2015/04/30(木) - 11:14
ツール・ド・ロマンディ第2ステージは50名のゴール勝負にもつれ込み、地元スイスのミハエル・アルバジーニが優勝。パンクで遅れたゲラント・トーマスは復帰できず、リーダージャージを明け渡した。
ツール・ド・ロマンディ(UCIワールドツアー)は2日目。開幕チームタイムトライアルを終え、いよいよプロトンはロマンディ名物の山岳コースへと向かって動き出した。
アプレからサン・ティミエへとヌーシャテル湖沿いに北上する第2ステージの距離は166.1km。途中にはほぼ等間隔に2級、3級、2級、2級と4つのカテゴリー山岳が並び、最後のコル・ラ・ヴ・ド・アルプ頂上から10kmのダウンヒルをこなした後にゴールが設けられている。
リーダーのゲラント・トーマス(イギリス)、ヤングライダー賞のルーク・ロウ(イギリス、チームスカイ)、山岳賞のイアン・スタナード(イギリス)、ポイント賞のエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア)と、色とりどりの各賞ジャージを着たチームスカイ勢が追いかけたのは、序盤のアタック合戦から抜け出したヨナタン・フモー(スイス、IAMサイクリング)とマキシム・ベルコフ(ロシア、カチューシャ)の2名。
最大で7分差をつけたフモーとベルコフ。2名は中間スプリントとKOMポイントを分け合いながら、風光明媚なロマンディ地方を駆け抜けていく。
後半になると最後の山岳を前にメイン集団でもペースアップが行われ、その中ではチームTT好走に貢献したスヴェイン・タフト(カナダ、オリカ・グリーンエッジ)が路肩に投げ飛ばされるほどの落車も発生する。さらに落車から再乗車したジェスパー・ハンセン(デンマーク、ティンコフ・サクソ)が急に開いたドクターカーのドアに左肩を強打してしまったものの、幸い2人とも深刻なダメージを負うこと無くレースに復帰した。
すると今度はリーダージャージのトーマスにパンクの不運が襲いかかる。すぐさまホイールを交換し、ピーター・ケノー(イギリス)と共に前を追い続けたものの、ハイペースで登りを行く集団には届かない。最終的にトーマスは4分12秒遅れでゴールしている。
逃げる2名をキャッチした集団では常にアタックが掛かり続ける不安定な状態となり、前日のチームTTでタイムを失ったロメン・バルデ(フランス、AG2Rラモンディアール)もここに加わったものの、集団は50名からバラけずに頂上を通過した。
細くテクニカルな下りではレイン・ターラマエ(エストニア)が勢い良く飛び出すが、トニ・マルティン(ドイツ、エティックス・クイックステップ)が強力に牽引する集団に対しては分が悪く、最後は集団ゴール勝負へと持ち込まれた。
ラムナス・ナヴァルダスカス(リトアニア、キャノンデール・ガーミン)の番手につけたミハエル・アルバジーニ(スイス、オリカ・グリーンエッジ)がスプリントを開始すると、ヤリンソン・パンタノ(コロンビア、IAMサイクリング)らを振り切って優勝。スイス出身のアルバジーニにとって3回目のステージ優勝を挙げた。
チームTTで0.6秒差の2位に甘んじていたオリカだが、10秒のボーナスタイムによってアルバジーニはリーダージャージを獲得し、前日の借りを返す形となった。
ツール・ド・ロマンディ2015第2ステージ結果
1位 ミハエル・アルバジーニ(スイス、オリカ・グリーンエッジ) 4h21'43"
2位 ヤリンソン・パンタノ(コロンビア、IAMサイクリング)
3位 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、エティックス・クイックステップ)
4位 ネイサン・ハース(オーストラリア、キャノンデール・ガーミン)
5位 ルイ・コスタ(ポルトガル、ランプレ・メリダ)
6位 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシング)
7位 イルヌール・ザッカリン(ロシア、カチューシャ)
8位 イヴァン・サンタロミータ(イタリア、オリカ・グリーンエッジ)
9位 ヤン・バケランツ(ベルギー、AG2Rラモンディアール)
10位 ラムナス・ナヴァルダスカス(リトアニア、キャノンデール・ガーミン)
個人総合成績
山岳賞
マキシム・ベルコフ(ロシア、カチューシャ)
ヤングライダー賞
サイモン・イェーツ(イギリス、オリカ・グリーンエッジ)
チーム総合成績
オリカ・グリーンエッジ
text:So.Isobe
photo:http:www.tourderomandie.ch
ツール・ド・ロマンディ(UCIワールドツアー)は2日目。開幕チームタイムトライアルを終え、いよいよプロトンはロマンディ名物の山岳コースへと向かって動き出した。
アプレからサン・ティミエへとヌーシャテル湖沿いに北上する第2ステージの距離は166.1km。途中にはほぼ等間隔に2級、3級、2級、2級と4つのカテゴリー山岳が並び、最後のコル・ラ・ヴ・ド・アルプ頂上から10kmのダウンヒルをこなした後にゴールが設けられている。
リーダーのゲラント・トーマス(イギリス)、ヤングライダー賞のルーク・ロウ(イギリス、チームスカイ)、山岳賞のイアン・スタナード(イギリス)、ポイント賞のエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア)と、色とりどりの各賞ジャージを着たチームスカイ勢が追いかけたのは、序盤のアタック合戦から抜け出したヨナタン・フモー(スイス、IAMサイクリング)とマキシム・ベルコフ(ロシア、カチューシャ)の2名。
最大で7分差をつけたフモーとベルコフ。2名は中間スプリントとKOMポイントを分け合いながら、風光明媚なロマンディ地方を駆け抜けていく。
後半になると最後の山岳を前にメイン集団でもペースアップが行われ、その中ではチームTT好走に貢献したスヴェイン・タフト(カナダ、オリカ・グリーンエッジ)が路肩に投げ飛ばされるほどの落車も発生する。さらに落車から再乗車したジェスパー・ハンセン(デンマーク、ティンコフ・サクソ)が急に開いたドクターカーのドアに左肩を強打してしまったものの、幸い2人とも深刻なダメージを負うこと無くレースに復帰した。
すると今度はリーダージャージのトーマスにパンクの不運が襲いかかる。すぐさまホイールを交換し、ピーター・ケノー(イギリス)と共に前を追い続けたものの、ハイペースで登りを行く集団には届かない。最終的にトーマスは4分12秒遅れでゴールしている。
逃げる2名をキャッチした集団では常にアタックが掛かり続ける不安定な状態となり、前日のチームTTでタイムを失ったロメン・バルデ(フランス、AG2Rラモンディアール)もここに加わったものの、集団は50名からバラけずに頂上を通過した。
細くテクニカルな下りではレイン・ターラマエ(エストニア)が勢い良く飛び出すが、トニ・マルティン(ドイツ、エティックス・クイックステップ)が強力に牽引する集団に対しては分が悪く、最後は集団ゴール勝負へと持ち込まれた。
ラムナス・ナヴァルダスカス(リトアニア、キャノンデール・ガーミン)の番手につけたミハエル・アルバジーニ(スイス、オリカ・グリーンエッジ)がスプリントを開始すると、ヤリンソン・パンタノ(コロンビア、IAMサイクリング)らを振り切って優勝。スイス出身のアルバジーニにとって3回目のステージ優勝を挙げた。
チームTTで0.6秒差の2位に甘んじていたオリカだが、10秒のボーナスタイムによってアルバジーニはリーダージャージを獲得し、前日の借りを返す形となった。
ツール・ド・ロマンディ2015第2ステージ結果
1位 ミハエル・アルバジーニ(スイス、オリカ・グリーンエッジ) 4h21'43"
2位 ヤリンソン・パンタノ(コロンビア、IAMサイクリング)
3位 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、エティックス・クイックステップ)
4位 ネイサン・ハース(オーストラリア、キャノンデール・ガーミン)
5位 ルイ・コスタ(ポルトガル、ランプレ・メリダ)
6位 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシング)
7位 イルヌール・ザッカリン(ロシア、カチューシャ)
8位 イヴァン・サンタロミータ(イタリア、オリカ・グリーンエッジ)
9位 ヤン・バケランツ(ベルギー、AG2Rラモンディアール)
10位 ラムナス・ナヴァルダスカス(リトアニア、キャノンデール・ガーミン)
個人総合成績
1位 ミハエル・アルバジーニ(スイス、オリカ・グリーンエッジ)
2位 イヴァン・サンタロミータ(イタリア、オリカ・グリーンエッジ)
3位 クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)
4位 サイモン・イェーツ(イギリス、オリカ・グリーンエッジ)
5位 イルヌール・ザッカリン(ロシア、カチューシャ)
6位 パヴェル・コチェトコフ(ロシア、カチューシャ)
7位 エゴール・シリン(ロシア、カチューシャ)
8位 ユーリ・トロフィモフ(ロシア、カチューシャ)
9位 サイモン・スピラック(スロベニア、カチューシャ)
10位 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、エティックス・クイックステップ)
2位 イヴァン・サンタロミータ(イタリア、オリカ・グリーンエッジ)
3位 クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)
4位 サイモン・イェーツ(イギリス、オリカ・グリーンエッジ)
5位 イルヌール・ザッカリン(ロシア、カチューシャ)
6位 パヴェル・コチェトコフ(ロシア、カチューシャ)
7位 エゴール・シリン(ロシア、カチューシャ)
8位 ユーリ・トロフィモフ(ロシア、カチューシャ)
9位 サイモン・スピラック(スロベニア、カチューシャ)
10位 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、エティックス・クイックステップ)
4h42'52"
+10"
+15"
+20"
+10"
+15"
+20"
山岳賞
マキシム・ベルコフ(ロシア、カチューシャ)
ヤングライダー賞
サイモン・イェーツ(イギリス、オリカ・グリーンエッジ)
チーム総合成績
オリカ・グリーンエッジ
text:So.Isobe
photo:http:www.tourderomandie.ch
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APIS (アピス) サイクリングキャップ ORICA-GREENEDGE
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