2009/08/04(火) - 11:27
8月3日に行なわれたツール・ド・ポローニュ第2ステージは、トップスプリンター6名が横一線でスプリントバトルを繰り広げる混戦に。落車の影響でツール・ド・フランスをリタイアしたアンジェロ・フルラン（イタリア、ランプレ）が接戦を制し、今シーズン2勝目を飾った。
序盤から逃げたドミニク・コルニュ（ベルギー、クイックステップ）ら4名 photo:tourdepologne.pl平坦基調の219kmで行なわれた第2ステージは、序盤からドミニク・コルニュ（ベルギー、クイックステップ）ら4名がエスケープ。しかし逃げは残り6.5kmで吸収され、大集団によるスプリント勝負に持ち込まれた。
チームコロンビア・HTCが牽引する大集団から、残り2km地点でアルカンシェル（世界チャンピオンジャージ）を着るアレッサンドロ・バッラン（イタリア、ランプレ）がアタックを仕掛けたが、大きなリードを広げることなく吸収。
メイン集団をコントロールするラボバンクやチームコロンビア・HTC photo:tourdepologne.pl残り1kmのアーチを潜る頃にはコロンビアトレインの優位は崩れ、各チームが入り乱れるカタチで最終ストレートに突っ込んだ。
最後はフルランやユルゲン・ルーランズ（ベルギー、サイレンス・ロット）、フアンホセ・アエド（アルゼンチン、サクソバンク）ら約6名が横一線に並ぶ接戦のスプリント勝負に持ち込まれ、バイクを投げ出してゴールしたフルランが先着。際どい争いに、誰も手を挙げることが出来なかった。
先着したアンジェロ・フルラン（イタリア、ランプレ）と2位のユルゲン・ルーランズ（ベルギー、サイレンス・ロット） photo:tourdepologne.plツール・ド・フランスにランプレのエーススプリンターとして参戦しながら、レース序盤の落車の影響で思うような走りが出来ず、第12ステージでレースを去ったフルラン。復活をかけたこのポローニュで、ドーフィネ・リベレでのスプリント勝利に次ぐ今シーズン2勝目を飾った。
チーム公式サイトの中でフルランは「ツールでの落車からどれだけ回復しているのか自信が無かった。フランスから帰宅してから、落車の影響で3日間もベッドから出られなかったんだ。それから一日数時間のトレーニングを再開して、バイクペーサーで調子を整えてこのポローニュに挑んだ。困難な時も味方でいてくれたランプレのチームメイトとこの喜びを分かち合いたい」と語っている。
ステージ優勝を飾ったアンジェロ・フルラン（イタリア、ランプレ） photo:tourdepologne.plまたフルランは「今日のスプリントは自分の得意な展開だった。最終ストレートは長くて幅が広く、75km/hに迫るような最高速バトルだったんだ。チームメイトのおかげで好ポジションを獲得して、いいカタチでスプリントに持ち込めた。スプリント中、ずっと頭の中でメタリカのマスター・オブ・パペッツが流れていたよ。その曲はいつも僕にいいスプリントをもたらしてくれる」とコメントしている。
フルランはボーナスタイム10秒を獲得したが、第1ステージで優勝したボルト・ボジッチ（スロベニア、ヴァカンソレイユ）がこの日ステージ17位に入ったためリーダージャージは動かず（フルランは第1ステージ27位）。ポイント賞ジャージは、2日連続勝負に絡んだユルゲン・ルーランズ（ベルギー、サイレンス・ロット）の手に渡っている。
追記：この日落車したカンスタンティン・シウトソウ（ベラルーシ、チームコロンビア・HTC）は、ゴール後に病院へ搬送され、鎖骨骨折が判明。若きオールラウンダーがレースを去った。
ツール・ド・ポローニュ2009第2ステージ結果
1位 アンジェロ・フルラン（イタリア、ランプレ）4h57'25"
2位 ユルゲン・ルーランズ（ベルギー、サイレンス・ロット）
3位 フアンホセ・アエド（アルゼンチン、サクソバンク）
4位 アレクサンドル・ウソフ（ベラルーシ、コフィディス）
5位 グレーム・ブラウン（オーストラリア、ラボバンク）
6位 アンドレ・グライペル（ドイツ、チームコロンビア・HTC）
7位 ロベルト・フェルスター（ドイツ、ミルラム）
8位 セバスティアン・テュルゴー（フランス、Bboxブイグテレコム）
9位 エルヴェ・デュクロラサル（フランス、コフィディス）
10位 アイトール・ガルドス（スペイン、エウスカルテル）
個人総合成績
1位 ボルト・ボジッチ（スロベニア、ヴァカンソレイユ）7h10'11"
2位 アンジェロ・フルラン（イタリア、ランプレ）
3位 ダヴィド・ロースリ（スイス、ランプレ）+01"
4位 ユルゲン・ルーランズ（ベルギー、サイレンス・ロット）+04"
5位 アンドレ・グライペル（ドイツ、チームコロンビア・HTC）
6位 ブラジェイ・ヤニャチク（ポーランド、ポルスカBGZ）
7位 マティシアク・バルトロミエイ（ポーランド、ポルスカBGZ）
8位 ドミニク・ロエルス（ドイツ、ミルラム）+05"
9位 フアンホセ・アエド（アルゼンチン、サクソバンク）+06"
10位 フランチェスコ・ガヴァッツィ（イタリア、ランプレ）
ポイント賞
ユルゲン・ルーランズ（ベルギー、サイレンス・ロット）
スプリント賞
ダヴィド・ロースリ（スイス、ランプレ）
山岳賞
ブラジェイ・ヤニャチク（ポーランド、ポルスカBGZ）
チーム総合成績
ポルスカBGZ
序盤から逃げたドミニク・コルニュ（ベルギー、クイックステップ）ら4名 photo:tourdepologne.pl平坦基調の219kmで行なわれた第2ステージは、序盤からドミニク・コルニュ（ベルギー、クイックステップ）ら4名がエスケープ。しかし逃げは残り6.5kmで吸収され、大集団によるスプリント勝負に持ち込まれた。チームコロンビア・HTCが牽引する大集団から、残り2km地点でアルカンシェル（世界チャンピオンジャージ）を着るアレッサンドロ・バッラン（イタリア、ランプレ）がアタックを仕掛けたが、大きなリードを広げることなく吸収。
メイン集団をコントロールするラボバンクやチームコロンビア・HTC photo:tourdepologne.pl残り1kmのアーチを潜る頃にはコロンビアトレインの優位は崩れ、各チームが入り乱れるカタチで最終ストレートに突っ込んだ。最後はフルランやユルゲン・ルーランズ（ベルギー、サイレンス・ロット）、フアンホセ・アエド（アルゼンチン、サクソバンク）ら約6名が横一線に並ぶ接戦のスプリント勝負に持ち込まれ、バイクを投げ出してゴールしたフルランが先着。際どい争いに、誰も手を挙げることが出来なかった。
先着したアンジェロ・フルラン（イタリア、ランプレ）と2位のユルゲン・ルーランズ（ベルギー、サイレンス・ロット） photo:tourdepologne.plツール・ド・フランスにランプレのエーススプリンターとして参戦しながら、レース序盤の落車の影響で思うような走りが出来ず、第12ステージでレースを去ったフルラン。復活をかけたこのポローニュで、ドーフィネ・リベレでのスプリント勝利に次ぐ今シーズン2勝目を飾った。チーム公式サイトの中でフルランは「ツールでの落車からどれだけ回復しているのか自信が無かった。フランスから帰宅してから、落車の影響で3日間もベッドから出られなかったんだ。それから一日数時間のトレーニングを再開して、バイクペーサーで調子を整えてこのポローニュに挑んだ。困難な時も味方でいてくれたランプレのチームメイトとこの喜びを分かち合いたい」と語っている。
ステージ優勝を飾ったアンジェロ・フルラン（イタリア、ランプレ） photo:tourdepologne.plまたフルランは「今日のスプリントは自分の得意な展開だった。最終ストレートは長くて幅が広く、75km/hに迫るような最高速バトルだったんだ。チームメイトのおかげで好ポジションを獲得して、いいカタチでスプリントに持ち込めた。スプリント中、ずっと頭の中でメタリカのマスター・オブ・パペッツが流れていたよ。その曲はいつも僕にいいスプリントをもたらしてくれる」とコメントしている。フルランはボーナスタイム10秒を獲得したが、第1ステージで優勝したボルト・ボジッチ（スロベニア、ヴァカンソレイユ）がこの日ステージ17位に入ったためリーダージャージは動かず（フルランは第1ステージ27位）。ポイント賞ジャージは、2日連続勝負に絡んだユルゲン・ルーランズ（ベルギー、サイレンス・ロット）の手に渡っている。
追記：この日落車したカンスタンティン・シウトソウ（ベラルーシ、チームコロンビア・HTC）は、ゴール後に病院へ搬送され、鎖骨骨折が判明。若きオールラウンダーがレースを去った。
ツール・ド・ポローニュ2009第2ステージ結果
1位 アンジェロ・フルラン（イタリア、ランプレ）4h57'25"
2位 ユルゲン・ルーランズ（ベルギー、サイレンス・ロット）
3位 フアンホセ・アエド（アルゼンチン、サクソバンク）
4位 アレクサンドル・ウソフ（ベラルーシ、コフィディス）
5位 グレーム・ブラウン（オーストラリア、ラボバンク）
6位 アンドレ・グライペル（ドイツ、チームコロンビア・HTC）
7位 ロベルト・フェルスター（ドイツ、ミルラム）
8位 セバスティアン・テュルゴー（フランス、Bboxブイグテレコム）
9位 エルヴェ・デュクロラサル（フランス、コフィディス）
10位 アイトール・ガルドス（スペイン、エウスカルテル）
個人総合成績
1位 ボルト・ボジッチ（スロベニア、ヴァカンソレイユ）7h10'11"
2位 アンジェロ・フルラン（イタリア、ランプレ）
3位 ダヴィド・ロースリ（スイス、ランプレ）+01"
4位 ユルゲン・ルーランズ（ベルギー、サイレンス・ロット）+04"
5位 アンドレ・グライペル（ドイツ、チームコロンビア・HTC）
6位 ブラジェイ・ヤニャチク（ポーランド、ポルスカBGZ）
7位 マティシアク・バルトロミエイ（ポーランド、ポルスカBGZ）
8位 ドミニク・ロエルス（ドイツ、ミルラム）+05"
9位 フアンホセ・アエド（アルゼンチン、サクソバンク）+06"
10位 フランチェスコ・ガヴァッツィ（イタリア、ランプレ）
ポイント賞
ユルゲン・ルーランズ（ベルギー、サイレンス・ロット）
スプリント賞
ダヴィド・ロースリ（スイス、ランプレ）
山岳賞
ブラジェイ・ヤニャチク（ポーランド、ポルスカBGZ）
チーム総合成績
ポルスカBGZ
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