2014/08/22(金) - 10:32
ツール・ド・フランス2014を走った22チームのバイクに迫る第5弾。サガンが3年連続となるポイント賞を獲得したキャノンデール、激しい表彰台争いを繰り広げたバルベルデのモビスター、スベルディアが総合8位でフィニッシュしたトレックファクトリーレーシングの3チームをピックアップ。
キャノンデール 【キャノンデール SUPERSIX EVO Hi-Mod】
ここ数年、スペシャルペイントのバイクを投入し話題を集めてきたキャノンデール。これまではペーター・サガン(スロバキア)のみだったが、今年はチーム全員が個々に異なるペイントバイクを駆った。塗装はイギリス出身のカスタムペイントカンパニー「Death Spray Custom」の手によるものだ。
サガンは初日から最終日前日まで、アメリカコミックのスーパーヒーロー「ウルヴァリン」をモチーフとし、周りを睨みつける目が特徴的な自身の顔が描かれたバイクを使用。最終日は、ラメやフレアパターンのピンストライプを用いたド派手なマイヨヴェール獲得記念バイクに乗ってパリへとフィニッシュした。
ベースとなっているのは軽量オールラウンドモデルの「SUPERSIX EVO Hi-Mod」。メインコンポーネントは差し色が標準仕様の赤からチームカラーの緑に変更されたスラムRED22で、クランクにはSRMのパワーメータが取り付けられたキャノンデールの「SISL 2」を組み合わせている。ホイールはヴィジョンのMETRONシリーズで、40mmと55mmの2種類のハイトをメインに、サガンは平坦ステージで81mmハイトをチョイスした。タイヤは22チームでは唯一となるケンダだ。
ハンドル、ステム、シートポストはFSAで揃えられ、スプリンターのエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア)がステム一体式のハンドル「PLASMA」を選択しているのが特徴的。その他、サドルにはフィジーク、ペダルにはチームカラーのスピードプレイ、ボトルゲージにはエリートをアッセンブルしている。
モビスター 【キャニオン ULTIMATE CF SLX、AEROAD CF】
ジャーマンブランドのキャニオンを使用するモビスターは、オールラウンドモデル「ULTIMATE CF SLX」とエアロモデル「AEROAD CF」と2モデルを使い分けている。なお今ツールに合わせて発表され、同じくキャニオンのサポートを受けるカチューシャが使用した「AEROAD CF SLX」の投入は見送られた。
コンポーネントは電子式のカンパニョーロSUPER RECORD EPSで統一。クランクには純正のカーボンアームやベアリングを使用したPower2maxのパワーメーターを組み合わせている。ホイールはチームカラーのデカールに換装されたカンパニョーロで、ロープロファイルのHYPERONやBORAシリーズの35mmと50mmの2種類のリムハイトを使い分けている。タイヤはプロ供給専用品のコンチネンタルCOMPETITION PROLTDだ。
ハンドル、ステム、シートポストはキャニオンのオリジナルパーツ。恐らく、造りを見る限りではリッチー製と思われる。パーテープはフレームのメインカラーと同じ紺のリザードスキン。サイクルコンピューターはドイツのオーシンス(O-Synce)というブランドで、純正品ではなくテートラブスのBarflyを用いてバイクに取り付けている。
トレックファクトリーレーシング 【トレック EMONDA SLR、DOMANE 6、MADONE 7】
トレックファクトリーレーシングのバイクはもちろんトレック。フランク・シュレック(ルクセンブルク)ら総合系のライダーが軽量モデル「EMONDA SLR」、ファビアン・カンチェラーラ(スイス)ら重量級ライダーが「DOMANE 6」、逃げを得意とするイェンス・フォイクト(ドイツ)はエアロ効果を狙って「MADONE 7」という様に選手の脚質や好みに合わせて3モデルを使い分けた。
コンポーネントはサポートを受けるシマノの最高峰モデル、9070系シマノDURA-ACE Di2で、クランクにSRMのパワーメーターを組み合わせたバイクが多かった。なお、シートステーにダイレクトマウントブレーキをEMONDA SLRのキャリパーにはリア用にスプリングレート等が調整されたリア専用品が供給されていた様だ。
ホイールはボントレガーのAeolusシリーズで、タイヤはシュワルベONE。なお、ブレーキパッドはボントレガーではなく、スイスストップのBLACK PRINCE Flash EVOとされていた。これは、ホイールへのダメージが少ない一方で制動力はやや劣る純正品のコルクに替わって、制動力を高めるためのアッセンブルだと思われる。その他、ハンドル周り、ステム、ボトルゲージなどはボントレガー、ペダルはチームカラーのスピードプレイとしている。
photo:Makoto.AYANO
text:Yuya.Yamamoto
キャノンデール 【キャノンデール SUPERSIX EVO Hi-Mod】
ここ数年、スペシャルペイントのバイクを投入し話題を集めてきたキャノンデール。これまではペーター・サガン(スロバキア)のみだったが、今年はチーム全員が個々に異なるペイントバイクを駆った。塗装はイギリス出身のカスタムペイントカンパニー「Death Spray Custom」の手によるものだ。
サガンは初日から最終日前日まで、アメリカコミックのスーパーヒーロー「ウルヴァリン」をモチーフとし、周りを睨みつける目が特徴的な自身の顔が描かれたバイクを使用。最終日は、ラメやフレアパターンのピンストライプを用いたド派手なマイヨヴェール獲得記念バイクに乗ってパリへとフィニッシュした。
ベースとなっているのは軽量オールラウンドモデルの「SUPERSIX EVO Hi-Mod」。メインコンポーネントは差し色が標準仕様の赤からチームカラーの緑に変更されたスラムRED22で、クランクにはSRMのパワーメータが取り付けられたキャノンデールの「SISL 2」を組み合わせている。ホイールはヴィジョンのMETRONシリーズで、40mmと55mmの2種類のハイトをメインに、サガンは平坦ステージで81mmハイトをチョイスした。タイヤは22チームでは唯一となるケンダだ。
ハンドル、ステム、シートポストはFSAで揃えられ、スプリンターのエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア)がステム一体式のハンドル「PLASMA」を選択しているのが特徴的。その他、サドルにはフィジーク、ペダルにはチームカラーのスピードプレイ、ボトルゲージにはエリートをアッセンブルしている。
モビスター 【キャニオン ULTIMATE CF SLX、AEROAD CF】
ジャーマンブランドのキャニオンを使用するモビスターは、オールラウンドモデル「ULTIMATE CF SLX」とエアロモデル「AEROAD CF」と2モデルを使い分けている。なお今ツールに合わせて発表され、同じくキャニオンのサポートを受けるカチューシャが使用した「AEROAD CF SLX」の投入は見送られた。
コンポーネントは電子式のカンパニョーロSUPER RECORD EPSで統一。クランクには純正のカーボンアームやベアリングを使用したPower2maxのパワーメーターを組み合わせている。ホイールはチームカラーのデカールに換装されたカンパニョーロで、ロープロファイルのHYPERONやBORAシリーズの35mmと50mmの2種類のリムハイトを使い分けている。タイヤはプロ供給専用品のコンチネンタルCOMPETITION PROLTDだ。
ハンドル、ステム、シートポストはキャニオンのオリジナルパーツ。恐らく、造りを見る限りではリッチー製と思われる。パーテープはフレームのメインカラーと同じ紺のリザードスキン。サイクルコンピューターはドイツのオーシンス(O-Synce)というブランドで、純正品ではなくテートラブスのBarflyを用いてバイクに取り付けている。
トレックファクトリーレーシング 【トレック EMONDA SLR、DOMANE 6、MADONE 7】
トレックファクトリーレーシングのバイクはもちろんトレック。フランク・シュレック(ルクセンブルク)ら総合系のライダーが軽量モデル「EMONDA SLR」、ファビアン・カンチェラーラ(スイス)ら重量級ライダーが「DOMANE 6」、逃げを得意とするイェンス・フォイクト(ドイツ)はエアロ効果を狙って「MADONE 7」という様に選手の脚質や好みに合わせて3モデルを使い分けた。
コンポーネントはサポートを受けるシマノの最高峰モデル、9070系シマノDURA-ACE Di2で、クランクにSRMのパワーメーターを組み合わせたバイクが多かった。なお、シートステーにダイレクトマウントブレーキをEMONDA SLRのキャリパーにはリア用にスプリングレート等が調整されたリア専用品が供給されていた様だ。
ホイールはボントレガーのAeolusシリーズで、タイヤはシュワルベONE。なお、ブレーキパッドはボントレガーではなく、スイスストップのBLACK PRINCE Flash EVOとされていた。これは、ホイールへのダメージが少ない一方で制動力はやや劣る純正品のコルクに替わって、制動力を高めるためのアッセンブルだと思われる。その他、ハンドル周り、ステム、ボトルゲージなどはボントレガー、ペダルはチームカラーのスピードプレイとしている。
photo:Makoto.AYANO
text:Yuya.Yamamoto
Amazon.co.jp