノ) photo:Cor Vosしかしスプリンターチームは先頭5名を捉えきれず、先頭から飛び出したサラモティンスが独走勝利。ワウテル・モル(オランダ、ヴァカンソレイユ)が2位、ウポンが3位に入った。僅か8秒遅れのメイン集団は、前年度覇者のアンドレ・グライペル(ドイツ、チームコロンビア・HTC)が格の違いを見せつけ、集団から一人抜け出したカタチでゴールしている。

優勝したサラモティンスはデンマークチームのデザイナ・コッケンに所属する27歳。この日の勝利が認められ、後日チームコロンビア・HTCへの移籍を決めた。

集団スプリント狙いのファンヒュンメルをアシストした日本人選手2名は、別府が28位、土井が88位でそれぞれゴール。ウィルス性の病気から復調しつつある土井は自身のブログの中で「調子があがっていることがわかって良かった。ラスト1キロ、ケニーのために先頭でスピードあげてレースを終えた。彼は集団スプリントで首位。ジャパンカップが楽しみだ!その前に(10月8日の)パリ〜ブールジュ!がんばります」とコメント。ジャパンカップには日本ナショナルチームの一員として出場予定だ。

レース展開はレース公式サイトより。

シュパルカッセン・ミュンスターラント・ジロ2009結果
1位 アレクセイ・サラモティンス(ラトビア、デザイナ・コッケン)4h33'40"
2位 ワウテル・モル(オランダ、ヴァカンソレイユ)+06"
3位 ティエリー・ウポン(フランス、スキル・シマノ)
4位 ディルク・ミューラー(ドイツ、ニュトリクシオン・スパルカッセ)
5位 ジャン・ゼン(フランス、パルマンス・クラス)
6位 アンドレ・グライペル(ドイツ、チームコロンビア・HTC)+08"
7位 クリストフ・ホダールト(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)+09"
8位 ファンケニーロバート・ファンヒュンメル(オランダ、スキル・シマノ)
9位 エリック・バウマン(ドイツ、ニュトリクシオン・スパルカッセ)
10位 ジャンピエール・ドルッカー(ルクセンブルク、ディフェルダンジュ)
28位 別府史之(日本、スキル・シマノ)
88位 土井雪広(日本、スキル・シマノ)+25"

text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos

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