2015/03/20(金) - 18:11
第20回ツール・ド・ランカウイ(UCI2.HC)に出場した22チームのバイクを紹介するシリーズ第1弾。出場リストに沿ってUCIワールドチームから順にお届けします。
アスタナ スペシャライズド S-WORKS VENGE
スプリント4勝を飾り、記録をステージ通算18勝まで伸ばしたアンドレア・グアルディーニ(イタリア、アスタナ)の愛車はスペシャライズド S-WORKS VENGE。グアルディーニはS-WORKS TARMACも試したが最終的にVENGEに落ち着いた(サイズは49cm)。アスタナは電動タイプのEPSの導入に消極的で、新型となった機械式のカンパニョーロ・スーパーレコードを多用。グアルディーニはトラディショナルな丸ハンドルの愛用者で、ブラケットは前傾がきつい「送り気味」の位置。クランク長は170mmだ。
チームスカイ ピナレロ DOGMA F8
総合2位に入ったセバスティアン・エナオゴメス(コロンビア、チームスカイ)が乗るのはピナレロ DOGMA F8(サイズ50)。クランク長は172.5mm。チームメイトと同様にステム(120mm)とハンドルはアルミ製で、シマノのロゴだけが入った無地のホイールで全ステージを走った。身長171cmのコロンビアンクライマーはジロ・デ・イタリアでマリアビアンカ(ヤングライダー賞)を狙う。なお、ペダルはシマノで統一されていたが、イアン・ボスウェル(アメリカ)のみスピードプレイを使用していた。
オリカ・グリーンエッジ スコット FOIL
ステージ2勝を飾ったカレイブ・イワン(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)は将来を嘱望される20歳の弾丸スプリンター。身長165cmの彼がチョイスしたのはサイズXXS/47(トップチューブ長510mm)のスコット FOIL。稀に見る小さなフレームだが、ステムは140mmと長め。小さいのフレームサイズだけで、ギアやタイヤなどのセッティングは大柄な選手と同じ。2014年と比べて、タイトルスポンサー「オリカ社」のコーポレートカラーであるブルーが強まった。サドルはプロロゴからフィジークへとスイッチしている。
ティンコフ・サクソ スペシャライズド S-WORKS TARMAC
艶のあるブラックに蛍光イエローが映えるティンコフ・サクソのS-WORKS TARMAC。2014年からの大きな変更点としてスラムからシマノにコンポーネントをスイッチしたことが挙げられるが、シマノからサポートは受けていない。FSAのクランクを採用するなど同社との連携を強化しており、開発中とされるFSAのフルコンポをシーズン中に投入するとの噂も。ホイールはスペシャライズド系のロヴァールとFSA系のヴィジョンが混在している状態だ。
コロンビア ウィリエール ZERO.7
南米を代表するUCIプロコンチネンタルチームであるコロンビアは2014年から引き続きウィリエール ZERO.7に乗る。当然、国旗の三色が配されたコロンビアカラーを採用する。メインコンポーネントは機械式のシマノ・デュラエース9000系だが、FSAのブレーキやクランクを新たに採用している。ホイールは引き続きヴィジョン。UCIワールドチームが軒並み25mmのタイヤ幅を多用する中、UCIプロコン以下は23mmをセレクトする傾向に有る。
アンドローニ・ベネズエラ クォータ KOUGAR
バイクをビアンキからクォータにスイッチしたアンドローニ・ベネズエラ。クライマー系選手がフラッグシップモデルのKHANに乗る一方で、エーススプリンターのフランチェスコ・キッキ(イタリア)はエアロ系のミドルグレードKOUGARをセレクトした。フォーク後方のエアロVブレーキとBB後方のダイレクトマウントブレーキが特徴的。70度とネガティブなステム&丸ハンドルの組み合わせはスプリンターならでは。メインコンポーネントは機械式のシマノ・アルテグラ6800系で、クランクはローター製。ホイールはデダ・エレメンティだ。
MTNキュベカ サーヴェロ S5
ヨウセフ・レグイグイ(アルジェリア)を総合優勝に導いた南アフリカのMTNキュベカはトレックからサーヴェロにバイクをチェンジ。脚質に関係なくメンバー全員が新型S5に乗った。シマノ・デュラエース9070Di2にROTORのクランク、エンヴィのホイール、金色に輝くKMCチェーン、スピードプレイのペダル、3Tのハンドル&ステムという組み合わせ。ランカウイではノーマルだったが、ヨーロッパレースではセラミックスピードのプーリーを投入している選手もいる。
text:Kei Tsuji
アスタナ スペシャライズド S-WORKS VENGE
スプリント4勝を飾り、記録をステージ通算18勝まで伸ばしたアンドレア・グアルディーニ(イタリア、アスタナ)の愛車はスペシャライズド S-WORKS VENGE。グアルディーニはS-WORKS TARMACも試したが最終的にVENGEに落ち着いた(サイズは49cm)。アスタナは電動タイプのEPSの導入に消極的で、新型となった機械式のカンパニョーロ・スーパーレコードを多用。グアルディーニはトラディショナルな丸ハンドルの愛用者で、ブラケットは前傾がきつい「送り気味」の位置。クランク長は170mmだ。
チームスカイ ピナレロ DOGMA F8
総合2位に入ったセバスティアン・エナオゴメス(コロンビア、チームスカイ)が乗るのはピナレロ DOGMA F8(サイズ50)。クランク長は172.5mm。チームメイトと同様にステム(120mm)とハンドルはアルミ製で、シマノのロゴだけが入った無地のホイールで全ステージを走った。身長171cmのコロンビアンクライマーはジロ・デ・イタリアでマリアビアンカ(ヤングライダー賞)を狙う。なお、ペダルはシマノで統一されていたが、イアン・ボスウェル(アメリカ)のみスピードプレイを使用していた。
オリカ・グリーンエッジ スコット FOIL
ステージ2勝を飾ったカレイブ・イワン(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)は将来を嘱望される20歳の弾丸スプリンター。身長165cmの彼がチョイスしたのはサイズXXS/47(トップチューブ長510mm)のスコット FOIL。稀に見る小さなフレームだが、ステムは140mmと長め。小さいのフレームサイズだけで、ギアやタイヤなどのセッティングは大柄な選手と同じ。2014年と比べて、タイトルスポンサー「オリカ社」のコーポレートカラーであるブルーが強まった。サドルはプロロゴからフィジークへとスイッチしている。
ティンコフ・サクソ スペシャライズド S-WORKS TARMAC
艶のあるブラックに蛍光イエローが映えるティンコフ・サクソのS-WORKS TARMAC。2014年からの大きな変更点としてスラムからシマノにコンポーネントをスイッチしたことが挙げられるが、シマノからサポートは受けていない。FSAのクランクを採用するなど同社との連携を強化しており、開発中とされるFSAのフルコンポをシーズン中に投入するとの噂も。ホイールはスペシャライズド系のロヴァールとFSA系のヴィジョンが混在している状態だ。
コロンビア ウィリエール ZERO.7
南米を代表するUCIプロコンチネンタルチームであるコロンビアは2014年から引き続きウィリエール ZERO.7に乗る。当然、国旗の三色が配されたコロンビアカラーを採用する。メインコンポーネントは機械式のシマノ・デュラエース9000系だが、FSAのブレーキやクランクを新たに採用している。ホイールは引き続きヴィジョン。UCIワールドチームが軒並み25mmのタイヤ幅を多用する中、UCIプロコン以下は23mmをセレクトする傾向に有る。
アンドローニ・ベネズエラ クォータ KOUGAR
バイクをビアンキからクォータにスイッチしたアンドローニ・ベネズエラ。クライマー系選手がフラッグシップモデルのKHANに乗る一方で、エーススプリンターのフランチェスコ・キッキ(イタリア)はエアロ系のミドルグレードKOUGARをセレクトした。フォーク後方のエアロVブレーキとBB後方のダイレクトマウントブレーキが特徴的。70度とネガティブなステム&丸ハンドルの組み合わせはスプリンターならでは。メインコンポーネントは機械式のシマノ・アルテグラ6800系で、クランクはローター製。ホイールはデダ・エレメンティだ。
MTNキュベカ サーヴェロ S5
ヨウセフ・レグイグイ(アルジェリア)を総合優勝に導いた南アフリカのMTNキュベカはトレックからサーヴェロにバイクをチェンジ。脚質に関係なくメンバー全員が新型S5に乗った。シマノ・デュラエース9070Di2にROTORのクランク、エンヴィのホイール、金色に輝くKMCチェーン、スピードプレイのペダル、3Tのハンドル&ステムという組み合わせ。ランカウイではノーマルだったが、ヨーロッパレースではセラミックスピードのプーリーを投入している選手もいる。
text:Kei Tsuji
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