2014/10/22(水) - 09:19
アメリカのGPS機器ブランド、ガーミン。同社の誇るサイクルコンピューターのEdge(エッジ)シリーズに新たなフラッグシップモデル「Edge 1000J」が加わった。画面が大きくなり、視認性や操作性が向上するほか、さまざまな新機能を手に入れた新モデルを紹介しよう。
ここ数年、高機能サイクルコンピューターの市場で重要な位置を占め続けるガーミンEdgeシリーズ。高精度なGPSセンサーと信頼性、高いユーザビリティーを持ち、GPS搭載サイクルコンピューターのデファクトスタンダードとして、確固たる地位を築いている名シリーズだ。
プロチームであるガーミン・シャープも使用しているEdgeシリーズに今回、新たに加わったのは従来のハイエンドモデル「810J」を超えるナンバリングを持つ「1000J」。前回のモデルチェンジが800Jから810Jであったことを考えると、大きな変更が伴う、フルモデルチェンジであることが察せられる。
まずはハード面での変更点を紹介していこう。最も大きな変更点は画面の大型化。前作810Jが画面サイズ 5.5cm x 3.6cm、解像度 160 x 240ピクセルだったのに対し、1000Jは画面サイズ 6.5cm x 3.9cm、解像度 240 x 400ピクセルと大型化。より高精細なディスプレイを手に入れ、ライド時の見やすさも向上した。
また、改良されたディスプレイは縦表示と横表示、どちらにも対応するようになった。自分が見やすい表示方法を設定することでより使い勝手が向上するだろう。
加えて、タッチパネルも大きく進化している。マルチタッチスクリーンを採用し、ダブルタップやピンチインといった動作が可能となった。普段使い慣れているスマートフォンと同様の操作体系を持つことで、より直感的に操作することができるようになった。もちろん、前作同様に冬用グローブを装着したままでも操作できるので、これからの季節でも重宝するはずだ。
画面が大きくなる一方で、筺体自体は厚さ2cmとかなり薄くなりスタイリッシュなデザインへと昇華されている。バイクのシルエットを崩しにくいばかりか、充電時やデータダウンロード時など、バイクから取り外して持ち運ぶようなシーンでも、かさばらずスマートに持ち歩ける。
また、より高性能なCPUを搭載することで、複雑化された操作方式にもキビキビとした反応を返し、心地よい使用感をもたらしてくれる。GPSチップもみちびき / GLONASS対応チップへと進化しており、より高精度な測位が可能となったことも大きな進歩だろう。
スピード/ケイデンスセンサーも一新され、加速度センサーを利用した検知方式へと変更。マグネット不要で取り付けが簡単になったほか、取り付けた際のルックスを崩さないという効果も期待できる。スピードセンサーとケイデンスセンサーが一体式から別々のセンサーへと分離されたため、対応する車種が増えたことも、一部のユーザーには朗報だろう。以上がハード面での1000Jの特徴だ。
一方、ソフト面でも1000J には新機能が追加されている。従来のライド機能やナビゲーション機能に加えて、新たに追加されたのが「セグメント」。セグメントとは仮想のレースコースで、あらかじめガーミンコネクトから1000Jに指定したコースを転送しておき、自分自身やガーミンコネクト上のユーザーなどがそのコースを走行することで、 そのコースのタイムを競うというもの。
指定したコースを走ると自動的に仮想のレースを行うことが可能なので、時間が合わずなかなか仲間同士で集まれないような多忙な現代のライダーにとって、福音となる機能だ。時間にとらわれず、都合のいいタイミングでいつでもレースができるのだ。
また、ANT+に対応する機器の拡充も大きな進歩だ。従来の心拍計、パワー計、スピード/ケイデンスセンサーの他、ガーミンのアクションカメラであるVIRB-Jのリモート操作や、シマノDi2との連携も可能となった。
特に、シマノDi2との互換性を持つことで、走行中にDi2のバッテリー残量や現在のギア位置、歯数がリアルタイムでわかる他、走行ログでは何度ギアチェンジを行ったかまでが記録され、より質の高いトレーニングの手助けとなってくれるだろう。Di2と連携するには、シマノのワイヤレスユニット「SM-EWW01」を接続する必要がある。
810Jに搭載されていた自動ラップ、バーチャルパートナーといったトレーニング機能は継続して採用されており、多機能だった810Jに更に新機能を追加する形でのモデルチェンジとなった形だ。
中でも、機能強化となったのが、スマートフォンとの連携機能。Bluetooth経由でスマートフォンアプリ「GarminConnect Mobile」と連携することで、自分の走っている位置をリアルタイムで配信するライブトラック機能やアクティビティデータやコース、ワークアウトなどのデータ交換といった、810Jで実現していた機能は引き続き搭載。
ここに追加されたのが、Bluetooth Low Energy(BLE)でスマートフォンとペアリングすることで、着信とメッセージの通知をEdge1000Jの画面で確認することができる「スマートノーティファイ」機能。ライド中に着信があっても、中断する必要も、スマートフォンの出し入れも必要ないので煩わしさが減少し、ライドに集中できるようになる。
最先端の機能を詰め込んだEdge1000J。価格は79,000円(税抜)と強気の価格ながらも、それに見合うだけの性能を持ち合わせるガーミン渾身のニューフラッグシップモデルだ。
本体のほかに、データ通信用のmicroUSBケーブルや心拍・スピード・ケイデンスセンサー、ハンドル/ステムマウントおよび延長アウトフロントマウント、ストラップ、操作マニュアルが付属する。
ガーミン Edge1000J
サイズ:幅5.8cm x 高さ11.2cm x 厚み2.0cm
ディスプレイ:3.9cm x 6.5cm フルカラー マルチタッチスクリーン
解像度:240 x 400 ピクセル 3インチ
重量:114.5g
電池:充電式リチウムイオン
バッテリー持続時間:約15時間
防水:日常生活防水(IPX7)
受信性能: 高感度GPSチップ採用 みちびき / GLONASS対応
ベースマップ: ルート探索可能な日本全国概略地図を内蔵メモリに収録済み
詳細マップ: 昭文社「MAPPLEデジタルデータ2014年度版」を収録済み
内臓メモリ: 約8GB
データ容量: ラップ 約1,000、ウェイポイント 200が保存可能(標準使用時) ※ルート(コース)は、データ空き容量により保存可能
価格:79,000円(税抜)
発売日:11月7日(金)、10月31日(金)より予約開始
ここ数年、高機能サイクルコンピューターの市場で重要な位置を占め続けるガーミンEdgeシリーズ。高精度なGPSセンサーと信頼性、高いユーザビリティーを持ち、GPS搭載サイクルコンピューターのデファクトスタンダードとして、確固たる地位を築いている名シリーズだ。
プロチームであるガーミン・シャープも使用しているEdgeシリーズに今回、新たに加わったのは従来のハイエンドモデル「810J」を超えるナンバリングを持つ「1000J」。前回のモデルチェンジが800Jから810Jであったことを考えると、大きな変更が伴う、フルモデルチェンジであることが察せられる。
まずはハード面での変更点を紹介していこう。最も大きな変更点は画面の大型化。前作810Jが画面サイズ 5.5cm x 3.6cm、解像度 160 x 240ピクセルだったのに対し、1000Jは画面サイズ 6.5cm x 3.9cm、解像度 240 x 400ピクセルと大型化。より高精細なディスプレイを手に入れ、ライド時の見やすさも向上した。
また、改良されたディスプレイは縦表示と横表示、どちらにも対応するようになった。自分が見やすい表示方法を設定することでより使い勝手が向上するだろう。
加えて、タッチパネルも大きく進化している。マルチタッチスクリーンを採用し、ダブルタップやピンチインといった動作が可能となった。普段使い慣れているスマートフォンと同様の操作体系を持つことで、より直感的に操作することができるようになった。もちろん、前作同様に冬用グローブを装着したままでも操作できるので、これからの季節でも重宝するはずだ。
画面が大きくなる一方で、筺体自体は厚さ2cmとかなり薄くなりスタイリッシュなデザインへと昇華されている。バイクのシルエットを崩しにくいばかりか、充電時やデータダウンロード時など、バイクから取り外して持ち運ぶようなシーンでも、かさばらずスマートに持ち歩ける。
また、より高性能なCPUを搭載することで、複雑化された操作方式にもキビキビとした反応を返し、心地よい使用感をもたらしてくれる。GPSチップもみちびき / GLONASS対応チップへと進化しており、より高精度な測位が可能となったことも大きな進歩だろう。
スピード/ケイデンスセンサーも一新され、加速度センサーを利用した検知方式へと変更。マグネット不要で取り付けが簡単になったほか、取り付けた際のルックスを崩さないという効果も期待できる。スピードセンサーとケイデンスセンサーが一体式から別々のセンサーへと分離されたため、対応する車種が増えたことも、一部のユーザーには朗報だろう。以上がハード面での1000Jの特徴だ。
一方、ソフト面でも1000J には新機能が追加されている。従来のライド機能やナビゲーション機能に加えて、新たに追加されたのが「セグメント」。セグメントとは仮想のレースコースで、あらかじめガーミンコネクトから1000Jに指定したコースを転送しておき、自分自身やガーミンコネクト上のユーザーなどがそのコースを走行することで、 そのコースのタイムを競うというもの。
指定したコースを走ると自動的に仮想のレースを行うことが可能なので、時間が合わずなかなか仲間同士で集まれないような多忙な現代のライダーにとって、福音となる機能だ。時間にとらわれず、都合のいいタイミングでいつでもレースができるのだ。
また、ANT+に対応する機器の拡充も大きな進歩だ。従来の心拍計、パワー計、スピード/ケイデンスセンサーの他、ガーミンのアクションカメラであるVIRB-Jのリモート操作や、シマノDi2との連携も可能となった。
特に、シマノDi2との互換性を持つことで、走行中にDi2のバッテリー残量や現在のギア位置、歯数がリアルタイムでわかる他、走行ログでは何度ギアチェンジを行ったかまでが記録され、より質の高いトレーニングの手助けとなってくれるだろう。Di2と連携するには、シマノのワイヤレスユニット「SM-EWW01」を接続する必要がある。
810Jに搭載されていた自動ラップ、バーチャルパートナーといったトレーニング機能は継続して採用されており、多機能だった810Jに更に新機能を追加する形でのモデルチェンジとなった形だ。
中でも、機能強化となったのが、スマートフォンとの連携機能。Bluetooth経由でスマートフォンアプリ「GarminConnect Mobile」と連携することで、自分の走っている位置をリアルタイムで配信するライブトラック機能やアクティビティデータやコース、ワークアウトなどのデータ交換といった、810Jで実現していた機能は引き続き搭載。
ここに追加されたのが、Bluetooth Low Energy(BLE)でスマートフォンとペアリングすることで、着信とメッセージの通知をEdge1000Jの画面で確認することができる「スマートノーティファイ」機能。ライド中に着信があっても、中断する必要も、スマートフォンの出し入れも必要ないので煩わしさが減少し、ライドに集中できるようになる。
最先端の機能を詰め込んだEdge1000J。価格は79,000円(税抜)と強気の価格ながらも、それに見合うだけの性能を持ち合わせるガーミン渾身のニューフラッグシップモデルだ。
本体のほかに、データ通信用のmicroUSBケーブルや心拍・スピード・ケイデンスセンサー、ハンドル/ステムマウントおよび延長アウトフロントマウント、ストラップ、操作マニュアルが付属する。
ガーミン Edge1000J
サイズ:幅5.8cm x 高さ11.2cm x 厚み2.0cm
ディスプレイ:3.9cm x 6.5cm フルカラー マルチタッチスクリーン
解像度:240 x 400 ピクセル 3インチ
重量:114.5g
電池:充電式リチウムイオン
バッテリー持続時間:約15時間
防水:日常生活防水(IPX7)
受信性能: 高感度GPSチップ採用 みちびき / GLONASS対応
ベースマップ: ルート探索可能な日本全国概略地図を内蔵メモリに収録済み
詳細マップ: 昭文社「MAPPLEデジタルデータ2014年度版」を収録済み
内臓メモリ: 約8GB
データ容量: ラップ 約1,000、ウェイポイント 200が保存可能(標準使用時) ※ルート(コース)は、データ空き容量により保存可能
価格:79,000円(税抜)
発売日:11月7日(金)、10月31日(金)より予約開始
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