パナソニック POSシステムにシマノ新105を搭載したロード＆CXモデル登場

1987年にマスプロメーカーとして初めてオーダーシステムを確立したパナソニック。現在もなお大阪の自社工房でオーダー毎にパイプカットから塗装に至るまで職人のハンドメイドでバイクを組み立ている。シマノ 5800系105の登場に伴い2014POS完成車6モデルがマイナーチェンジしている。

---

一台一台クラフトマンの手によって作業が行われる (c)パナソニックサイクルテックパナソニック オーダーシステム（POS）は、パイプの切り出しから溶接、塗装するまでの全工程を自社工房にて行うフレームの受注生産システム。一台一台クラフトマンの手によって作業が行うため、サイズ展開とカラーバリエーションが豊富なことが特徴だ。オーダーバイクとしては短い約1ヶ月という納期も魅力となっている。

今回新型105搭載モデルが登場したのは、クロモリ・エンデュランスロード「ORCD01 F」とチタン・ロード「ORT17 F」、クロモリ・ロード「ORC07 F」、「ORC17 F」、「ORC27F」、クロモリ・シクロクロス「OCX03 F」という6台。いずれも7月より受注が開始される。

---

パナソニック ORCD01 F
パナソニック ORCD01 F（グラデーションデザイン） (c)パナソニックサイクルテック
ORT17 Fはレースからロングライドまで対応できるパナソニックチタンロードのスタンダードモデル。素材には軽さ、強度、しなやかさを備えた3AL2.5Vチタン合金チューブを採用している。素材特有のしなりとバネ感は、ペダリングパワーを一旦溜めた後に弾かれたような加速を実現。また、ロングライドにおいても疲労がたまりにくいという特性を持つ。

大きな力がかかるBBハンガーはチタン合金に直接ネジを切ったスリーブレスハンガーを採用し剛性を確保。さらに、剛性を向上させるために、シートチューブは横楕円化を果たしダウンチューブが下方へオフセットされ、各チューブが重ならないように溶接された。クラウン部分からベンドした形状のフロントフォークは、振動吸収性を備え快適性を向上させている。

パナソニック ORT17 F
フレーム：3AL-2.5V チタン合金
カラー：1カラー32色、デザイン/仕上げ9パターン
サイズ：430、460～610mm（10mm刻み）17サイズ
コンポーネント：シマノ 5800系105
クランク：シマノ 105　52-36T（165、170、175mm）
ホイール：シマノ WH-RS21、WH-9000-C24-CL
タイヤ：パナレーサー RACE L Evo2 700×23c
価格：320,000円（税抜）～
納期：約1ヶ月

---

パナソニック ORC07 F、パナソニック ORC17 F、パナソニック ORC27 F
パナソニック ORC07 F（レーシングデザイン） (c)パナソニックサイクルテックパナソニック ORC27 F（グラデーションデザイン） (c)パナソニックサイクルテックORC07 Fは90年代の欧州プロチームサポート時代の経験から得たノウハウを受け継いだ、POSロングセラーモデル。バブルバデッド加工のクロモリパイプは応力解析により設計された3Dリッジラグで接合され、走行性能と外見の美しさを兼ね備えている。このバイクはフロントフォークにもクロモリを採用。ベンドさせたテーパー形状とすることで振動吸収性を確保している。

クロモリ鋼にニッケルを加えたスチールバイクORC17 F。チューブが肉薄化されることでフレームの硬さと柔軟性の両立を実現し、ペダリング時に絶妙なバネ感を発揮するという。1-1/8というオーバーサイズ化されたヘッドはハンドリングの安定感に寄与し、カーボンフォークは高い振動吸収性を実現している。

ORC27 Fはダブルバテッド加工を施して強度、剛性、軽量性のバランス調整を図ったクロモリ鋼を採用したスタンダードなラグドクロモリロードだ。ロストワックス製法によって形作られる精度の高いラグは接合部の剛性を確保し、クロモリ特有のしなやかなバネ感を活かした加速に寄与している。細身のクロモリフロントフォークはベンドされているため路面からの振動を和らげてくれる。



パナソニック ORC27 F
フレーム：クロモリ
カラー：1カラー32色、デザイン7パターン
サイズ：430、460～630mm(10mm刻み) 18サイズ
コンポーネント：シマノ 5800系105
クランク：シマノ 105　52-36T（165、170、175mm）
ホイール：シマノWH-RS21、WH-9000-C24-CL
タイヤ：パナレーサーRACE L Evo2 700×23c
価格:：185,000円（税抜）～
納期：約1ヶ月

---

パナソニック OCXC03 F
[img_assist|nid=138548|title=パナソニック OCXC03 F（レーシングデザイン）|desc=(c)パナソニックサイクルテック|link=node|align=center|width=685|height=]
OCXC03 Fは国内外の数多くのレースに参戦して得たノウハウを基にクロモリプレステージチューブの特性を最大限に活かした設計のピュアレーシングシクロクロスモデル。細身ながらクロモリ特有の心のあるバネ感を持ち、重めのギアを踏み込んでいくと気持ちよくスピードが伸びていく性格を持つという。

クイックに味付けされたハンドリングは、高速状態からのブレーキングを最小限にとどめ、リズムセクションでの小気味良い操作性を実現。しなやかさと振動吸収性に優れ、低速からのダッシュを繰り返し強いられるシクロクロス競技ににおいても疲れにくいことが特徴だ。

コンポーネントは新型105をベースにクランクのみアルテグラを採用。アウター46Tでも走りきれるようローギヤ30Tのスプロケットを標準装備で、ブレーキは制動性能が高いBX-CX70を搭載しているため、カスタム要らずで即レース参戦可能な完成車に仕上げられている。

パナソニック OCXC03 F
フレーム：タンゲ・プレステージヒートトリーテッドクロモリ
カラー：1カラー32色、デザイン7パターン
サイズ： 460～610mm(10mm刻み) 18サイズ
コンポーネント：シマノ 5800系105
クランク：シマノ アルテグラ　46-36T（165、170、175mm）
ホイール：シマノWH-RS21
タイヤ：パナレーサー CG CX 700×32c
価格:：210,000円（税抜）～
納期：約1ヶ月