2014/08/20(水) - 19:29
ツール・ド・フランス2014を走った22チームのバイクに迫る第4弾。キッテルが開幕&最終ステージを含むスプリント4賞を挙げたジャイアント・シマノ、ペローが総合2位表彰台を獲得したAG2Rラモンディアール、ツール初出場を果たしたブルターニュ・セシェの3チームをピックアップする。
ジャイアント・シマノ 【ジャイアント Propel Advanced SL、TCR Advanced SL】
マルセル・キッテル(ドイツ)が昨年に続き開幕ステージ&シャンゼリゼゴールを含むスプリント4勝をマーク&第2ステージでマイヨジョーヌを着用するなど今年も大成功を収めたジャイアント・シマノ。もちろんバイクはタイトルスポンサーのジャイアント。キッテルを始めとしたスプリント力のある大柄な選手がエアロロードのPropel Advanced SL、序盤から集団を牽引するジ・チェン(中国)らがTCR Advanced SLという様に使い分けた。
アッセンブルされるパーツはほとんどがセカンドスポンサーのシマノまたはPRO。コンポーネントはシマノの最高峰である9070系DURA-ACE Di2で、キッテルはスプリンタースイッチをアッセンブルしていた。クランクは全ライダーがパワーメーター付きのSRMを使用しているが、キッテルはモニターの出力表示部分をビニールテープで隠していた。走行中に出力を見ないという選手はプロトンの中でも多い。
ホイールも9000系DURA-ACEで、50mmハイトのC50がメインで使用されていた。組み合わせられるタイヤは25mm幅のヴィットリアCORSA CS 。ハンドル、ステム、サドルはPROで、特別使用のVibe Sprint Carbonステムを装着したバイクが多かった。
その他トピックスとしては今ツールでレースバイクへのカメラ装着が解禁となったことから、シマノ・スポーツカメラCM-1000を毎ステージで使用。合わせて、PROからリリース予定というサドル用とハンドル用の2種類の専用ブラケットが投入されていた。
AG2Rラモンディアール 【フォーカス IZALCO MAX】
エースのジャンクリストフ・ペローが総合2位でフィニッシュし、フランス人として17年ぶりとなるパリ表彰台に登壇。他にもチーム総合1位を獲得し、若手のロマン・バルデ(フランス)が新人賞争いを演じるなどチーム史上最も成功したツールとなったAG2Rラモンディアール。バイクはジャーマンブランドのフォーカスで、細身のフロントフォークが特徴的な軽量モデル「IZALCO MAX」で全ライダーが揃えた。
コンポーネントは電子式のカンパニョーロRECORD EPSをメインに、クランクはカンパニョーロのカーボン製アームとチェーンリングを使用したSRMのパワーメーターとしている。なお、昨年までは外装だったバッテリーが今シーズンからは内装に変更。ホイール及びタイヤはデカールがチームカラーに換装されたフルクラムに、シュワルベONEを組み合わせている。
ハンドル、ステム、シートポスト、サドル、バーテープは全てフィジークで統一している。その他、ペダルはルックKeO Blade 2のプロチームカラー、サイクルコンピューターはブライトンとSRMを併用、ボトルゲージはエリートの新たなスタンダードモデルになりつつあるCANNIBALだ。
ブルターニュ・セシェ 【ケモ KE-R8 5KS、KER5】
念願のツール初出場を果たした地元フランスのプロコンチネンタルチーム、ブルターニュ・セシェ。使用するバイクはチーム同様にツール初出場となる、スイスの新興ブランドKemo(ケモ)だ。今大会ではオールラウンドモデルのKE-R8 5KSに加え、エアロモデルのKER5という2台体制を敷いた。なお、第21ステージではブルターニュ地方出身のベルナール・イノーが創設し、チームが活動に協力するガン患者サポート基金をアピールするために特別仕様のバイクをアルマンド・フォンセカ(フランス)が使用した。
アッセンブリーは強力なサポートを受けるFSAのパーツが多用されていることが特徴だ。コンポーネントは9070系シマノDURA-ACEをメインとし、クランクに4アームスパイダーのK-Force Light CompactBB386を組み合わせている。
ホイールはFSAが展開するヴィジョンで、オーソドックスな三角形断面のリムを採用したTCシリーズで統一。コースやライダーの好みによって24mmと50mmの2つのリムハイトを使い分けた。タイヤはツールに出場した22チームの中で唯一となるイタリアンブランドのチャレンジだ。
ハンドル、ステム、シートポストもFSAで統一されているが、何故か廉価帯のシートポストが多用されている。その他、サドルはセライタリア、サイクルコンピューターはタッチスクリーン仕様のポラールの新型V650、ペダルはルックKeO Blade 2のプロチームカラー、ボトルケージはゼファールとしている。
photo:Makoto.AYANO
text:Yuya.Yamamoto
ジャイアント・シマノ 【ジャイアント Propel Advanced SL、TCR Advanced SL】
マルセル・キッテル(ドイツ)が昨年に続き開幕ステージ&シャンゼリゼゴールを含むスプリント4勝をマーク&第2ステージでマイヨジョーヌを着用するなど今年も大成功を収めたジャイアント・シマノ。もちろんバイクはタイトルスポンサーのジャイアント。キッテルを始めとしたスプリント力のある大柄な選手がエアロロードのPropel Advanced SL、序盤から集団を牽引するジ・チェン(中国)らがTCR Advanced SLという様に使い分けた。
アッセンブルされるパーツはほとんどがセカンドスポンサーのシマノまたはPRO。コンポーネントはシマノの最高峰である9070系DURA-ACE Di2で、キッテルはスプリンタースイッチをアッセンブルしていた。クランクは全ライダーがパワーメーター付きのSRMを使用しているが、キッテルはモニターの出力表示部分をビニールテープで隠していた。走行中に出力を見ないという選手はプロトンの中でも多い。
ホイールも9000系DURA-ACEで、50mmハイトのC50がメインで使用されていた。組み合わせられるタイヤは25mm幅のヴィットリアCORSA CS 。ハンドル、ステム、サドルはPROで、特別使用のVibe Sprint Carbonステムを装着したバイクが多かった。
その他トピックスとしては今ツールでレースバイクへのカメラ装着が解禁となったことから、シマノ・スポーツカメラCM-1000を毎ステージで使用。合わせて、PROからリリース予定というサドル用とハンドル用の2種類の専用ブラケットが投入されていた。
AG2Rラモンディアール 【フォーカス IZALCO MAX】
エースのジャンクリストフ・ペローが総合2位でフィニッシュし、フランス人として17年ぶりとなるパリ表彰台に登壇。他にもチーム総合1位を獲得し、若手のロマン・バルデ(フランス)が新人賞争いを演じるなどチーム史上最も成功したツールとなったAG2Rラモンディアール。バイクはジャーマンブランドのフォーカスで、細身のフロントフォークが特徴的な軽量モデル「IZALCO MAX」で全ライダーが揃えた。
コンポーネントは電子式のカンパニョーロRECORD EPSをメインに、クランクはカンパニョーロのカーボン製アームとチェーンリングを使用したSRMのパワーメーターとしている。なお、昨年までは外装だったバッテリーが今シーズンからは内装に変更。ホイール及びタイヤはデカールがチームカラーに換装されたフルクラムに、シュワルベONEを組み合わせている。
ハンドル、ステム、シートポスト、サドル、バーテープは全てフィジークで統一している。その他、ペダルはルックKeO Blade 2のプロチームカラー、サイクルコンピューターはブライトンとSRMを併用、ボトルゲージはエリートの新たなスタンダードモデルになりつつあるCANNIBALだ。
ブルターニュ・セシェ 【ケモ KE-R8 5KS、KER5】
念願のツール初出場を果たした地元フランスのプロコンチネンタルチーム、ブルターニュ・セシェ。使用するバイクはチーム同様にツール初出場となる、スイスの新興ブランドKemo(ケモ)だ。今大会ではオールラウンドモデルのKE-R8 5KSに加え、エアロモデルのKER5という2台体制を敷いた。なお、第21ステージではブルターニュ地方出身のベルナール・イノーが創設し、チームが活動に協力するガン患者サポート基金をアピールするために特別仕様のバイクをアルマンド・フォンセカ(フランス)が使用した。
アッセンブリーは強力なサポートを受けるFSAのパーツが多用されていることが特徴だ。コンポーネントは9070系シマノDURA-ACEをメインとし、クランクに4アームスパイダーのK-Force Light CompactBB386を組み合わせている。
ホイールはFSAが展開するヴィジョンで、オーソドックスな三角形断面のリムを採用したTCシリーズで統一。コースやライダーの好みによって24mmと50mmの2つのリムハイトを使い分けた。タイヤはツールに出場した22チームの中で唯一となるイタリアンブランドのチャレンジだ。
ハンドル、ステム、シートポストもFSAで統一されているが、何故か廉価帯のシートポストが多用されている。その他、サドルはセライタリア、サイクルコンピューターはタッチスクリーン仕様のポラールの新型V650、ペダルはルックKeO Blade 2のプロチームカラー、ボトルケージはゼファールとしている。
photo:Makoto.AYANO
text:Yuya.Yamamoto
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