2014/03/23(日) - 07:46
3月23日に開催されるミラノ〜サンレモ(UCIワールドツアー)。クラシックシーズンの本格的な幕開けを告げるイタリアレースを前に、各選手が意気込みを語っている。マーク・カヴェンディッシュやジョン・デゲンコルブ、ペーター・サガン、ファビアン・カンチェラーラらのコメントを紹介します。
マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファーマ・クイックステップ)
「いつだってミラノ〜サンレモ出場は名誉なこと。もちろん勝つために出場する。登りで脱落するかも知れないし、脱落しないかも知れない。集団スプリントに持ち込まれれば最高のチャンスが巡ってくる」
「スタートラインに並ぶ200名全員に勝つチャンスがある。他のレースとは違い、ミラノ〜サンレモには様々な可能性がある。可能性が多いことがレースを特別なものにする。単純にスプリントで決着するレースではない。完走は簡単でも、優勝はとにかく難しい。挑戦するチャンスを得て嬉しく思うよ」
ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、ジャイアント・シマノ)
「一年の中で一番美しいレースと言っても過言ではない日曜日のレースを心待ちにしている。昔ながらの(2007年以前と同じ)コースを走ることを誇りに思う。小さい頃テレビで見ていたプロのレースと同じコースを走るんだ」
「パリ〜ニースが終わってから自宅で数日間トレーニングを積んだ。距離が長い消耗戦は自分向きだと思う。レース中は何が起こるか分からないけど、強いチームメンバーが揃っているので自信をもって挑みたい」
ペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール)
「コンディションを上げるために最善の努力をしてきた。今シーズンここまでの成績で自信を得ている。ミラノ〜サンレモはいつでもシーズンの大きな目標だ。ここで成績を収めてから、次なる目標であるベルキークラシックに向かいたい。ポンペイアーナの登りが排除されたことで違ったレース展開になると思う。でも何も心配していない」
「ミラノ〜サンレモで勝つためには、チームとしてレースを支配して、トップコンディションで挑む必要がある。昨年の敗北が教訓として自分緒中に生きている。これがどれだけ厳しいクラシックレースで、予測不可能ということを思い知った。だからこそ沢山の優勝候補がいるんだ。最大限の力を出して、勝つことが出来れば申し分ない」
ファビアン・カンチェラーラ(スイス、トレックファクトリーレーシング)
「(オフシーズンの体調不良や交通事故で)いつもと違うシーズンインだったものの、ここまでの走りには満足しているし、悪いことばかりではない。チャレンジする準備は整っている。集団の中に埋もれてアシストする時期は終わった。日曜日から始まるクラシックレース5戦を狙っていく。コンディションに懐疑的な声も聞かれるけど、ティレーノ〜アドリアティコでコンディションを上げることが出来た。今年はコンディションの良い選手が揃っているので面白いクラシックシーズンになると思う」
「コースの難易度が下がったことでスプリンター向きと言われがちだけど、雨の予報も出ているし、何が起こるか分からない。全ての要素が重なりあって結果が生まれるんだ」
フィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシング)
「まだ勝ったことはないけど、ミラノ〜サンレモでは常に優勝争いに絡んでいる。個人的に雨はそこまで大きな問題じゃない。でもリヴィエラ海岸は雨が降るとスリッピーになるんだ。風も大きな要素になると思う。雨と風の中で前半からペースが上がると厳しいレースになる。今年はロンド・ファン・フラーンデレンとパリ〜ルーベに出場しないので、まだ勝ったことのないミラノ〜サンレモで成績を残したい」
フィリッポ・ポッツァート(イタリア、ランプレ・メリダ)
「冬からずっと厳しいトレーニングを積んできた。コースは隅から隅まで知り尽くしている。2007年以前のコースに戻されたことで、スプリンター向きになったと言える。ポンペイアーナの登りを深く研究したものの、コースから省かれてしまった。慎重にどこがレースを決めるポイントになるか見極める必要がある。昨年の積雪のように、天候もレースに大きく影響するだろう。昨年よりもコンディションはいいものの、雨の予報が出ているので油断は出来ない。チームには色んな戦術を組むポテンシャルがある。サンレモに向けてモチベーションは上がっている」
サーシャ・モードロ(イタリア、ランプレ・メリダ)
「ミラノ〜サンレモは愛してやまない特別なレース。最後の勝負に残るためには一瞬たりとも気を抜くことが許されない。幸い自分は長距離レースが得意。世界で一番距離が長いレースは自分向きで、300km近い距離は問題じゃない。レースがどう展開するか観察しながら、最後に輝きたい」
ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、IAMサイクリング)
「オフシーズンのスキートレーニングの時、気温がマイナス15度まで下がってもグローブを付けない。だから、雨が降ると落車の危険性が上がり、厳しいレースになりがちだけど、個人的には全然問題じゃないんだ。矛盾しているように聞こえるかも知れないけど、ラ・プリマヴェーラは最も簡単で、最も難しいレース。チプレッサからフィニッシュラインまで、30kmにわたるロングスプリントのようなものだ。ポジショニングが重要になるので、チーム力でリーダーを守らないといけない。2013年の冬からバケーションを取らずに準備してきた。ティレーノで得た感触は良く、チームにはシルヴァン・シャヴァネルもいる。準備は出来ている」
マシュー・ホワイト監督(オリカ・グリーンエッジ)
「ポンペイアーナのキャンセルはレースに大きな影響を与えないだろう。集団スプリントに持ち込まれやすい2007年以前のコースに戻った。チームの目標は表彰台に選手を送り込むこと。ポッジオでアタックの動きが生まれれば、2年前にそうしたように、サイモン(ゲランス)が反応する(※3月22日にゲランスの欠場が決定している)。他のメンバーはマイケル・マシューズのサポートに徹する。300km近いレースで鍵を握るのは体力の温存であり、最終局面でチームとして動けるかどうかだ」
マルク・サージェント監督(ロット・ベリソル)
「レースの行方を左右するポンペイアーナが直前で削除された。メンバー編成にも大きく影響する変更なので、主催者はもう少し早いタイミングで発表すべきだった。とにかくスプリンター向きのコースになったと言えるだろう。チームの目標はアンドレ・グライペルのスプリント勝利。チプレッサとポッジオをグライペルがどのポジションでクリア出来るかに全てが懸かっている。ファビアン・カンチェラーラやペーター・サガンのアタックには、トニー・ギャロパンとユルゲン・ルーランズが反応する。様々な展開に対応出来る選手を揃えている」
コメントはガゼッタ紙やチーム公式リリースより。
text:Kei Tsuji
マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファーマ・クイックステップ)
「いつだってミラノ〜サンレモ出場は名誉なこと。もちろん勝つために出場する。登りで脱落するかも知れないし、脱落しないかも知れない。集団スプリントに持ち込まれれば最高のチャンスが巡ってくる」
「スタートラインに並ぶ200名全員に勝つチャンスがある。他のレースとは違い、ミラノ〜サンレモには様々な可能性がある。可能性が多いことがレースを特別なものにする。単純にスプリントで決着するレースではない。完走は簡単でも、優勝はとにかく難しい。挑戦するチャンスを得て嬉しく思うよ」
ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、ジャイアント・シマノ)
「一年の中で一番美しいレースと言っても過言ではない日曜日のレースを心待ちにしている。昔ながらの(2007年以前と同じ)コースを走ることを誇りに思う。小さい頃テレビで見ていたプロのレースと同じコースを走るんだ」
「パリ〜ニースが終わってから自宅で数日間トレーニングを積んだ。距離が長い消耗戦は自分向きだと思う。レース中は何が起こるか分からないけど、強いチームメンバーが揃っているので自信をもって挑みたい」
ペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール)
「コンディションを上げるために最善の努力をしてきた。今シーズンここまでの成績で自信を得ている。ミラノ〜サンレモはいつでもシーズンの大きな目標だ。ここで成績を収めてから、次なる目標であるベルキークラシックに向かいたい。ポンペイアーナの登りが排除されたことで違ったレース展開になると思う。でも何も心配していない」
「ミラノ〜サンレモで勝つためには、チームとしてレースを支配して、トップコンディションで挑む必要がある。昨年の敗北が教訓として自分緒中に生きている。これがどれだけ厳しいクラシックレースで、予測不可能ということを思い知った。だからこそ沢山の優勝候補がいるんだ。最大限の力を出して、勝つことが出来れば申し分ない」
ファビアン・カンチェラーラ(スイス、トレックファクトリーレーシング)
「(オフシーズンの体調不良や交通事故で)いつもと違うシーズンインだったものの、ここまでの走りには満足しているし、悪いことばかりではない。チャレンジする準備は整っている。集団の中に埋もれてアシストする時期は終わった。日曜日から始まるクラシックレース5戦を狙っていく。コンディションに懐疑的な声も聞かれるけど、ティレーノ〜アドリアティコでコンディションを上げることが出来た。今年はコンディションの良い選手が揃っているので面白いクラシックシーズンになると思う」
「コースの難易度が下がったことでスプリンター向きと言われがちだけど、雨の予報も出ているし、何が起こるか分からない。全ての要素が重なりあって結果が生まれるんだ」
フィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシング)
「まだ勝ったことはないけど、ミラノ〜サンレモでは常に優勝争いに絡んでいる。個人的に雨はそこまで大きな問題じゃない。でもリヴィエラ海岸は雨が降るとスリッピーになるんだ。風も大きな要素になると思う。雨と風の中で前半からペースが上がると厳しいレースになる。今年はロンド・ファン・フラーンデレンとパリ〜ルーベに出場しないので、まだ勝ったことのないミラノ〜サンレモで成績を残したい」
フィリッポ・ポッツァート(イタリア、ランプレ・メリダ)
「冬からずっと厳しいトレーニングを積んできた。コースは隅から隅まで知り尽くしている。2007年以前のコースに戻されたことで、スプリンター向きになったと言える。ポンペイアーナの登りを深く研究したものの、コースから省かれてしまった。慎重にどこがレースを決めるポイントになるか見極める必要がある。昨年の積雪のように、天候もレースに大きく影響するだろう。昨年よりもコンディションはいいものの、雨の予報が出ているので油断は出来ない。チームには色んな戦術を組むポテンシャルがある。サンレモに向けてモチベーションは上がっている」
サーシャ・モードロ(イタリア、ランプレ・メリダ)
「ミラノ〜サンレモは愛してやまない特別なレース。最後の勝負に残るためには一瞬たりとも気を抜くことが許されない。幸い自分は長距離レースが得意。世界で一番距離が長いレースは自分向きで、300km近い距離は問題じゃない。レースがどう展開するか観察しながら、最後に輝きたい」
ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、IAMサイクリング)
「オフシーズンのスキートレーニングの時、気温がマイナス15度まで下がってもグローブを付けない。だから、雨が降ると落車の危険性が上がり、厳しいレースになりがちだけど、個人的には全然問題じゃないんだ。矛盾しているように聞こえるかも知れないけど、ラ・プリマヴェーラは最も簡単で、最も難しいレース。チプレッサからフィニッシュラインまで、30kmにわたるロングスプリントのようなものだ。ポジショニングが重要になるので、チーム力でリーダーを守らないといけない。2013年の冬からバケーションを取らずに準備してきた。ティレーノで得た感触は良く、チームにはシルヴァン・シャヴァネルもいる。準備は出来ている」
マシュー・ホワイト監督(オリカ・グリーンエッジ)
「ポンペイアーナのキャンセルはレースに大きな影響を与えないだろう。集団スプリントに持ち込まれやすい2007年以前のコースに戻った。チームの目標は表彰台に選手を送り込むこと。ポッジオでアタックの動きが生まれれば、2年前にそうしたように、サイモン(ゲランス)が反応する(※3月22日にゲランスの欠場が決定している)。他のメンバーはマイケル・マシューズのサポートに徹する。300km近いレースで鍵を握るのは体力の温存であり、最終局面でチームとして動けるかどうかだ」
マルク・サージェント監督(ロット・ベリソル)
「レースの行方を左右するポンペイアーナが直前で削除された。メンバー編成にも大きく影響する変更なので、主催者はもう少し早いタイミングで発表すべきだった。とにかくスプリンター向きのコースになったと言えるだろう。チームの目標はアンドレ・グライペルのスプリント勝利。チプレッサとポッジオをグライペルがどのポジションでクリア出来るかに全てが懸かっている。ファビアン・カンチェラーラやペーター・サガンのアタックには、トニー・ギャロパンとユルゲン・ルーランズが反応する。様々な展開に対応出来る選手を揃えている」
コメントはガゼッタ紙やチーム公式リリースより。
text:Kei Tsuji
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